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第九章
335 守護神よ!
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ミラルファは、コウヤが城に来る前の日々を思い出すように宙へ視線を投げた。
「ねえ、コウヤさん。この城ってね、ドロドロして嫌な所だったの」
先導する形で、コウヤの前を歩き出す。その足取りは軽かった。
「まあ、王侯貴族の巣窟である城なんて、どこの国もそんなものよね~」
クスクスと笑った後、その笑いを止めてから話を続けた。
「聞こえてくるのは、誰かを蔑める言葉か、理不尽でも我を通そうとする怒鳴り声……聞くだけでも気分が滅入るものだったわ」
誰もが暗い顔をしていた。真っ直ぐに前を向いて歩く者ほど、嫌味な奴らばかり。真っ当に正しく胸を張って歩ける者など居なかった。
「城の中の自室でも、安心なんてできなかったわ。いつ天井から……壁から……何かが飛び出してくるようで……不安しかなかった」
ここには、心から信じられる安らげる場所などなかったのだ。
「ふふっ。冒険者として活動したのが、とっても役に立ったわね。結婚してからは、城の中でも野営と変わらないじゃないって、アルキスと笑い合ったものよ」
「ミラお祖母様……」
笑えることではないが、こんなミラルファだからこそ、この城で心を病むこともなく生きてこられたのだろう。
だが、冒険者として過ごした日々があったからこそ、過剰にそれを意識してしまうようになったともいえる。
「ジルが生まれてからは、更に鍛えられたわね~。お陰で上り難いとされる【危機察知】スキルが今では【大】よ。冒険者の時も【中】止まりだったのに、どれだけこの城は危険な場所だったのかしらね」
魔獣や魔物がいる外で野営するよりも、城はよっぽど神経を研ぎ澄ましていなくてはならない場所だったのだ。冒険者達は【危機察知】スキルよりも【気配察知】のスキルの方が上がりやすい。そうなると【危機察知】スキルは上り難くなるのだ。
「魔獣や魔物は襲ってきたら、問答無用で倒せば良いけど、人はそうはいかないでしょう? それがホント、苛ついたわ。怪しい奴を全部始末しちゃえれば楽なのに、一つずつ証拠を集めて、確証を得なくちゃ手を出せないの。それがね……すっごく面倒だったわね」
「……」
それは、人のためのルールがあるからだ。倫理観がきちんとある証拠。コウルリーヤとしては歓迎すべきことだ。だから、苦笑しか返せない。
「けど、全部すっ飛ばして、怪しきは罰しろなんてことはダメよね。分かっているわ。だから、そこは納得しているんだけど……それにしても、もどかしいと思うことは多かったわね」
権力を持つ者は、特に巧妙に証拠を隠すのだから。
「証言できる者は都合良く行方不明になったり、誰かを身代わりにしたり……ホント、ロクな事しない奴らばっかり……けど、それが証拠よね! 証拠が出てこないのが証拠よ! 怪しい奴は怪しいのよ!」
これを聞いて、コウヤは思わず笑った。
「ふふふっ。それ、昔、ばばさま達も言ってました。違和感を感じたその直感が外れているはずがない! 証拠がないのが証拠だ! って。だから、とっ捕まえて自白させた方が逃げられるより良いって言ってました」
この考え方があったから、ばばさま達は、素直にさせるのがやたらと上手くなったのだ。
「それよ! 逃げられたり、次の犠牲が出るくらいなら、捕まえて吐かせる方が確実だわ! さすがはお姉様方っ。やっぱり正しかったのねっ」
「あ~、あはは……」
いつの間に、ベニ達を『お姉様』と呼ぶようになったのだろうか。ミラルファには、完全に見習うべき憧れの存在になっているようだ。
正しいとは言えないが、確かに、正しく白状させられるならば、それが一番良い。血を見る必要はないのだから。
そう、コウルリーヤであった時も思ったからこそ、自白剤というか『素直になる薬』を作ったのだ。
問いかけられたことを、言うべきではないことと判断するより先に、口に出してしまう。そういう薬にした。
「うふふ」
ご機嫌なミラルファは、その笑みを浮かべたまま、コウヤを振り返って告げた。
「けど、今はそんなことを考えなくても良いんだものね~。本当に、コウヤ君には感謝しているの。だからね? 遠慮なく全部牛耳ってね♪」
