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暑い夏の終わり

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「ありがとうございました!!」

こうして、俺たちの秋の大会は終わった。これで来年の夏までは公式戦はない。バッグを片付けていると俺たちのところに女子たちがやってきた。というよりも箭内さん、森さん、太田さんとあやめと玲奈、そして、山田さんと天野さん、何故か成田さんまでやってきている。

彼女達も俺たちが負けたことを知っていて触れようとはしない。彼女の達の決勝戦はというと山田さん率いる池上フレンズが勝ったそうだ。

それも大接戦だったとか、エースの山田さんも一度は打ち込まれたとかで、結構大変な試合だったようだ。

そこへKYゼロの成田さんが

「佐藤君のチーム負けたんですって?ま、前回の優勝がまぐれだったのよ」

みんながむっとする一言だった。しかし、精神年齢48歳の俺には、なんともない

「そうかもね、誉め言葉として受け取っておくよ」

「な!!」

俺の言葉を聞いた成田さんは二の句がでなくなって、俺のことを睨んでいる。そんな間抜けな成田さんの姿を見たみんなは、笑い出したのだった。

「俺たち負けたんだな」

「そうだな」

「やべっち、手・・・大丈夫か?」

「ああ…多分」

そこへ岩ちゃんと小山君がやってきた。

「佐藤!!来年も決勝で待っているからな」

「わかった・・・決勝で会おう」

こうして片づけを終えた俺たちは、家路につくことになった。

いつもなら山田さん達と銭湯へ行くところなのだが、コーチは俺だけを呼び止め、みんなに先に帰るように促したのだった。

そして、俺はコーチと二人きりとなった。

「佐藤君、約束だから」

俺たちは校舎の影に向かった。その気配に気づいた女子たちは、当然、着いてきた。だから、

「コーチ!!約束のことは別にいいですよ。負けたんですから」

「そうなの?せっかくおっぱい見れるのよ」

俺がみんながいる方向に視線を繰り、その視線をコーチが追いかけて、嫉妬している女の子たちを見て、

「わかった…じゃ…」

そそくさと逃げ去ったのだった。

「佐藤君。どういうこと?」

修羅場が始まったのは言うまでもなかった


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