419 / 475
第十三章
524 癖になりそう
しおりを挟む
ボス戦も終え、迷宮から出て来た冒険者達は、まだ軽い興奮状態にあった。
転移石のある階層ごとで外に出て、ドロップした果物をギルドで手配られた荷車に載せていたので、ドロップ品が持ちきれないということにはならない。
しかし、深層のドロップ品は多く、更にボスの素材まであるため、これまでの荷物よりもかなり多くなっていた。
それを荷馬車に載せながら、冒険者達は今日の感想を言い合う。
「いやあ、マジで楽しかったなっ」
「人数が居たからってのもあるが、倒し方のコツ? みたいなのが分かって、倒すのも楽だったしな」
「それそれっ。そりゃあ、俺らもそれなりに経験して来てるから、なんとなく倒し方とか分かるけどさあ、効率よく倒す方法? っての? 考えながらとか、普段はそんな暇ねえし」
しみじみと言う冒険者達に、ギルド職員の一人が尋ねる。
「そうなんですか? そういうのを知っておくと、時間も短縮されますよね?」
「いや、だって、とりあえず数こなすことしか考えねえって。依頼の数を達成しなきゃ、意味ねえもんよ」
「がむしゃらにでも、進まないと、攻略できねえし」
「……そういうものなんですか……」
「「「「「そういうもんだ」」」」」
冒険者達は、日々依頼を達成することだけを考えている。時間だって無限にあるわけではないし、一日で目標とする金額に近付けなくては生活ができないのだから仕方がない。
「ふふっ。今回のような戦い方は、お金に余裕がある人じゃないとできないですね。日が沈むまでにとにかく数をこなすことに重きを置くのが普通ですから」
コウヤがそう言えば、冒険者達はうんうんと頷いた。
「今回は倒すことよりも、調査に重きを置いてますから、いつもとは違うことが出来たんです。時間的に余裕があったり、研究職の人ができる戦い方ですね」
「そっか……研究職……確かに、一体に時間をかけるって、普段は無理かもしれませんね……」
「ええ。でも、今回は戦力過多でしたから、そうした余裕もあったというだけですけどねっ」
護衛に残せるだけの人の余裕があり、対する魔獣達を軽く倒せるレベルだったからというのもある。
「なあ、コウヤ。調査と一緒にこうやって余裕をもって戦い方の検証もできるように今後もしてもらえないか? 俺ら冒険者にとっても、良い機会だと思う」
グラムが真面目な顔で提案した。
これにコウヤが少し考えるような素振りを見せたが、すぐに頷く。
「分かりました。マスター達にも提案してみましょう。どのみち、数日は調査の為に迷宮を封鎖しますし、その間に、別働隊を入れてもいいかもしれません。それ専用の」
「魔獣の倒し方とかを研究するチームみたいな感じか?」
「ええ。そこで知ったことを、新人研修とかで指導できたらいいですよね」
「そうだなっ。そうしたら、新人達でも倒しやすくなるっ」
駆け出しの頃というのは、本当に苦しいものだ。無茶をして怪我をし、あっという間に心が折れてしまう。
「最近は、あまり新人が育たないから、少しでも戦いやすくなるなら、役に立ちますよ!」
「そういえばそうですね……いつまで経ってもランクが上がらないとイラついてる人が多いです……それでもお金が要るから冒険者を辞めることはないみたいですけど……」
「なんか、向上心? が感じられない方が多いんですよね……それでも、先日の迷宮化の時の映像を見て、今はやる気があるみたいですけど」
これがギルド職員の最近感じていることだった。
「その……ユースールのことで、戦闘講習とかを取り入れるようにと通達が来ましたけど、実際にやろうとしても、それを受け持てる人材もいなくて……」
