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第七章 ギルドと集団暴走
231 ワガママなご令嬢でしょうね
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聖魔教の神官達は優秀だ。白夜部隊は言わずもがな。新規参入の者達でも、一度経験すれば二度目は何も指示をしなくても行動できてしまう。
そうして、儀式の準備は驚くほどスムーズに、それも前回とは比べものにならない程完璧に整っていった。
「じゃあ、棟梁達はここでお茶でもして待っててください」
「ああ……」
今回の儀式、前回の儀式の時は王都に居て見ることが出来なかった棟梁や屋台部隊の者達にも参列してもらうことになっていた。
「ふふ。緊張してます?」
「……当たり前だろう……」
「見てるだけですよ? 演劇を観るくらいの気軽な感じで良いです。演説しろなんて言いませんからね」
「……分かった……」
棟梁達は、いつもの作業着ではない。それなりに値の張る礼服だ。もちろん、屋台部隊もだ。
「コウヤも無茶言うよ。あたしだって緊張してんだから。こんな服……一生に一度だって着る機会ないよ」
「そうですか? とっても似合ってますよ。マリアーナさん。でも言っておきますけど、結婚式の時はドレス着てもらいますからね?」
「っ……は?」
完全に話を理解できていない表情だった。
「だって、マリアーナさんとゼットさんの結婚式は、数百年振りの結婚式の様式を取りますからね。女の人の憧れを一身に集めてもらいますよ~♪ あ、でも、ゼットさんはもっと責任重大です。結婚に夢を♪ ですよ!」
口を少し開けたまま瞬きもしなくなってしまったので、ここはまあ再起動するまで置いておこうとコウヤは聖堂に移動した。
聖堂に入る前、神子の礼服を身に纏ったキラキラなルディエが待ち構えていた。
「兄さん……っ」
その表情は不安そうだ。何が言いたいか分かるのは、彼を弟のように思っているからか、神と神子の繋がりのせいかは分からない。
「そんな顔しなくても、無理はしないよ。オスローまで巻き込んで聖域を安定させてくれたんでしょ? ここまでの状態にするの……半年くらいはかかると思ってたのに五日とかびっくりしたよ」
「兄さんのためだもんっ。何だってするよっ」
「ふふ。うん。ありがとう」
「ん……っ」
今は髪が乱れるといけないので頭は撫でてやれないが、心からの感謝の笑みを浮かべる。それを見たルディエは、顔を赤くして恥ずかしそうに下を向いていた。
だが、すぐに気持ちを切り替え、ルディエはもう一つの不安要素を気にする。
「ねえ……本当にあいつら、入れていいの?」
「ここでは何もできないよ。入れたなら問題ないよ。何より、一番確かなのは本人達の目で見る事でしょ? 今回はマリーちゃんのやったように全員に見せられないもの。教会の前に一つだけだし」
マリーファルニェがやったように、儀式の様子を空に映し出すという芸当はオスロリーリェにはできない。経験不足だ。マリーファルニェはかなり高位の妖精になっている。何より、住民にその存在が受け入れられているからこそできたこと。
オスロリーリェが今回出来るのは、教会の前にスクリーンを用意して見せるのが精一杯だ。そのため、訳が分からないなりに、近所の人々が教会の前に集まっていたりする。
「なら、外でもいいじゃん……」
「好きにさせてみようと思ってね。それに、映像だと信憑性が低くなるから」
「ん?」
コウヤは映像加工をするのがほぼ当たり前の世界を知っているので、この感覚があるのは仕方がない。そうでなくても、信じられない事柄に『こんなものは嘘だ!』と大声で言うような人種はいくらでもいる。
「きちんと目で見たものしか信じられない人って居るからね。特に、あの教会の人達はそういう傾向がありそうだ。だから、魔法とかを介さない方がいいんだよ」
「……分かった……けど、儀式が終わったらすぐに追い出すから」
「うん。それでいいよ」
折り合いをつけてくれたようで何よりだ。
儀式はもうすぐ。順次聖堂の方には人が入ってきている。その中に、神教国の聖女が居るという。今のコウヤと同じくらいだろうか。ルディエより少し年上といった少女。
その少女をそっと覗き見た。さすがに服装は教会の物ではない。貴族の令嬢と言っても良い服を着ていた。両脇には付き添いだろう。真面目そうな青年が一人と老人が一人。こちらも良い服を着ている。その隣に座る者達は少し居心地が悪そうだ。
