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第十二章
504 耳栓用意!
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『聖女ファムリアは、神教会、神教国のやり方に疑問を抱き、国を飛び出したと聞いている。そして、向かったのが……こちらにおられる聖魔教会の大司教様方の所だ』
こちらと王が示すと、そこに大司教の服でばっちり決めたベニが現れる。そして、前に出て拡声器の前に立った。
『この場にいる多くの者が、突然現れた王子、それも神教国の聖女だったファムリアの血を引く子どもと聞いて、不信感を抱いているのは知っています』
『っ……』
アビリス王や周りが、ベニの直接的過ぎる言い方に慌てた。もちろん、聞いていた民達もだ。
真実が知りたいとは思っていても、そんな風に切り出されるとは思わなかった。
しかし、ベニは片手を一つ上げ、騒つく周りを制する。
『ファムリアは私の教え子……素直で、あの神教国の考えに染まらず、神々への敬意を忘れず、常に誰かのためにと奮闘した。あの子が最期を迎えたのは、神教国が切り捨てた疫病の蔓延する村だった。聖女として最期のお勤めだと言って出ていき、それきりになってしまった』
「「「「「……」」」」」
『幼い息子をそこには連れて行けない。そうして、私達に託して行った……子の父がこの国の王子だというのは知っていた。あの子を忘れていたなら……私は許さなかっただろう』
「「「「「っ……」」」」」
誰もが目を丸くする。一国の王子を、次期国王を許さなかったと言ったのだ。
だが、次第に理解していく。女性達、特に子を持つ者達は特に痛いほど良く分かった。
「……大事な娘だったんだ……」
「私が大司教様なら……うん。王だろうと王子だろうと、絶対一発は殴るわ」
「私も、死ぬ覚悟でやるわね。けど……見つかった王子様って、もうじき十四才なんでしょ? 十才でやるべきお披露目の代わりだって聞いたし」
「そうね……それなら、それまでは放置してたってこと?」
「子どもが居たのも知らなかったとか……あったり……」
「「「「「……」」」」」
最低な男だと女性達の目が怖くなる。不敬罪だと言われても、これだけは責められて然るべきだと、男性達も少し小さくなりながらだが、ジルファスへと厳しい視線を向けた。
「……っ」
ジルファスは、甘んじて受けるべきものだと思っているようだ。
来賓として居る他国の王族達も少しばかり鋭い視線を飛ばす。とはいえ、彼らの中にも婚外子がいる者もおり、同じように責められる側だと自覚し、気まずく思っている顔もあった。
『そうなってしまったのは、この国の問題もあるが、あの子を連れ戻し、使い潰そうとした神教国にも責任がある。そして今……あの国は愚かにも、ファムリアの子は神教国に帰属すべきだと主張した』
「「「「「っ……!」」」」」
ジルファスとファムリアが離れる事になった原因の一つである神教国が、そんな事を主張するなど、他人事としても苛立ちを感じる。
民達もその主張がおかしいと顔を顰めた。
しかし、そこで変化が起きた。
「当然だろう。聖女の子だぞ」
「聖女の子なのだから当たり前だろう」
「聖女としての恩恵もあったはずだ。ならば、その恩を返すのは当然だ」
民の中に、そう口にする者がいたのだ。それが誰の口から出たのかを確認した冒険者達が素早く動く。
「確保っ!」
「確保!」
「確保っ!!」
そこここで拘束されていく。それは、民衆の中に紛れてこの場を警護する近衛師団の者達だった。
神官達によって、あらかじめ目を付けていた者達をマークしていたのだ。そのままにしていたのは、決定的な証拠が欲しかったというのと、民達に見せつける必要があると判断したからだった。
そうして拘束された者達の持ち物を調べると、神教会の者の証である三円柱が出てくる。
「三円柱を確認!」
「こちらも確認した!」
「ありました!」
そのまま口も塞がれて運ばれて行った。
少々騒がしくなった所で、ベニが再び口を開く。
『たった今確認できただろう。神教国の信徒が、不名誉な噂を流していた。王子として今日お披露目するのは、私の孫のような存在であり、最も神に愛された聖女の子。そして……この国の、次期国王の子だ』
「「「「「……」」」」」
民達は周りを見回し、周りの反応を見ながら次第に納得する様に頷いていく。
「大司教様の孫なら……」
「そうよね。あの大司教様が孫のように思われるなら」
「ああ。騙したりする様な人じゃないだろう」
何よりも信用出来るのは、大司教のベニ達の孫であるということ。
聖女ファムリアが、本当に聖女と呼ばれるべきよく出来た人だったというのは、年配の者達の中では有名だ。
神教会が当たり前だった者達には、その中で優しく慈悲深いと有名だったファムリアに、一生に一度は会ってみたいと思う存在でもあった。
悪辣な神教会の中で唯一、輝く存在だったのだ。
「ファムリア様の子だしな。俺は心配してねえよ」
「あれが本物の聖女だって、有名だったもの。そんな方のお子様ならばきっといい子に決まってるわ」
「神教会……神教国の味方になるような子じゃないだろうよ」
そうして、ここ最近流れていた噂など、ただの杞憂でしかないと顔を上げていく。
それを見て、ベニは微笑む。
