203 / 475
第八章 学校と研修
308 おにいちゃん?
しおりを挟む
少し前から、テンキだけでなく、パックンやダンゴも人化のスキルを取得するのに躍起になっていた。
ギルド職員が従魔を連れていることは特に問題ない。これが冒険者であっても同じだ。
しかし、コウヤは王宮へ行ったりと、本来従魔を連れて行くのに障りのある場所にも行く機会が増えた。
従魔とは武力だ。
人の中で人から守る場合、護衛の人と従魔では与える印象が違う。普通、従魔とは会話ができないのだから、余計に脅威だろう。
コウヤのためにも、無為に人々を刺激することがないようにと考えた結果が人化だった。
全てはコウヤのため。
リクトルスがユースールの冒険者ギルド職員の特別枠に入ってから、テンキはリクトルスへ最後の調整に付き合ってもらっていた。
「うんうん。そろそろじゃないかな。テンキ、ステータスを確認してご覧よ」
《分かりました》
人ほど普段からステータスを気にしないテンキだが、今回はしっかりと確認した。
---------------
種族……九尾(神の眷属)
レベル……798
呼称あり……天騎
魔力属性……闇10、光10、邪10、聖10
スキル・称号……転変(臨)【解放7種 (天狼、
天猫、天馬、
天亀、天海、
天竜、天翼 )
未解放2種 (天鳥、
天狐 )】
騎獣操作(神)、魔力変換(臨)、言語理解(神)、魔力操作(神)、気配探知(神)、禁封印(神)、鑑定(臨)、隠蔽(越)、人化(小)、唯一種、神の騎獣、武神の弟子、聖魔神の眷属、迷宮内の守護者、鬼教官
---------------
転変の解放もリクトルスに稽古を付けてもらうようになってから一気二つ増えていた。レベルと能力によって解放されるため、知らないうちにということが多い。自身ではその証である尻尾の本数に気付けないということもあった。
《間違いありません。人化のスキルがあります》
「なら次に、熟練度は【極】まで上げることだね。人化してみて」
《はい!》
そうして人化して様々な武器での戦い方を覚えた頃。熟練度が【極】まで上がった。
これまで、冒険者達に邪魔されないよう、訓練場内を見えなくして訓練していたため、リクトルス以外が人化を知ることはない。
特に人化は集中力が要る。他人に見えないようにしたのは、転変で姿を変えることに慣れているテンキでも、注目されながらの人化はかなり難しいからだった。
リクトルスが来られない時は、ベニに頼んで人としての行動やマナーなどを教わり、そろそろ人の中に入っても違和感がないと太鼓判を押されたのが、リクトルスに訓練を受けるようになって約二ヶ月後の事だった。
《ようやく日を跨いでも安定して人化していられるようになりましたか。これで、主様にご挨拶できます》
その前にと、最終確認としてユースールの町を人化したまま歩き回った。
違和感なく町に溶け込む、とまではいかないのは、見た目のせいだ。そこは仕方がない。人として見られていれば問題はない。
最後にレナルカをこの姿で抱っこしてやるのも良いなと思い、テンキは預けられているゲンの店へ向かった。テンキ達にとってレナルカは妹のようなものなのだ。
店に入ると、客である冒険者達から一斉に視線をもらった。中にいる女性達が声を抑えるために口を塞ぐのが見えた。
茶金色の髪は淡く光を纏うほど艶やかで、横髪は後へ斜めに切り揃えられている。後ろ髪は背中の中程までの長さで残されており、それを首元で一つに結っている。
瞳も金を宿す茶色。薄い唇に高く整った鼻梁。身長は百九十手前。均整の取れた体付き。好んで着ている白い服が更に光を纏わせていた。腰に履いた白い柄の長剣はゼストラークによって先日人化祝いとして頂戴した神剣だ。
貴族の子息か聖騎士かといわんばかりの出で立ちだった。
シンと静まり返った店の中。奥から出てきたのは、じいじの顔になってレナルカを伴ったタリスとゲンだった。当然のように真っ先にテンキに気付いたのはタリスだ。
「うわっ。どこの騎士様かと思ったじゃない。テンキちゃん、すっごいイケメンだね~。コウヤちゃんと並んだら、間違いなく王子様とその護衛騎士って感じ♪」
《さすがはマスターです。よく分かっておられますね。それに、鑑定をまた上げられましたか?》
隠蔽でも抵抗できないのは困るなと考察していれば、タリスはあっけらかんと告げた。しかし、鑑定されたと感じたのは声を掛けられている時。少し遅かった。
「ちょっと上がってるかも。けど、テンキちゃんだって分かったのは、鑑定の力じゃなくて、勘だよ。直感力ってスキル」
