間違いで始まるストーリー

Seabolt

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記憶

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タクシーの中、二人は、黙ったままだった・・・



山本は、3ヶ月前の記憶が浮かんできた。

それは

1ヶ月ぶりに西村に会う日だった。

当然

前日から行く時間を連絡し

そして

この日は、西村の誕生日も

近いことから山本も張り切って、プレゼントを用意していた。

西村の部屋の前で、ひさしぶり会うことに緊張する山本・・・

部屋の扉を開け

「哲也さ~ん。はいるわよ・・・」と声をかけた・・

しかし

いつものような声が返ってこない。

おかしいと思った山本は、

「哲也さん・・・?」と部屋に入っていった。

すると、

そこには、

西村と見知らぬ女性がベットに寝ていた・・

愕然とする山本・・・

しかし、

そこには、

許しがたい現実が目の前にあった。



「お客さん、着きましたよ」と言う声が山本を我に帰らせた。

タクシーを降りたのは、岡本駅の付近だった。

二人は駅に向かって歩いていた。

やがて

「ごめんねぇ・・るみちゃん・・・」と声をかける山本

「えっ・・・」と驚く野村・・・

「ただ、わたしは・・・あなたと久保君を・・・本当にごめんね・・・」

「そんなことより・・・」

「本当に悪気はなかったの信じて・・」と言う山本に

野村は、一呼吸して「わかったわ・・・」

そして、

「そんなことより、本当に、さっきの人、ほっといてよかったんですか?」

山本は、ちらりと野村を見て・・・

「ありがとう・・・でも、いいの・・・」

「いいって!」

「別れたの!」

「別れたって・・・」

「もう終わったの・・・」

「そう・・・」と言うと野村は、恭介と渡辺の姿を見つけた・・・

そして、

「はるかさん。ごめんなさい・・・」と離れようとする

「どうしたの? るみちゃん!」

声をかけ、振り向く山本・・・

「今日は、すみませんでした・・・じゃぁ」

野村は逃げるように去っていった。

「じゃぁ って?一体どうしたのかしら?」

山本が振り向くとそこには、恭介と渡辺の姿が・・・

すると今度は

「恭介・・・こっちへ」

渡辺が恭介の手を引く

「どうしたんだ? なべ?」と聞きなおす恭介

「おまえ・・・おるのか?おるんだな?じゃぁ・・」

渡辺はそそくさと逃げていった。

「じゃぁって。お前。逃げるな! おい!」

恭介と言ったが・・・

渡辺は、行ってしまった。

「ったく、何だよ・・・」と恭介が振り返るとそこには山本がいた。
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