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アキラとアクマ
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ーーーートプの大森林 奥地
…メキメキ…バキッ!
「グゥワー!ギャワー!」
古木生い茂る大森林の中を鬱陶しそうにしながら突き進む黒い巨体があった。
それは、緑の中に黒点を写すそれは…
まるで「てめえ達の命は、なくなりました。新しい命をどう使おうと私の勝手でry」とでも言い出しそうな、何とも言えない異質感を放っていた。
「…まったく、何でボクがこんな秘境に駆り出されなきゃいけないんだ。」
黒い球体から伸びる手足を器用に動かして進むのは、元プレイヤーであり俺の転移に巻き込まれたアキラだ。
愚痴りながらも勝手知ったる様子でグングンと森の奥に進んで行くのは、ゲーム時代に培った知識あっての事だろうと思う。
一見、美少年のようにも見えるビジュアルをしているボクっ子ではあるが、アキラは立派な女性であり…
普通の女性なら悲鳴を上げながら助けを求めるであろう鬱蒼とした大森林にあっても、アキラはモンスターや森の住人達に悲鳴を上げさせる側の人間なのだ。
そんなアキラは黒い球体…魔導兵と呼ばれるアキラ謹製のロボを操作するが、決して生身が弱い訳ではなく自身のレベルもプレイヤー上限値である100を誇っている。
なので彼女自身も、普通一般の思考では計り知れない異質な存在とも言えよう。
だが、そんなアキラが愚痴を零しながら誰かに従うと言うのはかなり珍しい光景だ。
「…あのエロ関西人め…公私混同してるのは自分の方じゃ無いか。」
普段見せないような拗ねた表情で仕方なく移動を続けるアキラは、その後も自然破壊を延々と続けていくのであった。
…
しばらく進むと半径10mくらいはある、ポツンと森に広がる空き地に辿り着いた。
「…おやぁおやぁ?異界の旅人がお客とは、珍しいのぉ」
空き地の中心には、魔導兵の腕を使っても回らないような太い幹を持つ巨大な古木が鎮座していた。
しかし、古木に似合わず生命力に溢れた様子をしており、幹から生える枝葉には沢山の緑が生い茂っていた…その様は動物達の楽園とでも言える程の神々しさを放っていた。
「…やぁ、精霊王さん。少しお邪魔するけど、すぐに移動するから大目に見てよ。」
当たり前のように喋る古木に、これまた普通に話し返すアキラは、「…ようやく半分か。」と呟きながら、何事も無かったかのように空き地を通り過ぎようとする。
「のぅ…かの石板の封印を解く気かのぉ?あれは、この森の蓋じゃ、簡単に動かして良い物では無いのだぞぉ?」
「…勘の良い木だね。やる気かい?この最新作ならエレメントガーディアン三体くらいなら何とかなると思うんだけど。」
不穏な事をしに来たであろう森の侵入者に、騒ぎを起こさないよう注意を促す精霊王
しかし、まったく聞く耳を持たないどころか、挑発的な発言をするアキラに驚く。
おそらく目に当たるであろう部分のウロを動かし目を細めた。
「…お主は、我が眷属達を知っているとぉ?」
「…もちろんさっ、ゲーム時代にはソロ攻略なんて無理だったろうけど、今なら其れ位の力はあると思うんだよね」
硬い外殻が邪魔で、外からはアキラの表情は窺い知れないが、おそらく挑発的な笑みを浮かべているのだろう。
精霊王は見えずとも、その気配を感じ取り静かに目を閉じて考える。
「これも…時代の流れ…運命…と言うものなのかもしれんのぉ」
目を瞑りボソボソと呟く精霊王
「はっ!必然なんてこの世に存在しない!全ては偶然の積み重ねなんだっ!!」
その呟きを聞いて声を荒げるアキラ
「……」
普段のアキラと言う人物を知っている者からすれば、信じられないような態度だ。
珍しく感情を露わにする彼女を、精霊王は何かを感じ取るように静かにただ見つめる。
