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第七章 ギルドと集団暴走
241 マジで神技だって
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第三騎士団の訓練は、コウヤが姿を変えてから何の問題もなく進んだ。
今は、最後のチームが負けて匍匐前進でトラックを回り出した所だ。当然というか、予想通り勝てる者は居なかった。
だが、課せられたトラック一周をやり終えた先の二チームの面々は、誰もがやり切った満足げな表情をしていた。
ただし、誰も立ち上がる力は残っていないようだ。
「さてと、第三騎士団は一周を残すだけですし、近衛の人たち、いきましょうか」
手を一つ叩いて、コウヤがそろそろウズウズしてきている近衛騎士達へ声をかけた。
「何しますか!?」
「なんでもやります!」
「訓練の成果を是非見てください!」
さすがに王族の警護が主な近衛騎士達を全員訓練するわけにもいかず、今回はジルファスとユースールに来た十名の近衛騎士達の内、五名が先にということらしい。
近衛騎士は全員で二十四名。
これも当然というか、コウヤや神官が鍛えた十名と残りの騎士達の実力には差が出てしまっている。なので、別々に訓練するのは理にかなっていた。
「なら、時間の問題もありますし、普通に手合わせしましょう」
「コウヤ様が相手をしてくださるんですか!?」
「ふふ。期待されている所、悪いのですが……ほら、俺もこの姿のままだと、そろそろルー君の目が怖くて……」
「あ~……」
オスロリーリェの正体を知っている者も多く。知らなくても、知っている者たちが説明しているようで、守護妖精だと理解したため、コウヤの姿を変えたのが、人には不可能な絶大な力によるものだと解釈してくれた。
だが、当然ルディエや神官達は違う。コウヤがコウルリーヤであると知っているジルファス達もだが、これがコウヤ自前の魔法によるものだとわかっている。
そして、ルディエはこれに無理をしたのではないかとひたすらコウヤの体を気遣っていた。彼は神子なのだ。必要以上に心配するのも理解できる。
できるのだが、そろそろ本気で怖いくらい睨んでいた。それも、原因となった第三騎士団をだ。
ジザルスが気を利かせて彼らに見えないように立ってくれているが、殺気も漏れ始めているので、気付かれるのももうあと数分だろう。
訓練を始める前の彼らならば、きっといつまで経っても気付かなかっただろう。だが、気配察知も、魔力感知も、危機察知もしっかりスキルとして身に付いた今ならば気付く。
「さすがに小さくなった俺だと、皆さんやり難いと思いますし」
「確かに……やり難いですね」
十三歳のコウヤならば良いが、三歳児のコウヤとは手合わせなんて出来ないだろう。いくらコウヤが強くても子ども相手に本気になるなんて出来ない。
「なので……御指名どうぞ!」
「「「「「へ?」」」」」
どうぞと笑顔で手を向ける先。そこに、神官達が自分たちの愛用の武器を見せて並んでいた。笑顔のアピールもばっちりだ。
「……や、やはりコウっ……いえ! 自分はえっと~……」
「私はコウっ……失礼しました! 選ばせていただけて光栄であります!」
「できればコウっ……み、見たことのない武器ですね~。べ、勉強になります!」
背筋を伸ばし、騎士の五人はそれぞれが選ぶ神官の前へ立って頭を下げていた。若干、手や足が震えていたのは気のせいだろう。
因みに、ジザルスを選ぶ者はいなかった。ノコギリのような大剣を受けるには、彼らでは少し力が足りないので、結果的にはよかった。ジザルスは残念そうだったが。
「皆さんの剣に、不壊の魔法をかけておきますね。怪我をしたら、残った神官さんに回復してもらいますから、気にせず頑張ってください」
そうして始まった神官との手合わせ。久し振りに怖かったというのが、近衛騎士たちが後で口にする感想だ。
姿を三歳児に戻したコウヤは、この間、ルディエに迫られていた。
「なんであんな奴らのために無理するのさ」
「ムリしてないよ。はんどうもでないもの。ね? ムリじゃないでしょ?」
「それでも、あんな礼儀も知らない奴らのためになんて勿体ないよ」
「だって、ちゃんとつたえたかったんだもん……ダメ?」
コテンと首を傾げてルディエを見上げれば、すごくと言葉に詰まっていた。
「だ、ダメじゃない……っ、けどっ、嫌っていうか……っ、に、兄さんがいいなら……いいよ」
「うん! ありがとう、ルーくんっ」
「っ、ん……」
納得はさせた。
こんな感じでコウヤは緩く訓練を終えた。
最後に邪魔になると思い、普通に片付けをする感覚で、作った町のジオラマを崩すと、一部の場所から悲鳴が聞こえた。
オスロリーリェが気を利かせてそこを見せてくれたが、泣き崩れる魔法師達を、影騎士達がワタワタしながら慰めていた。それにクスクスと笑いながら、コウヤはジザルスに伝言を頼む。
「ふふ。ジザさん。まほうしのひとたちに、ごじつつくりかたをおしえますとつたえてください」