「服だけじゃなく、態度も立派に令嬢だな……」
そう呟けば、隣に現れたリウムがクスリと笑った。
「それも、少々ワガママなご令嬢でしょうねえ」
「あ~、それっぽいね。話を聞かなかった時の第二王妃と同じ雰囲気があります」
クスクスと笑ってしまうのは、これぞ『悪役令嬢』という言葉が似合いそうだからだ。物語だけの存在ではないと思うと笑えてしまう。
リウムは少しの間その三人を見つめてから真面目な声で告げる。
「あれが五人いる聖女の内の一人。第五位のリスティアンです。隣にいる老人がこの国の神教国教会をまとめる大司教のフーブル。青年の方が聖騎士のブランナです」
「聖騎士なんて本当に居たんですね」
「名前だけです。実力は今の私よりも劣りましょう」
「なるほど」
自分を過大評価しているわけではなく、真実なのだろう。リウムは童顔だからというわけではなく若い。何より優秀だ。あと数年で白夜部隊にも匹敵するまでの実力を持つだろう。
「どうされますか? 帰さない……ということも可能ですよ?」
こういう言葉を聞くと、白夜部隊に本当に近づいてきたなと思う。
「実害がないなら、今はまだ放っておきます。どうせやるなら、まとめてやりたいですからね」
「承知しました」
あっさり飲み込むのも彼らしい。
ゆっくりと観察していたら、王族達も移動して来たようだ。棟梁達も席についた。彼らは最前列だ。
「そろそろ儀式が始まります」
「うん」
ここにもあるバルコニー席へと案内されながら、コウヤは最終確認をする。
「儀式が終わったら手はず通り、アビリス王達をあの部屋に案内……お願いね」
儀式の後、ゼストラーク達との話し合いの場が設けられている。一度神界へ戻るが、道を繋げる用意はできているので、すぐにまたここへ降り立つことになる。コウヤもコウルリーヤとして席につくつもりだ。
「お任せください。それとコウヤ様……」
「うん?」
席に着いてすぐ、リウムは片膝をついた。
「コウヤ様が何者であろうとコウヤ様として受け入れる……それが神官達の総意でございます。どうぞ、お忘れくださいませんように」
「……そう……うん。ありがとう……ふふ。気が楽になったよ」
「それはようございました」
知らず、少し緊張していたようだ。それが消えたのを見て、リウムは嬉しそうに笑った。
「じゃあ、いってくる」
「はい。行ってらっしゃいませ」
見送られ、コウヤはコウルリーヤとして祭壇に降り立った。
◆ ◆ ◆
少女にはもう一度会いたいと思っていた者が一人いた。
赤く見える瞳は妖しく光り、それでも幼いその姿に似合わぬ強さが見えた。
幼い頃に見た幻。そう思った時は何度もあった。だが、聖女となってそれが『神官殺し』と呼ばれる者だと知ってときめいた。
女子とは、物語りに憧れるもの。その中でも『決して許されぬ関係』というのは大好物だ。彼女もその例に漏れなかった。
だから、今見ているその人が『憧れのあの人』だと知って興奮しない方がおかしい。
少女は口元を押さえ、小さな呟きを続ける。
「うそうそっ……こんなことってあるの!? あの方だわっ……っ」
少しばかり年下になるだろうが、そんなことは些細なこと。自分は聖女で、相手は神子。それも敵となった教会の者。ときめきは最高潮に達していた。
「運命よっ……運命だわ……っ、私の王子様っ……」
大興奮する聖女の横にいる二人は、そんな様子には気付いていない。彼らは、完全にこの荘厳な雰囲気に呑まれていた。儀式に釘付けになっているのだ。他の住民達もそうで、興奮しているのは少女だけ。
だが、そこへ神が顕現すれば変わる。
「そんなっ……っ、本当に神がっ……」
大司教は驚愕し真っ青になり、聖騎士の青年は感動のあまり震えていた。多くの者は青年と同じように感動し、残りはただただ敬服する。
そんな中、聖女は悲鳴を上げそうなほど興奮していた。ルディエに運命を感じていた時よりも強く惹きつけられている。見つめるのは一点。ルディエを優しく褒めるように目を細める青年。
「っ、あれが……っ、あれが邪神!? 昔の奴らバカじゃないの!? どこに目ぇつけてたのよっ」
思わず呟きが昔の孤児院にいた頃の荒っぽい口調になる。
「神じゃんっ、神だよ! 王子とかどうでもいいわっ! 何あれっ。何あの人ぉぉぉっ。超タイプ!!」
これを大声で言わないのはすごいことだ。興奮して鼻血が出る寸前だ。
