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第三章 聖女は守りたいものがあるようです
危ない橋も一度は渡れというけれど
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「アマネ様、外にエレノア王女殿下のお使いの方がいらしています」
シリウスを寝かしつけて、天音が部屋で待っていると、エレノアが言っていたように使者がやってきた。
「分かりました」
聖水晶も持てるだけ持った。シリウスのことはセスに任せた。自分が何か失敗しても、大した問題にはならないだろう、多分……。
念の為、セスに連絡を入れたが、忙しいのか返事はまだ来ていなかった。あまりに無謀な行動に呆れているのかもしれないし、他の連絡と紛れてしまってまだ目にしていないのかもしれない。
しかしセスの返事を待ってはいられなかった。天音は覚悟を決めて、使者の元へ向かう。
「聖女様、ご足労いただきまして、有難うございます」
礼をして、顔を上げたのは、以前ベルーゲンの街で助けを求めに来た男性の使用人であった。久々に会ったその男は、ひどくやつれた様子だった。様変わりした容姿に内心戸惑いながら天音は、その男の後ろについて別邸へ向かう。
男は以前の様子とまるで変わっており、背を丸め片足を引いて、バランス悪く歩く。
「足をどうされたのですか?」
「お見苦しいものをお見せして申し訳ございません」
聞けば、足は義足らしい。どうして義足になってしまったのかはいくら聞いても頑なに教えてくれなかった。
別邸の入り口で、男がドアノブを掴んだ時、天音を振り返る。その目があまりに虚で、天音はたじろぐ。
「聖女様、今なら引き返せます。あの方はあなたが思っている以上に恐ろしい方です」
「いえ。私は逃げません。それだけの覚悟でこちらにやってきました」
男は、天音のまっすぐな視線からすっと目を逸らすと、それ以上は口を開かずドアを開いた。
別邸内は眩しいくらい明るかった。蝋燭の光のように不安定ではない魔道具を使った光が、煌々と部屋の隅々まで照らしている。
部屋にはエレノアが、部屋のソファに深々と腰をかけ、優雅に座っていた。
「アマネ、ではお願いしても宜しくて? ジョナサン、案内してあげて。終わったらまたこちらにアマネを連れてきて。そうしたらあなたは、今晩は下がっていいわ」
「承知しました」
天音をここまで案内して来た、ジョナサンと呼ばれた使用人は、深々と礼をして、「では聖女様参りましょうか」と天音を案内を始める。
別邸内の各部屋は、空気清浄機のような魔道具で、瘴気は浄化されているようで問題はなかった。多少の瘴気はあったが、外からわずかに建物内に入りこんだもので軽く浄化をすれば問題なく消滅した。
一通り別邸内を見回った後、エレノアのいる部屋に戻る。エレノアは、護衛の騎士二人とともに天音を待ち構えていた。
「ありがとう。お陰で安心して療養生活を続けられそうだわ。ジョナサン、もう下がっていいわ」
「はい、王女様」
ジョナサンは、そのまま部屋を足を引きずりながら、部屋の外に立ち去る。重苦しいしばしの沈黙の後、「醜いでしょ? 以前私の言うことを聞かなかったから、罰を下したのよ。でも脚だけで許してあげたの。私、慈悲深いから」と華やかに笑う。
天音はその笑顔に鳥肌が立ち、今からでもこの場所から逃げ出したい欲求にかられる。話が通じず、自分が絶対に正しいと思っているタイプの人間とは交渉や話合いがうまくいかないものだという経験からそう思うのかもしれない。
「では、お望みのものをお見せするわ」
エレノアがすいっと立ち上がり部屋を出る。護衛は、天音の一歩後ろにぴったりとついて歩く。
(……エレノアを護衛するためにいるわけじゃないってことだよね)
天音はちらりと帯剣している二人の護衛を覗き見る。いきなり袈裟斬りされたら、すぐに治癒して逃げようと心の準備をする。
外に出ると先ほどより更に低くなったが気温に、身体がぶるりと震える。エレノアを見ると何か魔法を使っているのか、ストールを巻いただけの薄手のワンピース姿のまま、平然と前を歩いている。
別邸の裏のコンテナの前までたどり着く。実際に近くで見たのはこれが初めてのことだった。
コンテナは、高さが四メートル位あり、別邸の二階の窓に届くほどの高さだった。その大きさに圧倒される。
エレノアが、コンテナのドアのタッチパネルに手をかざすと、本人の認証ができたのかピッと音が鳴り、がちゃりと鍵が開く音がした。
コンテナのドアが開く。中から明るい寒色の光が漏れる。
「さあ、どうぞ」
エレノアが振り向き、天音に中へ入るように促す。天音は、ごくりと喉を鳴らし、おそるおそる前に進む。
