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第1章『ベサーイの最後』
第16節『星の修復』
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ソウエは始める事を皆に伝えると、ネットに付いている蓋を取った。
するとネットの中で暴れ始めた茶色い土。
それを凍りついた大地の上に撒くと、瞬く間に土が増えていく。
茶色の土は、まるで生き物のように増殖し、凍てつく氷の大地を這うように、みるみる覆っていく。
その速度は凄まじく、崖の上から見ているラム王達も驚くスピード。
あまりにも速いので氷上を覆っていく土の先端から時折、薄い衝撃波のような何かが出てるのが見える。
もう見えている範囲は、全て茶色の地面になった。
するとソウエが下から戻って来た。
『この星はあなた方の星でもありますので、大地の形は、お任せします。』
とラム王に言い、蓋を手渡した。
重要な事を任されたラム王は、水筒の件を思い出し、なぜ私なんだ…。と更に緊張した。
茶色の土は、あっという間にムカーク星の凍りついた地面を覆い尽くした。
そうすると、今度は上へ上へと増殖を始めた。
まるでパン生地が膨らむように、下からモコモコと上がって来る。
市民達とラム王は緊張した手でじょうろを持つ。
ソウエがラム王と市民達に伝える
『まだですよ。崖の高さを十分に越えてからでないと、萎んだ際に崖より低くなります。』
ラム王が崖の下を覗くと、凄い速さでモコモコと地面が上がって来る。
その異様な光景から、恐怖になり、気持ちを落ち着かせようと遠く見たら、見渡す限り全てモコモコ。
パニックになりそうだったが、気を落ち着かせる為に、何も動かないしゃもじを見つめ
『私でこれだ。初めて地上に来た市民達は、さぞかしパニックだろう。大丈夫だろうか?』
市民達を心配するラム王。
時を同じくして、別の場所で同じ光景を見ていた市民達は、意外にも冷静だった。
それぞれ任された役目を果たそうと恐怖心より使命感の方が勝っていたのである。
そしてソウエが言った。
『間もなく上がって来ます。』
ラム王と市民達に緊張が走る。
すると突然、茶色の大地が壁のように目の前に現れた。
凄い迫力に思わず下がってしまったラム王だったが、じょうろを強く握りしめ前進。
じょうろの先端を茶色の壁に触れさせると、中から黒い土が茶色い壁の表面に、磁石のように貼り付いてく。
瞬く間に萎んでいく壁。
壁の高さが、崖だった場所と同じ高さまで下がったが、まだ茶色の地面がモコモコと波を打っている。
ラム王はしゃもじを掴み
『出番だぞ!頼むぞ!』
と、しゃもじ(自分にも)に言い聞かせ、波打つ地面を小刻みに動かした。
ファモ族達は、しゃもじを動かす強さも、タイミングも同じなのに比べて、初めての市民達とラム王は強さもタイミングもバラバラだった。
乱れた強さとタイミングで、波は遠くに行けば行く程、大きな変化を伴い大波となってラム王達に迫って来た。
その頃、ラム王と市民達のいる崖とは反対側の場所にいるファモ族達は、何とか大波を打ち消そうとしていた。
ソウエとファモ族が、ウゲルカ器官を使い、ラム王と市民達に
『落ち着いて下さい。』
『タイミングを合わせましょう。』
『大丈夫ですよ。』
と落ち着かせようとするが、再び壁のように迫って来る大地に、ラム王と市民達は恐怖と焦りから更にタイミングがずれ、大波は更に大きく高くなり迫って来た。
恐怖の限界からラム王は蓋を地面に突っ込んだ。
すると波を打っていた地面も、迫っていた大波もピタリと止まり固まった。
それを見て安心したラム王と市民達は、地面に座り込んでいた。
そこにソウエとファモ族達が来て
『ご苦労様でした。』
『平らではありませんが、良い形だと思います。』
ラム王は、何の形?と思い大地を見ると、ずっと先に大きな壁のような大地(山脈)が出来ていた。
ソウエが
『このままでは寒すぎて植物が育たないので、これから恒星を造ります。』
と言いファモ族と共に一度、太鼓に戻った。
市民達は、
ついさっきまで、この場所は崖の上で、その下は氷の大地だったのが、僅かな時間で茶色の大地となり崖も無くなった事を誰が信じるだろうか?と話していた。
そこにラム王が来て市民達に