《なるほど。冒険者には有用なスキルですね》
気配を読むよりも先に動けるため、冒険者には有難いスキルだ。
「あんまり現役の時には育たなかったのに、最近上がってるんだよ。なんでだろ……」
《……ご自分の日頃の行いを思い返してみるべきですね》
間違いなく執務やエルテから逃げるために発揮しているとは、聞いていた周りの冒険者達も察した。
そうして冷静になったからだろう。テンキであるという事実に、次第に騒がしくなる。
「嘘だろ……テンキ教官?」
信じられないと目を見開きながら近付いてきたのはグラムだ。
《グラムも直感力のスキルを頑張って上げるといいですよ》
「いや、それマスターでも上がんないって……」
《そうですね……主様に効率の良い上げ方を聞いておきましょう》
「っ、お願いします!」
食い気味にきた。
「ね、ねえ、テンキ教官。どうしてそんな姿に?」
これは女性の冒険者の言葉。頬を染めながら、目はキラキラうっとりとしている。
どうやら自分の容姿は女性には魅力的らしいと、冷静に認識する。容姿を使うというのは、人の感覚だ。よって、これも勉強する必要がある。
《主様が侮られる要素を少しでも無くすためです》
「えっと、主……コウヤくん?」
《そうです。見た目の年齢は仕方がないにしても、周りの体裁は整えておくべきです。従魔より護衛騎士。それで一つか二つの問題は回避できます》
これに、グラムが少し考えてから口を開いた。
「確かに……従魔術師とか冒険者寄りに見られるのは、貴族とかに侮られるよな」
《ええ。この国は既に主様の魅力で掌握済みなので問題ありませんが、今後、他国からの干渉が予想されますので》
「掌握……あ、うん……掌握してたな……」
コウヤに師匠、師匠と言って纏わりついていた宮廷魔法師達や、コウヤ様と呼ぶ近衛騎士。家族のように心を許した王弟。
その様子を思い浮かべるに、掌握済みというのが納得できたらしい。
《当然です》
「なんだろ……今ようやくテンキ教官だって納得した」
コウヤ推しが凄い。
《今日にもこの姿で主様に護衛騎士として認めていただきますよ》
「なるほどな……で? ここには挨拶か?」
《いえ。レナルカを抱っこしようと思いまして》
「……は?」
コウヤを真似てニコリと笑って答えれば、視線の先にいた女性達が幸せそうな悲鳴を上げて倒れた。
これは使えると思ったテンキはテンキらしい。この時新たに『魅力』スキルが生えたが気付いてはいない。
《レナルカ》
「テンキ、テンキ……おにいちゃん?」
《っ、な、なるほど……じいじ化をするのも納得できます》
頷きながら手を広げれば、レナルカが嬉しそうに飛び込んできた。文字通り飛んで。
「きゃ~♪」
《ふふ、やはりいつもより安定しますね》
「テンキおにいちゃんのだっこ~♪」
上手に喋るようになったものだと感心する。
周りが、ほおとため息を吐く。とっても絵になる光景だった。
そんな中、外から飛び込んでくる者があった。
《あーっ! テンキずるいっ。僕もレナルカを抱っこするっ》
「誰だ?」
グラムが冒険者達の疑問を口にする。
それは、青年と少年の間。まだあどけなさを残す可愛らしい少年だった。
答えはテンキから告げられた。
《おや。パックン》
「「「パックン!?」」」
《パックン参上♪》
テンキの時よりも仰天する冒険者達だった。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
二日空きます。
よろしくお願いします◎
ギルド職員が従魔を連れていることは特に問題ない。これが冒険者であっても同じだ。
しかし、コウヤは王宮へ行ったりと、本来従魔を連れて行くのに障りのある場所にも行く機会が増えた。
従魔とは武力だ。
人の中で人から守る場合、護衛の人と従魔では与える印象が違う。普通、従魔とは会話ができないのだから、余計に脅威だろう。
コウヤのためにも、無為に人々を刺激することがないようにと考えた結果が人化だった。
全てはコウヤのため。
リクトルスがユースールの冒険者ギルド職員の特別枠に入ってから、テンキはリクトルスへ最後の調整に付き合ってもらっていた。
「うんうん。そろそろじゃないかな。テンキ、ステータスを確認してご覧よ」
《分かりました》
人ほど普段からステータスを気にしないテンキだが、今回はしっかりと確認した。
---------------
種族……九尾(神の眷属)
レベル……798
呼称あり……天騎
魔力属性……闇10、光10、邪10、聖10
スキル・称号……転変(臨)【解放7種 (天狼、
天猫、天馬、
天亀、天海、
