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第八章 学校と研修
319 緊張感ないなあ
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コウヤは冒険者達が迷宮の入り口まで到達する気配を感じてタリスに声をかけて飛び立った。
「マスター。そろそろみたいなので行って来ます」
今回は集団暴走の研修のようなもののつもりで集まっている。
この百年ほどは、トルヴァラン国内でも数年に一度はどこかしらの迷宮で集団暴走は起きていた。
しかし、それでも万全に対処できる場合は少ない。コウヤ達がベルセンでやったように、作戦を立てて対処するというところまでは中々出来ないのが現状だ。
E、Fランクのものならば、町の冒険者が総出で事に当たれば問題なく終わる。Dランク以下は、放出される時間も回数も少ないので、被害もそれほど出ないのだ。
町からその迷宮が遠い場合などは『ちょっといつもより獲物が多いな』との感想を持つくらいの小規模なもので終わる。後になって迷宮の集団暴走だったと発覚して終わることもあった。
対処できなくなるのがCランクから。そもそも、それが分かっているため、Cランク以上の迷宮は氾濫を起こさないように近くのギルドで依頼数を調整する。
冒険者が定期的に一定数出入りしていれば、まず現状維持で保たれるのだから。
だが、稀に精霊達の鬱憤が溜まりすぎるとそれらに関係なく集団暴走は起こる。
その時にどういった行動をしなくてはならないのか。知っていても、実際にやってみないとスムーズに行かないことは多い。
よって今回、その実際のところを分かりやすく知る良い機会なのだ。
「すごい。きっちり掃討しながら進んでる……あ、でもCランクくらいなら、ユースールの人たちにはちょっと物足りないのかな……」
なぜか、氾濫したのが一番早かったBランクの迷宮が沈黙したのだ。数分毎にいくつかのCランクの迷宮は集団暴走を起こしていったので、いつBランクの迷宮も動くかと警戒していたのだが、兆候は見られない。
今回の迷宮に向かっての討伐マラソンは、リクトルスの提案だったらしい。
仮にBランクの迷宮が集団暴走を起こしたところで、対処できる要員を連れてきていたというのもある。
「リクト兄が鍛えてるんだもんな~」
最初はお気に入りを中心にだったが、リクトルスによりユースールの冒険者や兵士達は鍛えられた。
ベルセンで起きたあの集団暴走の規模のものが来たとしても、余裕を持って彼らだけで対処できるくらいになっている。
恐らく、それだけの実力が付いていることに本人たちは気付いていない。
リクトルス達の居る場所の上空にたどり着いたコウヤは、下を見て首を傾げた。
「何してるんだろう……」
冒険者達が迷宮の出入り口に張り付いて、まるで出待ち状態のようにソワソワしている。
「ん? え、ん? 石?」
迷宮内を覗き込んでいた冒険者達が、来たと目を輝かせた。そして、一斉に手にしている石が投げ込まれる。
「……」
当たった者が嬉しそうにアピールし、周りが悔しそうにしながらも騒ぐ。
「……的当てゲーム? そういえば、投擲がどうのって聞こえてたっけ……」
リクトルスの声は、森いっぱいに広がった冒険者達に聞こえるよう拡声されていた。冒険者達の声は横に伝播していっただけなのであまり聴こえてこなかったが、リクトルスが投擲スキルについて話していたのは微かにコウヤには聴こえていた。
「……緊張感ないな……まあ、訓練のつもりだしね」
コウヤが冒険者を呼ぶように指示しなければ、先程の放出で町は半分くらい削られていただろう。そして、次には耐えられない。
そこを訓練場として使って助かるのだから、良い事だ。
「う~ん。これであらかた一度目が終了かな。だいたい二十分ってところか」
時間も程々だ。三十分も間の休息が取れれば、これくらいの規模のものならばユースール組は遊びの範囲内とするだろう。
説明するのにも問題はない。
コウヤが降り立つと、投擲に夢中になっていたユースール組を後ろから見ていた冒険者達が呆然としたままコウヤへ視線を向ける。
「え……可愛い……」
「ん?」
「女神さま……っ」
「んん?」
薄暗いからなのか、ありえない戦いに頭が麻痺しているのか。謎の言葉が聞こえてくる。
それらに首を傾げていると、また『可愛いっ』とか聞こえてきたが気にしない。ユースール組が声をかけてきた。
「お、コウヤ。一回目、終わったぞ」
「めっちゃ楽しかった」
「なあ、終わったらで良いから、飯頼むな」
「あ、屋台部隊出るか?」
元気だ。本当に余裕そうで、コウヤも嬉しくなった。
「ふふ。先ずは回数とか確認してからですよ。ほら。皆さんも実際に見るのは初めての方が多いでしょう?」
そう言って、コウヤは迷宮の扉の側面に回る。そして、そこに現れた石板の映像を、現在開け放たれている全ての迷宮の扉の前に映し出した。そこには、冒険者達が集まっている。
