ほえ?

Seabolt

文字の大きさ
上 下
9 / 69

第9話

しおりを挟む
「ほえ?」

俺は今、一人の女の子に抱き着かれていた。その横で、予期せぬ出来事に驚いている。美沙の姿があった。そして、この俺に抱き着いている女の子は誰であるかは容易に分かった。

「渚・・・放してくれないか」

「会いたかった~」

そう言って、俺から離れようとしない渚、こいつは俺の姪っ子にあたる。しかし、何故か俺に妙になついているのだ、理由はよくはわからないが、すると、渚は俺の横にいる美沙を見つけた。

「こちら様は?」

そう言った瞬間、美沙は、俺の手を引て、渚から離れさすと腕にぴたりとくっついてきた。そんな光景を見た。渚は、彼女に視線をやると俺をグイッと引っ張り返した。すると、美沙も負けじと俺を引っ張り返していた。そして、今度こそ離れないぞと、俺の背中に抱き着いてきたのだった。そんな光景を見た渚は、美沙をにらみつけた。

「こちら様は?」

すると、美沙が話し始めた。

「初めまして、たろちゃんの妻になります。美沙です」

そう言い切ったのだった。すると、今度は、渚が

「わたくしこそ、たろちゃんの妻の渚です」

二人の間に、見えぬ緊張感が走った。

「だぁーーーー待った待った!!」

俺が間に入って、二人を止め、とりあえず、家の中へ入った。そして、リビングで二人は対峙することとなった。そして、渚は美沙を指さした。

「たろちゃん。この人だれ?」

渚にはちょうどいい機会だと思った俺

「この人は、美沙、俺の婚約者だ」

すると渚はうーーーと唸っていたかと思うと

「う・・うそでしょ・・・うっ・・うっ・・ひっく・・・」

泣き出しのだった。といってもこれは、完全に嘘泣き、こいつ絶対に俺をおちょくっているに違いない。そう思っている俺の横で、未だに戦闘態勢の美沙が、彼女を見て、少しオロオロししだしていた。

「渚・・・いい加減にしないか」

すると、さっきまで泣いていたはずの渚がその動きを止め、顔を上げた。

「ばれてた?」

「当然だ」

そう言ったやり取りを見ていて、付いて行けない美沙の隙をついて、俺の腕を再び引っ張った。

「たろちゃんは、わたしのだから!!!ん?」

そこまでやっといて、ふと、美沙を見て、目をパチクリとして、もう一度美沙を見直す渚、

「あれ?ひょっとして・・・美沙さん?」

今度は、自分が学校で呼ばれて言い方をされて驚いている美沙

「えっ?」

目をパチクリさせ渚を見て

「か・・・監督?監督が何でこんなことろにいるの?」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

おしがまするとムラムラしちゃう女の子

おしがま小説専門店
恋愛
おしっこを我慢するとムラムラしちゃう変態な女の子がおしっこ我慢で気持ちよくなる話。

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

令嬢の名門女学校で、パンツを初めて履くことになりました

フルーツパフェ
大衆娯楽
 とある事件を受けて、財閥のご令嬢が数多く通う女学校で校則が改訂された。  曰く、全校生徒はパンツを履くこと。  生徒の安全を確保するための善意で制定されたこの校則だが、学校側の意図に反して事態は思わぬ方向に?  史実上の事件を元に描かれた近代歴史小説。

[R18] 激しめエロつめあわせ♡

ねねこ
恋愛
短編のエロを色々と。 激しくて濃厚なの多め♡ 苦手な人はお気をつけくださいませ♡

徹夜でレポート間に合わせて寝落ちしたら……

紫藤百零
大衆娯楽
トイレに間に合いませんでしたorz 徹夜で書き上げたレポートを提出し、そのまま眠りについた澪理。目覚めた時には尿意が限界ギリギリに。少しでも動けば漏らしてしまう大ピンチ! 望む場所はすぐ側なのになかなか辿り着けないジレンマ。 刻一刻と高まる尿意と戦う澪理の結末はいかに。

スケートリンクでバイトしてたら大惨事を目撃した件

フルーツパフェ
大衆娯楽
比較的気温の高い今年もようやく冬らしい気候になりました。 寒くなって本格的になるのがスケートリンク場。 プロもアマチュアも関係なしに氷上を滑る女の子達ですが、なぜかスカートを履いた女の子が多い? そんな格好していたら転んだ時に大変・・・・・・ほら、言わんこっちゃない! スケートリンクでアルバイトをする男性の些細な日常コメディです。

恋人の水着は想像以上に刺激的だった

ヘロディア
恋愛
プールにデートに行くことになった主人公と恋人。 恋人の水着が刺激的すぎた主人公は…

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

処理中です...