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第二章 奴隷とかムカつきます
098 戒めとして、忘れないよう
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それはターザがようやくカトラと再会を果たす数時間前のことだ。
王城にて監禁状態になっていたターザとフェジの状態に変化が訪れたのはセルカが連れられて行ってから一時間後だった。
官吏の一人が、二人を呼びにやってきたのだ。
「王がお会いになります。同時に、処刑を行いますので、こちらへお願いします」
何度も彼らの手から逃れたセルカ。さすがにもう逃したくはないのだろう。連れていかれてすぐに処刑の準備が始められたらしい。
「処刑か……カーラが居なくてよかった」
「お嬢様はそうしたものはお嫌いなのですか」
「犯罪者であっても、人が死ぬところを見たいと思うような下劣な品性は持ってないんだ」
「気持ちの良いものではありませんね……なるほど。お優しいあの方らしいです」
フェジは誇らしげに納得した様子で頷いていた。
カトラは前世の記憶があるのだ。どのような世界だったかを知っているターザとしては、人死にをあまり見せたくない。
この世界では人の命というのはとても軽い。そして、国によっては、処刑を見ることが娯楽だというところもある。そんな慣習には、前世での価値観も持つ彼女は慣れないだろう。
案内されたのは、処刑場を眺めることのできるバルコニーだった。少々離れた別のバルコニーには王族達が集まっている。
後ろ手に縛られて兵に連れられて処刑場に入ったセルカは、キッとその王族たちを睨みつけている。気の強い少女だ。
「これより、第一級犯罪者の処刑を行う!」
王の宣言が合図だった。セルカは絞首刑らしい。斬首刑は一瞬なので、死への恐怖をしっかりと感じながら死んで欲しいという王の考えなのだろう。
絞首台に上がり、縄をかけられると、セルカは叫びだした。
「なんで私がこんなことをされないといけないのよ! ふざけないで! お前たちなんて、呪われればいいわ!!」
その様子を見て、ターザは眉をひそめる。
「汚い……」
そう呟いてから宙に目をやる。天使が焦っているのが分かる。腐った魂は本来、寿命と共に地上で消滅する。それは、天界にその腐った魂がやって来ないようにするためだ。
天使がセルカに手を貸していたのも、そのせいだ。今死なれては、天界にそれがやってきてしまう。
穢れた魂は、天界を汚すだろう。それは天使や神の力をも削ぐものだ。ターザも同じように魂を管理していたから分かる。
「ふん」
「旦那様?」
ニヤリと笑ったターザは、控えていた官吏に伝言を頼む。
「あの絞首台、古くなってそうだし、作り直すでしょ? 足場を燃やさせてくれないかな。半分火あぶりになっちゃうけど、あいつ、おかしな力で何度も逃げ出してたんだ。言ってる通りに呪いとか出来ちゃう可能性があるよ。俺が言うんだから間違いない。だから、そういった力も消し去る浄化の炎を使った方がいいと思うんだ」
「は……はあ。承知しました。お伝えしてまいります」
ターザの国は、そうした呪術に対しても明るい。呪術師の処刑は浄化の炎による火あぶりだ。それも納得できる根拠となった。
王に伝えた官吏は、取って返してきてお願いすると答えを持ってきた。
ターザはすぐにそれを実行した。
これにより、セルカの肉体は完全に消滅し、利用されることもなくなった。あの天使ならば、肉体が死んでも魂を縛り付けることも可能だったのだ。そして、嫌がらせもできた。
「ふふ」
わざと残した魂のカケラが天使の元へ行ったのだ。大変慌てており、思わず笑ってしまった。
そして、それらが終わってから謁見することになった。
「先ほどは手を貸してもらい助かった」
「こちらとしても、アレに少々思うところがあったので」
正直に話しておく。
「ところで、今までここに留め置かれた理由をお聞きしたい」
「っ、無礼者! 王の御前である!」
「王だからと言って、冒険者を自分勝手に拘束することは許されてはいないはず。その上、俺はSランクだ」
「なっ……Sランク……」
周りが一気に大人しくなった。Sランクの冒険者とは、それほどの権限と力を持っているのだ。
「そう……そうであったな。それは申し訳なかったと思う」
「王っ」
王は素直に謝った。しかし、その目には何かを企む色が浮かんでいた。