天竜、天翼 )
未解放2種 (天鳥、
天狐 )】
騎獣操作(神)、魔力変換(臨)、言語理解(神)、魔力操作(神)、気配探知(神)、禁封印(神)、鑑定(臨)、隠蔽(越)、人化(小)、唯一種、神の騎獣、武神の弟子、聖魔神の眷属、迷宮内の守護者、鬼教官
---------------
転変の解放もリクトルスに稽古を付けてもらうようになってから一気二つ増えていた。レベルと能力によって解放されるため、知らないうちにということが多い。自身ではその証である尻尾の本数に気付けないということもあった。
《間違いありません。人化のスキルがあります》
「なら次に、熟練度は【極】まで上げることだね。人化してみて」
《はい!》
そうして人化して様々な武器での戦い方を覚えた頃。熟練度が【極】まで上がった。
これまで、冒険者達に邪魔されないよう、訓練場内を見えなくして訓練していたため、リクトルス以外が人化を知ることはない。
特に人化は集中力が要る。他人に見えないようにしたのは、転変で姿を変えることに慣れているテンキでも、注目されながらの人化はかなり難しいからだった。
リクトルスが来られない時は、ベニに頼んで人としての行動やマナーなどを教わり、そろそろ人の中に入っても違和感がないと太鼓判を押されたのが、リクトルスに訓練を受けるようになって約二ヶ月後の事だった。
《ようやく日を跨いでも安定して人化していられるようになりましたか。これで、主様にご挨拶できます》
その前にと、最終確認としてユースールの町を人化したまま歩き回った。
違和感なく町に溶け込む、とまではいかないのは、見た目のせいだ。そこは仕方がない。人として見られていれば問題はない。
最後にレナルカをこの姿で抱っこしてやるのも良いなと思い、テンキは預けられているゲンの店へ向かった。テンキ達にとってレナルカは妹のようなものなのだ。
店に入ると、客である冒険者達から一斉に視線をもらった。中にいる女性達が声を抑えるために口を塞ぐのが見えた。
茶金色の髪は淡く光を纏うほど艶やかで、横髪は後へ斜めに切り揃えられている。後ろ髪は背中の中程までの長さで残されており、それを首元で一つに結っている。
瞳も金を宿す茶色。薄い唇に高く整った鼻梁。身長は百九十手前。均整の取れた体付き。好んで着ている白い服が更に光を纏わせていた。腰に履いた白い柄の長剣はゼストラークによって先日人化祝いとして頂戴した神剣だ。
貴族の子息か聖騎士かといわんばかりの出で立ちだった。
シンと静まり返った店の中。奥から出てきたのは、じいじの顔になってレナルカを伴ったタリスとゲンだった。当然のように真っ先にテンキに気付いたのはタリスだ。
「うわっ。どこの騎士様かと思ったじゃない。テンキちゃん、すっごいイケメンだね~。コウヤちゃんと並んだら、間違いなく王子様とその護衛騎士って感じ♪」
《さすがはマスターです。よく分かっておられますね。それに、鑑定をまた上げられましたか?》
隠蔽でも抵抗できないのは困るなと考察していれば、タリスはあっけらかんと告げた。しかし、鑑定されたと感じたのは声を掛けられている時。少し遅かった。
「ちょっと上がってるかも。けど、テンキちゃんだって分かったのは、鑑定の力じゃなくて、勘だよ。直感力ってスキル」
《なるほど。冒険者には有用なスキルですね》
気配を読むよりも先に動けるため、冒険者には有難いスキルだ。
「あんまり現役の時には育たなかったのに、最近上がってるんだよ。なんでだろ……」
《……ご自分の日頃の行いを思い返してみるべきですね》
間違いなく執務やエルテから逃げるために発揮しているとは、聞いていた周りの冒険者達も察した。
そうして冷静になったからだろう。テンキであるという事実に、次第に騒がしくなる。
「嘘だろ……テンキ教官?」
信じられないと目を見開きながら近付いてきたのはグラムだ。
《グラムも直感力のスキルを頑張って上げるといいですよ》
「いや、それマスターでも上がんないって……」
《そうですね……主様に効率の良い上げ方を聞いておきましょう》
「っ、お願いします!」
食い気味にきた。
「ね、ねえ、テンキ教官。どうしてそんな姿に?」
これは女性の冒険者の言葉。頬を染めながら、目はキラキラうっとりとしている。
どうやら自分の容姿は女性には魅力的らしいと、冷静に認識する。容姿を使うというのは、人の感覚だ。よって、これも勉強する必要がある。
《主様が侮られる要素を少しでも無くすためです》
「えっと、主……コウヤくん?」