「ん?」
そういう話だったのかと、コウヤは思わず立ち止まった。
「えっと……それは王様の役目ですよね?」
首を捻りながら、護衛の近衛騎士達にも振ってみるが、揃って笑顔で首を横に振られた。
「いえいえ。そこはもう、コウヤ様の魅力で一つ」
「既に、この城にある武力勢力は、我々を含めてコウヤ様にしっかり尻尾振ってますから」
「え~……っと……?」
そういえば、騎士達の目が、最近特に魔法師達に似てきたなと感じていた。今にも師匠呼びしてついて回ってきそうなのだ。
「魔法師達は『コウヤ師匠にどこまでもついて行きます!』って言ってるし、城の騎士や城下の兵士達も『コウヤ様のためなら喜んで強くなります! なので、是非ともご指導ください!』って神官様達に頭下げてたわよ」
「……」
指導を神官に求めるほどとは、予想外だった。
ミラルファに手を引かれて歩みを再開するコウヤは、次に続けられた言葉に苦笑する。
「そこに、ユースールから来た文官さん達に躾けられた文官が加わるのよ? 薬師も教師役も、コウヤさんの傘下に入っているし、料理人もでしょ? あと誰が居るかしら?」
「侍女達でしょうか。そちらももう、随分前からやられています」
「多くの新米領主達も、補佐官達によって教育済みでしょうし、今残っている貴族の方々は、コウヤ様のお陰で迷惑だった政敵を片付けられたと喜んでいましたからねえ。あれ? そうなると、城だけではなくこの国丸ごとですか」
怖いことを言い出した。
「まあっ。そうだわっ。そこに、画期的な物を次々に商品にして、商業ギルドも一目置いているし、冒険者ギルドは当然でしょう? その上、世の大工達の救世主! スラムが無くなったのも、王都ではコウヤさんの功績と多くの者が認識しているわっ。これはもう、間違いなく王よりも国を掌握できているわね!」
「あの神官様達も、コウヤ様の制止は聞くでしょうし……最強では?」
「教官殿を止められるだけで、既に最強の称号をお持ちですよ!」
「……」
なんだか、ここまでくると、褒められている気がしない。
仕事として任されるのは好きだが、こういうのは違う気がする。
コウヤが一人、ぐるぐると目を回していると、ミラルファが言い切った。
「コウヤさんが居てくれるだけで平和に、丸く収まるわ!」
「……御守り……?」
思わず出た言葉。だが、ミラルファや近衛騎士達は、笑顔で否定した。
「いやあねえ。守護神よ!」
「うんうん」
「ですねっ」
「……そう……ですか……」
喜んでいいのだろうかと迷う。けれど、結果的に悪い感じがなくなったのなら、良い事だ。前向きに考えることにする。そして、目的地である王の執務室に入り、働いているジルファスやベルナディオを見て結論を出した。
「あれですね……うん、気持ちよくお仕事できるなら、それに越したことないですよねっ」
これに、アビリス王達は首を傾げ、ミラルファと近衛騎士は目を瞬かせながらコウヤを見た。
「コウヤさん……本当に、仕事人間ねえ。そこだけはやっぱり心配だわ……」
「うんうん」
「ですね……」
コウヤだけは、出た答えに満足げに頷きながら、ここへ来た目的である王達の様子の確認など忘れて、きっぱりと仕事モードに入った。城への滞在が必要となる理由を、コウヤは持ち込んでいたのだ。
「おはようございます。さっそくですが、ご報告です。神教国の刺客が大挙してこの国に入り込んできたみたいです」
「……は?」
「え?」
「はあ……」
アビリス王とジルファスは何か言ったかと、聴き直す姿勢。ベルナディオは理解することを拒絶したようだ。
なので、コウヤはいつもの笑顔で言い直した。
「『トルヴァランには神罰が下る』と他国に言いふらし、暗殺者とか沢山送り込んで来たようです。王侯貴族がバタバタと倒れたら、確かに神罰かと思いますもんねえ」
毒を使って原因不明の病とか、事故とか起こす気満々でやって来ているらしい。
「なので『聖魔教の神官総出で相手をするから手出し無用。誰もこちらに犠牲は出さないと神に誓おう』というのが、ばばさま達からの伝言です。俺が城に居る間は、オスローの力と相まって、王都全域にかけられる悪意除去の加護が強くなるので、なるべくこちらに滞在することになります。なので、いつもよりは頻繁に、しばらくお世話になりますね」
「「「あ、どうぞ……はい!?」」」
