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第1章 立身篇
第11話 村人 領都へ着く
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「ご主人様~いってらっしゃいませ~」
お店を出る時、何故か、アリスちゃんとシャンリーちゃんは俺から離れようとしなかった。
「あの~そろそろ行かないと・・・」
「そんな~」
「俺、伯爵様の討伐隊に参加しているから」
「お願い!!行かないで!!」
アリスちゃんが俺の手を引いた。するとシャンリーちゃんも俺の手を引いた。
「どうしたんだ?二人とも・・・」
じっと俺を見つめていた、シャンリーちゃんが
「生きて帰ってきてください」
「大丈夫だ」
俺は初戦荷物運び、しかも、護衛がついている。けっして危険ではないとは言えないが、死んだりするような場所ではない。
「「本当ですか?」」
「ああ・・本当だ」
「御主人様のお帰りをお待ちしてます」
「私もお待ちしております」
こうして、二人に惜しまれながらもお店を出ることが出来たのだった。そんな俺の姿をハウエルがしっかりと見ていたのようだ。しかも、アリスちゃんとシャンリーちゃんはお店のNO,1とNO,2、その二人は普段、席には着くが奥の部屋のお客を絶対に取らないらしく、かなり珍しいことだと。女将から聞かされた。すると、ハウエルの声がした。
「村人・・・お前、あんな美人二人とやってたんか??」
「ええ・・」
「話聞いたんだけど、村人、今回、お前、相当運がいいらしいぞ」
そんなこと言っているハウエルの機嫌はかなりいい
「あの二人は普段は相手をしないそうだ」
「そうなんですか?」
「少し前に、あの二人に相手してもらったやつは、そこで運を使い果たして、死んでしまったそうだ。・・ま・・・気をつけな・・・ガハハハ!!」
縁起でもないことを言ってくれるな・・・と思っていたが、さぁ出発だ。今日も一日馬を引いて歩くと夕刻になって、壮麗な城門が目の前に現れてきた。サンカルロス入口、赤を基調とした原色か映えている朱雀門。この門をくぐると領都サンカルロスの街に入る。
流石、領都ということもあって、人も多く賑やかだ。そして、俺達は、街の中心カルロス城のそばにある寄宿舎へ放り込まれた。
「今日から1週間、あなた達は、この宿舎で共同生活をしていただきます。他のグループの方々もいますので、お互い仲良くするようにして下さい」
オードリーが残した最後の言葉だった。オードリーはというとギルドへ戻らないといけないそうだ。つまり、俺達を統率する人物がいないことになったと思った途端、
「カルロス・ゴーン様のおなーりー」
その言葉と共にカルロス・ゴーンが現れた・・・そして、
「我が名はゴーン!!この度の作戦の指揮を執る。作戦の目的は、南の杜の古代神殿に眠ると言われる空飛ぶ船だ。しかし、未開の地なので、妖魔や魔物の巣窟となっている。くれぐれも、気を引き締めて行動する様に、出発は7日後だ。それまでに皆の実力が見たいので模擬試合を執り行う。実力次第では士官の道もあるから、心してかかる様に」
馬かいの俺には全く関係のない話だと、思っていたんだけど、まさか・・・ここまできて、模擬試合をやるとは
お店を出る時、何故か、アリスちゃんとシャンリーちゃんは俺から離れようとしなかった。
「あの~そろそろ行かないと・・・」
「そんな~」
「俺、伯爵様の討伐隊に参加しているから」
「お願い!!行かないで!!」
アリスちゃんが俺の手を引いた。するとシャンリーちゃんも俺の手を引いた。
「どうしたんだ?二人とも・・・」
じっと俺を見つめていた、シャンリーちゃんが
「生きて帰ってきてください」
「大丈夫だ」
俺は初戦荷物運び、しかも、護衛がついている。けっして危険ではないとは言えないが、死んだりするような場所ではない。
「「本当ですか?」」
「ああ・・本当だ」
「御主人様のお帰りをお待ちしてます」
「私もお待ちしております」
こうして、二人に惜しまれながらもお店を出ることが出来たのだった。そんな俺の姿をハウエルがしっかりと見ていたのようだ。しかも、アリスちゃんとシャンリーちゃんはお店のNO,1とNO,2、その二人は普段、席には着くが奥の部屋のお客を絶対に取らないらしく、かなり珍しいことだと。女将から聞かされた。すると、ハウエルの声がした。
「村人・・・お前、あんな美人二人とやってたんか??」
「ええ・・」
「話聞いたんだけど、村人、今回、お前、相当運がいいらしいぞ」
そんなこと言っているハウエルの機嫌はかなりいい
「あの二人は普段は相手をしないそうだ」
「そうなんですか?」
「少し前に、あの二人に相手してもらったやつは、そこで運を使い果たして、死んでしまったそうだ。・・ま・・・気をつけな・・・ガハハハ!!」
縁起でもないことを言ってくれるな・・・と思っていたが、さぁ出発だ。今日も一日馬を引いて歩くと夕刻になって、壮麗な城門が目の前に現れてきた。サンカルロス入口、赤を基調とした原色か映えている朱雀門。この門をくぐると領都サンカルロスの街に入る。
流石、領都ということもあって、人も多く賑やかだ。そして、俺達は、街の中心カルロス城のそばにある寄宿舎へ放り込まれた。
「今日から1週間、あなた達は、この宿舎で共同生活をしていただきます。他のグループの方々もいますので、お互い仲良くするようにして下さい」
オードリーが残した最後の言葉だった。オードリーはというとギルドへ戻らないといけないそうだ。つまり、俺達を統率する人物がいないことになったと思った途端、
「カルロス・ゴーン様のおなーりー」
その言葉と共にカルロス・ゴーンが現れた・・・そして、
「我が名はゴーン!!この度の作戦の指揮を執る。作戦の目的は、南の杜の古代神殿に眠ると言われる空飛ぶ船だ。しかし、未開の地なので、妖魔や魔物の巣窟となっている。くれぐれも、気を引き締めて行動する様に、出発は7日後だ。それまでに皆の実力が見たいので模擬試合を執り行う。実力次第では士官の道もあるから、心してかかる様に」
馬かいの俺には全く関係のない話だと、思っていたんだけど、まさか・・・ここまできて、模擬試合をやるとは
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