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第九章
365 知らなくてっ……
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●書籍第二巻いよいよ発売!!●
**********
職員を集めての事情説明は、受付業務を止めて、冒険者たちにも聞こえるように受付の後ろで行われた。
コウヤはラーバの補佐的な位置取りに居たため、職員や冒険者たちの表情までよく見えた。
冒険者の中にも、知らない者が意外と多いようだ。大半が若い冒険者達。そんな彼らは、純血主義の者たちが、里から出た者や、その子ども達を問答無用で殺しにくるということに、衝撃を受けたらしい。
「なんだよそれ……そんな考えの所なんて、嫌になるに決まってる。それで殺されるとか……おかしいだろっ……」
「種族が違ったって、好き合って結婚して、子ども作るんだろ? それを始末するとか……何考えてんだよ……っ」
「っ、だから……だからあの人……結婚できないって……いつでも逃げれるように荷物まとめて……っ」
意外と身近に居たらしい。ユースールのような辺境や小さな町や村よりも、王都などの人の多い場所に里抜けした者たちはやって来る。
いざと言う時に人に紛れやすく、隠れ住みやすいと考えるのだ。純血種達は、匂いや魔力波動によって彼らを探すため、人が多い方が誤魔化しやすいのだ。
もし見つかったとしても、王都などでは特に、兵や騎士が見回っていることで、やられる前に捕縛してもらえる可能性が高い。
「……あいつら、すげえ気配察知と探索のスキル上げてるもんな……」
「ああ……あれ、魔獣相手じゃなくて、里の奴らを警戒してたんか……」
「敏感でいいよなって話してたけど……そうか……」
討伐依頼で、獣人やエルフの血を引いた者たちは大活躍する。主に、魔獣を見つけるのにだ。しかし、それは彼らが生き延びるための能力だった。いち早く、純血の者たちの気配を察知し、逃げるために、スキルを磨くしかなかったのだ。
「奴隷から解放されても、喜ばなかったのって……」
「そりゃあ、外に居るより安全だよな。戦うのに向いてない奴らは……」
「あんな待遇でも、そこに居たいとか……なんでかと思ってたけど、殺されるよりいいか……」
多くの獣人やエルフの奴隷達は、自分を買い戻せたとしても、そのまま雇ってもらうように必死に頑張る。種族の特徴を高い確率で引いてしまう二世代目の子どもは特に、外で冒険者などになるよりはと思うらしい。
この事情があるため、違法に奴隷になった者も、文句を言わない場合が多い。逃亡生活のような日々を送るよりはと思うらしいのだ。
「おやっさんが、さっき慌ててたのって……」
「うん……避難させたんだ……」
「教会なら……あの神官さんたちなら、守ってくれるよなっ」
ベテランの冒険者たちが、走り回っていた理由がようやく分かったと、若い冒険者たちは納得していた。
その中で、真っ青になっている者が数人いる。職員では、ソルマの他に三人、酷く動揺する者が居た。それを、近くに居た冒険者達が気にして声をかける。若い冒険者は、座り込みながら告白した。
「おい……どうしたんだ?」
「っ、お、おれ……し、知らなくてっ……あ、あいつが帰ってこなかったのって……っ」
「……お前、まさか……」
まだ冒険者になる前、獣人の血を引いていた知人を訪ねてきた獣人に、その知人の居場所を教えたことがあるのだと話した。
「っ、だ、だって、し、親戚だって……っ」
「……それは……」
仕方ないとは言えない。それで、死んでしまったのだろうから。けれどそれは、聞かれて親切に場所を教えただけ。それだけのはずだったのだ。しかし、結果は見殺しにしたようなもの。
恐らく『親戚だ』などとも名乗っていないだろう。『同じ里の者だ』と言ったはずだ。かれら血を重んじる者たちは、里抜けした者たちを身内とは思わない。親戚だと思い込まされただけだ。
「知らなかった……っ、知らなかったんだっ……」
「ああ……そうだな。知らなかった……お前は、悪くねえよ……悪いのは、間違いなく純血主義の奴らだ」
「っ、くっ……っ」
同じような状況だったのだろう。顔色の悪かった数人が、膝を突いた。呆然とする者。後悔し、涙する者と様々だ。
ソルマも同じだった。腰が抜けたのか、崩れ落ちるように座り込んでしまった彼は、頭を抱えながらマイルズに必死に訴えていた。
「知らなかったんですっ……そんなのっ、知らなきゃ、どうにも出来ないでしょうっ。わ、私はっ……っ、悪くないっ。教えなかった人たちが悪いんだっ。死ぬなんてっ、殺されるなんて言ってくれなきゃ分からないよっ!」
「……ソルマ……」
違うのだと、自分は悪くないのだと首を振るソルマ。他の二人の職員達は泣いていた。彼らも、知らず差し出してしまったのだろう。
取り乱す彼らを見て、ラーバや他の事実を知っていた者たちは、どうしていいのか分からず、彼らを見ている。自分たちも、知らないままならば、同じことをしていたかもしれないと思ったからだ。
これに、コウヤが提案する。
「ラーバさん。彼らは落ち着くまでユースールで預かります」
「え、あ……はいっ」
次に冒険者たちへ声をかける。
「皆さんは、この情報を、一人でも多くの町の人に広めてください。今日以降、後悔する人がいないように」
「っ、わ、分かった!」
「そうだなっ」
冒険者たちが続々と外へ飛び出していく。これ以前に出て行った冒険者たちは、純血の者たちを包囲してくれているし、兵士達へ事情を教えているだろう。
ここに、住民達への情報共有ができれば、いくら純血主義の者たちでも、手が出せなくなるはずだ。
「ダンゴ」
《はい。主さま》
喚べば、ダンゴは本来の姿でコウヤの肩の上に現れた。
