119 / 191
朝の会 3
しおりを挟む
先生達は相談をしていた。
しかし、このまま俺を教室に帰すことはできない。少なくとも俺はみんなの前で謝らなければならないのだが、単純に謝ればいいという問題でない。そのことに気付いた担任は俺を2時間目も会議室にいて自習するようにと渡されたのは原稿用紙だった。そこに今回の反省を書けということだ。さてと反省文を書くか
反省文
5年4組 佐藤渉
私は、興味本位で女の子のお尻を触てしましました。誠に申し訳ございません。
触られた女の子の気持ちもわからず、ただ、触りたいという興味本位で触って
しまったことは、紛れもない事実であり、そのことを自制できなかったことを
深く反省しています。
ただ、私としては好きな女子に対するスキンシップということもあり、女の子
も嫌がるそぶりを見せないため、お互い合意の上でやっていたものだと思って
いました。
しかし、今日先生から嫌がっているということを聞かされ、誠に申し訳なく思
っています。
最後に、触られて不快に思っている女の子へ、本当に不快な思いをしていたの
なら、ここで謝罪をいたします。
誠に申し訳ございませんでした。
この反省文を書き終え、教頭先生に見せたところ
「うーむ…小学生にしては、素晴らしい反省文を書くね」
そして、学年担任と相談をして
「3時間目にこの反省文をみんなの前で読みなさい。そして、誠意を見せて謝りなさい」
ということになった。担任の先生は、このことに猛反発した。
「なぜ?これで彼を許すのですか?」
「田中先生。この見事な文章。しかも、被害者に向けてしっかりと反省をしていることが伝わります」
「しかし」
「ふつう、おしりを触ってくらいでここまで問題にすること自体おかしいですよ」
「確かにそうですが」
コホンと軽く咳をした教頭先生は、担任に
「いいですね」
「はい…」
***
こうして2時間目の終わり、先生は教室に戻った。そして、みんなに言った。
「みんな聞いてくれ!!3時間目の体育は中止」
「えーーー!!」
クラスメイト達の不満が一気に爆発する。
「先生、なぜですか?」
「佐藤の件でみんなと話し合いをする」
「そんなー」
「皆さん!!静かにしなさい」
3人もの大人に睨まれた生徒たちは一瞬で静かになった。そこへ教頭先生が
「3時間目は、私も参加いたします。今回の件について大いに議論してください」
こうして、3時間目のバトルが始まったのだった。
しかし、このまま俺を教室に帰すことはできない。少なくとも俺はみんなの前で謝らなければならないのだが、単純に謝ればいいという問題でない。そのことに気付いた担任は俺を2時間目も会議室にいて自習するようにと渡されたのは原稿用紙だった。そこに今回の反省を書けということだ。さてと反省文を書くか
反省文
5年4組 佐藤渉
私は、興味本位で女の子のお尻を触てしましました。誠に申し訳ございません。
触られた女の子の気持ちもわからず、ただ、触りたいという興味本位で触って
しまったことは、紛れもない事実であり、そのことを自制できなかったことを
深く反省しています。
ただ、私としては好きな女子に対するスキンシップということもあり、女の子
も嫌がるそぶりを見せないため、お互い合意の上でやっていたものだと思って
いました。
しかし、今日先生から嫌がっているということを聞かされ、誠に申し訳なく思
っています。
最後に、触られて不快に思っている女の子へ、本当に不快な思いをしていたの
なら、ここで謝罪をいたします。
誠に申し訳ございませんでした。
この反省文を書き終え、教頭先生に見せたところ
「うーむ…小学生にしては、素晴らしい反省文を書くね」
そして、学年担任と相談をして
「3時間目にこの反省文をみんなの前で読みなさい。そして、誠意を見せて謝りなさい」
ということになった。担任の先生は、このことに猛反発した。
「なぜ?これで彼を許すのですか?」
「田中先生。この見事な文章。しかも、被害者に向けてしっかりと反省をしていることが伝わります」
「しかし」
「ふつう、おしりを触ってくらいでここまで問題にすること自体おかしいですよ」
「確かにそうですが」
コホンと軽く咳をした教頭先生は、担任に
「いいですね」
「はい…」
***
こうして2時間目の終わり、先生は教室に戻った。そして、みんなに言った。
「みんな聞いてくれ!!3時間目の体育は中止」
「えーーー!!」
クラスメイト達の不満が一気に爆発する。
「先生、なぜですか?」
「佐藤の件でみんなと話し合いをする」
「そんなー」
「皆さん!!静かにしなさい」
3人もの大人に睨まれた生徒たちは一瞬で静かになった。そこへ教頭先生が
「3時間目は、私も参加いたします。今回の件について大いに議論してください」
こうして、3時間目のバトルが始まったのだった。
0
お気に入りに追加
58
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?
九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。
で、パンツを持っていくのを忘れる。
というのはよくある笑い話。
男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる