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第2章 開拓篇

謎の物体と遭遇

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すると艦橋から作戦室に連絡が入ってきた。

「村人様!!MSXクラスの物体が多数接近!!」

その連絡にすぐに反応した。

「MSX隊は準備整い次第!!全艦!!対空防衛準備!!各艦対空噴進砲準備!!」

「各艦準備完了!!」

「全艦!!撃ち方はじめ!!」

艦隊から一斉砲撃が始まる。攻撃を直撃したMSXクラスの物体は、一瞬で崩壊していったのであった。まだ距離があるのでレーダーでその様子を見ている俺たちにとっては、砲撃で次々と消えていく謎の物体に勝利を確信していた。すると望遠鏡でその様子を見ていた一人が叫んだ。

「謎の物体が再生しています!!」

「は?」

艦橋に戻った俺は、望遠鏡で様子を確認した。そこには、攻撃でバラバラになった物体が再びくっついて元の形に戻ろうとしていた。形から人型であることはまちがいない。まるで粘土で出来たゴーレムのような物体だった。

「まずいな」

このままでは謎の物体と接触し、こちらが損害を被る可能性が高かった。

「MSX隊、発射準備完了!!出しますか?」

「いや!!!MSX隊は、待機!!

敵が到着するにはまだ時間があった。そして、ようやくスクリーンに謎の物体群の様子をとらえることができた。

「なんだこれは?」

破壊されては、再生していく謎の物体になすすべがない。するとその様子を見ていた。ロクテンは

「あれは傀儡だ」

「ロクテン殿!!なんだそれは?」

「えーっと…今晩相手してくれるなら言うけど…」

その様子をラークは怒りの目で見ている。しかし、ここは、素直にロクテンの相手をした方がよさそうだ。

「ロクテン殿、それは構いませんが、みんな一緒でもいいですか?」

しばらく、考えているロクテンであったが、みんなの視線に気づいたのだろう、特にスクルド様の視線に気づいてからは

「一緒でもいいです」

「なら…交渉は成立しましたね」

「ええ…そのようで」

少し残念そうにしている彼女なのだが、最近、ご無沙汰であったので納得していたようあった。

「で?傀儡とは?」

「傀儡とは、操り人形のこと、ただ、魔力であやつるから操っている奴を倒せば無力化できる。ただ、あれだけの傀儡を操るからには相当な魔力を持っているに違いない。問題はどうやって、そいつを倒すかだ」

するとレーダー担当者から報告が入ってきた。

「一つだけ砲撃を受けても壊れない物体があります」

「それはどれだ?スクリーンに映し出せるか?」

「了解、問題の物体を映します」

そこには、一つだけ特殊な物体があった。黒い物体で胸には赤いブイの字のようなものが付いている。そいつだけは、バリヤーを張って、攻撃から防御していた。するとロクテン殿が

「操っているのは恐らくこいつだろう…」

「わかった…俺が出る」

こうして、俺は、この謎の物体の所へ行くことにした。
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