ほえ?

Seabolt

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閑話

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「へへへ・・」

完全に俺にくっ付いて離れない美沙。今俺たちは、再び家路についていた。実は実家で軽くお祝いもかねた夕食があった。珍しく寿司まで取ってくれるという。急にしては、ややしっかりしたものとなっていた。そんな宴も終わって、二人で歩いている。多少の酒のせいもあり、俺自身も美沙が腕を組んでも、そのままにしている。時折、誰もいなくなったころに

「キスしたい・・」

なんて、言うものだから、キスしてしまうほど、バカップル状態に陥っていた。こうして、家に帰った俺たちは、新婚でもないのに、完全に新婚気分になっていた。そして、最初の難関はお風呂だった。
 古いとはいえ、3LDKの私の家、お風呂は、リフォームでシステムバスとなっていて、ボタン一つでお湯が沸くといった現代風のお風呂だった。そして、湯船それなりの大きさであった。

「たろちゃんが先に入って・・」

美沙に言われるままに、先に入った俺が、頭を洗っていると

ガチャリ

扉が開く音がした。そして、後ろから

「入っていい?」

美沙の声が

「ん?」

さばーっと頭の泡を落として振り帰るとそこには、美沙の下半身が見えていた。

「どこみているのよ・・・えっち・・・」

そう言って、思わず隠す美沙の目は笑っていた。そして、俺の横にあったタオルを取って、背中を洗ってくれたのだった。やがて、湯船に二人向かい合って入ると体が密着して、心もどきまぎもので素直な俺の愚息は既に反応をしていた。それに気づいた美沙だったが、そんなことよりも

「へへへ・・・キスしよう」

湯船でもべったりと甘えてきたのだった。こうして、俺は、風呂から上がるとお互いバスタオル姿でベットへ行ってしまった。
そして、

「不束者ですけど、末永くよろしくお願いします」

その美沙の一言で、おれは、人間という理性はすでになく、男女という世界へ行ってしまった。



***

ベットの中

「うっ・・くっ・・・」

目の前には苦痛に耐える美沙の姿があった。

「美沙…」

「大丈夫だから」

腰にぐっと力を入れて突き出すとぐぐっと美沙の中に入っていった。

「くっつー・・あ・・」

その瞬間俺たちは夫婦として一つになった。俺はこの瞬間、動くのを辞めると、美沙は両手を広げた彼女の体からかすかな振動が苦痛に耐えているのが伝わってきた。

「た・・たろちゃん・・・」

そんな美沙のひたむきさに抱きしめ、キスをしようとすると

「ひ・・いたい・・」

俺の変な動きが彼女のどこかで激痛を走らせたようだった。思わず動きを止めると

「いいのよ・・・このまま・・・」

俺の背中に手をまわし顔を近づけてきた。こうして重なり合った唇・・・それと共に俺は、再び腰を動かしたのだった。彼女の口から洩れる

「う・・・ひ・・・ひぃうく・・・」

何とも言えない悲鳴はやがてやんでいった。そして、俺にも限界がやってきた。美沙の耳元で

「いくよ・・」

涙目で一杯の美沙は微笑んで再びキスをしてきた。そして、耳元で

「うん・・・中で・・・いいよ」

激しく腰を動かし俺は、彼女の中へ果てたのだった。そして、最後に美沙が

「たろちゃんが・・・私の初めての人なんだから・・・たろちゃんが・・・私のご主人様なんだから・・・」

こうして、俺たちの新婚初夜は終わった。

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