「承知しました。落ち着いたら伝えますね」
今はまだワタワタしているので、それが落ち着いてから伝えてくれたらしい。
これを聞いた魔法師達は、狂喜乱舞し、またしばらく影騎士達がワタワタしたそうだ。
その日の夕食時。
騎士宿舎にある食堂では、ちょっとした騒ぎが起きた。
この食堂は全ての騎士団の者たちが一緒に利用する。なので、近衛騎士も中に居るし、第一、第二騎士団も、問題児しかいない第三騎士団も同じように利用するのだ。
いつもは、気を付けないとすぐに雰囲気が悪くなる。原因はプライドだけは高い第三騎士団の者たち。普段は絶対に話しかけないようにしているし、話かけてきた場合は身構え、周りの仲間たちがいつでもフォローに入れるようにピリっとした空気がどうしても出てしまう。
だが今日、第三騎士団の者たちの様子が明らかにおかしい。そして、一人の騎士に第三騎士団の者が珍しく顔を伏せ気味にして近付いていった。いつもは胸を張るようにして、絶対に俯かないのだからいっそ不気味だ。
「あ、あの……」
「ん? っ、あ、ああ……な、なにか……っ」
動揺する騎士を気にしていないのだろうか。第三騎士団の者はそのまま続けて、なんと頭を下げた。
「先日は……巡回の折に助けていただき、ありがとうございました」
「……へ?」
「そ、それだけです。失礼します」
更に深く頭を下げ、第三騎士団たちが固まる場所へ戻って行った。
見回してみると、同じように頭を下げる第三騎士団の者たちの姿がある。はっきり言って大半の者が何が起きたのか分からなかった。
夢でも見たのではないか。そう思えるほど有り得ないこと。
そこで声を上げたのは今日の訓練を見ていた近衛騎士の面々。
「ふっ、さすがはコウヤ様だよなあ。めっちゃ天使だったし、将来のあの姿……あれは神々しいっつうの?」
「本当にな……あいつらの心をまとめて入れ替えさせるとか、マジで神技だって」
「だなあ。うんうん。コウヤ様は神様みたいな方だよ。俺、毎晩ユースールの方に向かって拝んでるし」
「あ~、やるやる。なんか拝みたくなるんだよな~。今の俺らがいるのも、コウヤ様のお陰だし」
「ソレな。あんな人が居るんだから、ユースールのギルドとか……もうね。聞いたか? 最近はテンキさんが教官してるらしいぞ?」
彼らはコウヤがコウルリーヤだとは知らない。知らず素で神さま扱いする。
そして、近衛騎士の五人は、第三騎士団の者たちの様子を改めて確認してからそちらに近付いて行った。
誰もがヤバいと身構える。これは一触即発。乱闘になるのではと緊張していた。
************
読んでくださりありがとうございます◎
三日空きます。
よろしくお願いします◎
今は、最後のチームが負けて匍匐前進でトラックを回り出した所だ。当然というか、予想通り勝てる者は居なかった。
だが、課せられたトラック一周をやり終えた先の二チームの面々は、誰もがやり切った満足げな表情をしていた。
ただし、誰も立ち上がる力は残っていないようだ。
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さすがに王族の警護が主な近衛騎士達を全員訓練するわけにもいかず、今回はジルファスとユースールに来た十名の近衛騎士達の内、五名が先にということらしい。
近衛騎士は全員で二十四名。
これも当然というか、コウヤや神官が鍛えた十名と残りの騎士達の実力には差が出てしまっている。なので、別々に訓練するのは理にかなっていた。
「なら、時間の問題もありますし、普通に手合わせしましょう」
「コウヤ様が相手をしてくださるんですか!?」
「ふふ。期待されている所、悪いのですが……ほら、俺もこの姿のままだと、そろそろルー君の目が怖くて……」
「あ~……」
オスロリーリェの正体を知っている者も多く。知らなくても、知っている者たちが説明しているようで、守護妖精だと理解したため、コウヤの姿を変えたのが、人には不可能な絶大な力によるものだと解釈してくれた。
だが、当然ルディエや神官達は違う。コウヤがコウルリーヤであると知っているジルファス達もだが、これがコウヤ自前の魔法によるものだとわかっている。
そして、ルディエはこれに無理をしたのではないかとひたすらコウヤの体を気遣っていた。彼は神子なのだ。必要以上に心配するのも理解できる。
できるのだが、そろそろ本気で怖いくらい睨んでいた。それも、原因となった第三騎士団をだ。
ジザルスが気を利かせて彼らに見えないように立ってくれているが、殺気も漏れ始めているので、気付かれるのももうあと数分だろう。
訓練を始める前の彼らならば、きっといつまで経っても気付かなかっただろう。だが、気配察知も、魔力感知も、危機察知もしっかりスキルとして身に付いた今ならば気付く。
「さすがに小さくなった俺だと、皆さんやり難いと思いますし」
「確かに……やり難いですね」
