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ーー召喚していたもの

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マーリン様のお屋敷に戻って、しばらくすると見たこともないチョーイケメンが部屋に入ってきた。というより、私の願望をそのまま3Dプリンター作り出したような感じなんだけど、君はだれ?

「すみません。どなたですか?」

一瞬でガーンとショックを受けたようなノリが良い芸人みたいな反応、このギャップは面白い。しかし、誰なんだろうと思っているとその口から藤岡弘、バリのバリントンボイスで

「わたくしは、貴方様に召喚された上位魔人アークデーモン

えっと、ということは魔人を私は召喚してしまったって、いつ?召喚したの?

「えっと、すみません。いつ、召喚したのでしょう?」

私の言葉に再びガーンとコミカルな反応をしている。

「先程、ドラボール家の前です」

んーと、さっきの悲劇は、私が引き起こしたということになる。私、どうしたの?召喚した記憶が全くない。

コンコン

「入るぞ」

するとマーリン様が室に入って来た。

「フリージア、お前の部屋から強力な魔力を感じたんじゃが⁉︎」

すると目の前魔人を見て驚いている。当然よね。普通、どう言い訳しよう

「う…美しい」

えっ?そっち?

「お主のやるよのう。どうやって、こんなイケメンを引っ張り込んだんじゃ?」

「違います!!」

ふふんと得意げな顔をしているマーリン様のいじわる。知ってて言っているでしょう?ジト目でみていると

「フリージア、そんな目で見るな。ところでこいつの名前は?」

「さぁ?」

「さぁって、お主何という名前だ」

「魔物の私に名前はありません」

「フリージア…どうする?」

「名前がないと不便だからつけることにします」

「名前が頂けるのですか?」

「はい」

ものすごい嬉しそうにしている。名前をもらうというのは魔物にとって名誉なことらしい。

「では、名前をつけます。あなたの名前は”ライデン”」

「有難き幸せ!!一生、あなた様についてきます」

名前を付けた瞬間にライデンは進化を始めた。そして、進化の結果、上位魔人アークデーモンから魔将軍デーモンジェネラルへとなったのだった。

「なんということだ」

彼の魔力のすごさにマーリン様は驚いたんだけど、案外冷静でした。

「それよりフリージア、お主の実家をこやつに護衛させろ」

「どうして?」

「それは、ビンセント家が嫌がらせをしてくるはずだからじゃよ」

「なぜ?ビンセント家が?」

「それは、貴族社会の闇とい奴だろう。貴族は面子を大切にするのじゃ。今回の件は、お前の記憶操作で、面子丸つぶれとはいかなかったが、ビンセント家のプライドを傷つけたのは間違いない。特にビンセント家の当主のプライドはかなり高い方と聞く、だから、必ず何かをやってくるに違いない」

「わかりました。それではライデン、我が実家を見張ってください。何かあったらすぐに連絡をするよう」

「かしこまりました」






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