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アルテミス号のダメージは40%だと報告を受け、メインブリッジに戻ったジョシュは、司令席に着いた。
モニターには、遠ざかるラナフ号が爆発する姿が映っている。
「それぐらいのダメージなら、ワープにも些少はない筈だ。カール、エンジンはどうだ?」
それを見つめながら、エンジンルームにいるカールに尋ねると、予想外の返事があった。
『第3、第4エンジンが故障してる。ワープは難しい状態だ……!』
すぐミューズに確認させると、カールが報告したように第3、4エンジンの燃料が僅かしかない事が分かった。これではパワーが足りない。
ピサロの手術が終わるまでに、何とかしてこの問題を克服しておかなければならなかった。
ワープを使用しないと、地球へは1年もかかってしまう。だが無茶をすれば、アルテミス号はワープの過程で大破しかねない。
何か方法がある筈だ。ジョシュは頭を抱えた。
モニターには、遠ざかるラナフ号が爆発する姿が映っている。
「それぐらいのダメージなら、ワープにも些少はない筈だ。カール、エンジンはどうだ?」
それを見つめながら、エンジンルームにいるカールに尋ねると、予想外の返事があった。
『第3、第4エンジンが故障してる。ワープは難しい状態だ……!』
すぐミューズに確認させると、カールが報告したように第3、4エンジンの燃料が僅かしかない事が分かった。これではパワーが足りない。
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ワープを使用しないと、地球へは1年もかかってしまう。だが無茶をすれば、アルテミス号はワープの過程で大破しかねない。
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