リーンカーネーション 小学４年に戻ったおれ

学級会のあと

それまで、俺を推薦し続けていた連中は一切話をしなくなった。三宅君は更に面白いことを言い出した。

「そんなこと言って、まさか俺を推薦する訳ないよな！！」

すると今度は、山崎君が手を挙げていた。

「僕の意見としては、あれだけ佐藤君を推薦していた三宅君が適任だと思います」

そうだ！！そうだ！！

佐藤！！三宅を推薦しろ！！

当然、さっきまで三宅君を応援していた連中は手のひらを返したように三宅を推薦し始めたのだった。

「山崎！！貴様！！」

山崎をにらんだ三宅だがこの流れを止めることはできない。特に中田君は自分に火の粉が飛んでこないことをいいことに静観している。こうして荒れた状態の学級会に先生が

「はーい、みんな注目！！実は、過去の道具係名簿を持っています。そして、このクラスにこれまで道具係をやっていない男子が6人います。この中から選んだ方がいいんじゃないか？」

そして、選ばれたのは、中田君と三宅君だった。中田君は名前を呼ばれた時点で、俺がやりますと自ら言ったのだったが、残り男子5名の争うは醜かった。最終的に投票で選ばれたのが三宅君だった。一方、女子は立川さんと小林さんで決まったのだった。その代わり三宅君は紅白対抗リレーの選手に選ばれたのだった。

―――

そんなこんなもあったんだけど、この日、もう一つ大きな事件があったのだった。それは保険の授業が行われたのだった。この日の体育の授業の代わりに保険の授業に、そして、黒板には女の子と体の絵がかけられていた。当時の純真な男子たちは目を塞いでしまっていたが、精神年齢が高く、実物を何度も見ている俺にとって、目の前の絵は刺激的ではなかった。
当時のエロ本でも女性の下半身は墨で黒く消されていた。現在の官僚が提出する機密文書のような状態だ。女性の下半身のオマンコの部分が真っ黒に消されていたのだった。唯一、小学生くらいの女の子のワレメはOKで映画や雑誌、たまにテレビにまで映っていたくらいだった。
そんな官僚が作成した黒塗りの機密文書みたいなエロ本でも当時の小学生男子にとってはかなり刺激的な内容だ。当時の小学生男子がいかに純情化ということが言える話がある。
実は、〇パン三世の初の映画で峰〇二子の入浴シーンがあったんだけど、〇パン三世は大人のアニメだったせいもあり、入浴シーンがあると男子たちが一斉に目を隠して、俺に、もう終わったか？と聞いてきていたくらいだった。
純情というよりもエッチであることがばれるのが嫌だったのかもしれない。
話は保険の話に戻る当然、おちんちんを女の子の膣口に入れて中で射精をして、その時が排卵日だったら子供ができるという簡単な説明だった。これはHなことの意味をみんなが知ってしまったために、俺にいたずらはここまでかと思っていた。
すると放課後の帰り道にみんなが集まってきた。

「佐藤君、ちょっといい？」

これは何か言われると思っていると太田さんが俺に話しかけてきた。

「今日、誰もいないから、私の家に来てくれる？」