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因縁の対決
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因縁のフロッグズとの対戦、俺たちは円陣を組んだ。
「シックスティーナイナーーー!!」
「ファイト!」
「オッ!!」
「ファイト!」
「オッ!!」
「ファイト!」
「オッ!!!」
「ドゥドゥドゥ!!!」
「ドゥドゥドゥ!!!」
「ドゥドゥドゥ!!!」
「シックスティーナイナーーー!!」
「ドゥドゥドゥ!!!」
「「「トゥーース!!!!」」」
俺が点を指さすとチームメイトも同じように点をさした。そして、毎度のことながらコーチがぼそりと
「アメフトか…」
そうつぶやいたのだった。一方、フロッグズも同じように円陣を組んで、エールを叫んでいる。その中心には四谷君がいた。しかも、以前にもまして大きくなっている。
「あいつあんなに大きかったっけ?」
やべっちがつぶやくが、その横で同じクラスにいる外やんが
「夏休みが明けて、大きくなっていたから俺のクラスでは話題になったんだ」
「そうなん?」
しかも、じゃんけんで負けて俺たちは先攻になった。彼のチームもかなりレベルアップしている。前の試合、やはりセコイ四谷君のお父さんは、バント戦法をとっていた。小学生相手に何を考えているのやら。ただ、厄介なのはバントもうまくなってきていることだ。そして、成長してる四谷君の球速は夏の大会よりも増していた。
「早くなってない?」
「早くなっているな」
「あれは強敵よ」
コーチが間抜けなことを言っている。
「鈴鹿君、バットを短く持ってコンパクトに当てるのよ」
「はい」
1番バッターは足が速い鈴鹿君、素振りをする様子を見ているとバットを持った時の長さは何時もの通りで、投球練習をしている四谷君の球を見ながらタイミングをとっている。その後ろで2番バッターの五十嵐君も同じようにタイミングをとっていた。その素振りを見て慌てたコーチは直ぐに鈴鹿君のところに駆け寄っていった。
「わかっているわね。短く持ってコンパクトに振るのよ」
「コーチ、わかってますよ。コンパクトに振りますから」
鈴鹿君がバッタボックスの左打席に入って、
「お願いします」
そう言って、バットを構えた途端、コーチが叫んだ
「何やっているのよ!!あれだけバットを短く持ってって言ったじゃない!」
「プレイ!!」
一人、パニックになっているコーチ、一方、鈴鹿君に対し四谷君が一球目を投じた。
キン!!
快音が響き、左中間に痛烈な打球が転がっていった。
「え?」
フロッグズのセンターも足が速いようだ。何とか追いついたセンターは素早くサードへボールを返したが打った鈴鹿君は既にサードまで進塁をしていた。するとコーチの様子が変わった
「いいぞーー!!鈴鹿!!私が見込んだことはある!!」
コーチの言葉を聞いた絹やんが
「何勝手なこと言ってんだ?」
「ほっとこうよ」
「そういえば、コーチ、夏の大会で優勝したらおっぱいを見せてくれるって言ってたけど、結局見せてもらってなかったよな」
そんな言葉が漏れているの気付いたのかコーチは五十嵐君のところに行った。
「わかった…ここはスクイズで先ず一点を取りに行くわよ」
「わかりました」
こうしてバッターボックスに立った五十嵐君は鈴鹿君に目配せをしている。コーチのサインはスクイズ、しかも、初球でだ。この状況フロッグズも警戒しているに違いない。既にファーストとサードが守備位置から前に出てきている。更に外野も前進守備でバックホーム体制をとっている。
一球目
ボールがピッチャーの手から離れた瞬間、鈴鹿君はスタート、走るをなんとなくわかっていたのか、四谷君はボールを大きく外した。いわゆる、ウェストボールというやつだばん。更にサードとファーストがホームに向かって突っ込んできた。
「あ!!」
そんな状況もあって五十嵐君もそのボールにはさすがに届かずに空振りをした。
ズバン!!
