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はぁ〜

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クリスマスまでまもなく

沙織さんの期待とは、裏腹に俺の家として数年ぶりクリスマスが始まろうとしていた。

恵くん早くぅー

楽しそうに声を上げているのは、沙耶香ちゃんだ。実は、家には、俺と沙耶香ちゃんと沙織さんの三人、親父は、忙しいらしく、家にいない。瀬理奈さんは、何故か、用事があるという。

はぁー

沙織さんのため息が聞こえた。

期待していたのだろう。親父を、しかも、瀬理奈さんがいないという事は、あの2人で会っている可能性が高い。

その時だった。沙織さんのスマホが鳴った。

親父からだ。

「沙耶香、恵くん、私、行ってくる!!」

目を輝かせそう言って彼女は家を出た。


しかし、すぐに家に戻ってきた。

「大変!!指輪!!指輪!!」

彼女が言っているのは結婚指輪、普段はしていない。しかし、夫婦のシンボルだからと親父がリビングに飾っている。しかし、慌てている沙織さんは、置いている場所を、ど忘れしている。

「沙織さん、これ」

俺が指輪を取って渡そうとすると、左手の薬指にさを差し出してきたので、指輪をはめてあげた。

「恵くん、ありがとう」

そう言い残して沙織さんは家を飛び出して行った。

すると目を輝かせたのは、沙耶香ちゃんだった。
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