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第八章 学校と研修
308 おにいちゃん?
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少し前から、テンキだけでなく、パックンやダンゴも人化のスキルを取得するのに躍起になっていた。
ギルド職員が従魔を連れていることは特に問題ない。これが冒険者であっても同じだ。
しかし、コウヤは王宮へ行ったりと、本来従魔を連れて行くのに障りのある場所にも行く機会が増えた。
従魔とは武力だ。
人の中で人から守る場合、護衛の人と従魔では与える印象が違う。普通、従魔とは会話ができないのだから、余計に脅威だろう。
コウヤのためにも、無為に人々を刺激することがないようにと考えた結果が人化だった。
全てはコウヤのため。
リクトルスがユースールの冒険者ギルド職員の特別枠に入ってから、テンキはリクトルスへ最後の調整に付き合ってもらっていた。
「うんうん。そろそろじゃないかな。テンキ、ステータスを確認してご覧よ」
《分かりました》
人ほど普段からステータスを気にしないテンキだが、今回はしっかりと確認した。
---------------
種族……九尾(神の眷属)
レベル……798
呼称あり……天騎
魔力属性……闇10、光10、邪10、聖10
スキル・称号……転変(臨)【解放7種 (天狼、
天猫、天馬、
天亀、天海、
天竜、天翼 )
未解放2種 (天鳥、
天狐 )】
騎獣操作(神)、魔力変換(臨)、言語理解(神)、魔力操作(神)、気配探知(神)、禁封印(神)、鑑定(臨)、隠蔽(越)、人化(小)、唯一種、神の騎獣、武神の弟子、聖魔神の眷属、迷宮内の守護者、鬼教官
---------------
転変の解放もリクトルスに稽古を付けてもらうようになってから一気二つ増えていた。レベルと能力によって解放されるため、知らないうちにということが多い。自身ではその証である尻尾の本数に気付けないということもあった。
《間違いありません。人化のスキルがあります》
「なら次に、熟練度は【極】まで上げることだね。人化してみて」
《はい!》
そうして人化して様々な武器での戦い方を覚えた頃。熟練度が【極】まで上がった。
これまで、冒険者達に邪魔されないよう、訓練場内を見えなくして訓練していたため、リクトルス以外が人化を知ることはない。
特に人化は集中力が要る。他人に見えないようにしたのは、転変で姿を変えることに慣れているテンキでも、注目されながらの人化はかなり難しいからだった。
リクトルスが来られない時は、ベニに頼んで人としての行動やマナーなどを教わり、そろそろ人の中に入っても違和感がないと太鼓判を押されたのが、リクトルスに訓練を受けるようになって約二ヶ月後の事だった。
《ようやく日を跨いでも安定して人化していられるようになりましたか。これで、主様にご挨拶できます》
その前にと、最終確認としてユースールの町を人化したまま歩き回った。
違和感なく町に溶け込む、とまではいかないのは、見た目のせいだ。そこは仕方がない。人として見られていれば問題はない。
最後にレナルカをこの姿で抱っこしてやるのも良いなと思い、テンキは預けられているゲンの店へ向かった。テンキ達にとってレナルカは妹のようなものなのだ。
店に入ると、客である冒険者達から一斉に視線をもらった。中にいる女性達が声を抑えるために口を塞ぐのが見えた。
茶金色の髪は淡く光を纏うほど艶やかで、横髪は後へ斜めに切り揃えられている。後ろ髪は背中の中程までの長さで残されており、それを首元で一つに結っている。
瞳も金を宿す茶色。薄い唇に高く整った鼻梁。身長は百九十手前。均整の取れた体付き。好んで着ている白い服が更に光を纏わせていた。腰に履いた白い柄の長剣はゼストラークによって先日人化祝いとして頂戴した神剣だ。
貴族の子息か聖騎士かといわんばかりの出で立ちだった。
シンと静まり返った店の中。奥から出てきたのは、じいじの顔になってレナルカを伴ったタリスとゲンだった。当然のように真っ先にテンキに気付いたのはタリスだ。
「うわっ。どこの騎士様かと思ったじゃない。テンキちゃん、すっごいイケメンだね~。コウヤちゃんと並んだら、間違いなく王子様とその護衛騎士って感じ♪」
《さすがはマスターです。よく分かっておられますね。それに、鑑定をまた上げられましたか?》
隠蔽でも抵抗できないのは困るなと考察していれば、タリスはあっけらかんと告げた。しかし、鑑定されたと感じたのは声を掛けられている時。少し遅かった。
「ちょっと上がってるかも。けど、テンキちゃんだって分かったのは、鑑定の力じゃなくて、勘だよ。直感力ってスキル」
《なるほど。冒険者には有用なスキルですね》
気配を読むよりも先に動けるため、冒険者には有難いスキルだ。
「あんまり現役の時には育たなかったのに、最近上がってるんだよ。なんでだろ……」
《……ご自分の日頃の行いを思い返してみるべきですね》
間違いなく執務やエルテから逃げるために発揮しているとは、聞いていた周りの冒険者達も察した。
そうして冷静になったからだろう。テンキであるという事実に、次第に騒がしくなる。
「嘘だろ……テンキ教官?」