「ストライク!!」
スクイズ失敗と思ったら、いつの間にか鈴鹿君はサードに戻っていた。そして、二人に出されたのはスクイズのサインだった。そのサインに思わずぎょっと驚いている鈴鹿君と五十嵐君だった。
「シックスティーナイナーーー!!」
「ファイト!」
「オッ!!」
「ファイト!」
「オッ!!」
「ファイト!」
「オッ!!!」
「ドゥドゥドゥ!!!」
「ドゥドゥドゥ!!!」
「ドゥドゥドゥ!!!」
「シックスティーナイナーーー!!」
「ドゥドゥドゥ!!!」
「「「トゥーース!!!!」」」
俺が点を指さすとチームメイトも同じように点をさした。そして、毎度のことながらコーチがぼそりと
「アメフトか…」
そうつぶやいたのだった。一方、フロッグズも同じように円陣を組んで、エールを叫んでいる。その中心には四谷君がいた。しかも、以前にもまして大きくなっている。
「あいつあんなに大きかったっけ?」
やべっちがつぶやくが、その横で同じクラスにいる外やんが
「夏休みが明けて、大きくなっていたから俺のクラスでは話題になったんだ」
「そうなん?」
しかも、じゃんけんで負けて俺たちは先攻になった。彼のチームもかなりレベルアップしている。前の試合、やはりセコイ四谷君のお父さんは、バント戦法をとっていた。小学生相手に何を考えているのやら。ただ、厄介なのはバントもうまくなってきていることだ。そして、成長してる四谷君の球速は夏の大会よりも増していた。
「早くなってない?」
「早くなっているな」
「あれは強敵よ」
コーチが間抜けなことを言っている。
「鈴鹿君、バットを短く持ってコンパクトに当てるのよ」
「はい」
1番バッターは足が速い鈴鹿君、素振りをする様子を見ているとバットを持った時の長さは何時もの通りで、投球練習をしている四谷君の球を見ながらタイミングをとっている。その後ろで2番バッターの五十嵐君も同じようにタイミングをとっていた。その素振りを見て慌てたコーチは直ぐに鈴鹿君のところに駆け寄っていった。
「わかっているわね。短く持ってコンパクトに振るのよ」
「コーチ、わかってますよ。コンパクトに振りますから」
鈴鹿君がバッタボックスの左打席に入って、
「お願いします」
そう言って、バットを構えた途端、コーチが叫んだ
「何やっているのよ!!あれだけバットを短く持ってって言ったじゃない!」
「プレイ!!」
一人、パニックになっているコーチ、一方、鈴鹿君に対し四谷君が一球目を投じた。
キン!!
快音が響き、左中間に痛烈な打球が転がっていった。
「え?」
フロッグズのセンターも足が速いようだ。何とか追いついたセンターは素早くサードへボールを返したが打った鈴鹿君は既にサードまで進塁をしていた。するとコーチの様子が変わった
「いいぞーー!!鈴鹿!!私が見込んだことはある!!」
コーチの言葉を聞いた絹やんが
「何勝手なこと言ってんだ?」
「ほっとこうよ」
「そういえば、コーチ、夏の大会で優勝したらおっぱいを見せてくれるって言ってたけど、結局見せてもらってなかったよな」
そんな言葉が漏れているの気付いたのかコーチは五十嵐君のところに行った。
「わかった…ここはスクイズで先ず一点を取りに行くわよ」
「わかりました」
こうしてバッターボックスに立った五十嵐君は鈴鹿君に目配せをしている。コーチのサインはスクイズ、しかも、初球でだ。この状況フロッグズも警戒しているに違いない。既にファーストとサードが守備位置から前に出てきている。更に外野も前進守備でバックホーム体制をとっている。
一球目
ボールがピッチャーの手から離れた瞬間、鈴鹿君はスタート、走るをなんとなくわかっていたのか、四谷君はボールを大きく外した。いわゆる、ウェストボールというやつだばん。更にサードとファーストがホームに向かって突っ込んできた。
「あ!!」
そんな状況もあって五十嵐君もそのボールにはさすがに届かずに空振りをした。
ズバン!!
「ストライク!!」
スクイズ失敗と思ったら、いつの間にか鈴鹿君はサードに戻っていた。そして、二人に出されたのはスクイズのサインだった。そのサインに思わずぎょっと驚いている鈴鹿君と五十嵐君だった。
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