「もちろん、理由がある。アレを確実に捕らえねばお前たちの関与を晴らすこともできなかったのだ。なにせ、アレは不思議な力で何度も牢から逃げ出していたのだからな」
だから仕方がなかったのだと説明する。
「その上、呪うなどと言っておった。そなたが手引きしたというのは本当になかったか? ああして遺体も残らぬように処刑したのだ。何か不味いものでもあったのではないか?」
「なんということをっ」
フェジが思わず声を上げる。いやらしいその王の目を見て、ターザは鼻で笑った。
「言いたいことはそれだけか?」
「なっ、いい加減にしろ!」
また周りがうるさくなったが、ターザは気にしていない。まっすぐに王を見ている。
「まあどうでもいい。アレが処分できたのだからな。だが……そうだな。どうだ。私の娘と結婚せんか?」
「は?」
間抜けな声を出したのはフェジだ。どうやら、王の目的はそちらのようだ。
「娘もそなたを気に入ったらしい。どうだ?」
「断る」
「……なぜだ?」
これだけ譲歩してやろうとしているのだぞとその目は伝えていた。それを跳ね返しながら、ターザは答える。
「俺には既に結婚を望む者がいる。他の女など不要だ」
「ほお……我が娘よりもそちらを取ると?」
「当然だ」
娘とは、おそらくあのセルカが罠にかけた王女だろう。他に嫁ぎ先がなく焦っているというのは、既に数日前に黒子たちが情報を手に入れていた。
「ならば……その女が消えればいいな」
「っ……」
息を呑んだのはフェジだった。それは最も言ってはならない言葉だ。そっとターザへ目を向けると、恐ろしいほどの殺気が渦巻いていた。
「それは俺を敵に回すという宣言だな」
「それほどの女か? 私の娘はこの国の誰よりも美しい。何が不満だ?」
もう言うのを止めろとフェジは思わず言いたくなる。だが、それを我慢しながら、安全地帯はどこだと必死に探し始めていた。
「全部だな。これほど王がバカとは思わなかった。これではあんな女にいいように振り回されたのも頷ける」
「無礼者!! 不敬罪だ!」
「捕らえよ!」
騎士たちが動くが、それを魔術を行使した腕の一振りで壁際まで吹き飛ばした。
「そういえば、呪いというものに興味があるようだったな」
「っ……」
壁に押し当てられた騎士達は呻きながらその壁にめり込んでいく。それを見て、王もようやく不味いと思ったのだろう。
「そうだな。俺達のことを口にできなくしよう。関わろうとすれば体中に痛みを感じるように。お前だけでなく、城の者全員にな」
「や、やめっ」
既に術は発動したらしく、そこで王は苦痛に顔を歪ませて床に転げ落ちた。
「戒めとして、忘れないようここを消していく。謁見の間のない城というのもいいだろう。偉そうに踏ん反り返る場所がなくなるわけだからな」
ターザがニヤリと笑ったその途端、床が消えた。床だけではなく、壁もだ。そう。謁見の間が文字通り消滅したのだ。
「へ?」
「何呆けてるの。帰るよフェジ」
「え? あ、はい」
騎士や王達は土の上に転がっており、何が起きたのかわからない様子だ。
こうして、この国の城は、四分の一ほどを何かにえぐり取られたように消滅させていた。
スッキリとした表情のターザと、それに続くフェジは、ヒョンヒョンと城の屋根を伝い、城壁の外へ出る。
「あっ、カーラがいる!」
「……よくお分かりで」
「当然でしょ? はあ、早く抱きしめよ!」
そうして、カトラと合流したのだ。
***********
読んでくださりありがとうございます◎
一週空けさせてもらいます。
よろしくお願いします◎
王城にて監禁状態になっていたターザとフェジの状態に変化が訪れたのはセルカが連れられて行ってから一時間後だった。
官吏の一人が、二人を呼びにやってきたのだ。
「王がお会いになります。同時に、処刑を行いますので、こちらへお願いします」
何度も彼らの手から逃れたセルカ。さすがにもう逃したくはないのだろう。連れていかれてすぐに処刑の準備が始められたらしい。
「処刑か……カーラが居なくてよかった」
「お嬢様はそうしたものはお嫌いなのですか」
「犯罪者であっても、人が死ぬところを見たいと思うような下劣な品性は持ってないんだ」
「気持ちの良いものではありませんね……なるほど。お優しいあの方らしいです」
フェジは誇らしげに納得した様子で頷いていた。
カトラは前世の記憶があるのだ。どのような世界だったかを知っているターザとしては、人死にをあまり見せたくない。
