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第九章
368 そんな価値もない
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エリスリリアは、コウヤとお揃いのギルドの制服を着ていた。普段はそこに白衣を羽織り、マリーファルニェと『サポート窓口』を請け負っている。
さすがに女神相手にデレデレするのは冒険者達も気が引けるらしく、最近は真面目に色々と相談するようになった。恋愛相談と人生相談が主らしい。時折、町の住民達も連れてくる。神官達にとはまた違った相談が出来るので、良いと評判だ。
マリーファルニェやエリスリリアにとっては、どんな屈強な男でも可愛い息子のようなもの。人によっては、しっかり甘やかしたりしているようだ。彼女たちは自他共に認める、人々の母や姉になりつつあった。
そんなエリスリリアとマリーファルニェは、王都のギルドから連れて来られたソルマ達のカウンセリングを行なっているはずだった。
土地の迷宮化という衝撃的な言葉はとりあえず置いておいて、コウヤは先にソルマ達のことについて謝っておく。
「エリィ姉。王都の人たち、任せちゃってごめんね」
「いいのよ。これからも、ああゆう子が増えるかもしれないから、マリーちゃんの守護空間は広げておいたわ。とりあえず、あの子達が落ち着いてきたら、教会の方に移動させるわね。今のままだと、眠れなくなる子もいるの。だから、お薬をお願いしようと思って来たのだけれど……やっぱり少し、あの子達は放っておき過ぎたわね~」
エリスリリアがあの子達というのは、エルフや獣人の者たちのことだろう。
「ちょっとあの子達は、加護に頼り過ぎてるみたいだったから、それを見直してもらうためにも、少し放置してたのよね~」
コウルリーヤが討たれてから、エリスリリア達は地上のあらゆる者たちへ加護をやたらと渡さなくなった。コウルリーヤのように、一度この世界から消えない限り、一度やった加護を取り上げることはできない。だから、ある程度弱めたという。
「先導した人族が悪いって言って、エルフと獣人は山奥に引っ込んじゃって、まあ、ドワーフ達は元々が引きこもりだから、あそこは特に変わらないんだけどね~」
ほかの種族と違い、今回もドワーフ族は見られなかった。ドワーフ族は主にモノづくりに命を賭ける。何か一つに熱意を向ける志向を持つ種族だ。タリスのように闘いや強くなることに意識を向ける者もいる。
里の外に出る者も許す。ただ、熱意を忘れた者だけは許さない。何があっても自分を戒め、高みを目指すこと。これがドワーフ族の理念だ。血が混ざっても、それさえ押さえていれば怒りは買わない。
「けど、ドワーフ族の人たちも、神教国の方には混ざってるみたいだけど?」
町の方の暴動にはドワーフ族の姿はなかった。奴隷として働かされていたとしても、奴隷となった本人もその仕事に熱意を持っていれば、問題ないということなのだろう。
そこに、タイミング良くタリスが顔を出した。
「それは仕方ないよ。あの国、異種族だからって、仕事場を奪ったりするんだもん。ドワーフの作った物も買い叩くしね。あの教国の大教会を作ったのがドワーフ族なんだけど、それが卑怯な手を使って乗っ取られたんだよ。それから、ドワーフ族は、神教国をめちゃくちゃ恨んでるんだってさ」
「……」
ドワーフ族は、コウルリーヤが倒れた後、神達に赦しを乞うため、コウルリーヤのために、種族の持てる技術を全て使って、大きな教会を建てたのだという。
「だいたい、半分はコウルリーヤ様のために造ったものだよ? それを乗っ取って、それだけでも許せないのに、更にコウルリーヤ様を邪神として扱うんだもん。温厚なドワーフでもキレるよ」
「確かにね~。あの教会、とっても素敵だったもの。うっかりこっちも怒りを忘れるくらいね。だから、お礼にお父様もドワーフ族にだけは多めに加護を与えてたわ。なのに……」
創り上げたドワーフ族にとっても、エリスリリア達神にとっても特別だった教会。正しくその教会があり続けたなら、今頃は神域になっていたほどのもの。
それを穢されたことを、ドワーフ族は何代経った今でも、忘れていない。
「人と混ざったボクの家にも伝わっていてねえ。時が来たら、あの神殿を粉々に粉砕するようにって」
