25 / 33
気まぐれな遊び ※
しおりを挟む
「っ……はあっ……やめ、てくださっ、い」
力いっぱい振り解こうとしても何故だか身体に力が入らない。
テオドールは天音の抵抗をものともせずに首筋から鎖骨までゆっくりと舌を這わせていく。
まるで熱に浮かされたように意識が溶けていきそうな感覚に天音は身をよじって必死に抗っていた。
「抵抗しないで素直になった方がいいんじゃない? そのほうがもっと気持ちよくなるかもよ」
テオドールは天音の顔をみると思わず目を見張る。
(わーお。これはなかなかそそるねえ)
白い肌が上気しているのに加えて瞳を潤ませながら苦悶の表情を浮かべてテオドールのかけた魔術に必死に抗っている様はなかなかくるものがあった。
はだけてしまったバスローブの紐を解いてやるとスルリとすぐに天音の胸の突起が露わになる。
ふるふると震えるピンクの突起を指でクイっと押してやると天音から嬌声が上がった。
「んあっ!」
「かーわーいー。そんな声出して、気持ちいいんだ?」
「違っ、んふっ……」
手で胸を隠す天音の手を少し強く解くと、テオドールは抵抗されないよう両手を片手で頭の上に縫い付けた。
そのまま押さえつけた状態で今度は舌で天音の胸の突起を愛撫した。
電流が走ったように頭の芯が痺れていく。天音のひときわ甲高い声にテオドールは気をよくしたのか胸の突起を少し歯を立てた。
「んあ……!なんで、こんなこと、するんですか」
「なんで?子猫ちゃんの研究の一環かな」
あきらかに嘘とわかるテオドールの物言いに天音はどうやったらこの状況から逃げることができるのか考えようとするも、頭がうまく回らない。
テオドールの与える快感に身体がどんどん抵抗する気をなくしていく。
天音の肌に舌を這わせたテオドールは、開いている方の手で下着の上から主張している天音自身を包みこむようにして触ると、びくりと天音が身体を強ばらせる。
硬くなったそれを下着の上からなぞるように撫で上げていった。
「や、やだあ……っ、やめて…」
「こんなに硬いのに?」
テオドールは意地悪く笑うとまたがった状態で天音を上から見下ろす。サラサラとテオドールの長い髪が天音の身体に落ちていく。
肌に触れる髪にピクリと反応すると、テオドールが何か小声で詠唱し、頭の上で縫い付けていた手を魔術で縛る。
見えない魔術の糸で縛られた天音は必死で抵抗するも先程かけた酩酊の魔術が作用して力が入らないようだった。
動かない身体と回らない思考に自分が情けなく天音の瞳から涙が溢れる。
「あーあ。泣かないでよ」
そう言ってテオドールは天音の涙を舌ですくい取る。顔をぶんぶんと振って抵抗するもあっけなく顎を掴まれる。
「ねえ、君ってエリオットのこと好きでしょ」
「なっ」
「わかりやすいんだよー。猫になってもエリオットに会いに行って人間の姿でもエリオットのそばにいようとしてさ」
「そ、れは……」
「でも、それもバレちゃったし?もうおしまいだね」
「え……」
「アイツがそんな怪しい奴そばに置くと思う? 今もどうせ他国のスパイとか思われてるんじゃないかなー」
「そんな……、違…」
──殿下に嫌われる?
