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第十三章
547 ああっ、神様……っ
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エルフや獣人の里で閉じこもっていた者達は、古い記録を持っている。それは外の、人族にとってはというものではあるが、貴重な知識であることに変わりはない。
言い方を変えれば、かつてのまま時が止まっている。進歩のないものと言えるかもしれないが、それでも外では消えてしまった、失くしてしまった知識であり、それを再び知ることができる機会はとても大切なものだろう。
閉じた場所にいた彼らとしては、ずっと当たり前だと思っていたもの。獣人族はエルフ族ほど長生きはしないが、それでも代々、受け継いで来たものが多くあった。
それぞれの里は、閉じられていたことで、今では外で見られなくなった貴重な薬草や植物を当たり前のものとして代々受け継いできていた。新しいものは知らないが、古い知識としては豊富だ。
それを活かして迷宮に入ってもらい、薬草などの採取出来るものについて、丁寧に見て周り、調査してもらうことになった。今回が試験的に始めた初の調査だ。
「これはっ! 五十年前に失ってしまったセンドラ草っ!」
「こっちはエトルバです! こんな立派なっ……っ、ううっ、これで最高の胃薬ができるっ」
「お前のとこ、酷い胃痛持ちだもんな……里のが枯れた時、お前ら死ぬんじゃないかと思ったし……」
「ううっ、おばばが居なかったら、死んでた……」
その薬草を拝み、涙を流すエルフの青年。そして、震える手でその薬草を採取していた。
「おいっ、こっちの! カフラの実だ!!」
「「「なに!?」」」
少し先行していた男が、感動しながらもその喜びを訴える。ここが迷宮内だというのも忘れた大声での報告だ。
それを受けたエルフと獣人族の者たちが、周りなど気にせずに駆け出していた。因みに、エルフと獣人族はそれぞれ三人ずつ。これを護衛するのが冒険者三人、近衛師団のメンバー三人、それと記録係としてそれなりに戦いもできるギルド職員一人を含めた六人だ。
「また新しい薬草ですか……」
次々に発見される聞いた事のない薬草や木の実などを、必死に記録していくギルド職員。
「なに? なんか貴重なやつなの?」
「なんか、子どもみたいにはしゃいでるね……」
「入る時はコイツら口利けるんか? と思うくらい大人しかったのに……」
エルフ族と獣人族はこの迷宮に入る前まで、これから虜囚が収監されるような、そんな少しの怯えと絶望感さえ見せていた。それが、三階層を越えた辺りから、目を輝かせ始めた。
そして現在、三十階層。中層が終わる頃だが、大興奮していた。現れる魔獣や魔物もそれなりに強いものが出るようになっているのだが、逆に警戒心がなくなっていくのは問題だ。
「お、こっちから来るぞー」
「おうよ。任せろ」
「こっちの保護は任せて」
「「よろー」」
とはいえ、それなりの難易度の迷宮なのだが、強化されまくった近衛師団のメンバーも居るので、それほど問題はなかった。
「お疲れ~」
「ここでも全部一撃じゃん。本当にどうなってんの?」
「いやあ、なんか未だに力の使い方が分からん……」
「強くなるのも問題だよな~」
近衛師団の者達は、未だに自分の力を持て余している。急激に強くなるというのは、かなり厄介なのだ。こうして迷宮に入り、日々調整を続けている。
「けど、魔法師の奴らは困ってなさそうだったよな」
「あ~、あいつらな。急激に強くなるって感覚を知ってんだよ。身体強化で」
「「なるほど……」」
「でもさあ……あれ、魔法師って言えんの?」
「「「……」」」
魔法師達の戦い方を思い出して、口を閉じた。近衛師団に入った魔法師達の戦い方は、コウヤに言わせれば魔剣士、魔闘士と呼べるようなものになっていた。
『魔法を飛ばすより、身体強化して殴りに行った方が早いんでっ』
『魔法だと大爆発しちゃうじゃないですかあ。収束させるなら剣に込めた方が上手くいきますよ』
