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第2章 開拓篇
第50話 村人 出発する
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結婚式を終えとりあえず俺は、スタンバイ村に戻るつもりをしていたところカルロス伯爵に呼びとめらこう告げられた。
「村人とお前もわしの一族に入ったのだから、まずは、領地を持たねば」
「はい?」
「北東神殿の向こうの土地開発を命ずる」
俺にはなんのことかさっぱりわからなかった。そして、後日、ミネルバに聞くと、北東神殿自体が今回発見されたもので、さらに北東側は、未開の土地だそうだ。そこを開発せよと言われたのだ。と笑って言っていたが、大丈夫なのだろうか?北東神殿には、魔王が眠っていたのだから、もっとすごいのがいるかもと思いつつも、家に帰るとみんなが大出世ですわと大喜びしたので、やろうと決めたのだった。
こうして、俺はスタンバイ村に戻って、まずやることと言えば、今回の清算だ。
「10ポイントだけですか…」
さらりと答えるオードリさん
「俺…インモラルを倒したんですけど…」
するとパラパラと報告書に目を通して、その報告書をぱたんと閉じた。
「どこにもこの報告書にはそんな記載はありまん」
「うそ…」
「ほんとうです」
こほんと軽く咳をいたオードリさんは一切聞く耳を持ってくれない。
「では?魔王を倒したのも?」
「魔王?って何ですか?」
「は?俺…倒したんですよ」
「またまま、村人殿は面白いことを言う。魔王は勇者リンが倒しています」
「うそ…じゃぁ…淫獣は?」
「淫獣は、気絶していた奴を殺しただけなので、ポイントはつきません」
やはりそうか…俺の手柄は全て勇者リンに持って行かれてしまったのだった。それは、報告書を提出してもランクが上な程、信用度が高くなるというシステムによるものだった。つまり、ギルドでは俺の報告書よりも勇者リンの報告書の方が信用されるということだ、例え、勇者リンが事実をねつ造したとしても、勇者リンの報告書が正しいとなる。
「ですから、ギルドポイントは10ポイントです」
「はぁ…わかりました」
「報酬は、金貨100枚です」
報酬額には驚いた。この間の5分の1になっていたからだ。すると、オードリさんが金貨の入った袋を持ってきた。
「これが報酬です」
「わかりました」
「ここに受け取りのサインをしてください」
報酬を受けとり、俺がサインしているとオードリーさんがぼそりと呟いた
「やりましたね。次は北東神殿北部の探検です。しかも、村人様御指名案件ですよ」
「あ…はい」
俺は既に伯爵からその話を聞いていたので驚かなかったが、
「あまり驚かれないのですね」
「まぁ…」
「いいでしょう。これが次の案件の書類です。ここにサインをお願いします」
「わかりました」
***
翌日、俺は役仙人に呼び出された。
「ロクテンは逃げたそうじゃな」
「すみません…」
「ま…しかたなかろう。ロクテンとは何らかの形で会うことになるだろうよ。それより村人、お前、魔力を持っていながら、全く使ってはいないではないか」
俺は、スクルド様の話をしたら
「スクルド様がか…お前の話からすると、あと一つ体に入れるもがあるはずじゃ、冒険の前にもう一度スクルド様の所に行った方がよさそうじゃな」
「わかりました」
こうして、俺は家に帰ると既に行く気満々のみんなが待っていた。
「村人様!!」
「出発の時です」
「「「「「おー!!」」」」
皆の元気そうな顔を見て、俺はやる気を出したのだった。
さぁー出発だ!!
今、陽が昇る
いよいよ出発の時が来た。本来であれば、北東神殿の北側へテレポーテーションするのだが、そこは未開の地とあって地図すらない状態だ。そんなところに行って何かあったら大変だった。しかし、俺達にはメイヴがいる。そう彼女は、北東神殿に向かう途中の未開の地に住んでいる。現在は、北東神殿に通じる街道が発掘されているので、北東神殿までは、なんとか行くことはできるのだが、その周りは、全くの未開の地となっている。するとメイヴがこういった。
「クルドの泉へ行きましょう。ここがベースキャンプには最適の場所です」
「なぜ?」
「ここには飲料に適した泉があります。そして、スクルドの結界によって魔物たちが近づけない場所となっています」
こうして、俺達は、クルド泉へテレポーテーションをしたのだった。そこは、苔に覆われた石造りの建物群があり、その横には川が流れていた。するとメイヴは建物の奥を指さした。
「あそこよ!!」
しばらく遺跡群を進んでいくと木々が生い茂る中、美しいコバルトブルーの池が見えてきた。
「ここです」
こうして、ベースキャンプは決まった。するとそこにスクルド様が現れた。
「皆の者、こやつを借りて行くぞ!!」
相手が神様だと知って誰も反対するはずもなく、俺はスクルド様の神殿に連れ込まれた。しかも時間断層にだ。そして、散々遊ばれた挙句、そのまま返されたのだった。
ベースキャンプに戻る途中、目の前にはロクテンが立っていた。
「ふーん…スクルド様とはそう言う関係なんだ」
「ひょっとして、拗ねてる?」
パチーン!!
