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第十三章
517 記録は?
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コウヤを見送ったゼットは、ベルセンのギルド職員に声をかけられる。
やはり、冒険者のようにしか見えないゼットは、声をかけやすかったらしい。戸惑うこともなく笑顔での声掛けだった。
「サブギルドマスターをしております、マライと申します。どうぞ、奥へ」
マライという男性職員は、受付業務のリーダーもしているためか、とても明るく人当たりの良い人柄だ。笑顔もよく似合う。
受付は見目の良い女性ばかりだったベルセンのギルドでは、今やどの業務も男女半々だ。このサブギルドマスターになったマライは、かつては裏の業務ばかりで、表に一切出てこない人だった。
「まずは、マスターにご紹介します」
ご案内しますと手を向かう方へ差し出すが、ゼットは静かに断る。
「いや……マスターへの挨拶は後に」
「え?」
ゼットは、入り口の方へ顔を向ける。
「バカが来る頃だ」
「はい?」
その時だった。ギルドに入ってくる団体が居た。冒険者ではない。胡散臭い笑みを浮かべた商人達だった。
彼らは恐らく、自分たちもこの十日間の取り引きに混ぜろと言いたくて来たのだろう。今回のドロップ品の取り引きが出来る商人は、冒険者ギルドからの指名によって決まっていたのだ。
強そうな護衛と、同じような欲を持った商人達で固まって来たことで、ゴリ押ししようとしていたようだ。
「失礼。『果実の迷宮』のことで確認したいのだが、マスターはおられるか?」
「え? どのようなご用件ですか?」
「ん? 君はなんだ? 用件はマスターに伝える。さっさと呼んで来い」
「……」
物凄く下に見る目だった。
それを遮ったのは、ゼットだ。
「あ……」
「なんだね。君は……冒険者ごときが、遮るとはどういう……」
ゼットが片手を上げる。すると、入り口が閉められた。その前には、コウヤの近衛師団のメンバーの内二人が門番のように立つ。
「な、なんだ? 騎士? 冒険者ギルドになぜ……」
少し腰が引けた様子の商人達。けれど、自分たちは十人以上いるのだ。たった二人、騎士らしき者が来たとしても脅威とは思わなかったのだろう。
ゼットが一歩前に出る。
「ここのギルドマスターより先に、お前達に聞きたいことがある」
「冒険者ごときがなんだ? 金の話か?」
彼らの言葉や態度は気にせず、ゼットは続けた。
「『セルザルート商会』」
「っ!」
「『フロストル商会』」
「っ!!」
「商人『ゲンザ』、『ヤマ』、『コールト』、『センマ』」
「「「「っ!?」」」」
商人達の所属や名を当てていくゼット。彼は、とても記憶力が良い。
「お前達には、冒険者への詐欺容疑がかかっている」
「なっ、なんのことだ……っ」
「説明が必要か……『果実の迷宮』から出てきた冒険者達を護衛に脅させ、ほぼ捨て値で無理やり取り引きさせただろう。いくらか払ったのだから問題ないという訳ではないぞ」
「っ、な、なんの証拠があるっ」
騎士が威圧しているため、逃げ出すことも出来ずに商人達は一箇所に固まる。
「今日まで何度か調査をさせていた。現場での凶行の証拠はコレだ」
ゼットが壁に向かって指を差せば、そこをスクリーンにして、映像が流れる。いつの間にか、そこで映像の魔導具を起動する者が控えていたのだ。
声もきちんと聞こえてきた。
『お前達では、ここからベルセンの町まで行くまでに、商品をダメにするだろう。だから、ここで私が買ってやる』
『っ、ちゃんと適正価格なんでしょうね』
恐らく、低ランクの冒険者なのだろう。まだ少年から青年になったばかりという若い男の冒険者三人のグループだ。
自分たちよりも遥かに大きく、体格の良い商人の護衛たちに囲まれ、戦利品の入った箱を抱き寄せる。
『バカを言っちゃいけない。ここからベルセンまで距離もあるんだ。そこまで運ばなかった分の値段は引かれるに決まっているだろう』
『そんなっ。なら、別に買ってくれなくていいよっ』
『こらこら。親切にこうして買いに来てあげているんだ。感謝は示すべきだろう?』
そうして、護衛の者達によって箱を取り上げられ、殴り飛ばされ、箱の中身だけ抜かれる。
『ふんっ。やはり低ランクか。大したものではないな。ほれ、金だ』
『っ、くっ、待てっ、こ、これじゃ、一個分の値段にもっ』
『仕方ない奴らだ。一つくらい残してやるよ。おっと、思わず力が入ってしまった。悪い悪い。ああ、そうだ。商業ギルドに訴えても無駄だぞ? まあ、やってみても良いがな』