「ボクの最終目標は、この世界が存在する意味を解き明かす事さっ!昔の世界ではそんな夢物語は出来なかったけど、この世界ならそれが出来るんだっ!!」
「…そうか。見つかると良いのぉ」
「はっ?…止めない、の?」
少し冷静になったのか普段のトーンになり、逆に訝しむアキラ
その様子を見て精霊王は枝を揺らし、大らかな笑い声を上げた。
精霊王が笑うと、周りの空気は暖かみを帯びて、辺り一帯の生き物達に喜びすら与えるような雰囲気を一瞬で作り出す。
「…ふんっ。別にキミに理解して欲しいなんて思わないさ!ボクはボクのやりたいように、やるだけだっ。」
「全ては悠久の流れのままにじゃ…気を付けてお行きなさい…旅人よ」
全てを見透かしたような精霊王の態度に何か言い返そうとアキラは考える。
だが、止められないのであれば、それはそれで良いと考え直す。
そして目的地へと振り返ると、さらに奥へと進むために前を向いた。
「…なっ!?」
しかし、前を向いたアキラの視界に、淡い光を帯びた人型の何かが映り込む。
「旅人よ、精霊王様を余り困らせるでないぞ。それに、我等を甘く考えてもらっては困るな。」
「どうやって魔法障壁を…」
自慢の機体に勝手に乗り込んで来た侵入者に、警戒と敵意の篭った声で尋ねる。
しかし、彼…精霊王を守るエレメンタルガーディアンの一人「メリダス」は、ニヒルな笑みを浮かべるとスゥーッと消えてしまった。
その後、しばらく停止していたアキラだが、振り返る事無く進み出した。
ゲーム時代とは違う、注意すべき点が多々あるのだと再認識しながら。
ーーーーートプの大森林 入り口付近
「…なるほどなぁ。そのデカくて黒いのが、妖精達の秘宝を奪っていったと。」
「違いますよ…話聞いてましたユウトさん?蓋を開けようとするソレを止めてる隙に悪魔に奪われたって言ってたでしょ?」
「…同じようなもんじゃ」
「はいっ??」
「いえ…」
ドヤ顔しながら細かい所を指摘してくるシャルは、妖精好きなのか少年妖精の右隣をピッタリとキープしてご満悦のようだ。
…ちなみに反対側はティファが押さえているけど
「んで、少年…んー、名前が無いと呼びにくいな?」
「そうですか?里では名前を持つ者は一握りしかいませんので。」
少年妖精は愛くるしい表情で首を傾げている。
…しかし一体、どうやって仲間を呼び分けているのだろう?
お前さん、飯ぁまだかぁ?
お~い、お茶!
とか、そんな感じで呼んでいるのだろうか。
「…まぁ取り敢えず、今だけ勝手にあだ名で呼ばせてもらおう!そうだな…風が得意…ならジ、ン……ジンで良いかな?」
「さすがはユウト様です。」
「ユウトさんにしてはセンスがありますね!」
俺の命名は、勝手に保護者をする二人の許可を得たようで、少年妖精の名は「ジン」に決定した。
…やっぱ風の妖精っぽいし、無難な所だよな?
その後、俺たちはジンに連れられて森を進むと、一本の幹から三本に枝別れしている変な大木まで歩いた。
妖精の里はあちこちにあるらしいが、全てが繋がっている訳では無く、入り口に当たる空間も開閉可能で里毎に目印となる樹木があるだけだそうだ。
こんなに深い森で良く見分けがつくもんだと思ったが、そこは精霊の力ってやつだろうと勝手に納得しておいた。
三本に枝別れする木の裏側に回ると、ジンは手にかざして力を込め始める。
すると、前方の空間が少し歪んだかと思うと大きく口を開けた。
召喚士が使うゲートの魔法に似ているが、空間の先が見えているので、おそらく別の原理で成り立っているんだろう。
「ココが僕達の里です。さぁ皆さん、どうぞ入って下さい!」
里に戻れて安心したのか、嬉しそうに入り口へと促してくれる。
自分自身は足元の石板と共に最後にゲートをくぐるのだろう…
俺は、ちいさい見た目なのに良くできた子供だなぁと、感心しながら妖精の里へと足を踏み入れるのだった。
…メキメキ…バキッ!
