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第7章.沢村朋樹
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まだ暑い屋上に1人、いたたまれない気持ちでいる。
見えない誰かさんの正体が分かって、嫉妬が怒りに変わった。それは父だから、だと思う、けど。
──多分、誰であろうとオレは……
「あー、もう!」
何の為に柔道をやってたんだろう。こんなに心が乱れてる。平常心なんてどこにいったのやら。
ふーっと、息を吐く。少し、落ち着いてきた。
怒りは──どんなに強く深くても──長続きしないって、誰かが言ってた気がする。怒りを維持していられない。それには膨大なパワーが必要で……って、何を考えてるんだ、オレは。
「会いたがる、だろうな……」
澪さんに父の事を話したら──十中八九、父に間違いないだろうし──きっと会わせてって言うだろう。それで会わせたら、どうなる?想像したくもない。
だけど、この件をどうにかしないと──進展するも終わるも、澪さん次第だけど──オレもどうにもならない訳で。
──仕方……ないよね……
メールを送ろう。
とても簡素で、子供みたいな文面で。
そこから、オレの気持ちを少しでいいから汲み取ってくれたらなって、願いながら。
見えない誰かさんの正体が分かって、嫉妬が怒りに変わった。それは父だから、だと思う、けど。
──多分、誰であろうとオレは……
「あー、もう!」
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ふーっと、息を吐く。少し、落ち着いてきた。
怒りは──どんなに強く深くても──長続きしないって、誰かが言ってた気がする。怒りを維持していられない。それには膨大なパワーが必要で……って、何を考えてるんだ、オレは。
「会いたがる、だろうな……」
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だけど、この件をどうにかしないと──進展するも終わるも、澪さん次第だけど──オレもどうにもならない訳で。
──仕方……ないよね……
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