『くっ……』
そうして、商人は青年達を転がしたまま、悠々と護衛達と離れて行った。
映像は一応そこまで。
ゼットは映像に映っていた男をまっすぐに見て、口を開く。
「で? 言い訳くらいは聞いてやろう」
「っ、し、知らんっ。こんなのはインチキだっ」
「聖魔教会とこの国の宮廷魔法師、魔導具師、更には、創造神ゼストラーク様も認め、偽りなしとされた魔導具だが? どこがインチキなのか言ってみろ」
「っ、ひっ、き、宮廷っ、そ、創造神!?」
「神に誓って、この凶行に嘘があったかどうか……説明してみろ」
「っ……!!」
全てを見ていたギルド職員。そして、この場に居合わせた冒険者達も彼らに冷たい視線を向けていた。
人数など軽く上回る。
「言っておくが、お前達全員、それぞれにこれと同じ証拠映像がある。訴えがなかったからと、見逃されると思ったかっ!」
「「「ひいっ」」」
「お前らを庇っていた商業ギルド職員の処分も決まっている! お前達の味方など、居ないと思え!」
「「「っ!!」」」
ゼットの怒気に、彼らは呆気なく腰を抜かした。
そんな彼らに、騎士達は縄をかけていく。護衛として雇われていた者達も、一歩も動かなかったのは、近衛師団の者達の強さを感じ取ったからだ。
それをしばらく見守っていたゼットは、奥から現れたこのベルセンのギルドのギルドマスターに気付いてそちらを向く。
「来て早々にお騒がせして申し訳ない」
「いえ……こちらこそ、お手を煩わせました。改めまして、ギルドマスターのフレイです。本日より十日間、よろしくお願いします」
「ユースール商業ギルド支部マスターのゼットです。こちらこそ。ご協力感謝します」
がっちりと握手をして、頷き合った。
「すでに、ベルセンの商業ギルドの掃除は始めている。まだ少しばかり騒がしくなるが、きっちりやらせてもらう」
「助かります」
これも込みでのゼットの派遣だったのだ。
「あら。もう終わってしまいました? そこのあなた、記録は? ゼットさんの活躍は記録しておかないと、うちの冒険者達が後で煩いですから」
「……エルテ殿……」
この場の映像を記録している者が居たようだ。ゼットが嫌な顔をしているが、エルテは気にしない。
「コウヤ君も楽しみにしていましたので」
「……」
この言葉で黙らない者はユースールには居なかった。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
やはり、冒険者のようにしか見えないゼットは、声をかけやすかったらしい。戸惑うこともなく笑顔での声掛けだった。
「サブギルドマスターをしております、マライと申します。どうぞ、奥へ」
マライという男性職員は、受付業務のリーダーもしているためか、とても明るく人当たりの良い人柄だ。笑顔もよく似合う。
受付は見目の良い女性ばかりだったベルセンのギルドでは、今やどの業務も男女半々だ。このサブギルドマスターになったマライは、かつては裏の業務ばかりで、表に一切出てこない人だった。
「まずは、マスターにご紹介します」
ご案内しますと手を向かう方へ差し出すが、ゼットは静かに断る。
「いや……マスターへの挨拶は後に」
「え?」
ゼットは、入り口の方へ顔を向ける。
「バカが来る頃だ」
「はい?」
その時だった。ギルドに入ってくる団体が居た。冒険者ではない。胡散臭い笑みを浮かべた商人達だった。
彼らは恐らく、自分たちもこの十日間の取り引きに混ぜろと言いたくて来たのだろう。今回のドロップ品の取り引きが出来る商人は、冒険者ギルドからの指名によって決まっていたのだ。
強そうな護衛と、同じような欲を持った商人達で固まって来たことで、ゴリ押ししようとしていたようだ。
「失礼。『果実の迷宮』のことで確認したいのだが、マスターはおられるか?」
「え? どのようなご用件ですか?」
「ん? 君はなんだ? 用件はマスターに伝える。さっさと呼んで来い」
「……」
物凄く下に見る目だった。
それを遮ったのは、ゼットだ。
「あ……」
「なんだね。君は……冒険者ごときが、遮るとはどういう……」
ゼットが片手を上げる。すると、入り口が閉められた。その前には、コウヤの近衛師団のメンバーの内二人が門番のように立つ。
「な、なんだ? 騎士? 冒険者ギルドになぜ……」
少し腰が引けた様子の商人達。けれど、自分たちは十人以上いるのだ。たった二人、騎士らしき者が来たとしても脅威とは思わなかったのだろう。
ゼットが一歩前に出る。
