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第八章 学校と研修
316 どこへ連れて行く気!
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コウヤは助けた三人の前に降り立つ。乗っていたグラビティボードは立てて片手で支えておく。このボードは、サーフボードより二回りほど小さい。コウヤの背丈と同じくらいの長さだ。
見たこともないそれに少女達の目が惹かれていることに苦笑する。明らかに今は立ち止まっている場合ではない。
とはいえ、コウヤもここに降り立ったのには理由があった。そもそも、コウヤがこの少女達を助けようと思ったのは、ある人物が彼女達を庇っていたからだ。
遅れて近付いてきたその人へコウヤは声をかける。
「ビジェ。エリィ姉と一緒じゃなかったんだね」
そこに居たのはビジェだった。
「はい。エリス様が気にされまして、脱出用の通路を確認して回っておりました。外に出られるのは危ないので……」
エリスリリアも迷宮の異変について気付いていたのだろう。慣れない者が町の外に出るのは危ないと考えたようだ。
結界は球体ではないドーム型だ。よって、地下通路はどうしても漏れる。とはいえ、重要人物が使いそうな通路は別途塞いでいたようではある。
「へえ。そうなると、このお嬢さん達もお城から?」
「はい。王女二人と……妹です」
「妹さん?」
王女よりもビジェの妹ということに驚いた。そういえば弟妹がいると聞いた事があると思い出す。
すると、妹と紹介された侍女らしき女性がビジェへ向けて怒鳴った。
「ッ、私にあなたみたいな兄なんていない!」
「っ……」
ビジェが一瞬傷付いたような表情を見せる。妹として大事にしていた子なんだなと察せられた。尚も妹の方が何か言おうとしているのに気付いて、コウヤが口を挟む。
「ビジェ。今は話している時間は無さそうだから、町に入ろう。ダンゴが避難所を作ってるから、壁を突破されても生き残れるよ。彼女たちにはそこに居てもらおう」
そう考えながらも、頭の一部でこの土地にある訛りがないなと感心する。中央辺りや貴族達はこの訛りがないらしい。ビジェは子どもの頃に中央から離れた祖父母の所で育ったからと聞いた。民達は訛っているのが普通なのだと。妹の彼女は中央育ちなのだろう。
「分かりました。ジュノ……」
「ついできてください。このままここに居るのは危ないですよ」
「どこへ連れて行く気!」
強い口調でコウヤを睨み付ける妹。ビジェが当たり前のようにその視線を遮るため、コウヤとの間に割り込んだ。これは反射的な行動だ。
「っ、なによ! っ!」
コウヤからはビジェの背中に遮られて見えないが、彼女が息を呑むのが分かった。ビジェが威圧したのだろう。
日頃から冒険者や、神官たちと訓練して実力を付けたビジェだ。威圧で黙らせることくらいできる。
けれど、そんな場合でもない。
「ビジェ。移動しよう。そちらも、あまり感情を出すと、魔獣や魔物が寄ってきますよ。森では存在感を消さなくてはいけません。守らなくてはならない人が居るのではないんですか?」
「っ、ま、魔獣なんて、本来はこんな浅い所で居るはずが……っ」
ガサガサと音がして、彼女たちは一様に怯えた表情を見せる。
「きゃあっ」
「っ、あ、あ、っ」
小さな小動物達が何かから逃げるように草木をかき分けて駆け抜けていく。育ちの良い少女達には、それさえも怖かったらしい。
コウヤが倒したのは少し大きい兎。この島で数少ない野生の魔獣だった。それを思い出し、先に回収する。
「ちょっ、な、何やってるのよ!」
そうして、回収するのが不思議だったらしい。
「この島には、生き物が少ないです。本来ならば彼らも人を襲うことなく細々と森で暮らしていけるはすだった。その命を狩ったからには、食料として世界に回さなくてはいけないでしょう?」
「ただの魔獣じゃない! 狩られて当然だわ! 人を脅かす害獣よ!」
怯えを見せながらも、気丈に言い放つ彼女に、コウヤは諭すように告げる。
「死んで当然の命など、この世界にはありません。寧ろ……」
「っ……」
コウヤは目を細め、首を傾げて見せる。そして、浮かべた表情は、普段からコウヤを見ている者たちには見せたことのない冷徹な笑みだった。