「それ以前に、講習を受けようとする人がいないです……講習というのが、印象的に良くないらしくて」
「講習なんて受けるのは、弱いヤツとか半人前って思われているみたいですから」
「そうなんですか?」
現在、ユースールで有効と実証されたことを、他のギルド支部に広げている。だが、あまり反応は良くないようだ。
「でも、それで良いんじゃないですか?」
「え?」
「いや、受けてもらえないと意味ないじゃないですか」
良いと思われているものも、受け入れられなければ意味がない。
しかし、コウヤは荷物を積みながらも笑っていた。
「そのうち浸透していきますよ。受ける人が全く居ないわけではないんでしょう?」
「それはそうですが……」
「指導員の方は、ギルドで指導員用の研修をしましょうか。どうやって指導すれば良いのかが分かれば、それなりに受け持てる人は居ると思います。高ランクの冒険者でも、Z依頼と同じで、討伐依頼に出かけたくない日とかに受けてもらえれば良いですし」
「あ……」
高ランクの冒険者であろうと、怪我を治療して、一日は精神的にも外での討伐依頼はキツいと思う時や、武器の修理や調整中で、町の外へ出られない時がある。そう言った時に、講習を受けたい者が居れば、それをお願いできるだろう。
「そっか……武器の調整中でも、その武器を使う必要はないから、別に困ることもないし、ギルドでの一コマ一時間くらいの拘束ですしねっ」
「寧ろ、やりたいと思う人が多くなるかもしれません」
「俺も、それなら受けてもいいかも」
そんな会話をしながら、荷物が積み終わった。
「それにしても……眩いな……」
「結局、金でも銀でもないんだな……けど、めっちゃ硬い」
「解体要らずなのはいいよな。使える素材が余すとこなく手に入るとか、良いことしかないっ」
「癖になりそうだよなっ」
「外で戦えなくなりそうだっ。解体するの面倒じゃんっ」
「「「「「それある~」」」」」
ボスの素材は、解体後の素材だけの状態でドロップしたのだ。要らない部分が消えたことで、こんな楽で有難いことはないと冒険者達は感動していた。
解体には、多少だが手数料がかかるものだ。だから、それも要らないとなれば、大歓迎となるのは当然だった。
「なあ、コウヤ。これ、制限あるんじゃね?」
こんな美味しい話など普通あるものじゃないと、グラム達は疑っていた。それは外れてはいない。
「ありますよ? これを討伐したメンバーが一人でも入っていると、半月は同じ挑戦が出来ません」
「やっぱりっ。けど、半月? それだけか?」
思っていたより優しい制限だ。拍子抜けという顔を見せる。しかし、もちろんそれだけではない。
「いえ。あとは、条件をクリアするために、無理に従魔や従魔術師を連れて行った場合、一緒に来たメンバーは、その後一切この挑戦を受けられなくなります」
「……それは……必要な措置だな」
「ですよね。なので、こればかり狙うのは、結構難しいですよ?」
「……だな……けど……他の迷宮でも試してみたいもんだ。良い訓練にもなるし!」
「良い素材が手に入りますしねっ」
「ああ」
こうして後日、この挑戦専門のチームが立ち上がることになる。中心となるのは、従魔術師達。そこに、訓練の一環としての参加で近衛師団の者達が入るようになる。
迷宮の棚卸しの時に、研究班も結成され、戦い方の研究もなされることとなるのだ。
他にも、ギルド職員達と冒険者達とのお互いの理解が深まり、様々な要望が出されていくようになった。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
次回、16日です!