スパイと思われて怪しまれているかもしれないことに天音は顔を青くさせる。
(もう、そばにいられない……)
頭の中をぐるぐるとテオドールに言われたことが駆け巡る。青ざめた表情の天音はすっかり抵抗する気を無くしたようだった。
それをみたテオドールは口の端に笑みを浮かべる。
さあ、どんなふうに遊んでやろうかと覆いかぶさったときだった。
部屋全体を爆音が轟いた。
力いっぱい振り解こうとしても何故だか身体に力が入らない。
テオドールは天音の抵抗をものともせずに首筋から鎖骨までゆっくりと舌を這わせていく。
まるで熱に浮かされたように意識が溶けていきそうな感覚に天音は身をよじって必死に抗っていた。
「抵抗しないで素直になった方がいいんじゃない? そのほうがもっと気持ちよくなるかもよ」
テオドールは天音の顔をみると思わず目を見張る。
(わーお。これはなかなかそそるねえ)
白い肌が上気しているのに加えて瞳を潤ませながら苦悶の表情を浮かべてテオドールのかけた魔術に必死に抗っている様はなかなかくるものがあった。
はだけてしまったバスローブの紐を解いてやるとスルリとすぐに天音の胸の突起が露わになる。
ふるふると震えるピンクの突起を指でクイっと押してやると天音から嬌声が上がった。
「んあっ!」
「かーわーいー。そんな声出して、気持ちいいんだ?」
「違っ、んふっ……」
手で胸を隠す天音の手を少し強く解くと、テオドールは抵抗されないよう両手を片手で頭の上に縫い付けた。
そのまま押さえつけた状態で今度は舌で天音の胸の突起を愛撫した。
電流が走ったように頭の芯が痺れていく。天音のひときわ甲高い声にテオドールは気をよくしたのか胸の突起を少し歯を立てた。
「んあ……!なんで、こんなこと、するんですか」
「なんで?子猫ちゃんの研究の一環かな」
あきらかに嘘とわかるテオドールの物言いに天音はどうやったらこの状況から逃げることができるのか考えようとするも、頭がうまく回らない。
テオドールの与える快感に身体がどんどん抵抗する気をなくしていく。
天音の肌に舌を這わせたテオドールは、開いている方の手で下着の上から主張している天音自身を包みこむようにして触ると、びくりと天音が身体を強ばらせる。
硬くなったそれを下着の上からなぞるように撫で上げていった。
「や、やだあ……っ、やめて…」
「こんなに硬いのに?」
テオドールは意地悪く笑うとまたがった状態で天音を上から見下ろす。サラサラとテオドールの長い髪が天音の身体に落ちていく。
肌に触れる髪にピクリと反応すると、テオドールが何か小声で詠唱し、頭の上で縫い付けていた手を魔術で縛る。
見えない魔術の糸で縛られた天音は必死で抵抗するも先程かけた酩酊の魔術が作用して力が入らないようだった。
動かない身体と回らない思考に自分が情けなく天音の瞳から涙が溢れる。
「あーあ。泣かないでよ」
そう言ってテオドールは天音の涙を舌ですくい取る。顔をぶんぶんと振って抵抗するもあっけなく顎を掴まれる。
「ねえ、君ってエリオットのこと好きでしょ」
「なっ」
「わかりやすいんだよー。猫になってもエリオットに会いに行って人間の姿でもエリオットのそばにいようとしてさ」
「そ、れは……」
「でも、それもバレちゃったし?もうおしまいだね」
「え……」
「アイツがそんな怪しい奴そばに置くと思う? 今もどうせ他国のスパイとか思われてるんじゃないかなー」
「そんな……、違…」
──殿下に嫌われる?
スパイと思われて怪しまれているかもしれないことに天音は顔を青くさせる。
(もう、そばにいられない……)
頭の中をぐるぐるとテオドールに言われたことが駆け巡る。青ざめた表情の天音はすっかり抵抗する気を無くしたようだった。
それをみたテオドールは口の端に笑みを浮かべる。
さあ、どんなふうに遊んでやろうかと覆いかぶさったときだった。
部屋全体を爆音が轟いた。
66
お気に入りに追加
1,676
あなたにおすすめの小説
【魔導具師マリオンの誤解】 ~陰謀で幼馴染みの王子に追放されたけど美味しいごはんともふもふに夢中なので必死で探されても知らんぷりします
真義あさひ
BL
だいたいタイトル通りの前世からの因縁カプもの、剣聖王子×可憐な錬金魔導具師の幼馴染みライトBL。
攻の王子はとりあえず頑張れと応援してやってください……w
◇◇◇
「マリオン・ブルー。貴様のような能無しはこの誉れある研究学園には必要ない! 本日をもって退学処分を言い渡す!」
マリオンはいくつもコンクールで受賞している優秀な魔導具師だ。業績を見込まれて幼馴染みの他国の王子に研究学園の講師として招かれたのだが……なぜか生徒に間違われ、自分を呼び寄せたはずの王子からは嫌がらせのオンパレード。
ついに退学の追放処分まで言い渡されて意味がわからない。
(だから僕は学生じゃないよ、講師! 追放するなら退学じゃなくて解雇でしょ!?)