「人の方が役に立たないかもしれませんね?」
「っ!?」
ヒクリと喉を痙攣させると、彼女は腰を抜かしていた。
これに驚き、ビジェがコウヤを振り返る。その時には、コウヤもきょとんとしていた。
「ん? あれ? どうしたんです?」
まったく自覚がなかったのだ。怖がらせるような事だっただろうかと目を瞬かせる。
「うっ、うっ、ひっ、」
泣き出した。
座り込んでポロポロと大粒の涙を流す彼女に、少女達も不安そうに身を寄せる。
「え~っと……」
これでは、いじめているようだ。
その時、地響きが起きた。
「うわっ」
「コウヤ様っ」
揺らいだ体を、ビジェが咄嗟に支える。
悲鳴を上げて抱きつき合う少女達など気にしてはいなかった。
コウヤもそんなことは気にしていられない。何が起きたのか。それを感じ取るのに必死だ。ビジェが支えてくれるので問題はない。足の踏み場もないほど、ネズミなどの小さな獣や虫が押し寄せてくるが、それもビジェに任せる。
少女達の悲鳴が悲鳴にならなくなってきているが、それも気にしない。
そして感じ取ったのは、奥から順に迷宮が集団暴走を始めたこと。
「始まった……」
連鎖している。
同時に複数のCランクの迷宮が動き出したのだ。集団暴走もまとまり、規模はBランク以上になりそうだ。
この間、きっちり計測も始めている。
「急いで彼女たちを町へ」
「分かりました!」
シクシクと泣く三人。ビジェは二人を両肩にそれぞれ担ぎ上げ、一番幼い少女を小脇に抱えた。スゴイなと素直に感心する。多少苦しそうでも、扱いが雑でも、そちらは気にならない。
グラビティボードを亜空間に放り込み、駆け出す。町の門が閉ざされているのを視認して、コウヤはビジェと自身に風の魔法を掛ける。
「ビジェ、飛び越えるよ!」
「はい!」
「「「きゃぁぁぁ」」」
煩いなと思いながらも、コウヤとビジェはぐっと外壁の前で踏み込んで跳び上がる。
浮遊感を感じたのは短い間だった。ストンと降り立ったコウヤとビジェ。その目の前には、タリスがニコニコと笑いながら待ち構えていた。
「お待たせコウヤちゃん。さあ。冒険者ギルドの力を見せつけてやろう♪」
ノリノリだった。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
二日空きます。
よろしくお願いします◎
見たこともないそれに少女達の目が惹かれていることに苦笑する。明らかに今は立ち止まっている場合ではない。
とはいえ、コウヤもここに降り立ったのには理由があった。そもそも、コウヤがこの少女達を助けようと思ったのは、ある人物が彼女達を庇っていたからだ。
遅れて近付いてきたその人へコウヤは声をかける。
「ビジェ。エリィ姉と一緒じゃなかったんだね」
そこに居たのはビジェだった。
「はい。エリス様が気にされまして、脱出用の通路を確認して回っておりました。外に出られるのは危ないので……」
エリスリリアも迷宮の異変について気付いていたのだろう。慣れない者が町の外に出るのは危ないと考えたようだ。
結界は球体ではないドーム型だ。よって、地下通路はどうしても漏れる。とはいえ、重要人物が使いそうな通路は別途塞いでいたようではある。
「へえ。そうなると、このお嬢さん達もお城から?」
「はい。王女二人と……妹です」
「妹さん?」
王女よりもビジェの妹ということに驚いた。そういえば弟妹がいると聞いた事があると思い出す。
すると、妹と紹介された侍女らしき女性がビジェへ向けて怒鳴った。
「ッ、私にあなたみたいな兄なんていない!」
「っ……」
ビジェが一瞬傷付いたような表情を見せる。妹として大事にしていた子なんだなと察せられた。尚も妹の方が何か言おうとしているのに気付いて、コウヤが口を挟む。
「ビジェ。今は話している時間は無さそうだから、町に入ろう。ダンゴが避難所を作ってるから、壁を突破されても生き残れるよ。彼女たちにはそこに居てもらおう」
そう考えながらも、頭の一部でこの土地にある訛りがないなと感心する。中央辺りや貴族達はこの訛りがないらしい。ビジェは子どもの頃に中央から離れた祖父母の所で育ったからと聞いた。民達は訛っているのが普通なのだと。妹の彼女は中央育ちなのだろう。