強くなった魔法師達は、せっかく遠距離攻撃が出来るのに、それを活かさず、何故か近接戦闘に重きを置くようになっていた。考え方も変わったようだ。
『決死の覚悟でやって来る相手に対して、遠くから攻撃するなんて、そんなこと……失礼じゃないですかっ』
『強くなって、有り余ってしまった魔力を、ちまちま使うなんてそんなみみっちい事、出来ませんよ!』
同じくらい強くなってしまった近衛師団の者達の前でこれを言うのは良いが、外でこれを口にしたら、同じ魔法師達を敵に回しかねない。そこは自覚があるようなので大丈夫だとは思うが、問題発言が多くなっている。とはいえ、天狗になる嫌味な感じではなく、純粋に楽しんでもいるようなので憎めなかった。
「……頑張って調整しようぜ……あいつらに負けないように……」
「おう……」
「がんば」
「頑張れ~」
そんな話をしながらも、お宝を探し求めるように、薬草などに釣られて奥へ進んでいくエルフと獣人族の者達を追う。
「うわぁぁぁぁっ!」
「ど、どうした!?」
「「「トキト茸だぁぁぁっ!!」」」
「「なにぃぃぃっ!?」」
大興奮しながらそこに駆け出していく一同。
「それ、ヤベェやつなん?」
「いや、あの顔は……」
そのトキト茸という、見た目毒キノコだろうという紫色の茸を囲んで屈み込むエルフと獣人達の様子を確認する。その目は輝いていた。
「間違いないっ! これは幻の茸っ」
「めちゃくちゃ美味いってじいちゃんに聞いた」
「俺も、ばあちゃんが、アレはもう一度食べたいって……死ぬ前にもう一度って言ってたやつ……」
「うちも言ってた……見つかるわけねえって、何回かお父さんと喧嘩してた」
「本物だよな?」
「間違いないよ……」
「これ、持って帰ったら……」
「「……」」
ゴクリと喉を鳴らし、目配せ合う彼ら。その様子に、護衛の冒険者達は不安になる。
「何か問題なのか?」
揃って振り返り、同時に答えた。
「「「「「「死人が出るかも……」」」」」」
ヤバいですという顔をしていたため、冒険者達は不安になる。
「どっ、毒なのか?」
まさかと確認するが、危険の意味が違うようだ。
「取り合いになります」
「本気で奪いに来そうです」
「知られたらやばい……」
「「「年寄り連中が鬼になります……っ」」」
「「「……」」」
それはやべえなと冒険者達も顔を見合わせた。
そんな中、ギルド職員が少し先の方を見て、指をさす。
「あの……あの辺の紫色って……」
「「「っ!!」」」
「え!? あれっ、まさかっ、あの辺全部!?」
「か、確認っ、確認を!!」
どんな魔獣や魔物が出てきてもここまで顔色が悪くなる事はなかった。エルフも獣人も真っ青になりながら、恐る恐るそこに近づく。
そして、揃ってその前で膝をついた。
「……群生地……」
「ヤバい、ヤバい、ヤバい……っ」
「なんで、あんたら気付かなかったんだ!?」
「外に出て行った奴らも、なんで……」
「いや、外に行った奴らはこういうのに詳しい奴らじゃない……」
「知られたら殺到するぞ……じじい達が……」
「「「どうしよう……」」」
見なかったことにしたい。それが彼らの心で一致する。しかし、それは出来ない。
「……コウルリーヤ様に嘘なんてつけない……」
「隠蔽なんて無理だ……」
「ああっ、神様……っ」
「「「……」」」
「「「……」」」
錯乱しだした。その様子に、冒険者達やギルド職員も表情を引き攣らせて同意する。
「きちんと調査してくれと言われてるもんな……」
「記録を改竄……なかったことになんてできません……」
「コウヤに嘘言うってことだよな……無理!」
「うん。ムリ。嘘じゃなくて言わないってのも出来ないわ……」
「約束通り何個か取って、あとはアレよ! 丸投げしましょう!」
「そうだな! コウヤ相手に寄越せなんて言えないだろ。ここも、規制かけたりするんじゃねえか?」
「うんうん。コウヤなら上手くやってくれるよ!」
そういうことで方針は決まった。
「よしっ! じゃあ、進むぞ!」
「「「おおっ!」」」
「「「はい!」」」
そうして、全て踏破するまでにもいくつか同じような貴重な物があり、その度に膝をつくのだが、これも全てコウヤに丸投げしようと気持ちを落ち着かせ、完了させたのだ。