信じられないと目を見開きながら近付いてきたのはグラムだ。
《グラムも直感力のスキルを頑張って上げるといいですよ》
「いや、それマスターでも上がんないって……」
《そうですね……主様に効率の良い上げ方を聞いておきましょう》
「っ、お願いします!」
食い気味にきた。
「ね、ねえ、テンキ教官。どうしてそんな姿に?」
これは女性の冒険者の言葉。頬を染めながら、目はキラキラうっとりとしている。
どうやら自分の容姿は女性には魅力的らしいと、冷静に認識する。容姿を使うというのは、人の感覚だ。よって、これも勉強する必要がある。
《主様が侮られる要素を少しでも無くすためです》
「えっと、主……コウヤくん?」
《そうです。見た目の年齢は仕方がないにしても、周りの体裁は整えておくべきです。従魔より護衛騎士。それで一つか二つの問題は回避できます》
これに、グラムが少し考えてから口を開いた。
「確かに……従魔術師とか冒険者寄りに見られるのは、貴族とかに侮られるよな」
《ええ。この国は既に主様の魅力で掌握済みなので問題ありませんが、今後、他国からの干渉が予想されますので》
「掌握……あ、うん……掌握してたな……」
コウヤに師匠、師匠と言って纏わりついていた宮廷魔法師達や、コウヤ様と呼ぶ近衛騎士。家族のように心を許した王弟。
その様子を思い浮かべるに、掌握済みというのが納得できたらしい。
《当然です》
「なんだろ……今ようやくテンキ教官だって納得した」
コウヤ推しが凄い。
《今日にもこの姿で主様に護衛騎士として認めていただきますよ》
「なるほどな……で? ここには挨拶か?」
《いえ。レナルカを抱っこしようと思いまして》
「……は?」
コウヤを真似てニコリと笑って答えれば、視線の先にいた女性達が幸せそうな悲鳴を上げて倒れた。
これは使えると思ったテンキはテンキらしい。この時新たに『魅力』スキルが生えたが気付いてはいない。
《レナルカ》
「テンキ、テンキ……おにいちゃん?」
《っ、な、なるほど……じいじ化をするのも納得できます》
頷きながら手を広げれば、レナルカが嬉しそうに飛び込んできた。文字通り飛んで。
「きゃ~♪」
《ふふ、やはりいつもより安定しますね》
「テンキおにいちゃんのだっこ~♪」
上手に喋るようになったものだと感心する。
周りが、ほおとため息を吐く。とっても絵になる光景だった。
そんな中、外から飛び込んでくる者があった。
《あーっ! テンキずるいっ。僕もレナルカを抱っこするっ》
「誰だ?」
グラムが冒険者達の疑問を口にする。
それは、青年と少年の間。まだあどけなさを残す可愛らしい少年だった。
答えはテンキから告げられた。
《おや。パックン》
「「「パックン!?」」」
《パックン参上♪》
テンキの時よりも仰天する冒険者達だった。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
二日空きます。
よろしくお願いします◎
ギルド職員が従魔を連れていることは特に問題ない。これが冒険者であっても同じだ。
しかし、コウヤは王宮へ行ったりと、本来従魔を連れて行くのに障りのある場所にも行く機会が増えた。
従魔とは武力だ。
人の中で人から守る場合、護衛の人と従魔では与える印象が違う。普通、従魔とは会話ができないのだから、余計に脅威だろう。
コウヤのためにも、無為に人々を刺激することがないようにと考えた結果が人化だった。
全てはコウヤのため。
リクトルスがユースールの冒険者ギルド職員の特別枠に入ってから、テンキはリクトルスへ最後の調整に付き合ってもらっていた。
「うんうん。そろそろじゃないかな。テンキ、ステータスを確認してご覧よ」
《分かりました》
人ほど普段からステータスを気にしないテンキだが、今回はしっかりと確認した。
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種族……九尾(神の眷属)
レベル……798
呼称あり……天騎
魔力属性……闇10、光10、邪10、聖10
スキル・称号……転変(臨)【解放7種 (天狼、
天猫、天馬、
天亀、天海、
天竜、天翼 )
未解放2種 (天鳥、
天狐 )】
騎獣操作(神)、魔力変換(臨)、言語理解(神)、魔力操作(神)、気配探知(神)、禁封印(神)、鑑定(臨)、隠蔽(越)、人化(小)、唯一種、神の騎獣、武神の弟子、聖魔神の眷属、迷宮内の守護者、鬼教官
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転変の解放もリクトルスに稽古を付けてもらうようになってから一気二つ増えていた。レベルと能力によって解放されるため、知らないうちにということが多い。自身ではその証である尻尾の本数に気付けないということもあった。
《間違いありません。人化のスキルがあります》
「なら次に、熟練度は【極】まで上げることだね。人化してみて」
《はい!》
そうして人化して様々な武器での戦い方を覚えた頃。熟練度が【極】まで上がった。
これまで、冒険者達に邪魔されないよう、訓練場内を見えなくして訓練していたため、リクトルス以外が人化を知ることはない。
特に人化は集中力が要る。他人に見えないようにしたのは、転変で姿を変えることに慣れているテンキでも、注目されながらの人化はかなり難しいからだった。
