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第一章 旅の始まり
マクベスの通行証と白馬ペガ
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まだ薄暗い夜明け前。
焚き火の後処理を手早くし、川原の灰と骨だけになったクロジャッカルの死体を埋めると、レオンたちは再びしずまにかえったアラベラの町に突入を試みた。
レオンたちは再びひっそりとしたアラベラの町にいた。
物音は微かにするレオンたちの靴音だけ。
町全体が死んだようにしずまにかえっている。
ここにいま生きている人間は自分達だけだから当たり前か、とレオンは自分に言い聞かせる。
昨晩は柔らかい草を敷いて寝たが、やはり背中がバキバキと音をたてるほど痛い。
肩を回すとミシミシとゴリゴリの間、なんとも言いがたい嫌な音がした。
暖かいベッドで寝たいと思うが今はそれは叶いそうにないから諦めることにする。
夜明け前に危険を承知でアラベラの町に戻ったのには訳があった。
一つは大切な忘れ物に気づいたから。
大通りを避け、できるだけ細い路地を選んで進む。
「もしゴーレムと鉢合わせしてもあいつらは身体が大きくて細い路地では小回りが効かない。こっちの方が有利だ」
ダンは出発前にそう言っていた。
ゴーレムたちは地面に転がってよく眠っている。
思い思いの場所で大の字になって眠るゴーレム。
呑気なものだ。
少し心配していたが、地中から突然襲ってくることもなかった。
だが油断はできない。
眠っているゴーレムの傍らを忍び足で家に帰るレオン。
息をするのも気を遣いながら、普段なら数分で着く我が家に回り道を繰り返してようやくたどり着いた。
表の扉は裏側から家具で押さえているので開かない。
そのため侵入は裏口から。
昨日もわざわざ二階から飛び降りなくても、ここから出ればよかったのに、と言われそうだ。
実際レオンも冷静になればそう思う。
ただ昨日、そんなこと思い付く余裕はレオンにもポックにもなかった。
もちろんダンはそんな裏口のことは知らないからどうしようもない。
何はともあれ裏口に到着すると、やはりできるだけ音を立てないように(途中で扉がギーッと鈍い音を立てたときは肝が冷えた)気を付けながら家の中へ。
入って扉を閉めるとレオンもダンもポックもへなへなと座り込んだ。
「…何とか…なったのか?」
息をするのを思い出したようにダンが途切れ途切れに聞く。
「みたいだね。さぁ、一階のダイニングに」
レオンは真っ暗な家の中をそろそろと進む。
そしてダイニングにたどり着くと、食器棚と反対側の本棚に近づく。
こんなに危険を犯して取りに帰った忘れ物とは…。
「…たしかこの辺に…。…あった!じゃーん!これ!」
レオンがポックとダンに見せたのは数枚の紙切れ。
手にしているのは端の擦りきれて少し黄ばんで変色した紙が数枚。
「これがないと何かと不便なんだよねー」
レオンはその紙切れのしわを伸ばしてくしゃくしゃにならないように目の前の本棚に並ぶ本の中から手近にあった一冊を取り出して挟んだ。
手に取った本は…ルーナの日記。
しかもかなりの昔のものだ。
たくさんあるからルーナはマメに日記を書いていたようだ。
中が気にはなったが、とりあえず急いでいるので中身を見ずに一冊拝借することにした。
小さな金具がついているから袋の中で勝手に開いたりもしない。
「で、それ、なんの書類なんだ?」
ダンは首をかしげる。
レオンはフフン、と鼻で笑うと、
「これ、マクベスの城門の通行証。これがないと手続きがかなり煩雑で面倒。マクベスに行くなら絶対必要な書類なんだよね」
レオンが説明する。
「何度か伯父さんたちに連れられてマクベスに行ったことがあるけれど、一回これを忘れて丸一日門の前で待たされたんだ。これがあれば十秒でOK。どう?危ない目をして取りに帰ってきた価値、あるでしょ?」