コウヤは拡声の魔法もかけて説明を始めた。
「それでは、説明を始めます。ご覧になっているこれが氾濫が起きると迷宮の側面に現れる【予告板】です。それぞれの迷宮で確認してみてください」
ここで少し時間を取る。
この場の冒険者達も実物を確認する。
「へえ、なんか訳わからん模様もあるな」
「確かに、これは普段見ないよな」
「いつ出てくるんだ?」
「氾濫が起きた時だろ?」
「だから、氾濫ってなる時っていつだよ」
「ああん? そんなもん、知るか!」
「だから聞いてんだろが!」
活気盛んなのは良い事だと、コウヤはニコニコしながらこれらを眺めている。コウヤはこういった場合、助けに入らない。それを分かっているユースール組は、大規模にならないように当事者達を少し除けることにしている。
「おい。こいつらそっちにやれ」
「ほ~い。あ、あんま遠くはダメだぞ」
「魔法師で遮音系のスキル上げたいやつは?」
「はいはい! やりまーす!」
「あ、俺記録やるから中入れて」
「はいよ」
こうしてコウヤが冒険者達の自主性に任せた所、上手く回るようになった。記録係まで付けるようになったのは、ギルドに問題があったからだ。後に問題になった時の証拠として確認出来るようにするという考えは、コウヤに迷惑をかけないために出来た対処法だった。
これを見て、リクトルスは苦笑する。
「知ってはいましたが……コウヤくんの影響力……教育成果はすごいですね……」
「え? 俺? 特に何もしてないよ?」
「そうですよね……自覚なしですよね……」
コウヤ的には、本当に何もしなかっただけだ。喧嘩も時には必要だし、周りを巻き込まなければ良いと思っている。戦争はダメだが決闘は良いという認識だ。
譲れないものは冒険者なら特にあっても良い。それが冒険者ギルド職員として感じたことだった。
「はあ……そろそろ確認終わったんじゃありませんか?」
「あ、そうだね」
リクトルスに促されて、コウヤはまた拡声の魔法で説明を始める。
「次に確認していただくのは……」
「あ、待ってください。コウヤくんは説明だけでいいです」
「ん?」
なぜかリクトルスから待ったが入った。どうやら、映像や拡声の魔法をやってくれるらしい。
そして、リクトルスに切り替えた途端、全ての迷宮の前で歓声が上がった。
「おおっ。コウヤも映ってる!」
「やっぱり可愛い!」
「今日は一段と良くないか? 久しぶりだからか?」
「……ん?」
見上げる先で見える映像は二枚。その一枚はコウヤも映っていた。きちんと石板も映り込むアングルだ。その隣に増えた映像は、石板のアップ。
「えっと……」
「これでいいですね。さあ、始めてください」
「あ、はい……」
目の前にいるリクトルスが実物と映像をしきりに眺めてから、満足げに頷いていた。
なんだか授業参観か発表会に来た保護者のようだと感じながら、コウヤは石板の説明を再開した。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
三日空きます。
よろしくお願いします◎
「マスター。そろそろみたいなので行って来ます」
今回は集団暴走の研修のようなもののつもりで集まっている。
この百年ほどは、トルヴァラン国内でも数年に一度はどこかしらの迷宮で集団暴走は起きていた。
しかし、それでも万全に対処できる場合は少ない。コウヤ達がベルセンでやったように、作戦を立てて対処するというところまでは中々出来ないのが現状だ。
E、Fランクのものならば、町の冒険者が総出で事に当たれば問題なく終わる。Dランク以下は、放出される時間も回数も少ないので、被害もそれほど出ないのだ。
町からその迷宮が遠い場合などは『ちょっといつもより獲物が多いな』との感想を持つくらいの小規模なもので終わる。後になって迷宮の集団暴走だったと発覚して終わることもあった。
対処できなくなるのがCランクから。そもそも、それが分かっているため、Cランク以上の迷宮は氾濫を起こさないように近くのギルドで依頼数を調整する。
冒険者が定期的に一定数出入りしていれば、まず現状維持で保たれるのだから。
だが、稀に精霊達の鬱憤が溜まりすぎるとそれらに関係なく集団暴走は起こる。
その時にどういった行動をしなくてはならないのか。知っていても、実際にやってみないとスムーズに行かないことは多い。
よって今回、その実際のところを分かりやすく知る良い機会なのだ。
「すごい。きっちり掃討しながら進んでる……あ、でもCランクくらいなら、ユースールの人たちにはちょっと物足りないのかな……」
なぜか、氾濫したのが一番早かったBランクの迷宮が沈黙したのだ。数分毎にいくつかのCランクの迷宮は集団暴走を起こしていったので、いつBランクの迷宮も動くかと警戒していたのだが、兆候は見られない。
今回の迷宮に向かっての討伐マラソンは、リクトルスの提案だったらしい。
