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第六章
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これはこいつが作った夢なのだ。しかし、目の前で帝が肉を抉られているのは本当だった。何もする事が出来ない自分を恨み、憎んだ。どんな思いで美山さんは……!
「ウフフ、ワタシノカチミタイダネ。チカラガミナギッテクル、コレガミカドノチカラナンダネ」
帝の頭を抱き、骨は言い、その頭を自分の体に添えつけた。そして今まで自分の頭だったものと、残った帝の骨を1つにまとめた。笑いながらそれに骨が手をかざすと、光が放たれ、頭は灰になった。その骨は風に乗って骨の頭領の体に触れ、そして吸収されるように消えていった。
帝の力と聖の力は、完全に奪われてしまった。
「コレハ形見ニ返シデヤルヨ」
京助の、そして京助の大切な望の形見。今となっては、帝の形見でもある。藤崎は地に投げられたペンダントを手に取った。結局何も出来なかった。
「カヲ確実ニスル為ニハ、無駄ナ事八シナイ。君達ニ良イ事ヲ教エテオイテヤルヨ」そう言って頭領は空を見上げた。「ワタシ八力ヲ確実ニスル為ニ、旅ニ出ルヨ。後ヲツイテクルナリナンナリ、スレバイイサ」
「行き先は……どこなんだ」
藤崎は骨の頭領を見上げた。頭領はカタカタと笑った。
「京助ノ村」
「ウフフ、ワタシノカチミタイダネ。チカラガミナギッテクル、コレガミカドノチカラナンダネ」
帝の頭を抱き、骨は言い、その頭を自分の体に添えつけた。そして今まで自分の頭だったものと、残った帝の骨を1つにまとめた。笑いながらそれに骨が手をかざすと、光が放たれ、頭は灰になった。その骨は風に乗って骨の頭領の体に触れ、そして吸収されるように消えていった。
帝の力と聖の力は、完全に奪われてしまった。
「コレハ形見ニ返シデヤルヨ」
京助の、そして京助の大切な望の形見。今となっては、帝の形見でもある。藤崎は地に投げられたペンダントを手に取った。結局何も出来なかった。
「カヲ確実ニスル為ニハ、無駄ナ事八シナイ。君達ニ良イ事ヲ教エテオイテヤルヨ」そう言って頭領は空を見上げた。「ワタシ八力ヲ確実ニスル為ニ、旅ニ出ルヨ。後ヲツイテクルナリナンナリ、スレバイイサ」
「行き先は……どこなんだ」
藤崎は骨の頭領を見上げた。頭領はカタカタと笑った。
「京助ノ村」
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