7 / 69
――王女様
しおりを挟む
最近は、騎士たちだけでなく王宮職員まで来ている。これも魔法の訓練、だから、全ての人を診ている。特にこの日は、女の子がやって来た。しかも、かなり高貴な感じの服を着ているし、おまけにきりりとした眼鏡をしているロッテンマイヤーさんみたいな感じの生真面目そうな侍女までついてきている。と言ことは王族の方なのかもしれない。しかし、ケガをしている様子ではなさそうだし、何か病を患っている感じでもない。
ただ、ため息をついて、気が重そうな感じだった。
「あの~」
私が話しかけると侍女が間に入ってきて
「オリビア王女様になれなれしく話しかけないでくださる!!」
おっといきなり横からこんなことを言われてしまった。するとオリビア様は
「ジェシカ…聖女様になんてことを」
「あ…すみません」
そう謝っても私のことを睨んでいる。こわ~!!
「すみません。王女様…お体の具合はいかがですか?」
すると侍女のジェシカが大げさに心配している感じで
「はぁ~実は王女様は、食欲がなくて、話を聞くとなんとなく体がだるいといわれて…ひょっとして、どこかお体が悪くなったのではと心配で、心配で、私の心臓は張り裂けそうです」
この人本気で言っているのかな?と思ってしまうくらい大げさなんだけど、ちょっといたずらをした。
「本当ですか?どれどれ?」
左のおっぱいをモミモミと揉んであげた。
「あん!!やあん!!」
真面目そうな顔からは思えない声をあげたんで、目の前の王女様もびっくりして目をクリクリとさせていた。そのことに気付いたジェシカはコホンと咳ばらいをして
「失礼しました」
そして、私を睨んでいる。めっちゃ怒っていそうで怖い。さてと本題だ。
「王女様。もう一度、伺います。お体で何か気がかりなことはありますか?」
「あ…えっ…と」
今度はしどろもどろになって話をしようとしないし、時々、侍女の方を見ている。ということは、侍女がいると何か言いたくないのだろうか。
「ジェシカさん。すみませんが席をはずしてい頂けないですか」
「は?なぜ私が」
「すみませんが、これから治療にあたりますので、魔法をつかいます」
「何言っているの?私がいると邪魔というの?」
「そうではないです。ただ、治療に集中したいので、どうか席を外して頂けないでしょうか」
「ま…そこまで言うなら」
ようやく侍女のジェシカは部屋の外に出て行ってくれた。さてと、問題は王女様ね。一体何を隠していらっしゃることかしら
「王女様。王女様のお体で何か気がかりなことはありますか?」
「あ…あの…最近、お兄さまが心ここにあらずと言った感じになって…、私とお話をされる時も上の空になっていて…そんなお兄さまを見ていると胸がぐっと締め付けられて…」
これって恋煩いってやつかしら、けど、相手はお兄さまって、近親相姦??って思わず焦ってしまった。けど、記憶がない私、こんなことを思い出して一人萌ているのだろう。そう思いつつ
「あの~王女様…ひょっとして、お兄さまが好きなの」
すると皇女様は、黙って顔を真っ赤に染めて俯いでしまった。
ただ、ため息をついて、気が重そうな感じだった。
「あの~」
私が話しかけると侍女が間に入ってきて
「オリビア王女様になれなれしく話しかけないでくださる!!」
おっといきなり横からこんなことを言われてしまった。するとオリビア様は
「ジェシカ…聖女様になんてことを」
「あ…すみません」
そう謝っても私のことを睨んでいる。こわ~!!