この日、城に居たコウヤの下にギルド職員が涙目で駆け付けたのは仕方がないことだった。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
言い方を変えれば、かつてのまま時が止まっている。進歩のないものと言えるかもしれないが、それでも外では消えてしまった、失くしてしまった知識であり、それを再び知ることができる機会はとても大切なものだろう。
閉じた場所にいた彼らとしては、ずっと当たり前だと思っていたもの。獣人族はエルフ族ほど長生きはしないが、それでも代々、受け継いで来たものが多くあった。
それぞれの里は、閉じられていたことで、今では外で見られなくなった貴重な薬草や植物を当たり前のものとして代々受け継いできていた。新しいものは知らないが、古い知識としては豊富だ。
それを活かして迷宮に入ってもらい、薬草などの採取出来るものについて、丁寧に見て周り、調査してもらうことになった。今回が試験的に始めた初の調査だ。
「これはっ! 五十年前に失ってしまったセンドラ草っ!」
「こっちはエトルバです! こんな立派なっ……っ、ううっ、これで最高の胃薬ができるっ」
「お前のとこ、酷い胃痛持ちだもんな……里のが枯れた時、お前ら死ぬんじゃないかと思ったし……」
「ううっ、おばばが居なかったら、死んでた……」
その薬草を拝み、涙を流すエルフの青年。そして、震える手でその薬草を採取していた。
「おいっ、こっちの! カフラの実だ!!」
「「「なに!?」」」
少し先行していた男が、感動しながらもその喜びを訴える。ここが迷宮内だというのも忘れた大声での報告だ。
それを受けたエルフと獣人族の者たちが、周りなど気にせずに駆け出していた。因みに、エルフと獣人族はそれぞれ三人ずつ。これを護衛するのが冒険者三人、近衛師団のメンバー三人、それと記録係としてそれなりに戦いもできるギルド職員一人を含めた六人だ。
「また新しい薬草ですか……」
次々に発見される聞いた事のない薬草や木の実などを、必死に記録していくギルド職員。
「なに? なんか貴重なやつなの?」
「なんか、子どもみたいにはしゃいでるね……」
「入る時はコイツら口利けるんか? と思うくらい大人しかったのに……」
エルフ族と獣人族はこの迷宮に入る前まで、これから虜囚が収監されるような、そんな少しの怯えと絶望感さえ見せていた。それが、三階層を越えた辺りから、目を輝かせ始めた。
そして現在、三十階層。中層が終わる頃だが、大興奮していた。現れる魔獣や魔物もそれなりに強いものが出るようになっているのだが、逆に警戒心がなくなっていくのは問題だ。
「お、こっちから来るぞー」
「おうよ。任せろ」
「こっちの保護は任せて」
「「よろー」」
とはいえ、それなりの難易度の迷宮なのだが、強化されまくった近衛師団のメンバーも居るので、それほど問題はなかった。
「お疲れ~」
「ここでも全部一撃じゃん。本当にどうなってんの?」
「いやあ、なんか未だに力の使い方が分からん……」
「強くなるのも問題だよな~」
近衛師団の者達は、未だに自分の力を持て余している。急激に強くなるというのは、かなり厄介なのだ。こうして迷宮に入り、日々調整を続けている。
「けど、魔法師の奴らは困ってなさそうだったよな」
「あ~、あいつらな。急激に強くなるって感覚を知ってんだよ。身体強化で」
「「なるほど……」」
「でもさあ……あれ、魔法師って言えんの?」
「「「……」」」
魔法師達の戦い方を思い出して、口を閉じた。近衛師団に入った魔法師達の戦い方は、コウヤに言わせれば魔剣士、魔闘士と呼べるようなものになっていた。
『魔法を飛ばすより、身体強化して殴りに行った方が早いんでっ』
『魔法だと大爆発しちゃうじゃないですかあ。収束させるなら剣に込めた方が上手くいきますよ』
強くなった魔法師達は、せっかく遠距離攻撃が出来るのに、それを活かさず、何故か近接戦闘に重きを置くようになっていた。考え方も変わったようだ。