「ああっ……私っ、私っ……っ、よし、こっちの教会に移ろう!」
そう彼女はあっさり寝返ることを決意した。
************
読んでくださりありがとうございます◎
三日空きます。
よろしくお願いします◎
そうして、儀式の準備は驚くほどスムーズに、それも前回とは比べものにならない程完璧に整っていった。
「じゃあ、棟梁達はここでお茶でもして待っててください」
「ああ……」
今回の儀式、前回の儀式の時は王都に居て見ることが出来なかった棟梁や屋台部隊の者達にも参列してもらうことになっていた。
「ふふ。緊張してます?」
「……当たり前だろう……」
「見てるだけですよ? 演劇を観るくらいの気軽な感じで良いです。演説しろなんて言いませんからね」
「……分かった……」
棟梁達は、いつもの作業着ではない。それなりに値の張る礼服だ。もちろん、屋台部隊もだ。
「コウヤも無茶言うよ。あたしだって緊張してんだから。こんな服……一生に一度だって着る機会ないよ」
「そうですか? とっても似合ってますよ。マリアーナさん。でも言っておきますけど、結婚式の時はドレス着てもらいますからね?」
「っ……は?」
完全に話を理解できていない表情だった。
「だって、マリアーナさんとゼットさんの結婚式は、数百年振りの結婚式の様式を取りますからね。女の人の憧れを一身に集めてもらいますよ~♪ あ、でも、ゼットさんはもっと責任重大です。結婚に夢を♪ ですよ!」
口を少し開けたまま瞬きもしなくなってしまったので、ここはまあ再起動するまで置いておこうとコウヤは聖堂に移動した。
聖堂に入る前、神子の礼服を身に纏ったキラキラなルディエが待ち構えていた。
「兄さん……っ」
その表情は不安そうだ。何が言いたいか分かるのは、彼を弟のように思っているからか、神と神子の繋がりのせいかは分からない。
「そんな顔しなくても、無理はしないよ。オスローまで巻き込んで聖域を安定させてくれたんでしょ? ここまでの状態にするの……半年くらいはかかると思ってたのに五日とかびっくりしたよ」
「兄さんのためだもんっ。何だってするよっ」
「ふふ。うん。ありがとう」
「ん……っ」
今は髪が乱れるといけないので頭は撫でてやれないが、心からの感謝の笑みを浮かべる。それを見たルディエは、顔を赤くして恥ずかしそうに下を向いていた。
だが、すぐに気持ちを切り替え、ルディエはもう一つの不安要素を気にする。
「ねえ……本当にあいつら、入れていいの?」
「ここでは何もできないよ。入れたなら問題ないよ。何より、一番確かなのは本人達の目で見る事でしょ? 今回はマリーちゃんのやったように全員に見せられないもの。教会の前に一つだけだし」
マリーファルニェがやったように、儀式の様子を空に映し出すという芸当はオスロリーリェにはできない。経験不足だ。マリーファルニェはかなり高位の妖精になっている。何より、住民にその存在が受け入れられているからこそできたこと。
オスロリーリェが今回出来るのは、教会の前にスクリーンを用意して見せるのが精一杯だ。そのため、訳が分からないなりに、近所の人々が教会の前に集まっていたりする。
「なら、外でもいいじゃん……」
「好きにさせてみようと思ってね。それに、映像だと信憑性が低くなるから」
「ん?」
コウヤは映像加工をするのがほぼ当たり前の世界を知っているので、この感覚があるのは仕方がない。そうでなくても、信じられない事柄に『こんなものは嘘だ!』と大声で言うような人種はいくらでもいる。
「きちんと目で見たものしか信じられない人って居るからね。特に、あの教会の人達はそういう傾向がありそうだ。だから、魔法とかを介さない方がいいんだよ」
「……分かった……けど、儀式が終わったらすぐに追い出すから」
「うん。それでいいよ」
折り合いをつけてくれたようで何よりだ。
儀式はもうすぐ。順次聖堂の方には人が入ってきている。その中に、神教国の聖女が居るという。今のコウヤと同じくらいだろうか。ルディエより少し年上といった少女。
その少女をそっと覗き見た。さすがに服装は教会の物ではない。貴族の令嬢と言っても良い服を着ていた。両脇には付き添いだろう。真面目そうな青年が一人と老人が一人。こちらも良い服を着ている。その隣に座る者達は少し居心地が悪そうだ。
「服だけじゃなく、態度も立派に令嬢だな……」
そう呟けば、隣に現れたリウムがクスリと笑った。
「それも、少々ワガママなご令嬢でしょうねえ」