一同、理解が追いつかないようだった。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
三日空きます。
よろしくお願いします◎
「ねえ、コウヤさん。この城ってね、ドロドロして嫌な所だったの」
先導する形で、コウヤの前を歩き出す。その足取りは軽かった。
「まあ、王侯貴族の巣窟である城なんて、どこの国もそんなものよね~」
クスクスと笑った後、その笑いを止めてから話を続けた。
「聞こえてくるのは、誰かを蔑める言葉か、理不尽でも我を通そうとする怒鳴り声……聞くだけでも気分が滅入るものだったわ」
誰もが暗い顔をしていた。真っ直ぐに前を向いて歩く者ほど、嫌味な奴らばかり。真っ当に正しく胸を張って歩ける者など居なかった。
「城の中の自室でも、安心なんてできなかったわ。いつ天井から……壁から……何かが飛び出してくるようで……不安しかなかった」
ここには、心から信じられる安らげる場所などなかったのだ。
「ふふっ。冒険者として活動したのが、とっても役に立ったわね。結婚してからは、城の中でも野営と変わらないじゃないって、アルキスと笑い合ったものよ」
「ミラお祖母様……」
笑えることではないが、こんなミラルファだからこそ、この城で心を病むこともなく生きてこられたのだろう。
だが、冒険者として過ごした日々があったからこそ、過剰にそれを意識してしまうようになったともいえる。
「ジルが生まれてからは、更に鍛えられたわね~。お陰で上り難いとされる【危機察知】スキルが今では【大】よ。冒険者の時も【中】止まりだったのに、どれだけこの城は危険な場所だったのかしらね」
魔獣や魔物がいる外で野営するよりも、城はよっぽど神経を研ぎ澄ましていなくてはならない場所だったのだ。冒険者達は【危機察知】スキルよりも【気配察知】のスキルの方が上がりやすい。そうなると【危機察知】スキルは上り難くなるのだ。
「魔獣や魔物は襲ってきたら、問答無用で倒せば良いけど、人はそうはいかないでしょう? それがホント、苛ついたわ。怪しい奴を全部始末しちゃえれば楽なのに、一つずつ証拠を集めて、確証を得なくちゃ手を出せないの。それがね……すっごく面倒だったわね」
「……」
それは、人のためのルールがあるからだ。倫理観がきちんとある証拠。コウルリーヤとしては歓迎すべきことだ。だから、苦笑しか返せない。
「けど、全部すっ飛ばして、怪しきは罰しろなんてことはダメよね。分かっているわ。だから、そこは納得しているんだけど……それにしても、もどかしいと思うことは多かったわね」
権力を持つ者は、特に巧妙に証拠を隠すのだから。
「証言できる者は都合良く行方不明になったり、誰かを身代わりにしたり……ホント、ロクな事しない奴らばっかり……けど、それが証拠よね! 証拠が出てこないのが証拠よ! 怪しい奴は怪しいのよ!」
これを聞いて、コウヤは思わず笑った。
「ふふふっ。それ、昔、ばばさま達も言ってました。違和感を感じたその直感が外れているはずがない! 証拠がないのが証拠だ! って。だから、とっ捕まえて自白させた方が逃げられるより良いって言ってました」
この考え方があったから、ばばさま達は、素直にさせるのがやたらと上手くなったのだ。
「それよ! 逃げられたり、次の犠牲が出るくらいなら、捕まえて吐かせる方が確実だわ! さすがはお姉様方っ。やっぱり正しかったのねっ」
「あ~、あはは……」
いつの間に、ベニ達を『お姉様』と呼ぶようになったのだろうか。ミラルファには、完全に見習うべき憧れの存在になっているようだ。
正しいとは言えないが、確かに、正しく白状させられるならば、それが一番良い。血を見る必要はないのだから。
そう、コウルリーヤであった時も思ったからこそ、自白剤というか『素直になる薬』を作ったのだ。
問いかけられたことを、言うべきではないことと判断するより先に、口に出してしまう。そういう薬にした。
「うふふ」
ご機嫌なミラルファは、その笑みを浮かべたまま、コウヤを振り返って告げた。
「けど、今はそんなことを考えなくても良いんだものね~。本当に、コウヤ君には感謝しているの。だからね? 遠慮なく全部牛耳ってね♪」
「ん?」
そういう話だったのかと、コウヤは思わず立ち止まった。
「えっと……それは王様の役目ですよね?」