「グゥワー!ギャワー!」
古木生い茂る大森林の中を鬱陶しそうにしながら突き進む黒い巨体があった。
それは、緑の中に黒点を写すそれは…
まるで「てめえ達の命は、なくなりました。新しい命をどう使おうと私の勝手でry」とでも言い出しそうな、何とも言えない異質感を放っていた。
「…まったく、何でボクがこんな秘境に駆り出されなきゃいけないんだ。」
黒い球体から伸びる手足を器用に動かして進むのは、元プレイヤーであり俺の転移に巻き込まれたアキラだ。
愚痴りながらも勝手知ったる様子でグングンと森の奥に進んで行くのは、ゲーム時代に培った知識あっての事だろうと思う。
一見、美少年のようにも見えるビジュアルをしているボクっ子ではあるが、アキラは立派な女性であり…
普通の女性なら悲鳴を上げながら助けを求めるであろう鬱蒼とした大森林にあっても、アキラはモンスターや森の住人達に悲鳴を上げさせる側の人間なのだ。
そんなアキラは黒い球体…魔導兵と呼ばれるアキラ謹製のロボを操作するが、決して生身が弱い訳ではなく自身のレベルもプレイヤー上限値である100を誇っている。
なので彼女自身も、普通一般の思考では計り知れない異質な存在とも言えよう。
だが、そんなアキラが愚痴を零しながら誰かに従うと言うのはかなり珍しい光景だ。
「…あのエロ関西人め…公私混同してるのは自分の方じゃ無いか。」
普段見せないような拗ねた表情で仕方なく移動を続けるアキラは、その後も自然破壊を延々と続けていくのであった。
…
しばらく進むと半径10mくらいはある、ポツンと森に広がる空き地に辿り着いた。
「…おやぁおやぁ?異界の旅人がお客とは、珍しいのぉ」
空き地の中心には、魔導兵の腕を使っても回らないような太い幹を持つ巨大な古木が鎮座していた。
しかし、古木に似合わず生命力に溢れた様子をしており、幹から生える枝葉には沢山の緑が生い茂っていた…その様は動物達の楽園とでも言える程の神々しさを放っていた。
「…やぁ、精霊王さん。少しお邪魔するけど、すぐに移動するから大目に見てよ。」
当たり前のように喋る古木に、これまた普通に話し返すアキラは、「…ようやく半分か。」と呟きながら、何事も無かったかのように空き地を通り過ぎようとする。
「のぅ…かの石板の封印を解く気かのぉ?あれは、この森の蓋じゃ、簡単に動かして良い物では無いのだぞぉ?」
「…勘の良い木だね。やる気かい?この最新作ならエレメントガーディアン三体くらいなら何とかなると思うんだけど。」
不穏な事をしに来たであろう森の侵入者に、騒ぎを起こさないよう注意を促す精霊王
しかし、まったく聞く耳を持たないどころか、挑発的な発言をするアキラに驚く。
おそらく目に当たるであろう部分のウロを動かし目を細めた。
「…お主は、我が眷属達を知っているとぉ?」
「…もちろんさっ、ゲーム時代にはソロ攻略なんて無理だったろうけど、今なら其れ位の力はあると思うんだよね」
硬い外殻が邪魔で、外からはアキラの表情は窺い知れないが、おそらく挑発的な笑みを浮かべているのだろう。
精霊王は見えずとも、その気配を感じ取り静かに目を閉じて考える。
「これも…時代の流れ…運命…と言うものなのかもしれんのぉ」
目を瞑りボソボソと呟く精霊王
「はっ!必然なんてこの世に存在しない!全ては偶然の積み重ねなんだっ!!」
その呟きを聞いて声を荒げるアキラ
「……」
普段のアキラと言う人物を知っている者からすれば、信じられないような態度だ。
珍しく感情を露わにする彼女を、精霊王は何かを感じ取るように静かにただ見つめる。
「ボクの最終目標は、この世界が存在する意味を解き明かす事さっ!昔の世界ではそんな夢物語は出来なかったけど、この世界ならそれが出来るんだっ!!」
「…そうか。見つかると良いのぉ」
「はっ?…止めない、の?」
少し冷静になったのか普段のトーンになり、逆に訝しむアキラ
その様子を見て精霊王は枝を揺らし、大らかな笑い声を上げた。
精霊王が笑うと、周りの空気は暖かみを帯びて、辺り一帯の生き物達に喜びすら与えるような雰囲気を一瞬で作り出す。
「…ふんっ。別にキミに理解して欲しいなんて思わないさ!ボクはボクのやりたいように、やるだけだっ。」
「全ては悠久の流れのままにじゃ…気を付けてお行きなさい…旅人よ」
全てを見透かしたような精霊王の態度に何か言い返そうとアキラは考える。
だが、止められないのであれば、それはそれで良いと考え直す。
そして目的地へと振り返ると、さらに奥へと進むために前を向いた。
「…なっ!?」
しかし、前を向いたアキラの視界に、淡い光を帯びた人型の何かが映り込む。
「旅人よ、精霊王様を余り困らせるでないぞ。それに、我等を甘く考えてもらっては困るな。」
「どうやって魔法障壁を…」
自慢の機体に勝手に乗り込んで来た侵入者に、警戒と敵意の篭った声で尋ねる。
しかし、彼…精霊王を守るエレメンタルガーディアンの一人「メリダス」は、ニヒルな笑みを浮かべるとスゥーッと消えてしまった。
その後、しばらく停止していたアキラだが、振り返る事無く進み出した。
ゲーム時代とは違う、注意すべき点が多々あるのだと再認識しながら。
ーーーーートプの大森林 入り口付近
「…なるほどなぁ。そのデカくて黒いのが、妖精達の秘宝を奪っていったと。」
「違いますよ…話聞いてましたユウトさん?蓋を開けようとするソレを止めてる隙に悪魔に奪われたって言ってたでしょ?」
「…同じようなもんじゃ」
「はいっ??」
「いえ…」
ドヤ顔しながら細かい所を指摘してくるシャルは、妖精好きなのか少年妖精の右隣をピッタリとキープしてご満悦のようだ。
…ちなみに反対側はティファが押さえているけど
「んで、少年…んー、名前が無いと呼びにくいな?」
「そうですか?里では名前を持つ者は一握りしかいませんので。」
少年妖精は愛くるしい表情で首を傾げている。
…しかし一体、どうやって仲間を呼び分けているのだろう?
お前さん、飯ぁまだかぁ?
お~い、お茶!
とか、そんな感じで呼んでいるのだろうか。
「…まぁ取り敢えず、今だけ勝手にあだ名で呼ばせてもらおう!そうだな…風が得意…ならジ、ン……ジンで良いかな?」
「さすがはユウト様です。」
「ユウトさんにしてはセンスがありますね!」
俺の命名は、勝手に保護者をする二人の許可を得たようで、少年妖精の名は「ジン」に決定した。
…やっぱ風の妖精っぽいし、無難な所だよな?
その後、俺たちはジンに連れられて森を進むと、一本の幹から三本に枝別れしている変な大木まで歩いた。
妖精の里はあちこちにあるらしいが、全てが繋がっている訳では無く、入り口に当たる空間も開閉可能で里毎に目印となる樹木があるだけだそうだ。
こんなに深い森で良く見分けがつくもんだと思ったが、そこは精霊の力ってやつだろうと勝手に納得しておいた。
三本に枝別れする木の裏側に回ると、ジンは手にかざして力を込め始める。
すると、前方の空間が少し歪んだかと思うと大きく口を開けた。
召喚士が使うゲートの魔法に似ているが、空間の先が見えているので、おそらく別の原理で成り立っているんだろう。
「ココが僕達の里です。さぁ皆さん、どうぞ入って下さい!」
里に戻れて安心したのか、嬉しそうに入り口へと促してくれる。
自分自身は足元の石板と共に最後にゲートをくぐるのだろう…
俺は、ちいさい見た目なのに良くできた子供だなぁと、感心しながら妖精の里へと足を踏み入れるのだった。
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