「あら。ならやっぱり、壊すのが目的なのね」
「そうなんですよ。ボクの方にもそろそろおいでって、ドワーフの連絡網で連絡が来ました」
「タリスちゃんも行くの?」
「これでも、ドワーフの血を引く者の中でも最強なんで。ただ、ボクが出て行くと冒険者ギルドの総意みたいな感じになるんで、急いで今、ギルドに連絡回してます。あの教会を壊すっていう、ドワーフ族の悲願っていう事情と一緒に『今回出て行くのは、個人の事情だから』って念押しして」
他のドワーフの血を引いている冒険者たちも、神教国の周りに集まって来ているらしい。エルフ族と獣人族が、純血に拘っているのは知っているため、距離を取っているのだそうだ。
「今回は本当、コウヤちゃんもごめんね。こんな事になるなら、純血主義の考えとか、もっとちゃんと周知させるべきだったよ……」
「いえ。でも、あれですよね? きちんと周知させなかったのは、冒険者ギルドっていう組織が、全ての種族に受け入れられるようにするためだったのでしょう?」
「ふふ。さすがコウヤちゃん。そうだよ……決して、純血主義と対抗する組織だって思われちゃいけないと、創設者達は考えたんだ。あくまでも、全てを受け入れる組織。そうあるべきだと思った……けど、もう冒険者ギルドは世界中に広がったからね。いつまでもそのままにしておく必要はなかったんだよね……」
組織として作り上げるためには、その理由は邪魔だった。これを全面に出していたなら、ギルドは単に、里から逃げた者たちの避難所になっていただろう。
だが、創設者達はそれを望んではいなかった。自分たちが里の外の、この世界に受け入れられるようにする。かつて、神と生きた頃の、種族に関係なく共存する世界を取り戻したかったのだ。
決して、純血主義を主張する者たちに、正面切って喧嘩を売るような組織にしてはならなかった。組織を強くし、しっかりと根付いたなら、彼らと向き合いその考えを変えていく。そして、彼らさえも受け入れられる、そんな場所にしたかったのだ。
「忘れてたよ……それぞれの里のことさえすっかりね」
タリスは申し訳なさそうに肩を落とした。ドワーフ族の血を引いた自分が先頭に立って、それを実現することが、一番軋轢を生まなかったと思い至ったらしい。グランドマスターである時にやるべきだったと。
そんなタリスの思いに気付いてか、ナチが口を挟んだ。
「忘れても仕方ないと思います。いえ、忘れて良かったんです。あなた方を守るためにも。あの人達は、もはや他人の意見など聞こえていません。それだけ、凝り固まってしまった人たちを目覚めさせる義理なんて、あなた方にはないです。そんな価値もない。切り捨てるべきなんです。私はそう思います」
「ナチちゃん……」
純血の、里を知るナチが言うのだ。それは、少しタリスにも衝撃だっただろう。
だが、エリスリリアもコウヤも同じ意見だった。それをタリスに正直に告げた。
「俺も、今のギルドがそこまで手を焼いてやる必要はないと思いますよ」
「コウヤちゃん……?」
「そうねえ。私も思うわ。初代の子達の意思って言ってもね~。こっちから考えて、歩み寄ってやる必要はないわよ」
「え、エリス様まで……」
本気で切り捨てるつもりかと、タリスは一人慌てた。ナチは、同族が消えたとしても、神の意思で納得する気満々だ。ゲンもかなり他人事な感じで、苦笑するだけ。タリスの味方はいなかった。
「え、ど、どうすればっ……?」
そんなタリスを見て、コウヤとエリスリリアは笑った。
「そんな顔しないでくださいよ。別に今すぐ切り捨てるって言ってませんよ。ほら、ちょうど良く使える理由があるじゃないですか。彼らがこちらに頭を下げずにおれないことが」
「そうそう。それこそ、冒険者ギルドが活躍しちゃう状況が目の前にあるわよ?」
これにピンときたのがゲンだ。
「あ、土地の迷宮化?」
「「その通り!」」
「あ……」
「はい!?」
ナチもなるほどと頷く中、タリスだけは訳が分からず混乱していた。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
二日空きます。
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よろしくお願いします!