《そうです。見た目の年齢は仕方がないにしても、周りの体裁は整えておくべきです。従魔より護衛騎士。それで一つか二つの問題は回避できます》
これに、グラムが少し考えてから口を開いた。
「確かに……従魔術師とか冒険者寄りに見られるのは、貴族とかに侮られるよな」
《ええ。この国は既に主様の魅力で掌握済みなので問題ありませんが、今後、他国からの干渉が予想されますので》
「掌握……あ、うん……掌握してたな……」
コウヤに師匠、師匠と言って纏わりついていた宮廷魔法師達や、コウヤ様と呼ぶ近衛騎士。家族のように心を許した王弟。
その様子を思い浮かべるに、掌握済みというのが納得できたらしい。
《当然です》
「なんだろ……今ようやくテンキ教官だって納得した」
コウヤ推しが凄い。
《今日にもこの姿で主様に護衛騎士として認めていただきますよ》
「なるほどな……で? ここには挨拶か?」
《いえ。レナルカを抱っこしようと思いまして》
「……は?」
コウヤを真似てニコリと笑って答えれば、視線の先にいた女性達が幸せそうな悲鳴を上げて倒れた。
これは使えると思ったテンキはテンキらしい。この時新たに『魅力』スキルが生えたが気付いてはいない。
《レナルカ》
「テンキ、テンキ……おにいちゃん?」
《っ、な、なるほど……じいじ化をするのも納得できます》
頷きながら手を広げれば、レナルカが嬉しそうに飛び込んできた。文字通り飛んで。
「きゃ~♪」
《ふふ、やはりいつもより安定しますね》
「テンキおにいちゃんのだっこ~♪」
上手に喋るようになったものだと感心する。
周りが、ほおとため息を吐く。とっても絵になる光景だった。
そんな中、外から飛び込んでくる者があった。
《あーっ! テンキずるいっ。僕もレナルカを抱っこするっ》
「誰だ?」
グラムが冒険者達の疑問を口にする。
それは、青年と少年の間。まだあどけなさを残す可愛らしい少年だった。
答えはテンキから告げられた。
《おや。パックン》
「「「パックン!?」」」
《パックン参上♪》
テンキの時よりも仰天する冒険者達だった。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
二日空きます。
よろしくお願いします◎
244
お気に入りに追加
11,119
あなたにおすすめの小説


【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
覚悟は良いですか、お父様? ―虐げられた娘はお家乗っ取りを企んだ婿の父とその愛人の娘である異母妹をまとめて追い出す―
Erin
恋愛
【完結済・全3話】伯爵令嬢のカメリアは母が死んだ直後に、父が屋敷に連れ込んだ愛人とその子に虐げられていた。その挙句、カメリアが十六歳の成人後に継ぐ予定の伯爵家から追い出し、伯爵家の血を一滴も引かない異母妹に継がせると言い出す。後を継がないカメリアには嗜虐趣味のある男に嫁がられることになった。絶対に父たちの言いなりになりたくないカメリアは家を出て復讐することにした。7/6に最終話投稿予定。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
【完結】お花畑ヒロインの義母でした〜連座はご勘弁!可愛い息子を連れて逃亡します〜+おまけSS
himahima
恋愛
夫が少女を連れ帰ってきた日、ここは前世で読んだweb小説の世界で、私はざまぁされるお花畑ヒロインの義母に転生したと気付く。
えっ?!遅くない!!せめてくそ旦那と結婚する10年前に思い出したかった…。
ざまぁされて取り潰される男爵家の泥舟に一緒に乗る気はありませんわ!
アルファポリス恋愛ランキング入りしました!
読んでくれた皆様ありがとうございます。
連載希望のコメントをいただきましたので、
連載に向け準備中です。
*他サイトでも公開中
なろう日間総合ランキング2位に入りました!

婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。

聖女の私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。
重田いの
ファンタジー
聖女である私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。
あのお、私はともかくお父さんがいなくなるのは国としてマズイと思うのですが……。
よくある聖女追放ものです。

「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。