おばさんと呼ばないで

Seabolt

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はぁ~

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「はぁ~・・・」

 部屋で一人座っていると溜息しか出ない・・・
 言わなきゃよかった。後悔の嵐が襲ってきた・・・けど・・・最後のデートって?
あれから数日、私達はいつものように下校していると話題は例の写真ことになった。
「真奈美・・・あの写真・・・」
「写真って?」
 あいまいな返答に俊介は、ふと足を止めた。
「真奈美・・・大丈夫か?写真といったらあの写真しかないだろう・・」
 確かにそうだけど。私にとっては写真のことよりも俊介の口からこぼれたデートのことが気になっていた。
「あ!!そうだったね・・」
 少し溜息をついた俊介・・・
「全く・・どうしたんだ?」
「なんでもない・・わよ・・」
 口ではそうは言っているけど、俊介にデートの意味を聞きたいけど、聞けない自分がここにいる・・聞くと・・・一気に何かが崩壊しそうで・・・そんな恐怖に・・・声すら出なくなっていた。俯いている私を見て、話を途中でやめた俊介
「ま・・いっか・・・それと今週の土曜・・・」
 思わず顔をあげて俊介を見てしまった。
「えっ?」
「デートだよ・・」
 大きな鼓動が耳まで聞こえ、頷いて俯いてしまった。
「あ・・・うん・・」
「待ち合わせ場所はこの間の場所だから絶対に来いよ。」
「うん・・・」
 先を行く俊介の背中・・・その姿がドキリとした私の心をさらに重くしていった。
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