さすがに女神相手にデレデレするのは冒険者達も気が引けるらしく、最近は真面目に色々と相談するようになった。恋愛相談と人生相談が主らしい。時折、町の住民達も連れてくる。神官達にとはまた違った相談が出来るので、良いと評判だ。
マリーファルニェやエリスリリアにとっては、どんな屈強な男でも可愛い息子のようなもの。人によっては、しっかり甘やかしたりしているようだ。彼女たちは自他共に認める、人々の母や姉になりつつあった。
そんなエリスリリアとマリーファルニェは、王都のギルドから連れて来られたソルマ達のカウンセリングを行なっているはずだった。
土地の迷宮化という衝撃的な言葉はとりあえず置いておいて、コウヤは先にソルマ達のことについて謝っておく。
「エリィ姉。王都の人たち、任せちゃってごめんね」
「いいのよ。これからも、ああゆう子が増えるかもしれないから、マリーちゃんの守護空間は広げておいたわ。とりあえず、あの子達が落ち着いてきたら、教会の方に移動させるわね。今のままだと、眠れなくなる子もいるの。だから、お薬をお願いしようと思って来たのだけれど……やっぱり少し、あの子達は放っておき過ぎたわね~」
エリスリリアがあの子達というのは、エルフや獣人の者たちのことだろう。
「ちょっとあの子達は、加護に頼り過ぎてるみたいだったから、それを見直してもらうためにも、少し放置してたのよね~」
コウルリーヤが討たれてから、エリスリリア達は地上のあらゆる者たちへ加護をやたらと渡さなくなった。コウルリーヤのように、一度この世界から消えない限り、一度やった加護を取り上げることはできない。だから、ある程度弱めたという。
「先導した人族が悪いって言って、エルフと獣人は山奥に引っ込んじゃって、まあ、ドワーフ達は元々が引きこもりだから、あそこは特に変わらないんだけどね~」
ほかの種族と違い、今回もドワーフ族は見られなかった。ドワーフ族は主にモノづくりに命を賭ける。何か一つに熱意を向ける志向を持つ種族だ。タリスのように闘いや強くなることに意識を向ける者もいる。
里の外に出る者も許す。ただ、熱意を忘れた者だけは許さない。何があっても自分を戒め、高みを目指すこと。これがドワーフ族の理念だ。血が混ざっても、それさえ押さえていれば怒りは買わない。
「けど、ドワーフ族の人たちも、神教国の方には混ざってるみたいだけど?」
町の方の暴動にはドワーフ族の姿はなかった。奴隷として働かされていたとしても、奴隷となった本人もその仕事に熱意を持っていれば、問題ないということなのだろう。
そこに、タイミング良くタリスが顔を出した。
「それは仕方ないよ。あの国、異種族だからって、仕事場を奪ったりするんだもん。ドワーフの作った物も買い叩くしね。あの教国の大教会を作ったのがドワーフ族なんだけど、それが卑怯な手を使って乗っ取られたんだよ。それから、ドワーフ族は、神教国をめちゃくちゃ恨んでるんだってさ」
「……」
ドワーフ族は、コウルリーヤが倒れた後、神達に赦しを乞うため、コウルリーヤのために、種族の持てる技術を全て使って、大きな教会を建てたのだという。
「だいたい、半分はコウルリーヤ様のために造ったものだよ? それを乗っ取って、それだけでも許せないのに、更にコウルリーヤ様を邪神として扱うんだもん。温厚なドワーフでもキレるよ」
「確かにね~。あの教会、とっても素敵だったもの。うっかりこっちも怒りを忘れるくらいね。だから、お礼にお父様もドワーフ族にだけは多めに加護を与えてたわ。なのに……」
創り上げたドワーフ族にとっても、エリスリリア達神にとっても特別だった教会。正しくその教会があり続けたなら、今頃は神域になっていたほどのもの。
それを穢されたことを、ドワーフ族は何代経った今でも、忘れていない。