「すみません。王女様…お体の具合はいかがですか?」
すると侍女のジェシカが大げさに心配している感じで
「はぁ~実は王女様は、食欲がなくて、話を聞くとなんとなく体がだるいといわれて…ひょっとして、どこかお体が悪くなったのではと心配で、心配で、私の心臓は張り裂けそうです」
この人本気で言っているのかな?と思ってしまうくらい大げさなんだけど、ちょっといたずらをした。
「本当ですか?どれどれ?」
左のおっぱいをモミモミと揉んであげた。
「あん!!やあん!!」
真面目そうな顔からは思えない声をあげたんで、目の前の王女様もびっくりして目をクリクリとさせていた。そのことに気付いたジェシカはコホンと咳ばらいをして
「失礼しました」
そして、私を睨んでいる。めっちゃ怒っていそうで怖い。さてと本題だ。
「王女様。もう一度、伺います。お体で何か気がかりなことはありますか?」
「あ…えっ…と」
今度はしどろもどろになって話をしようとしないし、時々、侍女の方を見ている。ということは、侍女がいると何か言いたくないのだろうか。
「ジェシカさん。すみませんが席をはずしてい頂けないですか」
「は?なぜ私が」
「すみませんが、これから治療にあたりますので、魔法をつかいます」
「何言っているの?私がいると邪魔というの?」
「そうではないです。ただ、治療に集中したいので、どうか席を外して頂けないでしょうか」
「ま…そこまで言うなら」
ようやく侍女のジェシカは部屋の外に出て行ってくれた。さてと、問題は王女様ね。一体何を隠していらっしゃることかしら
「王女様。王女様のお体で何か気がかりなことはありますか?」
「あ…あの…最近、お兄さまが心ここにあらずと言った感じになって…、私とお話をされる時も上の空になっていて…そんなお兄さまを見ていると胸がぐっと締め付けられて…」
これって恋煩いってやつかしら、けど、相手はお兄さまって、近親相姦??って思わず焦ってしまった。けど、記憶がない私、こんなことを思い出して一人萌ているのだろう。そう思いつつ
「あの~王女様…ひょっとして、お兄さまが好きなの」
すると皇女様は、黙って顔を真っ赤に染めて俯いでしまった。
0
お気に入りに追加
36
あなたにおすすめの小説
【完結】目覚めたら男爵家令息の騎士に食べられていた件
三谷朱花
恋愛
レイーアが目覚めたら横にクーン男爵家の令息でもある騎士のマットが寝ていた。曰く、クーン男爵家では「初めて契った相手と結婚しなくてはいけない」らしい。
※アルファポリスのみの公開です。
記憶喪失の令嬢は無自覚のうちに周囲をタラシ込む。
ゆらゆらぎ
恋愛
王国の筆頭公爵家であるヴェルガム家の長女であるティアルーナは食事に混ぜられていた遅延性の毒に苦しめられ、生死を彷徨い…そして目覚めた時には何もかもをキレイさっぱり忘れていた。
毒によって記憶を失った令嬢が使用人や両親、婚約者や兄を無自覚のうちにタラシ込むお話です。
旦那様は大変忙しいお方なのです
あねもね
恋愛
レオナルド・サルヴェール侯爵と政略結婚することになった私、リゼット・クレージュ。
しかし、その当人が結婚式に現れません。
侍従長が言うことには「旦那様は大変忙しいお方なのです」
呆気にとられたものの、こらえつつ、いざ侯爵家で生活することになっても、お目にかかれない。
相変わらず侍従長のお言葉は「旦那様は大変忙しいお方なのです」のみ。
我慢の限界が――来ました。
そちらがその気ならこちらにも考えがあります。
さあ。腕が鳴りますよ!
※視点がころころ変わります。
※※2021年10月1日、HOTランキング1位となりました。お読みいただいている皆様方、誠にありがとうございます。
貧乏男爵家の末っ子が眠り姫になるまでとその後
空月
恋愛
貧乏男爵家の末っ子・アルティアの婚約者は、何故か公爵家嫡男で非の打ち所のない男・キースである。
魔術学院の二年生に進学して少し経った頃、「君と俺とでは釣り合わないと思わないか」と言われる。
そのときは曖昧な笑みで流したアルティアだったが、その数日後、倒れて眠ったままの状態になってしまう。
すると、キースの態度が豹変して……?
美形王子様が私を離してくれません!?虐げられた伯爵令嬢が前世の知識を使ってみんなを幸せにしようとしたら、溺愛の沼に嵌りました
葵 遥菜
恋愛
道端で急に前世を思い出した私はアイリーン・グレン。
前世は両親を亡くして児童養護施設で育った。だから、今世はたとえ伯爵家の本邸から距離のある「離れ」に住んでいても、両親が揃っていて、綺麗なお姉様もいてとっても幸せ!
だけど……そのぬりかべ、もとい厚化粧はなんですか? せっかくの美貌が台無しです。前世美容部員の名にかけて、そのぬりかべ、破壊させていただきます!
「女の子たちが幸せに笑ってくれるのが私の一番の幸せなの!」
ーーすると、家族が円満になっちゃった!? 美形王子様が迫ってきた!?
私はただ、この世界のすべての女性を幸せにしたかっただけなのにーー!
※約六万字で完結するので、長編というより中編です。
※他サイトにも投稿しています。
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
溺愛最強 ~気づいたらゲームの世界に生息していましたが、悪役令嬢でもなければ断罪もされないので、とにかく楽しむことにしました~
夏笆(なつは)
恋愛
「おねえしゃま。こえ、すっごくおいしいでし!」
弟のその言葉は、晴天の霹靂。
アギルレ公爵家の長女であるレオカディアは、その瞬間、今自分が生きる世界が前世で楽しんだゲーム「エトワールの称号」であることを知った。
しかし、自分は王子エルミニオの婚約者ではあるものの、このゲームには悪役令嬢という役柄は存在せず、断罪も無いので、攻略対象とはなるべく接触せず、穏便に生きて行けば大丈夫と、生きることを楽しむことに決める。
醤油が欲しい、うにが食べたい。
レオカディアが何か「おねだり」するたびに、アギルレ領は、周りの領をも巻き込んで豊かになっていく。
既にゲームとは違う展開になっている人間関係、その学院で、ゲームのヒロインは前世の記憶通りに攻略を開始するのだが・・・・・?
小説家になろうにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる