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第三章 制裁させていただきます
111 運んでもらえる?
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フェジに案内され、カトラは厨房へやってきた。
「結構広い」
その厨房には、ムスッとした表情で不貞腐れて椅子に座る身綺麗にした料理人達。睨まれているように思うが気にしない。
「こちらは司祭以上の者の料理を担当していた厨房です。それ以外の神官用の厨房は隣なのですが……」
隣と聞いて、気になって覗いてみた。視線は固定されているが、どうでもいい。扉を開けると、そちらからは少し異様な臭いがした。それを感じたのだろう。見ていた料理人が反応する。
「おい! そっちはゴミ部屋だ! 開けんなっ」
「ゴミ……」
確かに臭い。だが、そこには暗い目をした料理人達らしい者達が床に座り込んでいた。汚れているが調理台もあるし、食器棚も確認できる。厨房で間違いないだろう。
「これはダメだね……仕方ない」
「お嬢様?」
フェジの不思議そうな声を背中で聞きながら、カトラは広範囲に魔術をかける。
「こ、これは……っ」
「なっ、なんだ!?」
唐突に悪臭が消えたことで、何をしたんだとカトラを見ていた偉そうな料理人達が立ち上がって近付いてくる。
「お嬢様……お見事です……」
「ん。厨房は水回りの掃除までしないとダメ」
カトラの魔術により、全てがピカピカの新品のような輝きを見せるようになった。先程まで黄ばみや黒いカビなど、不潔にしか見えなかった物が生まれ変わったかのようだ。
興味本位で覗き込んだこちらにいた料理人達は、目を丸くしていた。
「で、ですが、あの臭いの元となったゴミはどこへ?」
「あそこ」
カトラが指を差した先。部屋の隅には、砂が山となっていた。
「分解して砂にしたの。良い肥料になるよ。さすがに運び出すとこまでやる気はないから」
「な、なるほど……旦那様の用意される家の厨房ではそれ専用の魔導具がありましたね」
「うん。ここ、ないんだね」
「外でも見たことのないものですよ?」
「……そっか……国外にまだ出てないかも」
「なるほど」
元々、カトラとターザが共同で製作した魔導具で、名前は『ゴミ変換機』だ。商業ギルドに任せているが、術式が高度過ぎて量産できないという問題がある。これにより、持っているのはカトラ達の知り合いか貴族達だけ。国の外まで回ってこない状況だ。いつかもう少し簡略化するねと言って、一年ほど経っていた。
「……帰ったらちゃんと量産できるように考えよう……」
それはまあいいと頭を切り替える。
「じゃあ、掃除もできたし、料理しようかな」
「そうですね……食料庫にご案内します」
未だ覗いたまま動かない料理人達は放っておいて、カトラはフェジに食料庫へ案内してもらった。
「さすがだね……あ、あの辺、高級食材だ」
王族が食べるような高い物もあった。儲かっているらしい。
「ああいうのばっかり食べてそうな人いたもんね」
「大司教達ですね……」
「教皇さんも食べてるかもしれないけど、体が受け付けてないだろうね」
「そうかもしれません」
ガリガリだった教皇。けれど、周りにいた大司教達は栄養過多だ。細めに見えたインテリ系の大司教も、お腹には立派な贅肉が蓄えられていそうだった。
「ああいう高級食材は、たまに食べるからいいんだよ」
特定の栄養が取れるものもあり、良いことは良いのだが、毎日食べるものではない。だが、恐らく大司教達は『高級食材』を食べられる立場にあるということを日々確認したかったのだろう。山と積まれたそれらを、カトラは眉をひそめて見る。
「どっから入ってきてるかわかる?」
「調べさせましょう」
賄賂として受け取っている可能性がある。教会へというのは問題がありそうだ。
フェジが天井に目を向けると、気配が消えた。黒子が調べに走ったらしい。すぐに動いてくれる人員がいるというのは有難い。
「何を作られるのですか?」
「雨が降ってたし、今日は気温が低いから煮込み料理。あの辺の肉が早く傷みそうだから、ハンバーグ……ロールキャベツにしよう。パンはバケットがあるね。白パンも作ろうかな。柔かいのの方が落ち着くし。サラダは玉ねぎのドレッシングで用意して、代表の人達がいるから……デザートまでのコースっぽくするかな」
最近は仲間の人数が増えたことで、多く作るようになった。それが楽しいと知ったカトラにとって、今回は腕の見せ所だ。珍しく興奮している。
いつもはほとんど表情を変えることのないカトラは、今少し微笑みを浮かべていた。
「お嬢様……楽しそうですね」
フェジはあまりこの表情を他人に見られるべきではないのではないかと心配する。ターザの嫉妬深さは理解しているのだ。だが、カトラの表情が柔らかくなるのは歓迎すべきこと。どちらを取るか悩みどころだ。
「うんっ。あ、運ぶの手伝ってくれる?」
「っ、もちろんでございます。お任せください」
フェジは悩みながらも、カトラが指示した食材を次々に厨房へ運び入れていく。
そうしてカトラが小さめのロールキャベツを量産している頃、ターザがやってきた。
「お待たせ。何作るの?」
「ロールキャベツのトマト煮とあっさり系の魚介のスープ。パンはバケットと白パン。玉ねぎドレッシングのサラダとデザートは紅茶のゼリー」
「ちょっと豪勢じゃない?」
「頑張ってるから」
「そう。分かった。そっちは手伝わせてるの?」
ターザがそっちと言ったのは、こちらにいた料理人達だ。真面目に言ったことをこなしてくれている。
「うん。スープとか見ててもらってる」
「問題ないならいいけど」
フェジに一度目を向けるターザ。フェジは大丈夫だと頷いて見せていた。
「ドレッシング作ろうか」
「うん。これを煮込むのをあの人達に任せれば、それで終わる。後は煮込みと焼き待ち」
「さすが。早いね」
カトラとターザの料理は、魔術を使う時短法だ。パンの発酵も、かき混ぜるのも、デザートを冷やすのも魔術。煮込むのにも使うが、それはたまにしかやらない。やっぱり煮込むのは時間をかけた方が美味しい気がする。
しばらくすると、料理人達の声が響く。
「パン焼けました!」
「サラダ盛り付けできやした!」
良さそうだ。
「煮込みの方も、あと余熱でいいんじゃない?」
「うん。スープもいいよ」
あとはあちらの状態だ。そこに様子を見に行っていたフェジが戻ってきた。
「落ち着いたようです。食事をと伝えて参りました」
「なら、運んでもらえる?」
いつも運ぶのは若いシスター達らしいのだが、今はこの教会の騒動で奥に押し込めている。かなり怯えているらしい。なので、今回運ぶのは料理人達だ。やることがなくて不貞腐れていた彼ら。体力が有り余っているらしい。
元冒険者で、今も筋肉質な良い体をしている。時折、無茶振りで特定の魔獣を狩ってくるように言われたりするという。まだ現役でいいのではないだろうか。
「「「お任せくだせえ!!」」」
ちょっと今日は特別気合いが入っている。カトラの作った料理は全て目新しかったことで、料理人として燃えたらしい。
フェジを先頭にして料理人達が駆け出していく。それを見送って、次にカトラはターザと、のんびり自分たちの食事を作り出す。あの料理人達にも用意しなくてはならないだろう。
「で? あっちの人たちなに?」
ターザが気にしたのは、もう一つの厨房から覗き見ていた者たちだった。
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読んでくださりありがとうございます◎
「結構広い」
その厨房には、ムスッとした表情で不貞腐れて椅子に座る身綺麗にした料理人達。睨まれているように思うが気にしない。
「こちらは司祭以上の者の料理を担当していた厨房です。それ以外の神官用の厨房は隣なのですが……」
隣と聞いて、気になって覗いてみた。視線は固定されているが、どうでもいい。扉を開けると、そちらからは少し異様な臭いがした。それを感じたのだろう。見ていた料理人が反応する。
「おい! そっちはゴミ部屋だ! 開けんなっ」
「ゴミ……」
確かに臭い。だが、そこには暗い目をした料理人達らしい者達が床に座り込んでいた。汚れているが調理台もあるし、食器棚も確認できる。厨房で間違いないだろう。
「これはダメだね……仕方ない」
「お嬢様?」
フェジの不思議そうな声を背中で聞きながら、カトラは広範囲に魔術をかける。
「こ、これは……っ」
「なっ、なんだ!?」
唐突に悪臭が消えたことで、何をしたんだとカトラを見ていた偉そうな料理人達が立ち上がって近付いてくる。
「お嬢様……お見事です……」
「ん。厨房は水回りの掃除までしないとダメ」
カトラの魔術により、全てがピカピカの新品のような輝きを見せるようになった。先程まで黄ばみや黒いカビなど、不潔にしか見えなかった物が生まれ変わったかのようだ。
興味本位で覗き込んだこちらにいた料理人達は、目を丸くしていた。
「で、ですが、あの臭いの元となったゴミはどこへ?」
「あそこ」
カトラが指を差した先。部屋の隅には、砂が山となっていた。
「分解して砂にしたの。良い肥料になるよ。さすがに運び出すとこまでやる気はないから」
「な、なるほど……旦那様の用意される家の厨房ではそれ専用の魔導具がありましたね」
「うん。ここ、ないんだね」
「外でも見たことのないものですよ?」
「……そっか……国外にまだ出てないかも」
「なるほど」
元々、カトラとターザが共同で製作した魔導具で、名前は『ゴミ変換機』だ。商業ギルドに任せているが、術式が高度過ぎて量産できないという問題がある。これにより、持っているのはカトラ達の知り合いか貴族達だけ。国の外まで回ってこない状況だ。いつかもう少し簡略化するねと言って、一年ほど経っていた。
「……帰ったらちゃんと量産できるように考えよう……」
それはまあいいと頭を切り替える。
「じゃあ、掃除もできたし、料理しようかな」
「そうですね……食料庫にご案内します」
未だ覗いたまま動かない料理人達は放っておいて、カトラはフェジに食料庫へ案内してもらった。
「さすがだね……あ、あの辺、高級食材だ」
王族が食べるような高い物もあった。儲かっているらしい。
「ああいうのばっかり食べてそうな人いたもんね」
「大司教達ですね……」
「教皇さんも食べてるかもしれないけど、体が受け付けてないだろうね」
「そうかもしれません」
ガリガリだった教皇。けれど、周りにいた大司教達は栄養過多だ。細めに見えたインテリ系の大司教も、お腹には立派な贅肉が蓄えられていそうだった。
「ああいう高級食材は、たまに食べるからいいんだよ」
特定の栄養が取れるものもあり、良いことは良いのだが、毎日食べるものではない。だが、恐らく大司教達は『高級食材』を食べられる立場にあるということを日々確認したかったのだろう。山と積まれたそれらを、カトラは眉をひそめて見る。
「どっから入ってきてるかわかる?」
「調べさせましょう」
賄賂として受け取っている可能性がある。教会へというのは問題がありそうだ。
フェジが天井に目を向けると、気配が消えた。黒子が調べに走ったらしい。すぐに動いてくれる人員がいるというのは有難い。
「何を作られるのですか?」
「雨が降ってたし、今日は気温が低いから煮込み料理。あの辺の肉が早く傷みそうだから、ハンバーグ……ロールキャベツにしよう。パンはバケットがあるね。白パンも作ろうかな。柔かいのの方が落ち着くし。サラダは玉ねぎのドレッシングで用意して、代表の人達がいるから……デザートまでのコースっぽくするかな」
最近は仲間の人数が増えたことで、多く作るようになった。それが楽しいと知ったカトラにとって、今回は腕の見せ所だ。珍しく興奮している。
いつもはほとんど表情を変えることのないカトラは、今少し微笑みを浮かべていた。
「お嬢様……楽しそうですね」
フェジはあまりこの表情を他人に見られるべきではないのではないかと心配する。ターザの嫉妬深さは理解しているのだ。だが、カトラの表情が柔らかくなるのは歓迎すべきこと。どちらを取るか悩みどころだ。
「うんっ。あ、運ぶの手伝ってくれる?」
「っ、もちろんでございます。お任せください」
フェジは悩みながらも、カトラが指示した食材を次々に厨房へ運び入れていく。
そうしてカトラが小さめのロールキャベツを量産している頃、ターザがやってきた。
「お待たせ。何作るの?」
「ロールキャベツのトマト煮とあっさり系の魚介のスープ。パンはバケットと白パン。玉ねぎドレッシングのサラダとデザートは紅茶のゼリー」
「ちょっと豪勢じゃない?」
「頑張ってるから」
「そう。分かった。そっちは手伝わせてるの?」
ターザがそっちと言ったのは、こちらにいた料理人達だ。真面目に言ったことをこなしてくれている。
「うん。スープとか見ててもらってる」
「問題ないならいいけど」
フェジに一度目を向けるターザ。フェジは大丈夫だと頷いて見せていた。
「ドレッシング作ろうか」
「うん。これを煮込むのをあの人達に任せれば、それで終わる。後は煮込みと焼き待ち」
「さすが。早いね」
カトラとターザの料理は、魔術を使う時短法だ。パンの発酵も、かき混ぜるのも、デザートを冷やすのも魔術。煮込むのにも使うが、それはたまにしかやらない。やっぱり煮込むのは時間をかけた方が美味しい気がする。
しばらくすると、料理人達の声が響く。
「パン焼けました!」
「サラダ盛り付けできやした!」
良さそうだ。
「煮込みの方も、あと余熱でいいんじゃない?」
「うん。スープもいいよ」
あとはあちらの状態だ。そこに様子を見に行っていたフェジが戻ってきた。
「落ち着いたようです。食事をと伝えて参りました」
「なら、運んでもらえる?」
いつも運ぶのは若いシスター達らしいのだが、今はこの教会の騒動で奥に押し込めている。かなり怯えているらしい。なので、今回運ぶのは料理人達だ。やることがなくて不貞腐れていた彼ら。体力が有り余っているらしい。
元冒険者で、今も筋肉質な良い体をしている。時折、無茶振りで特定の魔獣を狩ってくるように言われたりするという。まだ現役でいいのではないだろうか。
「「「お任せくだせえ!!」」」
ちょっと今日は特別気合いが入っている。カトラの作った料理は全て目新しかったことで、料理人として燃えたらしい。
フェジを先頭にして料理人達が駆け出していく。それを見送って、次にカトラはターザと、のんびり自分たちの食事を作り出す。あの料理人達にも用意しなくてはならないだろう。
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ターザが気にしたのは、もう一つの厨房から覗き見ていた者たちだった。
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