首を捻りながら、護衛の近衛騎士達にも振ってみるが、揃って笑顔で首を横に振られた。
「いえいえ。そこはもう、コウヤ様の魅力で一つ」
「既に、この城にある武力勢力は、我々を含めてコウヤ様にしっかり尻尾振ってますから」
「え~……っと……?」
そういえば、騎士達の目が、最近特に魔法師達に似てきたなと感じていた。今にも師匠呼びしてついて回ってきそうなのだ。
「魔法師達は『コウヤ師匠にどこまでもついて行きます!』って言ってるし、城の騎士や城下の兵士達も『コウヤ様のためなら喜んで強くなります! なので、是非ともご指導ください!』って神官様達に頭下げてたわよ」
「……」
指導を神官に求めるほどとは、予想外だった。
ミラルファに手を引かれて歩みを再開するコウヤは、次に続けられた言葉に苦笑する。
「そこに、ユースールから来た文官さん達に躾けられた文官が加わるのよ? 薬師も教師役も、コウヤさんの傘下に入っているし、料理人もでしょ? あと誰が居るかしら?」
「侍女達でしょうか。そちらももう、随分前からやられています」
「多くの新米領主達も、補佐官達によって教育済みでしょうし、今残っている貴族の方々は、コウヤ様のお陰で迷惑だった政敵を片付けられたと喜んでいましたからねえ。あれ? そうなると、城だけではなくこの国丸ごとですか」
怖いことを言い出した。
「まあっ。そうだわっ。そこに、画期的な物を次々に商品にして、商業ギルドも一目置いているし、冒険者ギルドは当然でしょう? その上、世の大工達の救世主! スラムが無くなったのも、王都ではコウヤさんの功績と多くの者が認識しているわっ。これはもう、間違いなく王よりも国を掌握できているわね!」
「あの神官様達も、コウヤ様の制止は聞くでしょうし……最強では?」
「教官殿を止められるだけで、既に最強の称号をお持ちですよ!」
「……」
なんだか、ここまでくると、褒められている気がしない。
仕事として任されるのは好きだが、こういうのは違う気がする。
コウヤが一人、ぐるぐると目を回していると、ミラルファが言い切った。
「コウヤさんが居てくれるだけで平和に、丸く収まるわ!」
「……御守り……?」
思わず出た言葉。だが、ミラルファや近衛騎士達は、笑顔で否定した。
「いやあねえ。守護神よ!」
「うんうん」
「ですねっ」
「……そう……ですか……」
喜んでいいのだろうかと迷う。けれど、結果的に悪い感じがなくなったのなら、良い事だ。前向きに考えることにする。そして、目的地である王の執務室に入り、働いているジルファスやベルナディオを見て結論を出した。
「あれですね……うん、気持ちよくお仕事できるなら、それに越したことないですよねっ」
これに、アビリス王達は首を傾げ、ミラルファと近衛騎士は目を瞬かせながらコウヤを見た。
「コウヤさん……本当に、仕事人間ねえ。そこだけはやっぱり心配だわ……」
「うんうん」
「ですね……」
コウヤだけは、出た答えに満足げに頷きながら、ここへ来た目的である王達の様子の確認など忘れて、きっぱりと仕事モードに入った。城への滞在が必要となる理由を、コウヤは持ち込んでいたのだ。
「おはようございます。さっそくですが、ご報告です。神教国の刺客が大挙してこの国に入り込んできたみたいです」
「……は?」
「え?」
「はあ……」
アビリス王とジルファスは何か言ったかと、聴き直す姿勢。ベルナディオは理解することを拒絶したようだ。
なので、コウヤはいつもの笑顔で言い直した。
「『トルヴァランには神罰が下る』と他国に言いふらし、暗殺者とか沢山送り込んで来たようです。王侯貴族がバタバタと倒れたら、確かに神罰かと思いますもんねえ」
毒を使って原因不明の病とか、事故とか起こす気満々でやって来ているらしい。
「なので『聖魔教の神官総出で相手をするから手出し無用。誰もこちらに犠牲は出さないと神に誓おう』というのが、ばばさま達からの伝言です。俺が城に居る間は、オスローの力と相まって、王都全域にかけられる悪意除去の加護が強くなるので、なるべくこちらに滞在することになります。なので、いつもよりは頻繁に、しばらくお世話になりますね」
「「「あ、どうぞ……はい!?」」」
一同、理解が追いつかないようだった。
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