中を覗き込むと、何段にも棚が並び、それぞれの棚には植物が育てられている。水耕栽培をしているようだった。
コンテナの中の温度は暖かく、外の寒さが嘘のようだ。明るい緑の光は、春の陽のように植物を優しく照らしている。
「これは我が国独自の発明なので、あまり人にはお見せできないのです」
太陽光を模したライトは、農作物の成長を促し、土がなくても農作物を成長させることができるらしい。時間で暗くなったり、温度調節をしたりして農作物の成長をコントロールしている。
技術としては門外不出の貴重なものだとは思うが、これだけの光と温度調節のためにどれだけの魔水晶が必要なのだろうか。
天音が、興味深くきょろきょろと見回していると、エレノアがふっと鼻で馬鹿にしたように笑った。
一通り見回った後、次のコンテナへ進む。
「次のコンテナには家畜たちがおります」
ドアを開けると、むっと動物のにおいが流れ出る。見れば、コンテナ内には空間魔法がかけられているのか、広い牧場が広がっている。牧草を食む牛馬や羊、山羊が草原で放し飼いにされ、小屋では鶏が飼育されていた。
「すごい技術ですね」
「魔法式の構築はわが国で最も力を入れている政策なのよ。魔力さえあれば、もっと進化させられるわ」
この技術が普及すれば、厳しい気候のメイオールでも十分な食料確保が可能だ。極夜の時期だって、大量の保存食で質素な食生活をする必要もない。陽があたらないことによる、ビタミン不足や精神疾患を抑制することができる。
「さて、ここまで見て、我が国はどうやってこの技術を動かすための動力を得ているのだろうと思ったでしょう?」
「はい」
「次のコンテナにその秘密があるわ」
天音はほんの僅かに、次のコンテナにも最先端の技術が使われた素晴らしい発明が、あるかもしれないと期待した。それほどまでに今見たコンテナ内で使用されていた魔法技術は、魅力的なものだった。
自分が以前見た、コンテナから流れ出る瘴気は目の錯覚だったと思いたくなる。全て自分の勘違いで、杞憂だったという話で終わればいい。
しかし、淡い期待は一瞬で破れた。
エレノアが、次のコンテナを開くと、中から瘴気が流れ出る。天音は驚き後ずさるが、後ろの騎士に両肩を押さえられて動けない。
「さあ、これがその答えよ」
エレノアが、後ろにいる騎士に目配せすると、天音の背が押され、無理やりコンテナの中に押し込まれる。
中は悪臭が漂い、床には血液が飛び散っており濡れていた。コンテナ壁にも血が飛び散り、爪でつけられたような傷が散見される。
死刑囚が座るような拘束具のついた大きな椅子には、三メートル級のオーガが座っていた。どす黒い肌に、頭頂に生えた二つの太い角、立派であったあろう体躯からは肉が落ち、骨が浮かび上がっている。その薄い胸には黒く光る魔法陣が書かれている。そして、そこから黒い霧のようなものが発生していた。
最新の技術には、違いないけど、あれは瘴気だ……。
オーガの身体には、細いチューブのついた針が大量に刺され、そのチューブは空の水晶と繋がっている。
あまりに禍々しい光景に天音は吐き気を促す。
「――うっ。王女殿下……これは一体」
「ふふふ。生命力を魔力に返還させる魔法式を発明したのよ? 命あるものなら何でも魔力に変換できるけど、実験の結果、殺してもなかなか死なないオーガが一番効率よく変換できるの」
「人工魔水晶は、オーガなどの他種族の生命力から作られている……のですね」
天音は嫌な汗が背中に伝うのを感じる。座っているオーガは苦しげに身を悶えさせているが、がっちりと椅子に拘束されて逃げられない。防音魔法がかけられているのか、オーガの叫び声はほとんど聞こえないが、その表情からは苦しみや怒りが感じられた。
「そう。人族や他の種族からも作れるのだけれども、悪意ある存在とされている種族だと入手も容易だし、法にも抵触せず、生命力も強い。コストパフォーマンスが最高にいいのよ」
天音は苦しそうにうめいているオーガを見る。いくら悪意ある存在だからとは言え、人工魔水晶を作るためにこんな非道なことをしてもいいのだろうか。天音は愕然とした様子で、エレノアとオーガを見る。
「けれど、これはあまりにも残酷なのでは……」
「別に構わないでしょう? 害獣駆除をしながらその害獣を有効活用ができるなんて、自然環境にも良いのではなくて? 唯一の問題は、魔力変換時に瘴気が生じてしまうことだけど、これも現在改良中なの」
奥にも同じようにオーガが拘束されており、生命力を魔力に変換する装置へつながれていた。胸の魔法陣からは絶え間なく瘴気が生じ、魔道具で浄化しているものの、濃い瘴気の全てを処理することはできないようだった。
