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第九章
347 要らない
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エルフたちの宣戦布告。事態がおかしな方へ転がり出したと知り、コウヤはため息を吐く。
「……はあ……テンキは、ばばさま達の手伝いをお願い」
《承知しました。では、失礼いたします》
小狐姿のまま、丁寧に頭を下げてから、テンキは再び転移していった。
「……どうすんだ? コウヤ」
ちょっと頭を抱えかけたコウヤに、アルキスが問いかける。
「大司教達は、あの国をどうする予定だったんだ?」
「基本は、上の方達との話し合いです。といっても、話を聞くような人たちではないので、強引に中央突破するつもりで行ってます」
詐欺紛いの治療。治癒魔法の素質のある子ども達の誘拐、脅迫。他国の王族達に対しての病による詐欺行為。などなど、上げたらキリが無いほどの犯罪行為の証拠を、ベニ達は白夜部隊を中心にして集めていた。
先立ってあったセンジュリン国への国の乗っ取り行為を決め手に、あの国へ警告を出した。更に他国にも、王族関係者への病と無魂兵についての事以外の全ての情報を公開したのだ。
既に、神教国に神の加護はないとの指摘と共に。
「住民の方々に迷惑がかからないよう、そのまま穏便に解体してもいいんですが、国一つ無くなるというのは、周りの国との兼ね合いもありますし、躾ければいいかなと」
「大司教達お得意のな……なるほど……」
「使えるものは使わないともったいないですからね~」
「そういう問題?」
国を変えるのは、頭をすげ替えるのが一番早い。だが、それだけで解決できる状態ではなさそうなのだ。
「あの国は、底辺から腐りかけているようで。頭だけ入れ替えても崩れちゃうんですよ」
「……分からんでもないが……そこまでだったか……」
コウヤが言うほどだ。確かなんだとコウヤがコウルリーヤだと知っているアルキス達は顔を顰めた。
「ルー君達が、秘密裏に隣国に、土地を分けたら要るかって聞きにいったらしいんですけど、要らないって言われたみたいで」
「……」
アルキス達は絶句した。出来るだろうと知ってはいても、秘密裏に王族に接触しに行ったというのもそうだが、一国の土地を要る、要らないの確認をするのもどうかと思うだろう。
しかし、こんな中でも、リルファムは素直に疑問を口にする。
「なんでいらないんですか? むかしは、とりあうくらいだったと、せんせいにおしえてもらいましたけど……」
史実の勉強で、国の戦争の話を聞いたのだろう。土地を奪い合い、国を広げようとした歴史がある。譲歩し合うという考えが薄かった時代だ。その国の物はその国の物であった頃。輸出入をしなかった時代は、それが普通だった。
「そうですね。貰えるなら欲しいのが普通です。けど、それは利益が見込める場合です。何の旨みもない……例えば、この果物」
コウヤは鞄からブドウのような果物を出す。一粒が十円玉くらいのもので、種は実を真っ直ぐに取ると、茎の方に残るので食べやすい。
リルファムの口元に持っていく。
「あ~ん」
「あ~むっ、あまっ、おいしいです!」
「ふふ。で、この残った皮。欲しいですか?」
「かわ……」
コウヤの手に残った外皮をぱちくりと目を瞬かせてリルファムは見つめる。どういう意味かと問うように、コウヤへ顔を向けた。
「かわ? なにかにつかえるんですか?」
「使えません。畑の肥料にはなるかもしれませんけど、これ一房分でも、量的に効果なんてありません」
「なら……いらないです?」
「ですよね」
そう言って、コウヤは皮を魔法で分解して地面に落とした。
「これくらいあの国の土地は要らないものなんです」
「え? くにの……とちなのに?」
これで答えが出たと、大人組へも説明を再開する。
「ええ。隣国は知っていたようですね。あの国の土地がほとんど作物も育たないものになっていること。寧ろ、それが呪いのように、自分たちの国にも影響がないかと気にしていたようです」
「は? じゃあ、呪われてんの? それ……なんかしたのか?」
最後の問いかけは、神としてのコウヤに向けられているようだ。
「神は何もしてません。どうやら、あの国が所有している何かが、影響しているみたいですね。国民達も、他を知らないから気にしていなかったようですが、ここのスラムと変わらない状態でした」
「それ、全部の国民がか?」
「ええ。だから、孤児も多く、必然的に教会が多くなっていましたが、結果でしかありません。家があるだけマシというくらいのものですね」
家のあるスラムの住民。くらいの状態だったのだ。だから、一般的なのが他国の底辺の暮らしぶりで、教会関係者だけがまともな暮らしをしていた。
「マジか……俺も、あの国には行った事ないからな……知らんかった……」
「冒険者は寄り付きませんもんね。行ったらそのまま戻って来られないみたいですし」