マリオンにとって王子は初恋の人だ。幼い頃みたく仲良くしたいのに王子はマリオンの話を聞いてくれない。
王子から大切なものを踏みつけられ、傷つけられて折れた心を抱え泣きながら逃げ出すことになる。
だがそれはすべて誤解だった。王子は偽物で、本物は事情があって学園には通っていなかったのだ。
事態を知った王子は必死でマリオンを探し始めたが、マリオンは戻るつもりはなかった。
もふもふドラゴンの友達と一緒だし、潜伏先では綺麗なお姉さんたちに匿われて毎日ごはんもおいしい。
だがマリオンは知らない。
「これぐらいで諦められるなら、俺は転生してまで追いかけてないんだよ!」
王子と自分は前世からずーっと同じような追いかけっこを繰り返していたのだ。
モフモフになった魔術師はエリート騎士の愛に困惑中
risashy
BL
魔術師団の落ちこぼれ魔術師、ローランド。
任務中にひょんなことからモフモフに変幻し、人間に戻れなくなってしまう。そんなところを騎士団の有望株アルヴィンに拾われ、命拾いしていた。
快適なペット生活を満喫する中、実はアルヴィンが自分を好きだと知る。
アルヴィンから語られる自分への愛に、ローランドは戸惑うものの——?
24000字程度の短編です。
※BL(ボーイズラブ)作品です。
この作品は小説家になろうさんでも公開します。
俺は成人してるんだが!?~長命種たちが赤子扱いしてくるが本当に勘弁してほしい~
アイミノ
BL
ブラック企業に務める社畜である鹿野は、ある日突然異世界転移してしまう。転移した先は森のなか、食べる物もなく空腹で途方に暮れているところをエルフの青年に助けられる。
これは長命種ばかりの異世界で、主人公が行く先々「まだ赤子じゃないか!」と言われるのがお決まりになる、少し変わった異世界物語です。
※BLですがR指定のエッチなシーンはありません、ただ主人公が過剰なくらい可愛がられ、尚且つ主人公や他の登場人物にもカップリングが含まれるため、念の為R15としました。
初投稿ですので至らぬ点が多かったら申し訳ないです。
投稿頻度は亀並です。
獣のような男が入浴しているところに落っこちた結果
ひづき
BL
異界に落ちたら、獣のような男が入浴しているところだった。
そのまま美味しく頂かれて、流されるまま愛でられる。
2023/04/06 後日談追加
猫が崇拝される人間の世界で猫獣人の俺って…
えの
BL
森の中に住む猫獣人ミルル。朝起きると知らない森の中に変わっていた。はて?でも気にしない!!のほほんと過ごしていると1人の少年に出会い…。中途半端かもしれませんが一応完結です。妊娠という言葉が出てきますが、妊娠はしません。
【完結R18】異世界転生で若いイケメンになった元おじさんは、辺境の若い領主様に溺愛される
八神紫音
BL
36歳にして引きこもりのニートの俺。
恋愛経験なんて一度もないが、恋愛小説にハマっていた。
最近のブームはBL小説。
ひょんな事故で死んだと思ったら、異世界に転生していた。
しかも身体はピチピチの10代。顔はアイドル顔の可愛い系。
転生後くらい真面目に働くか。
そしてその町の領主様の邸宅で住み込みで働くことに。
そんな領主様に溺愛される訳で……。
※エールありがとうございます!
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします。……やっぱり狙われちゃう感じ?
み馬
BL
※ 完結しました。お読みくださった方々、誠にありがとうございました!
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、とある加護を受けた8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 独自設定、造語、下ネタあり。出産描写あり。幕開け(前置き)長め。第21話に登場人物紹介を載せましたので、ご参考ください。
★お試し読みは、第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
異世界に転移したら運命の人の膝の上でした!
鳴海
BL
ある日、異世界に転移した天音(あまね)は、そこでハインツという名のカイネルシア帝国の皇帝に出会った。
この世界では異世界転移者は”界渡り人”と呼ばれる神からの預かり子で、界渡り人の幸せがこの国の繁栄に大きく関与すると言われている。
界渡り人に幸せになってもらいたいハインツのおかげで離宮に住むことになった天音は、日本にいた頃の何倍も贅沢な暮らしをさせてもらえることになった。
そんな天音がやっと異世界での生活に慣れた頃、なぜか危険な目に遭い始めて……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる