Love Monster

５．

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「ご理解頂けましたかな？スティア刑事」

ハンクはストレインからノッドの説明を受け、多少動揺していた。彼の悍ましい力を黙読し、そしてその存在がいかに危険なのかも理解した。
そんな男を、フィックス１人が護衛し、その中でそそのかされたのだ。忌ま忌ましい。
自分は、警察学校時代からフィックスを知っている。もう２０年以上の付き合いだ。それなのに、不意に現れた化け物に彼の心を奪われた事が許せない。

「分かりました。彼がいかに危険か……ね。そして、その彼を外に連れ出した事も、それが大いに危険な行為だった、と言う事もね……」

もう２度と、フィックスをノッドに会わせない。その為に、いかなる方法も取る覚悟をしたハンクは、ストレインに笑みを見せた。すると彼も満足げに笑うと、期待してますよ、と言った。

「では、早速彼の護衛を頼みましたよ、スティア刑事」

ハンクは立ち上がり、白い部屋を出た。
力をリモコンでコントロールされているノッドは、恐れる必要はない。ただの無知な青年だ。
そう、何も恐れる必要はない。彼がフィックスと会う事を除けば。