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第9話
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「ほえ?」
俺は今、一人の女の子に抱き着かれていた。その横で、予期せぬ出来事に驚いている。美沙の姿があった。そして、この俺に抱き着いている女の子は誰であるかは容易に分かった。
「渚・・・放してくれないか」
「会いたかった~」
そう言って、俺から離れようとしない渚、こいつは俺の姪っ子にあたる。しかし、何故か俺に妙になついているのだ、理由はよくはわからないが、すると、渚は俺の横にいる美沙を見つけた。
「こちら様は?」
そう言った瞬間、美沙は、俺の手を引て、渚から離れさすと腕にぴたりとくっついてきた。そんな光景を見た。渚は、彼女に視線をやると俺をグイッと引っ張り返した。すると、美沙も負けじと俺を引っ張り返していた。そして、今度こそ離れないぞと、俺の背中に抱き着いてきたのだった。そんな光景を見た渚は、美沙をにらみつけた。
「こちら様は?」
すると、美沙が話し始めた。
「初めまして、たろちゃんの妻になります。美沙です」
そう言い切ったのだった。すると、今度は、渚が
「わたくしこそ、たろちゃんの妻の渚です」
二人の間に、見えぬ緊張感が走った。
「だぁーーーー待った待った!!」
俺が間に入って、二人を止め、とりあえず、家の中へ入った。そして、リビングで二人は対峙することとなった。そして、渚は美沙を指さした。
「たろちゃん。この人だれ?」
渚にはちょうどいい機会だと思った俺
「この人は、美沙、俺の婚約者だ」
すると渚はうーーーと唸っていたかと思うと
「う・・うそでしょ・・・うっ・・うっ・・ひっく・・・」
泣き出しのだった。といってもこれは、完全に嘘泣き、こいつ絶対に俺をおちょくっているに違いない。そう思っている俺の横で、未だに戦闘態勢の美沙が、彼女を見て、少しオロオロししだしていた。
「渚・・・いい加減にしないか」
すると、さっきまで泣いていたはずの渚がその動きを止め、顔を上げた。
「ばれてた?」
「当然だ」
そう言ったやり取りを見ていて、付いて行けない美沙の隙をついて、俺の腕を再び引っ張った。
「たろちゃんは、わたしのだから!!!ん?」
そこまでやっといて、ふと、美沙を見て、目をパチクリとして、もう一度美沙を見直す渚、
「あれ?ひょっとして・・・美沙さん?」
今度は、自分が学校で呼ばれて言い方をされて驚いている美沙
「えっ?」
目をパチクリさせ渚を見て
「か・・・監督?監督が何でこんなことろにいるの?」
俺は今、一人の女の子に抱き着かれていた。その横で、予期せぬ出来事に驚いている。美沙の姿があった。そして、この俺に抱き着いている女の子は誰であるかは容易に分かった。
「渚・・・放してくれないか」
「会いたかった~」
そう言って、俺から離れようとしない渚、こいつは俺の姪っ子にあたる。しかし、何故か俺に妙になついているのだ、理由はよくはわからないが、すると、渚は俺の横にいる美沙を見つけた。
「こちら様は?」
そう言った瞬間、美沙は、俺の手を引て、渚から離れさすと腕にぴたりとくっついてきた。そんな光景を見た。渚は、彼女に視線をやると俺をグイッと引っ張り返した。すると、美沙も負けじと俺を引っ張り返していた。そして、今度こそ離れないぞと、俺の背中に抱き着いてきたのだった。そんな光景を見た渚は、美沙をにらみつけた。
「こちら様は?」
すると、美沙が話し始めた。
「初めまして、たろちゃんの妻になります。美沙です」
そう言い切ったのだった。すると、今度は、渚が
「わたくしこそ、たろちゃんの妻の渚です」
二人の間に、見えぬ緊張感が走った。
「だぁーーーー待った待った!!」
俺が間に入って、二人を止め、とりあえず、家の中へ入った。そして、リビングで二人は対峙することとなった。そして、渚は美沙を指さした。
「たろちゃん。この人だれ?」
渚にはちょうどいい機会だと思った俺
「この人は、美沙、俺の婚約者だ」
すると渚はうーーーと唸っていたかと思うと
「う・・うそでしょ・・・うっ・・うっ・・ひっく・・・」
泣き出しのだった。といってもこれは、完全に嘘泣き、こいつ絶対に俺をおちょくっているに違いない。そう思っている俺の横で、未だに戦闘態勢の美沙が、彼女を見て、少しオロオロししだしていた。
「渚・・・いい加減にしないか」
すると、さっきまで泣いていたはずの渚がその動きを止め、顔を上げた。
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「当然だ」
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今度は、自分が学校で呼ばれて言い方をされて驚いている美沙
「えっ?」
目をパチクリさせ渚を見て
「か・・・監督?監督が何でこんなことろにいるの?」
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