そう言うとレオンはまた裏口からこっそりと町に出た。
ダンたちもあとに続く。
そして危険な思いをして町に戻った目的はもうひとつある。
旅をするには馬車があった方が何かと便利だ。
レオンの悪友、ジャックの家には立派な馬車と馬がいた。
ジャックの父親はこの馬車で切り出した木材を近隣の町に売りに行く仕事をしていた。
一頭馬車だがかなり大きい。
この馬車を引くのがジャックがペガと呼ぶ真っ白な馬だ。
身体が非常に大きく真っ白な立派な馬だ。
たくさんの木材を積んだ馬車を一頭で引くことが出来る。
「こいつはきっと前世はペガサスだったんだぜ。パワーもデカさも段違い!」
とジャックはいつも自慢していた。
だから名前はペガ。
ペガをこっそり借りることができれば、移動手段としてはかなり重宝するだろう。
というわけで、レオンたちはペガのもとへやって来たのだ。
町の外れの馬小屋に繋がれたペガは石にならずに不安そうな顔をしていた。
落ち着きがなく、ソワソワしている。
誰も来ないから不安なのだろう。
レオンが近づくとヒヒンッと嬉しそうに小さく鳴いた。
「よかった。ペガは無事だったみたい。」
レオンはペガに近づく。
そして「しーっ!」と指をたててペガをおとなしくさせる。
それでおとなしくなるのだからペガはかなり賢い馬だ。
このままペガをつれていくことにした。
このまま繋がれていたらいずれは飢え死にしてしまうだろう。
おじさんもきっと許してくれる。
そう自分に言い聞かせると、レオンは手早く柱から引き綱を外すと馬車とペガを繋いだ。
これもジャックとおじさんがやっているのを何度も見ているので手順はバッチリ。
なれた手付きでペガと馬車を繋ぐ。
ダンもそれを手伝う。
「なんだか盗みにはいるみたいで気が引けるけれど、さっさと行こうぜ。」
ダンはそういうと静かな町の中をペガを引きながら急いだ。
*****
何とか町を脱出すれば。
しかし、すんなりと脱出はできないようだ。
あと少しで町を出るというところで、目の前に突然ゴーレムが現れた。
足元からニュッと出てきたゴーレムはペガを盛大に驚かせた。
「おーっと、ペガ!大丈夫!大丈夫だから!」
ペガを落ち着かせていたことでレオンの反応がほんの一瞬、遅れた。
身体の大きなゴーレムは訳のわからないことを叫びながらレオンに突進し、そのままのしかかってきたのだ。
身体の小柄なレオンにはたまらない。
息が苦しい。
全身を圧迫され、動くことはおろか息もできない。
もう無理…と思った時だった。
すぐにレオンはゴーレムから解放された。
ダンが信じられないような腕力でゴーレムを持ち上げたのだ。
ダンは両腕でじたばたする巨大なゴーレムを持ち上げ、そのまま頭上から石畳の地面に叩きつけた。
ゴーレムはそのまま粉々になり、二度ともとには戻らなかった。
「ありがとう。ぺしゃんこにされるかと思った。」
レオンが苦笑いすると、ダンは息を整えながら親指をたてる。
「追っ手が来る前に早くここから逃げよう。」
そういうとダンはまだ興奮しているペガを落ち着かせ、早足で町の外へ向かった。
町の東側に大きな道が延びている。
この道を進み、橋を渡り、迷いの森を抜けて行くとそこにはトクラという町がある。
とりあえず最初の目的地はトクラとなる。
「北回りはクララトの町だけど、あそこへは馬車は使えないからダメ。」
これもさっき家から持ってきたもの。
周辺の地図を広げてレオンは呟く。
「南回りのエスカは焼け野原。」
ダンはエスカを指ではじく。
「やっぱりこの森を越えていくしかなさそう。直線距離だと一番近道。」
東の方角に進むこの迷いの森ルートが一番近いという結論から、この道を行くことに決定した。
最後に、レオンは町の入り口で再び故郷を振り返った。
