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ーー損害賠償の戦い

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「行け!!」

「ふえ?」

私に向かって、数百の魔法攻撃が一斉に放たれた。しかし、私の防御力の前に直撃弾の効力はゼロ

ファイヤーボール、アイスニードル、サンドニードル、ウォーターカッター、ウィンドカッター、ライトニングビーム―、ダークファイヤー、全ての属性の粗ゆつ攻撃が全く効かない。

「なんだあれは!!」

「いくら撃っても歯が立たない!!」

「だんだん近づいてくるぞ!!」

「うぁああ!!来るな!!」

いきなり北極へ飛ばしてもおもしろくないもんね。ここは気絶させよう

『パラライズ!!』

「はう・・・」

私の魔法で数十人の騎士がバタバタと倒れたのを見て恐怖したひとりの騎士が叫んだ。

「うあぁあああ!!!スーパーファイヤーストーム!!」

「やめろ!!みんな巻き添えを食うぞ」

「ぐぁあ!!」

彼が放った魔法により私の近くにいた騎士たちが巻き添えを食った。しかし、私は無傷。その姿を見て腰を抜かしお漏らしをしていた。

「ひっ!!」

「そこの君!!今度は私の番だよ」

「た…助けてくれ」

「君は、多くの仲間を殺したからね。覚悟しなさいよ」

「ひ…ひ!!」

『あっちへ行け』

私の魔法で彼は北極へ飛ばされたのだった。その瞬間、騎士たちは逃げ出したのだった。しかも、大けがをした者たちを置いてなんだけど、はっきり言うとケガをしている人たちの原因は、先程の無謀な攻撃による被害だった。思わずため息をついたんだけど、

「仕方ない…特別だからね」

『ヒール』

「そして」

『パラライズ』

一度、折られた戦意は、立て直しが効かなかったのか、騎士たちは、次々と逃げていったのだった。

そして、

「法王様!!申し訳ございません。我々の負けです」

そう言った途端、騎士の命は既になかった。

「偽聖女め!!。聖都で決着をつけてくれる」




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