目を覚ますと雑魚キャラになっていたけど、何故か最強なんです・・・

Seabolt

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第1章 立身篇

第44話 村人 キングスライムと戦う

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淫獣騒ぎから一日が過ぎた。

 しかし、不思議なものだ。普通、淫獣は闇夜に紛れて攻撃をしてくるはずだ。俺は徹夜で警戒をしていたのだが、全くその気配はなかった。

ふぁあ~

「大丈夫?徹夜だったみたいだけど、そう言えば淫獣襲ってこなかったわね」

シャンリーが声をかけてきた。

「確かに、不思議だ」

すると俺の所にマーリンがやってきた。

「何やっているのよ!!村人!!早く来なさい!!」

「はい?」

「ぼっとしていないで来るのよ!!

呆然としている俺の手を引っ張った。

「うわぁああ!!」

無理やり連れて行かれた場所は、神殿への入口だった。そこには、赤と青、そして、黄色のキングスライムが立ちはだかっていたのだった。そして、目の前には、疲れ果てた勇者パーティとジャッカル電撃隊がいたのだった。

「早く・・ヒールポーションを・・」

実は鉄壁シールドを展開しているキングスライムは、攻撃をしてもHPが1しか下がらない。しかも、命中率が3%とかなり低い状態になっていた。勇者パーティーだけでなく、ジャッカル電撃隊も応援に来たが、彼らの攻撃も同様にキングスライム効かない。こうして、果てしない消耗戦を繰り広げていたのだった。そして、ヒールポーションまで使い果たした。ここにいた全員は、スターシャの最後の魔力でマーリンにヒールをかけ、俺を呼びに来たというのだた。とりあえず、全員にヒールポーションを配った。すると元気になった勇者リンが

「村人!!何をやってる!!早く次のを持ってこい!!」

「はいはい・・」

俺はベースキャンプに戻って、備品庫にあったすべてのヒールポーションを次元ポケットに入れた。すると、アリスが横にやってきた。

「村人様!!なにしているの?ひょっとして、盗んでいるんですか?」

「盗んでなんかいない」

にんまりとほほ笑むアリス

「わかってるわよ~そんなこと前線に持って行くんでしょ。あのキングスライム倒すのに」

「そうだよ、しかし、なんだろな~あんなスライムごときに手間取るなんて・・・」

「ま・・その程度なんでしょ。それより村人様、スライムの向こうに淫獣隠れてませんでした?」

「いや?そこまで見てないけど」

「あ・・そう・・・たぶん、あのスライム神殿の封印のはずですよ」

「どういうこと?」

「今朝、神殿の入口に行くとスライムが元の場所に戻っていたでしょ。それとあの後、淫獣が出てこなかったことって何か関係があると思わない?」

「そうだな・・・」

「つまり、あのスライムは神殿の門番であると同時に淫獣を封印していたのよ」

「ということは」

「あの神殿、陰獣だらけかも」

「いやだな~それ・・」

すると再び俺の元にマーリンがやってきて

「村人!!何してるのよ。早く持ってきなさいよ」

「はいはい・・・アリス・・行ってくるから」

「どうぞ・・・私たちは避難しておくから・・・」

驚いている聴いてみると

「どういうこと」

「多分、村人様があのスライム倒すことになって、その後、淫獣達がでてくることになるから、私たちはメイヴの所に避難しておくわ」

「村人!!早く!!」

精霊王がラビリアントを作ったという。それは特殊なバリヤーを展開して魔物を迷わすそうだ。こうして、彼女達の安全は確保された。一方俺は、前線に向かった。相変わらずの消耗戦を続けている。そして、目の前のキングスライムを見て呆れた。緑色が増えている。赤、青、黄、緑・・・か・・・そう言えばアリスが言っていた淫獣は、俺は千里眼を使った。しかし、封印のフィルターがかかっていてよく見えない。更に透視を使った。

うわ・・・

見るんじゃなかった。

うようよいる

淫獣が・・

いろんな種類・・・

うそ・・・

キモ・・・触手タイプもいる・・・

最悪だ・・・

あんなのがいるとは、かわいそうに・・・前線で必死に戦っているマーリンとスターシャを見る。女は彼女達だけ、かわいそうにと思っているとキングスライムが更にもう一匹増えた。今度は桃色だ。

赤、青、黄、緑、桃・・・か?

すると5匹のキングスライムが隊列を組んだ。そして、緑が何やらラグビーボールのようなものを出して地面に置いた。そして、赤いやつがそれを蹴り飛ばした。

ん?

何を始めた?

すると黄色がそれをキャッチして、桃色に渡した。

桃色は青色にパス

今度は青色から緑色にボールは回され

最後に赤色にわたって、こちらの前線に投げつけた。

ちゅどどどどーーーーん!!!

どどーん!!

どぱぱぱぱぱーーーーん!!

大爆発が起きた。スライムが始めた謎の行動にあっけに取られていた。勇者リンたちとジャッカル電撃隊は、その直撃をもろに受けた

うあぁぁあ!!

「早くヒールポーションを!!」

「早くしろ!!」

俺は全てのヒールポーションを前線に手渡した。このままではまずい・・・ヒールポーションはすでにない。しかも、体力は戻ったが全員、今度体力を失えば完全に負けてしまう。どうしたものか、気絶シンコペーションを使えば、簡単に倒せる。しかし、それでは気が付いたら、また、同じことを繰り返さないといけない。そうか、気絶している時にとどめをさせばいいのか。
俺は、フルパワーで気絶シンコぺーションを使った。そして、スライムだけでなく神殿の淫獣たちまで気絶させたのだった。

さてと、覚悟を!!

ザク!!とスライムを倒したのだった。








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