『とんでもない光景だったな。何て言えば他の市民達は、わかってくれるのか?と話していたんだろう?わかるよ。星に抱きつく生物の話をサルンにしても、ピンと来てなかったしな。』
と言い、ラム王は新たに出来た山脈を眺めていた。
『星に抱きつく生物って…。』
『もう何が出て来ても、おかしくないよな。』
市民達も山脈を見ながら言う。
ソウエ以外のファモ族達が厳重な箱を持って、太鼓から帰って来た。
箱の中には、前回も使用した筒(水筒)が入っていて、それを一人一人に配り始めた。
ファモ族が
『今、ファモ族の1人が恒星の元となる物質を置きに行ってます。合図が出たら、その方向に筒を捻って中身を放出して下さい。』
市民達は見慣れる筒を見ながら、捻る?と不思議そうな顔をしている横で、再び水筒を持たされたラム王は困惑していた。
『右?いや左?やっぱり右だったかな?』
と捻る向きを思い出していた。
そうしているとファモ族達が使い方を教えてくれ安心したラム王と市民達。
一方その頃、
ソウエは恒星の元となる物質を宇宙空間に置く為、1つの太鼓を連結チェーンから外し移動を始める。
太鼓はムカーク星から大分離れた距離に移動して停止し、中ではソウエが小さな黒い箱から、水色のステッキを使い、光を反射しない星の一部を取り出していた。
そして太鼓の一部を開けステッキごと、宇宙空間に放出した。
放出されたステッキの両端には、黒い星の一部を包み込む赤い放電の光と、その反対側には青い放電の光に包まれたゴツゴツとした紫色の物質が付いていた。
(紫色のゴツゴツした物質は、ラヤキ族が水中から持ち上げ爆発させた物と同じ物質。)
ステッキを宇宙空間に置くと太鼓は元の場所に戻り再び連結した後、一部のチェーンをムカーク星に直接埋め込み固定した。
それを見た地上のファモ族達は、ラム王と市民達に直接触れた。
すると、ラム王や市民達の腰に太鼓と同じチェーンが巻かれ、チェーンの先が地面に食い込んで体を固定した。
『いよいよですよ。準備は宜しいですか?』
ファモ族がラム王と市民達に言う。
次は絶対間違えないように!と水筒をステッキの方向に向けて、強く握りしめるラム王。
ソウエから合図が来た。
『今です!皆さん筒を捻って下さい!』
するとネットの中で暴れ始めた茶色い土。
それを凍りついた大地の上に撒くと、瞬く間に土が増えていく。
茶色の土は、まるで生き物のように増殖し、凍てつく氷の大地を這うように、みるみる覆っていく。
その速度は凄まじく、崖の上から見ているラム王達も驚くスピード。
あまりにも速いので氷上を覆っていく土の先端から時折、薄い衝撃波のような何かが出てるのが見える。
もう見えている範囲は、全て茶色の地面になった。
するとソウエが下から戻って来た。
『この星はあなた方の星でもありますので、大地の形は、お任せします。』
とラム王に言い、蓋を手渡した。
重要な事を任されたラム王は、水筒の件を思い出し、なぜ私なんだ…。と更に緊張した。
茶色の土は、あっという間にムカーク星の凍りついた地面を覆い尽くした。
そうすると、今度は上へ上へと増殖を始めた。
まるでパン生地が膨らむように、下からモコモコと上がって来る。
市民達とラム王は緊張した手でじょうろを持つ。
ソウエがラム王と市民達に伝える
『まだですよ。崖の高さを十分に越えてからでないと、萎んだ際に崖より低くなります。』
ラム王が崖の下を覗くと、凄い速さでモコモコと地面が上がって来る。
その異様な光景から、恐怖になり、気持ちを落ち着かせようと遠く見たら、見渡す限り全てモコモコ。
パニックになりそうだったが、気を落ち着かせる為に、何も動かないしゃもじを見つめ
『私でこれだ。初めて地上に来た市民達は、さぞかしパニックだろう。大丈夫だろうか?』
市民達を心配するラム王。
時を同じくして、別の場所で同じ光景を見ていた市民達は、意外にも冷静だった。
それぞれ任された役目を果たそうと恐怖心より使命感の方が勝っていたのである。
そしてソウエが言った。
『間もなく上がって来ます。』
ラム王と市民達に緊張が走る。
すると突然、茶色の大地が壁のように目の前に現れた。
凄い迫力に思わず下がってしまったラム王だったが、じょうろを強く握りしめ前進。
じょうろの先端を茶色の壁に触れさせると、中から黒い土が茶色い壁の表面に、磁石のように貼り付いてく。
