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―― 再会、そして、なぜそうなるの?

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フリージアの家についたドレファスは、クラリスを見つけて驚いた。

「クラリス!!何故ここにいる?」

声を掛けられたクラリスは身構えたが、ドレファスの横に彼の妻と子供を見た途端、構えをといた。

「ドレファスこそ、何故ここにいる?」

「クラリス。この方はドレファス殿です」

「フリージア様、それはわかっています。それよりこれはどういうことですか?」

私はフリージアに全てを話すとわかりましたとただ答えた。こうしてドレファスも名もなきネモ騎士団に入ることになった。

――あれから数日が過ぎた。

私は、いつも通り治療の日々を過ごしていると慌ただしくドクターワトソンが治療室に入ってきた。

「聖女様!!直ぐに国境に向かってください」

「ドクターワトソン何事ですか?」

「国境に数人の騎士が家族を連れでやって来て、聖女様に面会を求めているそうです」

「はい?」

「とにかく国境まで」

こうして私は教会領との国境へやって来た。すると6人の騎士とその家族合計30名がそこにいた。すると彼らの中のリーダ格の人物が私に向かって話しかけてきた。

「これはこれは聖女様にお越し頂きありがとうございます。私は元聖騎士団のイルミナと申します。ドレファス様が亡命できたと伺ってきました。しかし、ここの門番ときたら、亡命できるのは、聖女様が私用で連れて行く場合のみですと言うことを聞かないので、困り果てておりました。何卒、行く場所を失った我らに聖女様の御加護を頂きたくお願いに来たのです」

思わず頭痛がしてきた。ここまで言われたら、できませんと言えない。当然、門番の人も元聖騎士団とその家族たちも期待の目で私を見ている。 

「わかりました」

彼らを引き取ったまでは良かったのだが、このことが更に凄いことになるとは?

結局、あの戦いに出陣していた全ての聖騎士団員とその家族で約4万人の人々の亡命を引き受けることになった。


何が大変かって?
彼らをどう食べさせていくかが大問題。
どうしてって?
私は国王でも何でもない。確かに名もなきネモ騎士団は、騎士ナイトとしての報酬と王国からの資金援助で賄っている。
しかし、しかしよ。1万もの騎士をどうやって食べさせていけるのよ。既に私の家計は、常に減り続け、マイナスになる日のカウントダウンがはじまっていた。

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