目を覚ますと雑魚キャラになっていたけど、何故か最強なんです・・・

大魔大戦

和平協定 7

未だにピンチが続いていた。

俺は奴の攻撃からただ逃げることしかできないでいる。バリアーを張っては破られて、次の瞬間にはテレポートで逃げる。これしか手がなかった。

とにかく、強い。今まで経験をしたことがない強さだ。むしろ奴からは余裕すら感じることができる。まるで、ヒョウが逃げ惑う牛を遊びながら追いかけ体力が消耗するのを待っているかのようだった。

「いつまで逃げるつもりですか」

絶対に楽しんでやがる。しかし、俺は、逃げるしかなかった。

丁度、その時、後方の戦艦ヤマトの中でとある事件が始まっていた。それは、今晩誰が俺と寝るかという問題だった。

ただでさえ、妻が多いのに、この日は、最近、妻になったココロとアテナがもめていた。更に、ウサギとアーチャン魔王まで入ってきて、グダグダな状態だった。そんな状態を見かねた、ミケえもんが

「だったら。直接、村人様に決めてもらったら」

などといい加減なことを言ったら、4人はまじな顔をして、船を出て行った。

そんなこと、知る由もなく、俺は必死に逃げながら模索をしていると目の前に4人が現れた。

そして、いきなり「今日は私と寝るのよね！！」

「何言っているのよ！！村人様！！私ですよね」

戦闘中にもかかわらず俺の目の前で喧嘩を始めた。

それを見た黒い奴は

「フン！！逃げている間に女に助けを呼んでいたのか。皆殺しにしてくれる」

4人に囲まれどうすることもできない俺に向かって、何やら魔法で攻撃を仕掛けてきた。

するとココロが右手でその攻撃をいとも簡単に受け止めた。というよりこんな感じだった。

「うるさい！！」

そう言って、一瞬で攻撃を消してしまったのだった。

「ん？なに！！」

驚いたころい奴は

「これでどうだ！！」

俺たちのところへ迫ってきた。

「あぶない！！」

俺が叫んだ途端。今度はアテナがそいつのパンチを片手で受けている。

「なに！！」

「これでどうだ！！リアルゴールドバースト！！」

俺たちのすぐそばで強力な魔力攻撃だ。これをアーチャン魔王が簡単に受け流した。そして、黒い奴に向かって、

「「「「うるさい！！」」」」

4人が一斉に攻撃、そのまま突き飛ばされて地面に叩い気つけられた。

「ぐは！！」

次の瞬間、奴は髪の毛に戻ったのだった。

こうして、黒い奴の脅威は去ったのだが、俺は、4人に責められていたのだった。