十三歳のコウヤならば良いが、三歳児のコウヤとは手合わせなんて出来ないだろう。いくらコウヤが強くても子ども相手に本気になるなんて出来ない。
「なので……御指名どうぞ!」
「「「「「へ?」」」」」
どうぞと笑顔で手を向ける先。そこに、神官達が自分たちの愛用の武器を見せて並んでいた。笑顔のアピールもばっちりだ。
「……や、やはりコウっ……いえ! 自分はえっと~……」
「私はコウっ……失礼しました! 選ばせていただけて光栄であります!」
「できればコウっ……み、見たことのない武器ですね~。べ、勉強になります!」
背筋を伸ばし、騎士の五人はそれぞれが選ぶ神官の前へ立って頭を下げていた。若干、手や足が震えていたのは気のせいだろう。
因みに、ジザルスを選ぶ者はいなかった。ノコギリのような大剣を受けるには、彼らでは少し力が足りないので、結果的にはよかった。ジザルスは残念そうだったが。
「皆さんの剣に、不壊の魔法をかけておきますね。怪我をしたら、残った神官さんに回復してもらいますから、気にせず頑張ってください」
そうして始まった神官との手合わせ。久し振りに怖かったというのが、近衛騎士たちが後で口にする感想だ。
姿を三歳児に戻したコウヤは、この間、ルディエに迫られていた。
「なんであんな奴らのために無理するのさ」
「ムリしてないよ。はんどうもでないもの。ね? ムリじゃないでしょ?」
「それでも、あんな礼儀も知らない奴らのためになんて勿体ないよ」
「だって、ちゃんとつたえたかったんだもん……ダメ?」
コテンと首を傾げてルディエを見上げれば、すごくと言葉に詰まっていた。
「だ、ダメじゃない……っ、けどっ、嫌っていうか……っ、に、兄さんがいいなら……いいよ」
「うん! ありがとう、ルーくんっ」
「っ、ん……」
納得はさせた。
こんな感じでコウヤは緩く訓練を終えた。
最後に邪魔になると思い、普通に片付けをする感覚で、作った町のジオラマを崩すと、一部の場所から悲鳴が聞こえた。
オスロリーリェが気を利かせてそこを見せてくれたが、泣き崩れる魔法師達を、影騎士達がワタワタしながら慰めていた。それにクスクスと笑いながら、コウヤはジザルスに伝言を頼む。
「ふふ。ジザさん。まほうしのひとたちに、ごじつつくりかたをおしえますとつたえてください」
「承知しました。落ち着いたら伝えますね」
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これを聞いた魔法師達は、狂喜乱舞し、またしばらく影騎士達がワタワタしたそうだ。
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騎士宿舎にある食堂では、ちょっとした騒ぎが起きた。
この食堂は全ての騎士団の者たちが一緒に利用する。なので、近衛騎士も中に居るし、第一、第二騎士団も、問題児しかいない第三騎士団も同じように利用するのだ。
いつもは、気を付けないとすぐに雰囲気が悪くなる。原因はプライドだけは高い第三騎士団の者たち。普段は絶対に話しかけないようにしているし、話かけてきた場合は身構え、周りの仲間たちがいつでもフォローに入れるようにピリっとした空気がどうしても出てしまう。
だが今日、第三騎士団の者たちの様子が明らかにおかしい。そして、一人の騎士に第三騎士団の者が珍しく顔を伏せ気味にして近付いていった。いつもは胸を張るようにして、絶対に俯かないのだからいっそ不気味だ。
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「ん? っ、あ、ああ……な、なにか……っ」
動揺する騎士を気にしていないのだろうか。第三騎士団の者はそのまま続けて、なんと頭を下げた。
「先日は……巡回の折に助けていただき、ありがとうございました」
「……へ?」
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見回してみると、同じように頭を下げる第三騎士団の者たちの姿がある。はっきり言って大半の者が何が起きたのか分からなかった。
夢でも見たのではないか。そう思えるほど有り得ないこと。
そこで声を上げたのは今日の訓練を見ていた近衛騎士の面々。
「ふっ、さすがはコウヤ様だよなあ。めっちゃ天使だったし、将来のあの姿……あれは神々しいっつうの?」
「本当にな……あいつらの心をまとめて入れ替えさせるとか、マジで神技だって」
「だなあ。うんうん。コウヤ様は神様みたいな方だよ。俺、毎晩ユースールの方に向かって拝んでるし」
「あ~、やるやる。なんか拝みたくなるんだよな~。今の俺らがいるのも、コウヤ様のお陰だし」
「ソレな。あんな人が居るんだから、ユースールのギルドとか……もうね。聞いたか? 最近はテンキさんが教官してるらしいぞ?」
彼らはコウヤがコウルリーヤだとは知らない。知らず素で神さま扱いする。
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