目を覚ますと雑魚キャラになっていたけど、何故か最強なんです・・・

Seabolt

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大魔大戦

旅は続くよ

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「なんだ。生きていたのか」

勇者リンが戻ってきた俺の姿を見て最初に放った言葉だった。

「だったら、先へ急ぐぞ!!」

「え?」

「何をぼっとしているんだ」

「俺の話は聞かないの?」

「何のことだ?」

「決闘の話とか」

「そんなの興味がない!!それよりインダス帝国のガネーシャ神殿へ行くぞ」

イスカンダールでも有名な話だというのに、全く興味がないとはなんと言っていいのやら対応に困ってしまう。しかし、既に宿の会計も終わっていて、俺の荷物もいつの間にか玄関にほれと言わんばかりに置いてあった。

「さてと…行きますか」

こうして俺たちはタルタル王国を通過し、インダス帝国との国境の町である、ボッキへやってきた。ここは、大河であるタイガ川が国境の役割を果たしている。そこにかかる唯一の橋であるボッキ大橋を通過しないといけないのだがここを通るのにはかなり大変だそうだ。この橋は全長10キロほどあり、毎年、ウキにはこの橋は流されるほど大雨が降る。だから、橋は橋脚のみになっていることが多いそうだ。俺たちが到着した時期はカンキとなっていて、川の水嵩も少ないはずだが、何故か、橋脚のみとなっていた。

「どうなっているんだ?」

「さあ?」

「村人とりあえず、イミグレに行って聞いて来い」

「へーい」

俺はイミグレへ行くと、カスタムオフィサーがいた。

「貴様!!何の用だ」

「あ…俺は、村人と申しまして、勇者リンと同行しておるのもです。この橋を渡って、インダス帝国に入りたいのですが」

するとカスタムオフィサーが渋い顔をする

「どうしたのですか?」

「今は通れん」

「なぜです?」

「通れんのだ」

「だからなぜです?」

「あーめんどくさい!!あそこに張り紙があるだろう。それを読んでみろ」

カスタムオフィサーが指さした方向に看板が立ててあった。そこには、こう書かれてあった。

”このはしを渡るべからず”

一休さんか?これは、しかし、これには続きがあった。

”わたるとそこの絵から猛獣たちが出てきて暴れだすぞ”

看板の横には虎の絵と怪しい縦じま帽子をかぶり、両肩には黄色いメガホンそして、縦じまの法被を着ている。集団の絵が描いてあった。その絵を見た俺の感想はこうだ。虎は確かに猛獣だ。ということは虎が絵から出てくるだけのことなのか?そう考えていると後ろからリンの声がしてきた。

「こんな虎。大したことないわ。一撃て退治してくれる」

俺はリンの方を向いた

「でも、どうやってわたるのですか、あの橋脚のみの橋を」

「うーむ」

しばらく、考えるとビースト仮面を呼んだ。すると彼は

「合点招致の介です」

そういって、何やら準備のために、森の方へ行ってしまった。

「これでよし。あとは待つだけだ」

「あのーどうやってわたるのですか?」

「ひみつ」

意味がわからん。
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