これが森や街へ、終日流れていっているのだと天音は確信した。
「さあ、最後のコンテナに参りましょうか」
エレノアが上機嫌に微笑んだ。
シリウスを寝かしつけて、天音が部屋で待っていると、エレノアが言っていたように使者がやってきた。
「分かりました」
聖水晶も持てるだけ持った。シリウスのことはセスに任せた。自分が何か失敗しても、大した問題にはならないだろう、多分……。
念の為、セスに連絡を入れたが、忙しいのか返事はまだ来ていなかった。あまりに無謀な行動に呆れているのかもしれないし、他の連絡と紛れてしまってまだ目にしていないのかもしれない。
しかしセスの返事を待ってはいられなかった。天音は覚悟を決めて、使者の元へ向かう。
「聖女様、ご足労いただきまして、有難うございます」
礼をして、顔を上げたのは、以前ベルーゲンの街で助けを求めに来た男性の使用人であった。久々に会ったその男は、ひどくやつれた様子だった。様変わりした容姿に内心戸惑いながら天音は、その男の後ろについて別邸へ向かう。
男は以前の様子とまるで変わっており、背を丸め片足を引いて、バランス悪く歩く。
「足をどうされたのですか?」
「お見苦しいものをお見せして申し訳ございません」
聞けば、足は義足らしい。どうして義足になってしまったのかはいくら聞いても頑なに教えてくれなかった。
別邸の入り口で、男がドアノブを掴んだ時、天音を振り返る。その目があまりに虚で、天音はたじろぐ。
「聖女様、今なら引き返せます。あの方はあなたが思っている以上に恐ろしい方です」
「いえ。私は逃げません。それだけの覚悟でこちらにやってきました」
男は、天音のまっすぐな視線からすっと目を逸らすと、それ以上は口を開かずドアを開いた。
別邸内は眩しいくらい明るかった。蝋燭の光のように不安定ではない魔道具を使った光が、煌々と部屋の隅々まで照らしている。
部屋にはエレノアが、部屋のソファに深々と腰をかけ、優雅に座っていた。
「アマネ、ではお願いしても宜しくて? ジョナサン、案内してあげて。終わったらまたこちらにアマネを連れてきて。そうしたらあなたは、今晩は下がっていいわ」
「承知しました」
天音をここまで案内して来た、ジョナサンと呼ばれた使用人は、深々と礼をして、「では聖女様参りましょうか」と天音を案内を始める。
別邸内の各部屋は、空気清浄機のような魔道具で、瘴気は浄化されているようで問題はなかった。多少の瘴気はあったが、外からわずかに建物内に入りこんだもので軽く浄化をすれば問題なく消滅した。
一通り別邸内を見回った後、エレノアのいる部屋に戻る。エレノアは、護衛の騎士二人とともに天音を待ち構えていた。
「ありがとう。お陰で安心して療養生活を続けられそうだわ。ジョナサン、もう下がっていいわ」
「はい、王女様」
ジョナサンは、そのまま部屋を足を引きずりながら、部屋の外に立ち去る。重苦しいしばしの沈黙の後、「醜いでしょ? 以前私の言うことを聞かなかったから、罰を下したのよ。でも脚だけで許してあげたの。私、慈悲深いから」と華やかに笑う。
天音はその笑顔に鳥肌が立ち、今からでもこの場所から逃げ出したい欲求にかられる。話が通じず、自分が絶対に正しいと思っているタイプの人間とは交渉や話合いがうまくいかないものだという経験からそう思うのかもしれない。
「では、お望みのものをお見せするわ」
エレノアがすいっと立ち上がり部屋を出る。護衛は、天音の一歩後ろにぴったりとついて歩く。
(……エレノアを護衛するためにいるわけじゃないってことだよね)
天音はちらりと帯剣している二人の護衛を覗き見る。いきなり袈裟斬りされたら、すぐに治癒して逃げようと心の準備をする。
外に出ると先ほどより更に低くなったが気温に、身体がぶるりと震える。エレノアを見ると何か魔法を使っているのか、ストールを巻いただけの薄手のワンピース姿のまま、平然と前を歩いている。
別邸の裏のコンテナの前までたどり着く。実際に近くで見たのはこれが初めてのことだった。
コンテナは、高さが四メートル位あり、別邸の二階の窓に届くほどの高さだった。その大きさに圧倒される。
エレノアが、コンテナのドアのタッチパネルに手をかざすと、本人の認証ができたのかピッと音が鳴り、がちゃりと鍵が開く音がした。
コンテナのドアが開く。中から明るい寒色の光が漏れる。
「さあ、どうぞ」
エレノアが振り向き、天音に中へ入るように促す。天音は、ごくりと喉を鳴らし、おそるおそる前に進む。
中を覗き込むと、何段にも棚が並び、それぞれの棚には植物が育てられている。水耕栽培をしているようだった。
コンテナの中の温度は暖かく、外の寒さが嘘のようだ。明るい緑の光は、春の陽のように植物を優しく照らしている。
