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―――温泉♡温泉♡

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取り敢えず、温泉施設へ案内したんだけど、王様はと言うと

「うぉおおお!!な…なんじゃこりゃぁああ!!!」

宿の運営は、騎士団の家族達とエルフといった構成で行っている。先程、王様が声を上げたのは、お風呂場を見て思わず叫んでおられたのだろう。

基本的には家族風呂と大浴場に2種類を用意している。しかし、王様がお泊りになる部屋はもちろんスウィートルームとなっていて、部屋に風呂がついているのだ。それも、源泉かけ流しで露天風呂と部屋風呂の2種類を準備していたのだった。それを見た王様は王女と一緒に入りたくてうずうずしている。

一方、王女様の機嫌は少し悪い。いくらサービスとは言え、年頃の女の子にはきついよね。けど、ここで王様を止める権限は私にはない。王女様許してくださいと心で思っていると

「あのー聖女様、お兄様は、どちらに?」

「王子様は、別の部屋で」

その時だった。王様のところに使者がやって来た。

「王様!!大変です。聖騎士団が国境を越えて侵攻してきました」

「なに!!直ぐに戻るぞ」

そこへフリージアが駆け寄っていった。

「王様!!聞きました。聖騎士団がまた侵攻してきたそうで」

「その通りだ。すぐに戻るぞ」

「わかりました。でしたら転移魔法で移動しましょう」

「転移魔法?」

そこへドレファス達もやって来た。

「国王様!!我々、名もなき騎士団も加勢いたしたします」

「それはまずい。しかし、援軍が必要な時は直ぐに頼む」

「は!!」

こうしてフリージアたちは、王国に戻ることになった。





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