「あ~、それっぽいね。話を聞かなかった時の第二王妃と同じ雰囲気があります」
クスクスと笑ってしまうのは、これぞ『悪役令嬢』という言葉が似合いそうだからだ。物語だけの存在ではないと思うと笑えてしまう。
リウムは少しの間その三人を見つめてから真面目な声で告げる。
「あれが五人いる聖女の内の一人。第五位のリスティアンです。隣にいる老人がこの国の神教国教会をまとめる大司教のフーブル。青年の方が聖騎士のブランナです」
「聖騎士なんて本当に居たんですね」
「名前だけです。実力は今の私よりも劣りましょう」
「なるほど」
自分を過大評価しているわけではなく、真実なのだろう。リウムは童顔だからというわけではなく若い。何より優秀だ。あと数年で白夜部隊にも匹敵するまでの実力を持つだろう。
「どうされますか? 帰さない……ということも可能ですよ?」
こういう言葉を聞くと、白夜部隊に本当に近づいてきたなと思う。
「実害がないなら、今はまだ放っておきます。どうせやるなら、まとめてやりたいですからね」
「承知しました」
あっさり飲み込むのも彼らしい。
ゆっくりと観察していたら、王族達も移動して来たようだ。棟梁達も席についた。彼らは最前列だ。
「そろそろ儀式が始まります」
「うん」
ここにもあるバルコニー席へと案内されながら、コウヤは最終確認をする。
「儀式が終わったら手はず通り、アビリス王達をあの部屋に案内……お願いね」
儀式の後、ゼストラーク達との話し合いの場が設けられている。一度神界へ戻るが、道を繋げる用意はできているので、すぐにまたここへ降り立つことになる。コウヤもコウルリーヤとして席につくつもりだ。
「お任せください。それとコウヤ様……」
「うん?」
席に着いてすぐ、リウムは片膝をついた。
「コウヤ様が何者であろうとコウヤ様として受け入れる……それが神官達の総意でございます。どうぞ、お忘れくださいませんように」
「……そう……うん。ありがとう……ふふ。気が楽になったよ」
「それはようございました」
知らず、少し緊張していたようだ。それが消えたのを見て、リウムは嬉しそうに笑った。
「じゃあ、いってくる」
「はい。行ってらっしゃいませ」
見送られ、コウヤはコウルリーヤとして祭壇に降り立った。
◆ ◆ ◆
少女にはもう一度会いたいと思っていた者が一人いた。
赤く見える瞳は妖しく光り、それでも幼いその姿に似合わぬ強さが見えた。
幼い頃に見た幻。そう思った時は何度もあった。だが、聖女となってそれが『神官殺し』と呼ばれる者だと知ってときめいた。
女子とは、物語りに憧れるもの。その中でも『決して許されぬ関係』というのは大好物だ。彼女もその例に漏れなかった。
だから、今見ているその人が『憧れのあの人』だと知って興奮しない方がおかしい。
少女は口元を押さえ、小さな呟きを続ける。
「うそうそっ……こんなことってあるの!? あの方だわっ……っ」
少しばかり年下になるだろうが、そんなことは些細なこと。自分は聖女で、相手は神子。それも敵となった教会の者。ときめきは最高潮に達していた。
「運命よっ……運命だわ……っ、私の王子様っ……」
大興奮する聖女の横にいる二人は、そんな様子には気付いていない。彼らは、完全にこの荘厳な雰囲気に呑まれていた。儀式に釘付けになっているのだ。他の住民達もそうで、興奮しているのは少女だけ。
だが、そこへ神が顕現すれば変わる。
「そんなっ……っ、本当に神がっ……」
大司教は驚愕し真っ青になり、聖騎士の青年は感動のあまり震えていた。多くの者は青年と同じように感動し、残りはただただ敬服する。
そんな中、聖女は悲鳴を上げそうなほど興奮していた。ルディエに運命を感じていた時よりも強く惹きつけられている。見つめるのは一点。ルディエを優しく褒めるように目を細める青年。
「っ、あれが……っ、あれが邪神!? 昔の奴らバカじゃないの!? どこに目ぇつけてたのよっ」
思わず呟きが昔の孤児院にいた頃の荒っぽい口調になる。
「神じゃんっ、神だよ! 王子とかどうでもいいわっ! 何あれっ。何あの人ぉぉぉっ。超タイプ!!」
これを大声で言わないのはすごいことだ。興奮して鼻血が出る寸前だ。
「ああっ……私っ、私っ……っ、よし、こっちの教会に移ろう!」
そう彼女はあっさり寝返ることを決意した。
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