「おう……まあ、行くのは怪我してどうにもならん奴と、教会に飼われた奴ぐらいだからな」
冒険者達は知っていた。あの国に入ったら最後だと。
「……いらない、とち……?」
リルファムが正解にたどり着いた。
「そういうことです。もらっても、作物が育ちません。そこに住む者たちも、手を貸さないと最早普通の暮らしができません」
「いいことがない?」
「もちろん、手をかけてどうにかすれば良い。でも、何十年もかかるかもしれません。そのあとも、利益を回収出来るほどのものがない。そう隣国は結論を出したんです」
これにより、国を解体して、周りの国々に分けるという案も消えた。
「せめて、あの土地に広がる呪いのようなものをどうにかしないといけません。なので、先ずは頭を押さえる……というのが、ばばさま達の計画だったんですが……」
「横から手え出されちまったからなあ」
「ええ……彼らが、それも知って動いているのなら、まだいいのですが、人を嫌っていますからね。ばばさま達の言葉も聞くかどうか……」
サニールの弟子であったエルフの青年がそうであるように、ベニ達の話を聞かないのが普通だろう。
まだ言葉の通じる神教国の上層部を相手にする方が容易かった。
「どうすんだ?」
「……とりあえず、ばばさま達の帰還待ちです。ただ、城の方に連絡が行っているかもしれません。恐らく、孤児達だけでなく、無関係な住民のほとんどを連れ帰ってくることになるでしょうから」
「そりゃあ、問題だな……」
一国の住民のほとんどが、難民として押し寄せるようなもの。それも、貧しい暮らしをしていた者たちだ。教会だけではどうにもならない。
だがそこで、もしかしてと、未だ列をなす者たちへ目を向ける。この中で事情を知っていそうなのは、ビジェだ。
「ビジェ。あの人たち、どこから来たか知ってる?」
「え、あ、はい。その……神教国から逃げてきた者たちだそうです。神官様達に、案内するようにと言われまして。ここまで来る体力があるようだからと」
「そういうことか……」
既に出国して逃げ込んできた者たちというわけだ。
「人手はあって困らないからいいけど……仕方ないね。ニール、とりあえずギーツさんに今日の報告はきちんと出すようにお願いしてきてくれる? まだ来るかもしれないってことと、もし必要なら、文官の手配もするって伝えて」
「承知しました」
ニールが一礼して走っていった。さすがに、ギーツだけでは手に余るだろう。先の拡張工事よりも、確実に人数は増えるのだから。
「サニールさんには、お話を聞きたいので、王宮に一緒に行きましょう。ビジェ、作業担当のカッツェルさんの所に行って、サニールさんを外すようにお願いしてきて。テントは黄色だから」
「分かりました」
ビジェも駆け出していく。それを見送り、アルキス達を見る。
「もう戻ることになりますけど、ここから見える分、少しだけ説明しますね」
これに、リルファムとシンリームは、待ってましたとばかりに返事をする。
「はい!」
「うん。お願いするよ!」
「では、まず……」
あの辺にはこういった建物を予定している。今は、地均しを重点的にと説明しながら、ニールとビジェの帰りを待つ。
そうして、戻ってきた二人だが、ビジェが二人の青年を連れてきた。その一人には、コウヤも面識があった。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
三日空きます。
よろしくお願いします◎
「……はあ……テンキは、ばばさま達の手伝いをお願い」
《承知しました。では、失礼いたします》
小狐姿のまま、丁寧に頭を下げてから、テンキは再び転移していった。
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「大司教達お得意のな……なるほど……」
「使えるものは使わないともったいないですからね~」
「そういう問題?」
国を変えるのは、頭をすげ替えるのが一番早い。だが、それだけで解決できる状態ではなさそうなのだ。
「あの国は、底辺から腐りかけているようで。頭だけ入れ替えても崩れちゃうんですよ」
「……分からんでもないが……そこまでだったか……」
コウヤが言うほどだ。確かなんだとコウヤがコウルリーヤだと知っているアルキス達は顔を顰めた。
「ルー君達が、秘密裏に隣国に、土地を分けたら要るかって聞きにいったらしいんですけど、要らないって言われたみたいで」
「……」
アルキス達は絶句した。出来るだろうと知ってはいても、秘密裏に王族に接触しに行ったというのもそうだが、一国の土地を要る、要らないの確認をするのもどうかと思うだろう。
しかし、こんな中でも、リルファムは素直に疑問を口にする。
「なんでいらないんですか? むかしは、とりあうくらいだったと、せんせいにおしえてもらいましたけど……」
史実の勉強で、国の戦争の話を聞いたのだろう。土地を奪い合い、国を広げようとした歴史がある。譲歩し合うという考えが薄かった時代だ。その国の物はその国の物であった頃。輸出入をしなかった時代は、それが普通だった。