転移石のある階層ごとで外に出て、ドロップした果物をギルドで手配られた荷車に載せていたので、ドロップ品が持ちきれないということにはならない。
しかし、深層のドロップ品は多く、更にボスの素材まであるため、これまでの荷物よりもかなり多くなっていた。
それを荷馬車に載せながら、冒険者達は今日の感想を言い合う。
「いやあ、マジで楽しかったなっ」
「人数が居たからってのもあるが、倒し方のコツ? みたいなのが分かって、倒すのも楽だったしな」
「それそれっ。そりゃあ、俺らもそれなりに経験して来てるから、なんとなく倒し方とか分かるけどさあ、効率よく倒す方法? っての? 考えながらとか、普段はそんな暇ねえし」
しみじみと言う冒険者達に、ギルド職員の一人が尋ねる。
「そうなんですか? そういうのを知っておくと、時間も短縮されますよね?」
「いや、だって、とりあえず数こなすことしか考えねえって。依頼の数を達成しなきゃ、意味ねえもんよ」
「がむしゃらにでも、進まないと、攻略できねえし」
「……そういうものなんですか……」
「「「「「そういうもんだ」」」」」
冒険者達は、日々依頼を達成することだけを考えている。時間だって無限にあるわけではないし、一日で目標とする金額に近付けなくては生活ができないのだから仕方がない。
「ふふっ。今回のような戦い方は、お金に余裕がある人じゃないとできないですね。日が沈むまでにとにかく数をこなすことに重きを置くのが普通ですから」
コウヤがそう言えば、冒険者達はうんうんと頷いた。
「今回は倒すことよりも、調査に重きを置いてますから、いつもとは違うことが出来たんです。時間的に余裕があったり、研究職の人ができる戦い方ですね」
「そっか……研究職……確かに、一体に時間をかけるって、普段は無理かもしれませんね……」
「ええ。でも、今回は戦力過多でしたから、そうした余裕もあったというだけですけどねっ」
護衛に残せるだけの人の余裕があり、対する魔獣達を軽く倒せるレベルだったからというのもある。
「なあ、コウヤ。調査と一緒にこうやって余裕をもって戦い方の検証もできるように今後もしてもらえないか? 俺ら冒険者にとっても、良い機会だと思う」
グラムが真面目な顔で提案した。
これにコウヤが少し考えるような素振りを見せたが、すぐに頷く。
「分かりました。マスター達にも提案してみましょう。どのみち、数日は調査の為に迷宮を封鎖しますし、その間に、別働隊を入れてもいいかもしれません。それ専用の」
「魔獣の倒し方とかを研究するチームみたいな感じか?」
「ええ。そこで知ったことを、新人研修とかで指導できたらいいですよね」
「そうだなっ。そうしたら、新人達でも倒しやすくなるっ」
駆け出しの頃というのは、本当に苦しいものだ。無茶をして怪我をし、あっという間に心が折れてしまう。
「最近は、あまり新人が育たないから、少しでも戦いやすくなるなら、役に立ちますよ!」
「そういえばそうですね……いつまで経ってもランクが上がらないとイラついてる人が多いです……それでもお金が要るから冒険者を辞めることはないみたいですけど……」
「なんか、向上心? が感じられない方が多いんですよね……それでも、先日の迷宮化の時の映像を見て、今はやる気があるみたいですけど」
これがギルド職員の最近感じていることだった。
「その……ユースールのことで、戦闘講習とかを取り入れるようにと通達が来ましたけど、実際にやろうとしても、それを受け持てる人材もいなくて……」
「それ以前に、講習を受けようとする人がいないです……講習というのが、印象的に良くないらしくて」
「講習なんて受けるのは、弱いヤツとか半人前って思われているみたいですから」
「そうなんですか?」
現在、ユースールで有効と実証されたことを、他のギルド支部に広げている。だが、あまり反応は良くないようだ。
「でも、それで良いんじゃないですか?」
「え?」
「いや、受けてもらえないと意味ないじゃないですか」
良いと思われているものも、受け入れられなければ意味がない。
しかし、コウヤは荷物を積みながらも笑っていた。
「そのうち浸透していきますよ。受ける人が全く居ないわけではないんでしょう?」
「それはそうですが……」
「指導員の方は、ギルドで指導員用の研修をしましょうか。どうやって指導すれば良いのかが分かれば、それなりに受け持てる人は居ると思います。高ランクの冒険者でも、Z依頼と同じで、討伐依頼に出かけたくない日とかに受けてもらえれば良いですし」
「あ……」
高ランクの冒険者であろうと、怪我を治療して、一日は精神的にも外での討伐依頼はキツいと思う時や、武器の修理や調整中で、町の外へ出られない時がある。そう言った時に、講習を受けたい者が居れば、それをお願いできるだろう。