「必ず謎を解き明かして帰ってくるから。」
レオンは心の中で強く誓った。
焚き火の後処理を手早くし、川原の灰と骨だけになったクロジャッカルの死体を埋めると、レオンたちは再びしずまにかえったアラベラの町に突入を試みた。
レオンたちは再びひっそりとしたアラベラの町にいた。
物音は微かにするレオンたちの靴音だけ。
町全体が死んだようにしずまにかえっている。
ここにいま生きている人間は自分達だけだから当たり前か、とレオンは自分に言い聞かせる。
昨晩は柔らかい草を敷いて寝たが、やはり背中がバキバキと音をたてるほど痛い。
肩を回すとミシミシとゴリゴリの間、なんとも言いがたい嫌な音がした。
暖かいベッドで寝たいと思うが今はそれは叶いそうにないから諦めることにする。
夜明け前に危険を承知でアラベラの町に戻ったのには訳があった。
一つは大切な忘れ物に気づいたから。
大通りを避け、できるだけ細い路地を選んで進む。
「もしゴーレムと鉢合わせしてもあいつらは身体が大きくて細い路地では小回りが効かない。こっちの方が有利だ」
ダンは出発前にそう言っていた。
ゴーレムたちは地面に転がってよく眠っている。
思い思いの場所で大の字になって眠るゴーレム。
呑気なものだ。
少し心配していたが、地中から突然襲ってくることもなかった。
だが油断はできない。
眠っているゴーレムの傍らを忍び足で家に帰るレオン。
息をするのも気を遣いながら、普段なら数分で着く我が家に回り道を繰り返してようやくたどり着いた。
表の扉は裏側から家具で押さえているので開かない。
そのため侵入は裏口から。
昨日もわざわざ二階から飛び降りなくても、ここから出ればよかったのに、と言われそうだ。
実際レオンも冷静になればそう思う。
ただ昨日、そんなこと思い付く余裕はレオンにもポックにもなかった。
もちろんダンはそんな裏口のことは知らないからどうしようもない。
何はともあれ裏口に到着すると、やはりできるだけ音を立てないように(途中で扉がギーッと鈍い音を立てたときは肝が冷えた)気を付けながら家の中へ。
入って扉を閉めるとレオンもダンもポックもへなへなと座り込んだ。
「…何とか…なったのか?」
息をするのを思い出したようにダンが途切れ途切れに聞く。
「みたいだね。さぁ、一階のダイニングに」
レオンは真っ暗な家の中をそろそろと進む。
そしてダイニングにたどり着くと、食器棚と反対側の本棚に近づく。
こんなに危険を犯して取りに帰った忘れ物とは…。
「…たしかこの辺に…。…あった!じゃーん!これ!」
レオンがポックとダンに見せたのは数枚の紙切れ。
手にしているのは端の擦りきれて少し黄ばんで変色した紙が数枚。
「これがないと何かと不便なんだよねー」
レオンはその紙切れのしわを伸ばしてくしゃくしゃにならないように目の前の本棚に並ぶ本の中から手近にあった一冊を取り出して挟んだ。
手に取った本は…ルーナの日記。
しかもかなりの昔のものだ。
たくさんあるからルーナはマメに日記を書いていたようだ。
中が気にはなったが、とりあえず急いでいるので中身を見ずに一冊拝借することにした。
小さな金具がついているから袋の中で勝手に開いたりもしない。
「で、それ、なんの書類なんだ?」
ダンは首をかしげる。
レオンはフフン、と鼻で笑うと、
「これ、マクベスの城門の通行証。これがないと手続きがかなり煩雑で面倒。マクベスに行くなら絶対必要な書類なんだよね」
レオンが説明する。
「何度か伯父さんたちに連れられてマクベスに行ったことがあるけれど、一回これを忘れて丸一日門の前で待たされたんだ。これがあれば十秒でOK。どう?危ない目をして取りに帰ってきた価値、あるでしょ?」
そう言うとレオンはまた裏口からこっそりと町に出た。
ダンたちもあとに続く。