仮にBランクの迷宮が集団暴走を起こしたところで、対処できる要員を連れてきていたというのもある。
「リクト兄が鍛えてるんだもんな~」
最初はお気に入りを中心にだったが、リクトルスによりユースールの冒険者や兵士達は鍛えられた。
ベルセンで起きたあの集団暴走の規模のものが来たとしても、余裕を持って彼らだけで対処できるくらいになっている。
恐らく、それだけの実力が付いていることに本人たちは気付いていない。
リクトルス達の居る場所の上空にたどり着いたコウヤは、下を見て首を傾げた。
「何してるんだろう……」
冒険者達が迷宮の出入り口に張り付いて、まるで出待ち状態のようにソワソワしている。
「ん? え、ん? 石?」
迷宮内を覗き込んでいた冒険者達が、来たと目を輝かせた。そして、一斉に手にしている石が投げ込まれる。
「……」
当たった者が嬉しそうにアピールし、周りが悔しそうにしながらも騒ぐ。
「……的当てゲーム? そういえば、投擲がどうのって聞こえてたっけ……」
リクトルスの声は、森いっぱいに広がった冒険者達に聞こえるよう拡声されていた。冒険者達の声は横に伝播していっただけなのであまり聴こえてこなかったが、リクトルスが投擲スキルについて話していたのは微かにコウヤには聴こえていた。
「……緊張感ないな……まあ、訓練のつもりだしね」
コウヤが冒険者を呼ぶように指示しなければ、先程の放出で町は半分くらい削られていただろう。そして、次には耐えられない。
そこを訓練場として使って助かるのだから、良い事だ。
「う~ん。これであらかた一度目が終了かな。だいたい二十分ってところか」
時間も程々だ。三十分も間の休息が取れれば、これくらいの規模のものならばユースール組は遊びの範囲内とするだろう。
説明するのにも問題はない。
コウヤが降り立つと、投擲に夢中になっていたユースール組を後ろから見ていた冒険者達が呆然としたままコウヤへ視線を向ける。
「え……可愛い……」
「ん?」
「女神さま……っ」
「んん?」
薄暗いからなのか、ありえない戦いに頭が麻痺しているのか。謎の言葉が聞こえてくる。
それらに首を傾げていると、また『可愛いっ』とか聞こえてきたが気にしない。ユースール組が声をかけてきた。
「お、コウヤ。一回目、終わったぞ」
「めっちゃ楽しかった」
「なあ、終わったらで良いから、飯頼むな」
「あ、屋台部隊出るか?」
元気だ。本当に余裕そうで、コウヤも嬉しくなった。
「ふふ。先ずは回数とか確認してからですよ。ほら。皆さんも実際に見るのは初めての方が多いでしょう?」
そう言って、コウヤは迷宮の扉の側面に回る。そして、そこに現れた石板の映像を、現在開け放たれている全ての迷宮の扉の前に映し出した。そこには、冒険者達が集まっている。
コウヤは拡声の魔法もかけて説明を始めた。
「それでは、説明を始めます。ご覧になっているこれが氾濫が起きると迷宮の側面に現れる【予告板】です。それぞれの迷宮で確認してみてください」
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「はいよ」
こうしてコウヤが冒険者達の自主性に任せた所、上手く回るようになった。記録係まで付けるようになったのは、ギルドに問題があったからだ。後に問題になった時の証拠として確認出来るようにするという考えは、コウヤに迷惑をかけないために出来た対処法だった。
これを見て、リクトルスは苦笑する。
「知ってはいましたが……コウヤくんの影響力……教育成果はすごいですね……」
「え? 俺? 特に何もしてないよ?」
「そうですよね……自覚なしですよね……」
コウヤ的には、本当に何もしなかっただけだ。喧嘩も時には必要だし、周りを巻き込まなければ良いと思っている。戦争はダメだが決闘は良いという認識だ。
譲れないものは冒険者なら特にあっても良い。それが冒険者ギルド職員として感じたことだった。
「はあ……そろそろ確認終わったんじゃありませんか?」
「あ、そうだね」
リクトルスに促されて、コウヤはまた拡声の魔法で説明を始める。
「次に確認していただくのは……」
「あ、待ってください。コウヤくんは説明だけでいいです」
「ん?」
なぜかリクトルスから待ったが入った。どうやら、映像や拡声の魔法をやってくれるらしい。
そして、リクトルスに切り替えた途端、全ての迷宮の前で歓声が上がった。
「おおっ。コウヤも映ってる!」
「やっぱり可愛い!」
「今日は一段と良くないか? 久しぶりだからか?」
「……ん?」
見上げる先で見える映像は二枚。その一枚はコウヤも映っていた。きちんと石板も映り込むアングルだ。その隣に増えた映像は、石板のアップ。
「えっと……」
「これでいいですね。さあ、始めてください」
「あ、はい……」
目の前にいるリクトルスが実物と映像をしきりに眺めてから、満足げに頷いていた。
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