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慟哭 2
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ディカッシュが席をはずして1時間のことだった。
「何事だ」
「敵艦隊がレーダから消えました」
何も映らない画面をじっと見つめるディカッシュは、しばらく考えた。
「ジャミングを使ったか」
そうつぶやきながら頭を掻いている。そして、副官の顔を見て、指をさした。
「全艦隊に連絡、第8艦隊は、出撃する」
「て・・・提督、ここを放棄されるのか」
するとディカッシュは画面のある場所を指さした。そこは、太陽系の惑星軌道から要塞を基準に垂直につまり上に向かったある地点をさしていた。
「ここまで艦隊をワープさせる。そして、こちらもジャミングを利用して、上から攻撃をしかける」
時間が経過した。やがて、メテゥウカッスル要塞に警戒音が響き渡った。数少ない偵察衛星に敵本体が映ったのだった。
「敵艦隊約800正面から来ます」
守備艦隊司令ルーカスは思った。防ぎようがない。しかし、艦隊を前進させ、攻撃を準備していた。敵艦隊の前方には、ランドクルーザーが発信しているのも、確認できた。
「PC隊出撃せよ」
その頃、はるかが提案した。前衛部隊は、じっと我慢をしていた。ランドクルーザーが抜けていくのを待ったいたのだった。
しばらくして、基地艦隊PCと帝国PCの戦闘が始まった。双方の攻撃が始まった時だった。帝国主力部隊の前には、E2PCが襲い掛かった。
そんな前線の状態を確認しつつ、進軍しているのがクィー中将だった。
「やるな」
前方からの艦砲射撃とPC隊の攻撃により本体が思ったより進めていないのが分かった。
「速度を上げろ早く着かないと本体がやられるぞ」
ディカッシュも同じように敵艦隊の動きを見ていた。そして、要塞から右方向に帝国艦隊800隻の連絡が入った。それを聞いて、負けるかもと思った。しかし、ディカッシュは、決断した。
「全艦全速!!敵艦隊の頭を突くぞ!!PC隊出撃せよ」
「バイソン!!はるか出ます」
「デスナイト2出ます!!」
ディカッシュ艦隊から発艦したPC部隊、その速力は、艦隊速力にプラスカタパルトによる加速で、E2艦隊より早かった。向かった先は、右から現れた新たな敵艦隊だった。
「なに!!うえからだと?」
驚いたのは、クィー中将だった。すでにPCは全機発艦済み、上から来るPCに身動きが取れない。
「防空体制をとれ!!」
襲い掛かってきたPC隊が次々と艦を沈めていく、そんな中、クィー中将は、目の前の艦が沈むのを見て、驚いた。
「艦砲射撃?」
「敵艦隊!!上空から来ます。その数約200」
次々と沈む戦艦、戦艦は前に向いて打つようにできている。だから、上空からの攻撃などに対しては、無防備だった。
「艦隊姿勢を上げろ!!数ではこちらが上だ。仰角をあげろ」
しかし、ディカッシュ艦隊はの動きは速かった。全速力の0.5c艦隊は、直ぐに帝国艦隊の上から下に抜け、すぐに、敵の後ろにつくように艦隊を制御、その一糸乱れぬ艦隊行動によって、上を向き始めていた帝国艦隊の背後につくことが出来た。そして、砲撃を開始。この攻撃で旗艦を失った。帝国艦隊、指揮官クィー中将は、旗艦とともにしていた。そして、なかなか進軍できない本体は、この衝撃の知らせに、反転をはじめた。
こうして、800隻という大艦隊は、壊滅したように見えたが、実は200隻ほど、地球に逃げることが出来たようだった。
「何事だ」
「敵艦隊がレーダから消えました」
何も映らない画面をじっと見つめるディカッシュは、しばらく考えた。
「ジャミングを使ったか」
そうつぶやきながら頭を掻いている。そして、副官の顔を見て、指をさした。
「全艦隊に連絡、第8艦隊は、出撃する」
「て・・・提督、ここを放棄されるのか」
するとディカッシュは画面のある場所を指さした。そこは、太陽系の惑星軌道から要塞を基準に垂直につまり上に向かったある地点をさしていた。
「ここまで艦隊をワープさせる。そして、こちらもジャミングを利用して、上から攻撃をしかける」
時間が経過した。やがて、メテゥウカッスル要塞に警戒音が響き渡った。数少ない偵察衛星に敵本体が映ったのだった。
「敵艦隊約800正面から来ます」
守備艦隊司令ルーカスは思った。防ぎようがない。しかし、艦隊を前進させ、攻撃を準備していた。敵艦隊の前方には、ランドクルーザーが発信しているのも、確認できた。
「PC隊出撃せよ」
その頃、はるかが提案した。前衛部隊は、じっと我慢をしていた。ランドクルーザーが抜けていくのを待ったいたのだった。
しばらくして、基地艦隊PCと帝国PCの戦闘が始まった。双方の攻撃が始まった時だった。帝国主力部隊の前には、E2PCが襲い掛かった。
そんな前線の状態を確認しつつ、進軍しているのがクィー中将だった。
「やるな」
前方からの艦砲射撃とPC隊の攻撃により本体が思ったより進めていないのが分かった。
「速度を上げろ早く着かないと本体がやられるぞ」
ディカッシュも同じように敵艦隊の動きを見ていた。そして、要塞から右方向に帝国艦隊800隻の連絡が入った。それを聞いて、負けるかもと思った。しかし、ディカッシュは、決断した。
「全艦全速!!敵艦隊の頭を突くぞ!!PC隊出撃せよ」
「バイソン!!はるか出ます」
「デスナイト2出ます!!」
ディカッシュ艦隊から発艦したPC部隊、その速力は、艦隊速力にプラスカタパルトによる加速で、E2艦隊より早かった。向かった先は、右から現れた新たな敵艦隊だった。
「なに!!うえからだと?」
驚いたのは、クィー中将だった。すでにPCは全機発艦済み、上から来るPCに身動きが取れない。
「防空体制をとれ!!」
襲い掛かってきたPC隊が次々と艦を沈めていく、そんな中、クィー中将は、目の前の艦が沈むのを見て、驚いた。
「艦砲射撃?」
「敵艦隊!!上空から来ます。その数約200」
次々と沈む戦艦、戦艦は前に向いて打つようにできている。だから、上空からの攻撃などに対しては、無防備だった。
「艦隊姿勢を上げろ!!数ではこちらが上だ。仰角をあげろ」
しかし、ディカッシュ艦隊はの動きは速かった。全速力の0.5c艦隊は、直ぐに帝国艦隊の上から下に抜け、すぐに、敵の後ろにつくように艦隊を制御、その一糸乱れぬ艦隊行動によって、上を向き始めていた帝国艦隊の背後につくことが出来た。そして、砲撃を開始。この攻撃で旗艦を失った。帝国艦隊、指揮官クィー中将は、旗艦とともにしていた。そして、なかなか進軍できない本体は、この衝撃の知らせに、反転をはじめた。
こうして、800隻という大艦隊は、壊滅したように見えたが、実は200隻ほど、地球に逃げることが出来たようだった。
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