いきなりビンタが炸裂した
「ばーか」
そんな言葉を残して、ロクテンは俺の前から消えた。
「村人とお前もわしの一族に入ったのだから、まずは、領地を持たねば」
「はい?」
「北東神殿の向こうの土地開発を命ずる」
俺にはなんのことかさっぱりわからなかった。そして、後日、ミネルバに聞くと、北東神殿自体が今回発見されたもので、さらに北東側は、未開の土地だそうだ。そこを開発せよと言われたのだ。と笑って言っていたが、大丈夫なのだろうか?北東神殿には、魔王が眠っていたのだから、もっとすごいのがいるかもと思いつつも、家に帰るとみんなが大出世ですわと大喜びしたので、やろうと決めたのだった。
こうして、俺はスタンバイ村に戻って、まずやることと言えば、今回の清算だ。
「10ポイントだけですか…」
さらりと答えるオードリさん
「俺…インモラルを倒したんですけど…」
するとパラパラと報告書に目を通して、その報告書をぱたんと閉じた。
「どこにもこの報告書にはそんな記載はありまん」
「うそ…」
「ほんとうです」
こほんと軽く咳をいたオードリさんは一切聞く耳を持ってくれない。
「では?魔王を倒したのも?」
「魔王?って何ですか?」
「は?俺…倒したんですよ」
「またまま、村人殿は面白いことを言う。魔王は勇者リンが倒しています」
「うそ…じゃぁ…淫獣は?」
「淫獣は、気絶していた奴を殺しただけなので、ポイントはつきません」
やはりそうか…俺の手柄は全て勇者リンに持って行かれてしまったのだった。それは、報告書を提出してもランクが上な程、信用度が高くなるというシステムによるものだった。つまり、ギルドでは俺の報告書よりも勇者リンの報告書の方が信用されるということだ、例え、勇者リンが事実をねつ造したとしても、勇者リンの報告書が正しいとなる。
「ですから、ギルドポイントは10ポイントです」
「はぁ…わかりました」
「報酬は、金貨100枚です」
報酬額には驚いた。この間の5分の1になっていたからだ。すると、オードリさんが金貨の入った袋を持ってきた。
「これが報酬です」
「わかりました」
「ここに受け取りのサインをしてください」
報酬を受けとり、俺がサインしているとオードリーさんがぼそりと呟いた
「やりましたね。次は北東神殿北部の探検です。しかも、村人様御指名案件ですよ」
「あ…はい」
俺は既に伯爵からその話を聞いていたので驚かなかったが、
「あまり驚かれないのですね」
「まぁ…」
「いいでしょう。これが次の案件の書類です。ここにサインをお願いします」
「わかりました」
***
翌日、俺は役仙人に呼び出された。
「ロクテンは逃げたそうじゃな」
「すみません…」
「ま…しかたなかろう。ロクテンとは何らかの形で会うことになるだろうよ。それより村人、お前、魔力を持っていながら、全く使ってはいないではないか」
俺は、スクルド様の話をしたら
「スクルド様がか…お前の話からすると、あと一つ体に入れるもがあるはずじゃ、冒険の前にもう一度スクルド様の所に行った方がよさそうじゃな」
「わかりました」
こうして、俺は家に帰ると既に行く気満々のみんなが待っていた。
「村人様!!」
「出発の時です」
「「「「「おー!!」」」」
皆の元気そうな顔を見て、俺はやる気を出したのだった。
さぁー出発だ!!
今、陽が昇る
いよいよ出発の時が来た。本来であれば、北東神殿の北側へテレポーテーションするのだが、そこは未開の地とあって地図すらない状態だ。そんなところに行って何かあったら大変だった。しかし、俺達にはメイヴがいる。そう彼女は、北東神殿に向かう途中の未開の地に住んでいる。現在は、北東神殿に通じる街道が発掘されているので、北東神殿までは、なんとか行くことはできるのだが、その周りは、全くの未開の地となっている。するとメイヴがこういった。
「クルドの泉へ行きましょう。ここがベースキャンプには最適の場所です」
「なぜ?」
「ここには飲料に適した泉があります。そして、スクルドの結界によって魔物たちが近づけない場所となっています」
こうして、俺達は、クルド泉へテレポーテーションをしたのだった。そこは、苔に覆われた石造りの建物群があり、その横には川が流れていた。するとメイヴは建物の奥を指さした。
「あそこよ!!」
しばらく遺跡群を進んでいくと木々が生い茂る中、美しいコバルトブルーの池が見えてきた。
「ここです」
こうして、ベースキャンプは決まった。するとそこにスクルド様が現れた。
「皆の者、こやつを借りて行くぞ!!」
相手が神様だと知って誰も反対するはずもなく、俺はスクルド様の神殿に連れ込まれた。しかも時間断層にだ。そして、散々遊ばれた挙句、そのまま返されたのだった。
ベースキャンプに戻る途中、目の前にはロクテンが立っていた。
「ふーん…スクルド様とはそう言う関係なんだ」
「ひょっとして、拗ねてる?」
パチーン!!
いきなりビンタが炸裂した
「ばーか」
そんな言葉を残して、ロクテンは俺の前から消えた。
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