『何より、あの子を見れば納得せずにはいられないだろう』
ベニはアビリス王とジルファスへ目を向け、数歩下がった。
アビリス王とジルファスが一歩斜めに下がって奥へと顔を向けた。
そこからゆったりとした歩調で出て来た者を見て、先ず来賓の者達が驚きに腰を少し浮かせる。
「「「「「っ!!」」」」」
自分たちの前を通り過ぎる時には、自然に立ち上がり、やられたというように破顔していた。
その反応を見て、トルヴァランの王族や警護する騎士達が思わず笑う。衝撃は十分なようだと確認できてしまった。
ならば、次は少し覚悟すべきだろう。
アルキスが騎士達に指示する。
「くくっ。耳栓用意!」
「「「「「はっ!」」」」」
耳栓は、この場の誰もが既にしていた。魔力を込めればそれなりの厚さの壁一枚分くらいの音が抑えられる特注品だ。
来賓の者達にも配っていた。それを着けるように言われた時は、心底不思議だったが、彼らもこの後の事を察して、慌てて発動させる。
そして、アビリス王達や端で控えている貴族達はグッと奥歯を噛み締め、それを覚悟した。
ジルファスとアビリス王に手を差し出され、それを取って一番前へとやって来る。
「「「「「………………!!」」」」」
沈黙が落ちた。
そして、それは爆発する。
「「「「「っ、ええぇぇぇっ!!」」」」」
コウヤは微笑みながら地響きすら感じる驚愕の大音声を受け止めたのだ。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
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「「「「「……」」」」」
『幼い息子をそこには連れて行けない。そうして、私達に託して行った……子の父がこの国の王子だというのは知っていた。あの子を忘れていたなら……私は許さなかっただろう』
「「「「「っ……」」」」」
誰もが目を丸くする。一国の王子を、次期国王を許さなかったと言ったのだ。
だが、次第に理解していく。女性達、特に子を持つ者達は特に痛いほど良く分かった。
「……大事な娘だったんだ……」
「私が大司教様なら……うん。王だろうと王子だろうと、絶対一発は殴るわ」
「私も、死ぬ覚悟でやるわね。けど……見つかった王子様って、もうじき十四才なんでしょ? 十才でやるべきお披露目の代わりだって聞いたし」
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「「「「「……」」」」」
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来賓として居る他国の王族達も少しばかり鋭い視線を飛ばす。とはいえ、彼らの中にも婚外子がいる者もおり、同じように責められる側だと自覚し、気まずく思っている顔もあった。
『そうなってしまったのは、この国の問題もあるが、あの子を連れ戻し、使い潰そうとした神教国にも責任がある。そして今……あの国は愚かにも、ファムリアの子は神教国に帰属すべきだと主張した』
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民達もその主張がおかしいと顔を顰めた。
しかし、そこで変化が起きた。
「当然だろう。聖女の子だぞ」
「聖女の子なのだから当たり前だろう」
「聖女としての恩恵もあったはずだ。ならば、その恩を返すのは当然だ」
民の中に、そう口にする者がいたのだ。それが誰の口から出たのかを確認した冒険者達が素早く動く。
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神官達によって、あらかじめ目を付けていた者達をマークしていたのだ。そのままにしていたのは、決定的な証拠が欲しかったというのと、民達に見せつける必要があると判断したからだった。
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「三円柱を確認!」
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少々騒がしくなった所で、ベニが再び口を開く。
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神教会が当たり前だった者達には、その中で優しく慈悲深いと有名だったファムリアに、一生に一度は会ってみたいと思う存在でもあった。
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自分たちの前を通り過ぎる時には、自然に立ち上がり、やられたというように破顔していた。
その反応を見て、トルヴァランの王族や警護する騎士達が思わず笑う。衝撃は十分なようだと確認できてしまった。
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そして、アビリス王達や端で控えている貴族達はグッと奥歯を噛み締め、それを覚悟した。
ジルファスとアビリス王に手を差し出され、それを取って一番前へとやって来る。
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