そして危険な思いをして町に戻った目的はもうひとつある。
旅をするには馬車があった方が何かと便利だ。
レオンの悪友、ジャックの家には立派な馬車と馬がいた。
ジャックの父親はこの馬車で切り出した木材を近隣の町に売りに行く仕事をしていた。
一頭馬車だがかなり大きい。
この馬車を引くのがジャックがペガと呼ぶ真っ白な馬だ。
身体が非常に大きく真っ白な立派な馬だ。
たくさんの木材を積んだ馬車を一頭で引くことが出来る。
「こいつはきっと前世はペガサスだったんだぜ。パワーもデカさも段違い!」
とジャックはいつも自慢していた。
だから名前はペガ。
ペガをこっそり借りることができれば、移動手段としてはかなり重宝するだろう。
というわけで、レオンたちはペガのもとへやって来たのだ。
町の外れの馬小屋に繋がれたペガは石にならずに不安そうな顔をしていた。
落ち着きがなく、ソワソワしている。
誰も来ないから不安なのだろう。
レオンが近づくとヒヒンッと嬉しそうに小さく鳴いた。
「よかった。ペガは無事だったみたい。」
レオンはペガに近づく。
そして「しーっ!」と指をたててペガをおとなしくさせる。
それでおとなしくなるのだからペガはかなり賢い馬だ。
このままペガをつれていくことにした。
このまま繋がれていたらいずれは飢え死にしてしまうだろう。
おじさんもきっと許してくれる。
そう自分に言い聞かせると、レオンは手早く柱から引き綱を外すと馬車とペガを繋いだ。
これもジャックとおじさんがやっているのを何度も見ているので手順はバッチリ。
なれた手付きでペガと馬車を繋ぐ。
ダンもそれを手伝う。
「なんだか盗みにはいるみたいで気が引けるけれど、さっさと行こうぜ。」
ダンはそういうと静かな町の中をペガを引きながら急いだ。
*****
何とか町を脱出すれば。
しかし、すんなりと脱出はできないようだ。
あと少しで町を出るというところで、目の前に突然ゴーレムが現れた。
足元からニュッと出てきたゴーレムはペガを盛大に驚かせた。
「おーっと、ペガ!大丈夫!大丈夫だから!」
ペガを落ち着かせていたことでレオンの反応がほんの一瞬、遅れた。
身体の大きなゴーレムは訳のわからないことを叫びながらレオンに突進し、そのままのしかかってきたのだ。
身体の小柄なレオンにはたまらない。
息が苦しい。
全身を圧迫され、動くことはおろか息もできない。
もう無理…と思った時だった。
すぐにレオンはゴーレムから解放された。
ダンが信じられないような腕力でゴーレムを持ち上げたのだ。
ダンは両腕でじたばたする巨大なゴーレムを持ち上げ、そのまま頭上から石畳の地面に叩きつけた。
ゴーレムはそのまま粉々になり、二度ともとには戻らなかった。
「ありがとう。ぺしゃんこにされるかと思った。」
レオンが苦笑いすると、ダンは息を整えながら親指をたてる。
「追っ手が来る前に早くここから逃げよう。」
そういうとダンはまだ興奮しているペガを落ち着かせ、早足で町の外へ向かった。
町の東側に大きな道が延びている。
この道を進み、橋を渡り、迷いの森を抜けて行くとそこにはトクラという町がある。
とりあえず最初の目的地はトクラとなる。
「北回りはクララトの町だけど、あそこへは馬車は使えないからダメ。」
これもさっき家から持ってきたもの。
周辺の地図を広げてレオンは呟く。
「南回りのエスカは焼け野原。」
ダンはエスカを指ではじく。
「やっぱりこの森を越えていくしかなさそう。直線距離だと一番近道。」
東の方角に進むこの迷いの森ルートが一番近いという結論から、この道を行くことに決定した。
最後に、レオンは町の入り口で再び故郷を振り返った。
「必ず謎を解き明かして帰ってくるから。」
レオンは心の中で強く誓った。
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