「これは我が国独自の発明なので、あまり人にはお見せできないのです」
太陽光を模したライトは、農作物の成長を促し、土がなくても農作物を成長させることができるらしい。時間で暗くなったり、温度調節をしたりして農作物の成長をコントロールしている。
技術としては門外不出の貴重なものだとは思うが、これだけの光と温度調節のためにどれだけの魔水晶が必要なのだろうか。
天音が、興味深くきょろきょろと見回していると、エレノアがふっと鼻で馬鹿にしたように笑った。
一通り見回った後、次のコンテナへ進む。
「次のコンテナには家畜たちがおります」
ドアを開けると、むっと動物のにおいが流れ出る。見れば、コンテナ内には空間魔法がかけられているのか、広い牧場が広がっている。牧草を食む牛馬や羊、山羊が草原で放し飼いにされ、小屋では鶏が飼育されていた。
「すごい技術ですね」
「魔法式の構築はわが国で最も力を入れている政策なのよ。魔力さえあれば、もっと進化させられるわ」
この技術が普及すれば、厳しい気候のメイオールでも十分な食料確保が可能だ。極夜の時期だって、大量の保存食で質素な食生活をする必要もない。陽があたらないことによる、ビタミン不足や精神疾患を抑制することができる。
「さて、ここまで見て、我が国はどうやってこの技術を動かすための動力を得ているのだろうと思ったでしょう?」
「はい」
「次のコンテナにその秘密があるわ」
天音はほんの僅かに、次のコンテナにも最先端の技術が使われた素晴らしい発明が、あるかもしれないと期待した。それほどまでに今見たコンテナ内で使用されていた魔法技術は、魅力的なものだった。
自分が以前見た、コンテナから流れ出る瘴気は目の錯覚だったと思いたくなる。全て自分の勘違いで、杞憂だったという話で終わればいい。
しかし、淡い期待は一瞬で破れた。
エレノアが、次のコンテナを開くと、中から瘴気が流れ出る。天音は驚き後ずさるが、後ろの騎士に両肩を押さえられて動けない。
「さあ、これがその答えよ」
エレノアが、後ろにいる騎士に目配せすると、天音の背が押され、無理やりコンテナの中に押し込まれる。
中は悪臭が漂い、床には血液が飛び散っており濡れていた。コンテナ壁にも血が飛び散り、爪でつけられたような傷が散見される。
死刑囚が座るような拘束具のついた大きな椅子には、三メートル級のオーガが座っていた。どす黒い肌に、頭頂に生えた二つの太い角、立派であったあろう体躯からは肉が落ち、骨が浮かび上がっている。その薄い胸には黒く光る魔法陣が書かれている。そして、そこから黒い霧のようなものが発生していた。
最新の技術には、違いないけど、あれは瘴気だ……。
オーガの身体には、細いチューブのついた針が大量に刺され、そのチューブは空の水晶と繋がっている。
あまりに禍々しい光景に天音は吐き気を促す。
「――うっ。王女殿下……これは一体」
「ふふふ。生命力を魔力に返還させる魔法式を発明したのよ? 命あるものなら何でも魔力に変換できるけど、実験の結果、殺してもなかなか死なないオーガが一番効率よく変換できるの」
「人工魔水晶は、オーガなどの他種族の生命力から作られている……のですね」
天音は嫌な汗が背中に伝うのを感じる。座っているオーガは苦しげに身を悶えさせているが、がっちりと椅子に拘束されて逃げられない。防音魔法がかけられているのか、オーガの叫び声はほとんど聞こえないが、その表情からは苦しみや怒りが感じられた。
「そう。人族や他の種族からも作れるのだけれども、悪意ある存在とされている種族だと入手も容易だし、法にも抵触せず、生命力も強い。コストパフォーマンスが最高にいいのよ」
天音は苦しそうにうめいているオーガを見る。いくら悪意ある存在だからとは言え、人工魔水晶を作るためにこんな非道なことをしてもいいのだろうか。天音は愕然とした様子で、エレノアとオーガを見る。
「けれど、これはあまりにも残酷なのでは……」
「別に構わないでしょう? 害獣駆除をしながらその害獣を有効活用ができるなんて、自然環境にも良いのではなくて? 唯一の問題は、魔力変換時に瘴気が生じてしまうことだけど、これも現在改良中なの」
奥にも同じようにオーガが拘束されており、生命力を魔力に変換する装置へつながれていた。胸の魔法陣からは絶え間なく瘴気が生じ、魔道具で浄化しているものの、濃い瘴気の全てを処理することはできないようだった。
これが森や街へ、終日流れていっているのだと天音は確信した。
「さあ、最後のコンテナに参りましょうか」
エレノアが上機嫌に微笑んだ。
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