『決死の覚悟でやって来る相手に対して、遠くから攻撃するなんて、そんなこと……失礼じゃないですかっ』
『強くなって、有り余ってしまった魔力を、ちまちま使うなんてそんなみみっちい事、出来ませんよ!』
同じくらい強くなってしまった近衛師団の者達の前でこれを言うのは良いが、外でこれを口にしたら、同じ魔法師達を敵に回しかねない。そこは自覚があるようなので大丈夫だとは思うが、問題発言が多くなっている。とはいえ、天狗になる嫌味な感じではなく、純粋に楽しんでもいるようなので憎めなかった。
「……頑張って調整しようぜ……あいつらに負けないように……」
「おう……」
「がんば」
「頑張れ~」
そんな話をしながらも、お宝を探し求めるように、薬草などに釣られて奥へ進んでいくエルフと獣人族の者達を追う。
「うわぁぁぁぁっ!」
「ど、どうした!?」
「「「トキト茸だぁぁぁっ!!」」」
「「なにぃぃぃっ!?」」
大興奮しながらそこに駆け出していく一同。
「それ、ヤベェやつなん?」
「いや、あの顔は……」
そのトキト茸という、見た目毒キノコだろうという紫色の茸を囲んで屈み込むエルフと獣人達の様子を確認する。その目は輝いていた。
「間違いないっ! これは幻の茸っ」
「めちゃくちゃ美味いってじいちゃんに聞いた」
「俺も、ばあちゃんが、アレはもう一度食べたいって……死ぬ前にもう一度って言ってたやつ……」
「うちも言ってた……見つかるわけねえって、何回かお父さんと喧嘩してた」
「本物だよな?」
「間違いないよ……」
「これ、持って帰ったら……」
「「……」」
ゴクリと喉を鳴らし、目配せ合う彼ら。その様子に、護衛の冒険者達は不安になる。
「何か問題なのか?」
揃って振り返り、同時に答えた。
「「「「「「死人が出るかも……」」」」」」
ヤバいですという顔をしていたため、冒険者達は不安になる。
「どっ、毒なのか?」
まさかと確認するが、危険の意味が違うようだ。
「取り合いになります」
「本気で奪いに来そうです」
「知られたらやばい……」
「「「年寄り連中が鬼になります……っ」」」
「「「……」」」
それはやべえなと冒険者達も顔を見合わせた。
そんな中、ギルド職員が少し先の方を見て、指をさす。
「あの……あの辺の紫色って……」
「「「っ!!」」」
「え!? あれっ、まさかっ、あの辺全部!?」
「か、確認っ、確認を!!」
どんな魔獣や魔物が出てきてもここまで顔色が悪くなる事はなかった。エルフも獣人も真っ青になりながら、恐る恐るそこに近づく。
そして、揃ってその前で膝をついた。
「……群生地……」
「ヤバい、ヤバい、ヤバい……っ」
「なんで、あんたら気付かなかったんだ!?」
「外に出て行った奴らも、なんで……」
「いや、外に行った奴らはこういうのに詳しい奴らじゃない……」
「知られたら殺到するぞ……じじい達が……」
「「「どうしよう……」」」
見なかったことにしたい。それが彼らの心で一致する。しかし、それは出来ない。
「……コウルリーヤ様に嘘なんてつけない……」
「隠蔽なんて無理だ……」
「ああっ、神様……っ」
「「「……」」」
「「「……」」」
錯乱しだした。その様子に、冒険者達やギルド職員も表情を引き攣らせて同意する。
「きちんと調査してくれと言われてるもんな……」
「記録を改竄……なかったことになんてできません……」
「コウヤに嘘言うってことだよな……無理!」
「うん。ムリ。嘘じゃなくて言わないってのも出来ないわ……」
「約束通り何個か取って、あとはアレよ! 丸投げしましょう!」
「そうだな! コウヤ相手に寄越せなんて言えないだろ。ここも、規制かけたりするんじゃねえか?」
「うんうん。コウヤなら上手くやってくれるよ!」
そういうことで方針は決まった。
「よしっ! じゃあ、進むぞ!」
「「「おおっ!」」」
「「「はい!」」」
そうして、全て踏破するまでにもいくつか同じような貴重な物があり、その度に膝をつくのだが、これも全てコウヤに丸投げしようと気持ちを落ち着かせ、完了させたのだ。
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