この世界では人の命というのはとても軽い。そして、国によっては、処刑を見ることが娯楽だというところもある。そんな慣習には、前世での価値観も持つ彼女は慣れないだろう。
案内されたのは、処刑場を眺めることのできるバルコニーだった。少々離れた別のバルコニーには王族達が集まっている。
後ろ手に縛られて兵に連れられて処刑場に入ったセルカは、キッとその王族たちを睨みつけている。気の強い少女だ。
「これより、第一級犯罪者の処刑を行う!」
王の宣言が合図だった。セルカは絞首刑らしい。斬首刑は一瞬なので、死への恐怖をしっかりと感じながら死んで欲しいという王の考えなのだろう。
絞首台に上がり、縄をかけられると、セルカは叫びだした。
「なんで私がこんなことをされないといけないのよ! ふざけないで! お前たちなんて、呪われればいいわ!!」
その様子を見て、ターザは眉をひそめる。
「汚い……」
そう呟いてから宙に目をやる。天使が焦っているのが分かる。腐った魂は本来、寿命と共に地上で消滅する。それは、天界にその腐った魂がやって来ないようにするためだ。
天使がセルカに手を貸していたのも、そのせいだ。今死なれては、天界にそれがやってきてしまう。
穢れた魂は、天界を汚すだろう。それは天使や神の力をも削ぐものだ。ターザも同じように魂を管理していたから分かる。
「ふん」
「旦那様?」
ニヤリと笑ったターザは、控えていた官吏に伝言を頼む。
「あの絞首台、古くなってそうだし、作り直すでしょ? 足場を燃やさせてくれないかな。半分火あぶりになっちゃうけど、あいつ、おかしな力で何度も逃げ出してたんだ。言ってる通りに呪いとか出来ちゃう可能性があるよ。俺が言うんだから間違いない。だから、そういった力も消し去る浄化の炎を使った方がいいと思うんだ」
「は……はあ。承知しました。お伝えしてまいります」
ターザの国は、そうした呪術に対しても明るい。呪術師の処刑は浄化の炎による火あぶりだ。それも納得できる根拠となった。
王に伝えた官吏は、取って返してきてお願いすると答えを持ってきた。
ターザはすぐにそれを実行した。
これにより、セルカの肉体は完全に消滅し、利用されることもなくなった。あの天使ならば、肉体が死んでも魂を縛り付けることも可能だったのだ。そして、嫌がらせもできた。
「ふふ」
わざと残した魂のカケラが天使の元へ行ったのだ。大変慌てており、思わず笑ってしまった。
そして、それらが終わってから謁見することになった。
「先ほどは手を貸してもらい助かった」
「こちらとしても、アレに少々思うところがあったので」
正直に話しておく。
「ところで、今までここに留め置かれた理由をお聞きしたい」
「っ、無礼者! 王の御前である!」
「王だからと言って、冒険者を自分勝手に拘束することは許されてはいないはず。その上、俺はSランクだ」
「なっ……Sランク……」
周りが一気に大人しくなった。Sランクの冒険者とは、それほどの権限と力を持っているのだ。
「そう……そうであったな。それは申し訳なかったと思う」
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王は素直に謝った。しかし、その目には何かを企む色が浮かんでいた。
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フェジが思わず声を上げる。いやらしいその王の目を見て、ターザは鼻で笑った。
「言いたいことはそれだけか?」
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「や、やめっ」
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「戒めとして、忘れないようここを消していく。謁見の間のない城というのもいいだろう。偉そうに踏ん反り返る場所がなくなるわけだからな」
ターザがニヤリと笑ったその途端、床が消えた。床だけではなく、壁もだ。そう。謁見の間が文字通り消滅したのだ。
「へ?」
「何呆けてるの。帰るよフェジ」
「え? あ、はい」
騎士や王達は土の上に転がっており、何が起きたのかわからない様子だ。
こうして、この国の城は、四分の一ほどを何かにえぐり取られたように消滅させていた。
スッキリとした表情のターザと、それに続くフェジは、ヒョンヒョンと城の屋根を伝い、城壁の外へ出る。
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