「ここのギルドマスターより先に、お前達に聞きたいことがある」
「冒険者ごときがなんだ? 金の話か?」
彼らの言葉や態度は気にせず、ゼットは続けた。
「『セルザルート商会』」
「っ!」
「『フロストル商会』」
「っ!!」
「商人『ゲンザ』、『ヤマ』、『コールト』、『センマ』」
「「「「っ!?」」」」
商人達の所属や名を当てていくゼット。彼は、とても記憶力が良い。
「お前達には、冒険者への詐欺容疑がかかっている」
「なっ、なんのことだ……っ」
「説明が必要か……『果実の迷宮』から出てきた冒険者達を護衛に脅させ、ほぼ捨て値で無理やり取り引きさせただろう。いくらか払ったのだから問題ないという訳ではないぞ」
「っ、な、なんの証拠があるっ」
騎士が威圧しているため、逃げ出すことも出来ずに商人達は一箇所に固まる。
「今日まで何度か調査をさせていた。現場での凶行の証拠はコレだ」
ゼットが壁に向かって指を差せば、そこをスクリーンにして、映像が流れる。いつの間にか、そこで映像の魔導具を起動する者が控えていたのだ。
声もきちんと聞こえてきた。
『お前達では、ここからベルセンの町まで行くまでに、商品をダメにするだろう。だから、ここで私が買ってやる』
『っ、ちゃんと適正価格なんでしょうね』
恐らく、低ランクの冒険者なのだろう。まだ少年から青年になったばかりという若い男の冒険者三人のグループだ。
自分たちよりも遥かに大きく、体格の良い商人の護衛たちに囲まれ、戦利品の入った箱を抱き寄せる。
『バカを言っちゃいけない。ここからベルセンまで距離もあるんだ。そこまで運ばなかった分の値段は引かれるに決まっているだろう』
『そんなっ。なら、別に買ってくれなくていいよっ』
『こらこら。親切にこうして買いに来てあげているんだ。感謝は示すべきだろう?』
そうして、護衛の者達によって箱を取り上げられ、殴り飛ばされ、箱の中身だけ抜かれる。
『ふんっ。やはり低ランクか。大したものではないな。ほれ、金だ』
『っ、くっ、待てっ、こ、これじゃ、一個分の値段にもっ』
『仕方ない奴らだ。一つくらい残してやるよ。おっと、思わず力が入ってしまった。悪い悪い。ああ、そうだ。商業ギルドに訴えても無駄だぞ? まあ、やってみても良いがな』
『くっ……』
そうして、商人は青年達を転がしたまま、悠々と護衛達と離れて行った。
映像は一応そこまで。
ゼットは映像に映っていた男をまっすぐに見て、口を開く。
「で? 言い訳くらいは聞いてやろう」
「っ、し、知らんっ。こんなのはインチキだっ」
「聖魔教会とこの国の宮廷魔法師、魔導具師、更には、創造神ゼストラーク様も認め、偽りなしとされた魔導具だが? どこがインチキなのか言ってみろ」
「っ、ひっ、き、宮廷っ、そ、創造神!?」
「神に誓って、この凶行に嘘があったかどうか……説明してみろ」
「っ……!!」
全てを見ていたギルド職員。そして、この場に居合わせた冒険者達も彼らに冷たい視線を向けていた。
人数など軽く上回る。
「言っておくが、お前達全員、それぞれにこれと同じ証拠映像がある。訴えがなかったからと、見逃されると思ったかっ!」
「「「ひいっ」」」
「お前らを庇っていた商業ギルド職員の処分も決まっている! お前達の味方など、居ないと思え!」
「「「っ!!」」」
ゼットの怒気に、彼らは呆気なく腰を抜かした。
そんな彼らに、騎士達は縄をかけていく。護衛として雇われていた者達も、一歩も動かなかったのは、近衛師団の者達の強さを感じ取ったからだ。
それをしばらく見守っていたゼットは、奥から現れたこのベルセンのギルドのギルドマスターに気付いてそちらを向く。
「来て早々にお騒がせして申し訳ない」
「いえ……こちらこそ、お手を煩わせました。改めまして、ギルドマスターのフレイです。本日より十日間、よろしくお願いします」
「ユースール商業ギルド支部マスターのゼットです。こちらこそ。ご協力感謝します」
がっちりと握手をして、頷き合った。
「すでに、ベルセンの商業ギルドの掃除は始めている。まだ少しばかり騒がしくなるが、きっちりやらせてもらう」
「助かります」
これも込みでのゼットの派遣だったのだ。
「あら。もう終わってしまいました? そこのあなた、記録は? ゼットさんの活躍は記録しておかないと、うちの冒険者達が後で煩いですから」
「……エルテ殿……」
この場の映像を記録している者が居たようだ。ゼットが嫌な顔をしているが、エルテは気にしない。
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