「人と混ざったボクの家にも伝わっていてねえ。時が来たら、あの神殿を粉々に粉砕するようにって」
「あら。ならやっぱり、壊すのが目的なのね」
「そうなんですよ。ボクの方にもそろそろおいでって、ドワーフの連絡網で連絡が来ました」
「タリスちゃんも行くの?」
「これでも、ドワーフの血を引く者の中でも最強なんで。ただ、ボクが出て行くと冒険者ギルドの総意みたいな感じになるんで、急いで今、ギルドに連絡回してます。あの教会を壊すっていう、ドワーフ族の悲願っていう事情と一緒に『今回出て行くのは、個人の事情だから』って念押しして」
他のドワーフの血を引いている冒険者たちも、神教国の周りに集まって来ているらしい。エルフ族と獣人族が、純血に拘っているのは知っているため、距離を取っているのだそうだ。
「今回は本当、コウヤちゃんもごめんね。こんな事になるなら、純血主義の考えとか、もっとちゃんと周知させるべきだったよ……」
「いえ。でも、あれですよね? きちんと周知させなかったのは、冒険者ギルドっていう組織が、全ての種族に受け入れられるようにするためだったのでしょう?」
「ふふ。さすがコウヤちゃん。そうだよ……決して、純血主義と対抗する組織だって思われちゃいけないと、創設者達は考えたんだ。あくまでも、全てを受け入れる組織。そうあるべきだと思った……けど、もう冒険者ギルドは世界中に広がったからね。いつまでもそのままにしておく必要はなかったんだよね……」
組織として作り上げるためには、その理由は邪魔だった。これを全面に出していたなら、ギルドは単に、里から逃げた者たちの避難所になっていただろう。
だが、創設者達はそれを望んではいなかった。自分たちが里の外の、この世界に受け入れられるようにする。かつて、神と生きた頃の、種族に関係なく共存する世界を取り戻したかったのだ。
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タリスは申し訳なさそうに肩を落とした。ドワーフ族の血を引いた自分が先頭に立って、それを実現することが、一番軋轢を生まなかったと思い至ったらしい。グランドマスターである時にやるべきだったと。
そんなタリスの思いに気付いてか、ナチが口を挟んだ。
「忘れても仕方ないと思います。いえ、忘れて良かったんです。あなた方を守るためにも。あの人達は、もはや他人の意見など聞こえていません。それだけ、凝り固まってしまった人たちを目覚めさせる義理なんて、あなた方にはないです。そんな価値もない。切り捨てるべきなんです。私はそう思います」
「ナチちゃん……」
純血の、里を知るナチが言うのだ。それは、少しタリスにも衝撃だっただろう。
だが、エリスリリアもコウヤも同じ意見だった。それをタリスに正直に告げた。
「俺も、今のギルドがそこまで手を焼いてやる必要はないと思いますよ」
「コウヤちゃん……?」
「そうねえ。私も思うわ。初代の子達の意思って言ってもね~。こっちから考えて、歩み寄ってやる必要はないわよ」
「え、エリス様まで……」
本気で切り捨てるつもりかと、タリスは一人慌てた。ナチは、同族が消えたとしても、神の意思で納得する気満々だ。ゲンもかなり他人事な感じで、苦笑するだけ。タリスの味方はいなかった。
「え、ど、どうすればっ……?」
そんなタリスを見て、コウヤとエリスリリアは笑った。
「そんな顔しないでくださいよ。別に今すぐ切り捨てるって言ってませんよ。ほら、ちょうど良く使える理由があるじゃないですか。彼らがこちらに頭を下げずにおれないことが」
「そうそう。それこそ、冒険者ギルドが活躍しちゃう状況が目の前にあるわよ?」
これにピンときたのがゲンだ。
「あ、土地の迷宮化?」
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