「分かりました。ジュノ……」
「ついできてください。このままここに居るのは危ないですよ」
「どこへ連れて行く気!」
強い口調でコウヤを睨み付ける妹。ビジェが当たり前のようにその視線を遮るため、コウヤとの間に割り込んだ。これは反射的な行動だ。
「っ、なによ! っ!」
コウヤからはビジェの背中に遮られて見えないが、彼女が息を呑むのが分かった。ビジェが威圧したのだろう。
日頃から冒険者や、神官たちと訓練して実力を付けたビジェだ。威圧で黙らせることくらいできる。
けれど、そんな場合でもない。
「ビジェ。移動しよう。そちらも、あまり感情を出すと、魔獣や魔物が寄ってきますよ。森では存在感を消さなくてはいけません。守らなくてはならない人が居るのではないんですか?」
「っ、ま、魔獣なんて、本来はこんな浅い所で居るはずが……っ」
ガサガサと音がして、彼女たちは一様に怯えた表情を見せる。
「きゃあっ」
「っ、あ、あ、っ」
小さな小動物達が何かから逃げるように草木をかき分けて駆け抜けていく。育ちの良い少女達には、それさえも怖かったらしい。
コウヤが倒したのは少し大きい兎。この島で数少ない野生の魔獣だった。それを思い出し、先に回収する。
「ちょっ、な、何やってるのよ!」
そうして、回収するのが不思議だったらしい。
「この島には、生き物が少ないです。本来ならば彼らも人を襲うことなく細々と森で暮らしていけるはすだった。その命を狩ったからには、食料として世界に回さなくてはいけないでしょう?」
「ただの魔獣じゃない! 狩られて当然だわ! 人を脅かす害獣よ!」
怯えを見せながらも、気丈に言い放つ彼女に、コウヤは諭すように告げる。
「死んで当然の命など、この世界にはありません。寧ろ……」
「っ……」
コウヤは目を細め、首を傾げて見せる。そして、浮かべた表情は、普段からコウヤを見ている者たちには見せたことのない冷徹な笑みだった。
「人の方が役に立たないかもしれませんね?」
「っ!?」
ヒクリと喉を痙攣させると、彼女は腰を抜かしていた。
これに驚き、ビジェがコウヤを振り返る。その時には、コウヤもきょとんとしていた。
「ん? あれ? どうしたんです?」
まったく自覚がなかったのだ。怖がらせるような事だっただろうかと目を瞬かせる。
「うっ、うっ、ひっ、」
泣き出した。
座り込んでポロポロと大粒の涙を流す彼女に、少女達も不安そうに身を寄せる。
「え~っと……」
これでは、いじめているようだ。
その時、地響きが起きた。
「うわっ」
「コウヤ様っ」
揺らいだ体を、ビジェが咄嗟に支える。
悲鳴を上げて抱きつき合う少女達など気にしてはいなかった。
コウヤもそんなことは気にしていられない。何が起きたのか。それを感じ取るのに必死だ。ビジェが支えてくれるので問題はない。足の踏み場もないほど、ネズミなどの小さな獣や虫が押し寄せてくるが、それもビジェに任せる。
少女達の悲鳴が悲鳴にならなくなってきているが、それも気にしない。
そして感じ取ったのは、奥から順に迷宮が集団暴走を始めたこと。
「始まった……」
連鎖している。
同時に複数のCランクの迷宮が動き出したのだ。集団暴走もまとまり、規模はBランク以上になりそうだ。
この間、きっちり計測も始めている。
「急いで彼女たちを町へ」
「分かりました!」
シクシクと泣く三人。ビジェは二人を両肩にそれぞれ担ぎ上げ、一番幼い少女を小脇に抱えた。スゴイなと素直に感心する。多少苦しそうでも、扱いが雑でも、そちらは気にならない。
グラビティボードを亜空間に放り込み、駆け出す。町の門が閉ざされているのを視認して、コウヤはビジェと自身に風の魔法を掛ける。
「ビジェ、飛び越えるよ!」
「はい!」
「「「きゃぁぁぁ」」」
煩いなと思いながらも、コウヤとビジェはぐっと外壁の前で踏み込んで跳び上がる。
浮遊感を感じたのは短い間だった。ストンと降り立ったコウヤとビジェ。その目の前には、タリスがニコニコと笑いながら待ち構えていた。
「お待たせコウヤちゃん。さあ。冒険者ギルドの力を見せつけてやろう♪」
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