リクトルスが来られない時は、ベニに頼んで人としての行動やマナーなどを教わり、そろそろ人の中に入っても違和感がないと太鼓判を押されたのが、リクトルスに訓練を受けるようになって約二ヶ月後の事だった。
《ようやく日を跨いでも安定して人化していられるようになりましたか。これで、主様にご挨拶できます》
その前にと、最終確認としてユースールの町を人化したまま歩き回った。
違和感なく町に溶け込む、とまではいかないのは、見た目のせいだ。そこは仕方がない。人として見られていれば問題はない。
最後にレナルカをこの姿で抱っこしてやるのも良いなと思い、テンキは預けられているゲンの店へ向かった。テンキ達にとってレナルカは妹のようなものなのだ。
店に入ると、客である冒険者達から一斉に視線をもらった。中にいる女性達が声を抑えるために口を塞ぐのが見えた。
茶金色の髪は淡く光を纏うほど艶やかで、横髪は後へ斜めに切り揃えられている。後ろ髪は背中の中程までの長さで残されており、それを首元で一つに結っている。
瞳も金を宿す茶色。薄い唇に高く整った鼻梁。身長は百九十手前。均整の取れた体付き。好んで着ている白い服が更に光を纏わせていた。腰に履いた白い柄の長剣はゼストラークによって先日人化祝いとして頂戴した神剣だ。
貴族の子息か聖騎士かといわんばかりの出で立ちだった。
シンと静まり返った店の中。奥から出てきたのは、じいじの顔になってレナルカを伴ったタリスとゲンだった。当然のように真っ先にテンキに気付いたのはタリスだ。
「うわっ。どこの騎士様かと思ったじゃない。テンキちゃん、すっごいイケメンだね~。コウヤちゃんと並んだら、間違いなく王子様とその護衛騎士って感じ♪」
《さすがはマスターです。よく分かっておられますね。それに、鑑定をまた上げられましたか?》
隠蔽でも抵抗できないのは困るなと考察していれば、タリスはあっけらかんと告げた。しかし、鑑定されたと感じたのは声を掛けられている時。少し遅かった。
「ちょっと上がってるかも。けど、テンキちゃんだって分かったのは、鑑定の力じゃなくて、勘だよ。直感力ってスキル」
《なるほど。冒険者には有用なスキルですね》
気配を読むよりも先に動けるため、冒険者には有難いスキルだ。
「あんまり現役の時には育たなかったのに、最近上がってるんだよ。なんでだろ……」
《……ご自分の日頃の行いを思い返してみるべきですね》
間違いなく執務やエルテから逃げるために発揮しているとは、聞いていた周りの冒険者達も察した。
そうして冷静になったからだろう。テンキであるという事実に、次第に騒がしくなる。
「嘘だろ……テンキ教官?」
信じられないと目を見開きながら近付いてきたのはグラムだ。
《グラムも直感力のスキルを頑張って上げるといいですよ》
「いや、それマスターでも上がんないって……」
《そうですね……主様に効率の良い上げ方を聞いておきましょう》
「っ、お願いします!」
食い気味にきた。
「ね、ねえ、テンキ教官。どうしてそんな姿に?」
これは女性の冒険者の言葉。頬を染めながら、目はキラキラうっとりとしている。
どうやら自分の容姿は女性には魅力的らしいと、冷静に認識する。容姿を使うというのは、人の感覚だ。よって、これも勉強する必要がある。
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「えっと、主……コウヤくん?」
《そうです。見た目の年齢は仕方がないにしても、周りの体裁は整えておくべきです。従魔より護衛騎士。それで一つか二つの問題は回避できます》
これに、グラムが少し考えてから口を開いた。
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その様子を思い浮かべるに、掌握済みというのが納得できたらしい。
《当然です》
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《いえ。レナルカを抱っこしようと思いまして》
「……は?」
コウヤを真似てニコリと笑って答えれば、視線の先にいた女性達が幸せそうな悲鳴を上げて倒れた。
これは使えると思ったテンキはテンキらしい。この時新たに『魅力』スキルが生えたが気付いてはいない。
《レナルカ》
「テンキ、テンキ……おにいちゃん?」
《っ、な、なるほど……じいじ化をするのも納得できます》
頷きながら手を広げれば、レナルカが嬉しそうに飛び込んできた。文字通り飛んで。
「きゃ~♪」
《ふふ、やはりいつもより安定しますね》
「テンキおにいちゃんのだっこ~♪」
上手に喋るようになったものだと感心する。
周りが、ほおとため息を吐く。とっても絵になる光景だった。
そんな中、外から飛び込んでくる者があった。
《あーっ! テンキずるいっ。僕もレナルカを抱っこするっ》
「誰だ?」
グラムが冒険者達の疑問を口にする。
それは、青年と少年の間。まだあどけなさを残す可愛らしい少年だった。
答えはテンキから告げられた。
《おや。パックン》
「「「パックン!?」」」
《パックン参上♪》
テンキの時よりも仰天する冒険者達だった。
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