「そうですね。貰えるなら欲しいのが普通です。けど、それは利益が見込める場合です。何の旨みもない……例えば、この果物」
コウヤは鞄からブドウのような果物を出す。一粒が十円玉くらいのもので、種は実を真っ直ぐに取ると、茎の方に残るので食べやすい。
リルファムの口元に持っていく。
「あ~ん」
「あ~むっ、あまっ、おいしいです!」
「ふふ。で、この残った皮。欲しいですか?」
「かわ……」
コウヤの手に残った外皮をぱちくりと目を瞬かせてリルファムは見つめる。どういう意味かと問うように、コウヤへ顔を向けた。
「かわ? なにかにつかえるんですか?」
「使えません。畑の肥料にはなるかもしれませんけど、これ一房分でも、量的に効果なんてありません」
「なら……いらないです?」
「ですよね」
そう言って、コウヤは皮を魔法で分解して地面に落とした。
「これくらいあの国の土地は要らないものなんです」
「え? くにの……とちなのに?」
これで答えが出たと、大人組へも説明を再開する。
「ええ。隣国は知っていたようですね。あの国の土地がほとんど作物も育たないものになっていること。寧ろ、それが呪いのように、自分たちの国にも影響がないかと気にしていたようです」
「は? じゃあ、呪われてんの? それ……なんかしたのか?」
最後の問いかけは、神としてのコウヤに向けられているようだ。
「神は何もしてません。どうやら、あの国が所有している何かが、影響しているみたいですね。国民達も、他を知らないから気にしていなかったようですが、ここのスラムと変わらない状態でした」
「それ、全部の国民がか?」
「ええ。だから、孤児も多く、必然的に教会が多くなっていましたが、結果でしかありません。家があるだけマシというくらいのものですね」
家のあるスラムの住民。くらいの状態だったのだ。だから、一般的なのが他国の底辺の暮らしぶりで、教会関係者だけがまともな暮らしをしていた。
「マジか……俺も、あの国には行った事ないからな……知らんかった……」
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「……いらない、とち……?」
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「いいことがない?」
「もちろん、手をかけてどうにかすれば良い。でも、何十年もかかるかもしれません。そのあとも、利益を回収出来るほどのものがない。そう隣国は結論を出したんです」
これにより、国を解体して、周りの国々に分けるという案も消えた。
「せめて、あの土地に広がる呪いのようなものをどうにかしないといけません。なので、先ずは頭を押さえる……というのが、ばばさま達の計画だったんですが……」
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サニールの弟子であったエルフの青年がそうであるように、ベニ達の話を聞かないのが普通だろう。
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「……とりあえず、ばばさま達の帰還待ちです。ただ、城の方に連絡が行っているかもしれません。恐らく、孤児達だけでなく、無関係な住民のほとんどを連れ帰ってくることになるでしょうから」
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「ビジェ。あの人たち、どこから来たか知ってる?」
「え、あ、はい。その……神教国から逃げてきた者たちだそうです。神官様達に、案内するようにと言われまして。ここまで来る体力があるようだからと」
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「承知しました」
ニールが一礼して走っていった。さすがに、ギーツだけでは手に余るだろう。先の拡張工事よりも、確実に人数は増えるのだから。
「サニールさんには、お話を聞きたいので、王宮に一緒に行きましょう。ビジェ、作業担当のカッツェルさんの所に行って、サニールさんを外すようにお願いしてきて。テントは黄色だから」
「分かりました」
ビジェも駆け出していく。それを見送り、アルキス達を見る。
「もう戻ることになりますけど、ここから見える分、少しだけ説明しますね」
これに、リルファムとシンリームは、待ってましたとばかりに返事をする。
「はい!」
「うん。お願いするよ!」
「では、まず……」
あの辺にはこういった建物を予定している。今は、地均しを重点的にと説明しながら、ニールとビジェの帰りを待つ。
そうして、戻ってきた二人だが、ビジェが二人の青年を連れてきた。その一人には、コウヤも面識があった。
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