「そっか……武器の調整中でも、その武器を使う必要はないから、別に困ることもないし、ギルドでの一コマ一時間くらいの拘束ですしねっ」
「寧ろ、やりたいと思う人が多くなるかもしれません」
「俺も、それなら受けてもいいかも」
そんな会話をしながら、荷物が積み終わった。
「それにしても……眩いな……」
「結局、金でも銀でもないんだな……けど、めっちゃ硬い」
「解体要らずなのはいいよな。使える素材が余すとこなく手に入るとか、良いことしかないっ」
「癖になりそうだよなっ」
「外で戦えなくなりそうだっ。解体するの面倒じゃんっ」
「「「「「それある~」」」」」
ボスの素材は、解体後の素材だけの状態でドロップしたのだ。要らない部分が消えたことで、こんな楽で有難いことはないと冒険者達は感動していた。
解体には、多少だが手数料がかかるものだ。だから、それも要らないとなれば、大歓迎となるのは当然だった。
「なあ、コウヤ。これ、制限あるんじゃね?」
こんな美味しい話など普通あるものじゃないと、グラム達は疑っていた。それは外れてはいない。
「ありますよ? これを討伐したメンバーが一人でも入っていると、半月は同じ挑戦が出来ません」
「やっぱりっ。けど、半月? それだけか?」
思っていたより優しい制限だ。拍子抜けという顔を見せる。しかし、もちろんそれだけではない。
「いえ。あとは、条件をクリアするために、無理に従魔や従魔術師を連れて行った場合、一緒に来たメンバーは、その後一切この挑戦を受けられなくなります」
「……それは……必要な措置だな」
「ですよね。なので、こればかり狙うのは、結構難しいですよ?」
「……だな……けど……他の迷宮でも試してみたいもんだ。良い訓練にもなるし!」
「良い素材が手に入りますしねっ」
「ああ」
こうして後日、この挑戦専門のチームが立ち上がることになる。中心となるのは、従魔術師達。そこに、訓練の一環としての参加で近衛師団の者達が入るようになる。
迷宮の棚卸しの時に、研究班も結成され、戦い方の研究もなされることとなるのだ。
他にも、ギルド職員達と冒険者達とのお互いの理解が深まり、様々な要望が出されていくようになった。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
次回、16日です!
255
お気に入りに追加
11,119
あなたにおすすめの小説


【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
覚悟は良いですか、お父様? ―虐げられた娘はお家乗っ取りを企んだ婿の父とその愛人の娘である異母妹をまとめて追い出す―
Erin
恋愛
【完結済・全3話】伯爵令嬢のカメリアは母が死んだ直後に、父が屋敷に連れ込んだ愛人とその子に虐げられていた。その挙句、カメリアが十六歳の成人後に継ぐ予定の伯爵家から追い出し、伯爵家の血を一滴も引かない異母妹に継がせると言い出す。後を継がないカメリアには嗜虐趣味のある男に嫁がられることになった。絶対に父たちの言いなりになりたくないカメリアは家を出て復讐することにした。7/6に最終話投稿予定。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
【完結】お花畑ヒロインの義母でした〜連座はご勘弁!可愛い息子を連れて逃亡します〜+おまけSS
himahima
恋愛
夫が少女を連れ帰ってきた日、ここは前世で読んだweb小説の世界で、私はざまぁされるお花畑ヒロインの義母に転生したと気付く。
えっ?!遅くない!!せめてくそ旦那と結婚する10年前に思い出したかった…。
ざまぁされて取り潰される男爵家の泥舟に一緒に乗る気はありませんわ!
アルファポリス恋愛ランキング入りしました!
読んでくれた皆様ありがとうございます。
連載希望のコメントをいただきましたので、
連載に向け準備中です。
*他サイトでも公開中
なろう日間総合ランキング2位に入りました!

婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。

聖女の私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。
重田いの
ファンタジー
聖女である私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。
あのお、私はともかくお父さんがいなくなるのは国としてマズイと思うのですが……。
よくある聖女追放ものです。

「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。