瞬く間に萎んでいく壁。
壁の高さが、崖だった場所と同じ高さまで下がったが、まだ茶色の地面がモコモコと波を打っている。
ラム王はしゃもじを掴み
『出番だぞ!頼むぞ!』
と、しゃもじ(自分にも)に言い聞かせ、波打つ地面を小刻みに動かした。
ファモ族達は、しゃもじを動かす強さも、タイミングも同じなのに比べて、初めての市民達とラム王は強さもタイミングもバラバラだった。
乱れた強さとタイミングで、波は遠くに行けば行く程、大きな変化を伴い大波となってラム王達に迫って来た。
その頃、ラム王と市民達のいる崖とは反対側の場所にいるファモ族達は、何とか大波を打ち消そうとしていた。
ソウエとファモ族が、ウゲルカ器官を使い、ラム王と市民達に
『落ち着いて下さい。』
『タイミングを合わせましょう。』
『大丈夫ですよ。』
と落ち着かせようとするが、再び壁のように迫って来る大地に、ラム王と市民達は恐怖と焦りから更にタイミングがずれ、大波は更に大きく高くなり迫って来た。
恐怖の限界からラム王は蓋を地面に突っ込んだ。
すると波を打っていた地面も、迫っていた大波もピタリと止まり固まった。
それを見て安心したラム王と市民達は、地面に座り込んでいた。
そこにソウエとファモ族達が来て
『ご苦労様でした。』
『平らではありませんが、良い形だと思います。』
ラム王は、何の形?と思い大地を見ると、ずっと先に大きな壁のような大地(山脈)が出来ていた。
ソウエが
『このままでは寒すぎて植物が育たないので、これから恒星を造ります。』
と言いファモ族と共に一度、太鼓に戻った。
市民達は、
ついさっきまで、この場所は崖の上で、その下は氷の大地だったのが、僅かな時間で茶色の大地となり崖も無くなった事を誰が信じるだろうか?と話していた。
そこにラム王が来て市民達に
『とんでもない光景だったな。何て言えば他の市民達は、わかってくれるのか?と話していたんだろう?わかるよ。星に抱きつく生物の話をサルンにしても、ピンと来てなかったしな。』
と言い、ラム王は新たに出来た山脈を眺めていた。
『星に抱きつく生物って…。』
『もう何が出て来ても、おかしくないよな。』
市民達も山脈を見ながら言う。
ソウエ以外のファモ族達が厳重な箱を持って、太鼓から帰って来た。
箱の中には、前回も使用した筒(水筒)が入っていて、それを一人一人に配り始めた。
ファモ族が
『今、ファモ族の1人が恒星の元となる物質を置きに行ってます。合図が出たら、その方向に筒を捻って中身を放出して下さい。』
市民達は見慣れる筒を見ながら、捻る?と不思議そうな顔をしている横で、再び水筒を持たされたラム王は困惑していた。
『右?いや左?やっぱり右だったかな?』
と捻る向きを思い出していた。
そうしているとファモ族達が使い方を教えてくれ安心したラム王と市民達。
一方その頃、
ソウエは恒星の元となる物質を宇宙空間に置く為、1つの太鼓を連結チェーンから外し移動を始める。
太鼓はムカーク星から大分離れた距離に移動して停止し、中ではソウエが小さな黒い箱から、水色のステッキを使い、光を反射しない星の一部を取り出していた。
そして太鼓の一部を開けステッキごと、宇宙空間に放出した。
放出されたステッキの両端には、黒い星の一部を包み込む赤い放電の光と、その反対側には青い放電の光に包まれたゴツゴツとした紫色の物質が付いていた。
(紫色のゴツゴツした物質は、ラヤキ族が水中から持ち上げ爆発させた物と同じ物質。)
ステッキを宇宙空間に置くと太鼓は元の場所に戻り再び連結した後、一部のチェーンをムカーク星に直接埋め込み固定した。
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すると、ラム王や市民達の腰に太鼓と同じチェーンが巻かれ、チェーンの先が地面に食い込んで体を固定した。
『いよいよですよ。準備は宜しいですか?』
ファモ族がラム王と市民達に言う。
次は絶対間違えないように!と水筒をステッキの方向に向けて、強く握りしめるラム王。
ソウエから合図が来た。
『今です!皆さん筒を捻って下さい!』
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