「彼らをマリーちゃんとエリィ姉に預けてきてくれる? 事情は、エリィ姉には伝わってるから」
《わかったでしゅっ。さあ、あなた方は少しこっちで休みましょう》
途中で人化し、見た目に似合わない力で、無気力に座り込む男性達もひょいひょいとつまみ上げて転移していく。呆然と、何が起きているのか分からない内に転移するのだ。見ている者たちも目を丸くしている。
ソルマも同じだった。連れて行かれる直前、マイルズが声をかける。
「ソルマ。きちんと向き合っておいで」
「っ……」
一瞬、傷付いたような表情があった。マイルズにも見捨てられたとでも思ったのだろう。だが、マイルズはあえて否定しなかった。
三度の転移で十人ほどをユースールに送り届けてしまった。
《では、主さま! またお喚びください!》
「うん。ありがと」
ここはこれで大丈夫だ。ならばと次の行動に移ることにする。
「ラーバさん。俺も少しユースールに行ってきます」
「あ、はい。わかりました! こちらはお任せください!」
「よろしくお願いします」
会って来ようと思うのだ。ユースールに居る、唯一の純血の人に。
「ナチさんなら、何か知ってるかも」
今この時に彼らが行動するに至った理由を、ナチならば知っているかもしれないと思ったのだ。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
お待たせしました!
第二巻が昨日無事出荷されました。
早い書店さんではもう並んでいます♪
今回も素敵なイラストばかり!
表紙にはコウヤ君にナチ、ゲンさん
パックンとダンゴにルーくんとなっています。
ゲンさんは皆さんのイメージより少し若いでしょうか。
現役の冒険者バリに薬草採取に行く人というイメージなのでガタイもいいです。
ルー君はツンデレな可愛い子のイメージです。
中にも様々な表情のルー君が居ますよ。
可愛がってください♪
そして、今回忘れちゃいけないのがばばさま達。
もちろんイラストあります!
イタズラ好きで、時に頼りになるばばさま達のイメージの可愛いおばあちゃん達です。
それぞれの違いも探してみてください♪
書き下ろし満載。
新キャラも登場する書籍第二巻!
是非楽しんでください!!
書籍の感想などは近況ボードでもお待ちしてます!
(『著者近況』→『近況ボード』→『第二巻発売』にどうぞ)
次回、三日空きます。
よろしくお願いします◎
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職員を集めての事情説明は、受付業務を止めて、冒険者たちにも聞こえるように受付の後ろで行われた。
コウヤはラーバの補佐的な位置取りに居たため、職員や冒険者たちの表情までよく見えた。
冒険者の中にも、知らない者が意外と多いようだ。大半が若い冒険者達。そんな彼らは、純血主義の者たちが、里から出た者や、その子ども達を問答無用で殺しにくるということに、衝撃を受けたらしい。
「なんだよそれ……そんな考えの所なんて、嫌になるに決まってる。それで殺されるとか……おかしいだろっ……」
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「っ、だから……だからあの人……結婚できないって……いつでも逃げれるように荷物まとめて……っ」
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「ああ……あれ、魔獣相手じゃなくて、里の奴らを警戒してたんか……」
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討伐依頼で、獣人やエルフの血を引いた者たちは大活躍する。主に、魔獣を見つけるのにだ。しかし、それは彼らが生き延びるための能力だった。いち早く、純血の者たちの気配を察知し、逃げるために、スキルを磨くしかなかったのだ。
「奴隷から解放されても、喜ばなかったのって……」
「そりゃあ、外に居るより安全だよな。戦うのに向いてない奴らは……」
「あんな待遇でも、そこに居たいとか……なんでかと思ってたけど、殺されるよりいいか……」
多くの獣人やエルフの奴隷達は、自分を買い戻せたとしても、そのまま雇ってもらうように必死に頑張る。種族の特徴を高い確率で引いてしまう二世代目の子どもは特に、外で冒険者などになるよりはと思うらしい。
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「っ、お、おれ……し、知らなくてっ……あ、あいつが帰ってこなかったのって……っ」
「……お前、まさか……」
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「……それは……」
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恐らく『親戚だ』などとも名乗っていないだろう。『同じ里の者だ』と言ったはずだ。かれら血を重んじる者たちは、里抜けした者たちを身内とは思わない。親戚だと思い込まされただけだ。
「知らなかった……っ、知らなかったんだっ……」
「ああ……そうだな。知らなかった……お前は、悪くねえよ……悪いのは、間違いなく純血主義の奴らだ」
「っ、くっ……っ」
同じような状況だったのだろう。顔色の悪かった数人が、膝を突いた。呆然とする者。後悔し、涙する者と様々だ。
ソルマも同じだった。腰が抜けたのか、崩れ落ちるように座り込んでしまった彼は、頭を抱えながらマイルズに必死に訴えていた。
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