矢追くんの高校聖活

Seabolt

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部活って…

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2日目も無事に終わった。というより午前中は

”いきなりテスト”

があったけど、なんとなく過ごしていた。お昼休み、僕が学食に行くと言ったら。桃井と山田もついてきた。更に、黒島さんまで、流石に昼休みが始まったばかりだ。学食のカウンターは、僕らと同じように要領を全く分かっていない新入生のせいで混乱をしていた。

「あそこへ行かないといけないのか…」

そうつぶやきながらも僕たちは食堂の列に並んでいると

「よぉ!!純!!ここで何しているんだ?」

僕を見つけて声を掛けてきたのは月夜君だった

「あ…若葉、見ての通りだよ」

すると彼の姿に驚いていたのは、桃井と山田だった。

「こいつが‥噂の」

「月夜…」

2人の会話を聞いて少し変な顔をしている月夜君に声を掛ける

「どうした?あ…若葉、こいつら俺のクラスの桃井と山田だ」

「ふーん。で?そこのお嬢さんは?」

忘れていた。そうだ黒島さんもいたんだ。振り返り彼女を見ると目を輝かせて月夜を見ていた。すると僕が紹介する前に

「私!!矢追君と同じクラスの黒島記理子です。よろしく!!」

彼女の勢いに押され、月夜は彼女と握手をしていた。すると彼女は

「月夜君って、やっぱり、男の子が好きなの?」

ドン引きの質問に俺たちはたじろいだ。しかし、月夜君は

「黒島さんって言ったっけ…人を外見で判断したらダメだよ。僕は、BLではないから」

「そうなの・・・じゃぁ…どんな女の子が好みなんですか」

夜明け君の回答に少しがっかりした彼女だったがそこは女の子、気になる男の子の情報、無理矢理聞き出そうとしている。

「そうだな…髪はショートカットで見た目は活発そうに見えるけど実際はちょっと違う感じの子かな?」

そう言っている月夜君の視線はずっと僕を見ているのは気のせいだろうか?すると黒島さんが僕の方を振り向いた。

「ふーん…なんだか…矢追君みたいな感じ…」

「な・・・何言ってるんですか、黒島さん…僕は男だよ」

すると月夜君も

「確かに見た目だけだと純も当てはまるけど…彼は残念ながら男なんだよね」

僕たちの後ろから影井先輩の声がした。

「お前らここで何をしている?」

「あっ!!影井先輩、順番待ちしているんですよ」

「だったら、早く行け!!」

僕たちの前はかなり空いていたのだった。


***

放課後、僕は中学と同じくバスケ部に入ろうと思って、体育館へ向かって行くと、目の前を通っていった人物を見て驚いた。それは、箱崎先輩だった。

「箱崎先輩!!」

思わず声を掛けると僕の方を振り向いて驚きの言葉をかけてきた。

「君は誰だ?」

「だれだって・・・同じ菅崎中学の矢追です」

「ん?矢追…やおいか・・・思い出したよ。君もここへ来たのか」

「はい!!バスケ部に入りますのでよろしくお願いします」

すると箱崎先輩は顔をそむけた

「残念ながら俺はバスケをやっていない」

「なぜ?」

「それはバスケより大事なものを見つけたからだ。じゃぁ」

そう言い残して箱崎先輩はその場を立ち去って行った。憧れの先輩がバスケをやめた。ある意味で心に隙間風が吹いているような感じだ。しかし、落ち込んでばかりはいられない。僕はバスケ部のところに行った。
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