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第七章 ギルドと集団暴走
227 調べても構いませんね?
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コウヤはテンキとパックンを一応の護衛として棟梁達の元に置き、ダンゴとニール、ビジェを引き連れて商業ギルドに向かった。
因みにここへ来る間、教会の周りを少し回ってみた。ビジェも隠密行動が出来るようになったし、ニールはなぜか自然にできていたので、見つからないように観察して回ったのだ。
そして、ギルド職員らしき者達を数人と、商人関係者十数名を捕縛した。
「結構居たね~」
「はい」
《案外、隠れるの下手でしゅ》
「……」
「ビジェ、どうしました?」
コウヤは不服そうなビジェを見上げながら歩く。後ろをついてくるビジェとニールは、サンタの袋をそれぞれ担いでいる。中にはおじさんとお兄さんが詰まっていた。
「……ニール……文官……違ウ?」
「ん?」
「わたくしは文官で間違いありません」
意味を理解できなかったコウヤの代わりに、ニールはちゃんと理解して答えた。
「ただ、少し武官にも暗部にも負けぬように精進しているだけです」
「……それ、文官じゃナイ」
「文官です」
この調子で、二人は商業ギルドに向かう間中、ずっと『文官だ』『文官じゃない』を繰り返していた。それを聞きながら、コウヤはただ穏やかに笑っていた。
中に入ると、感じの悪いあの受付令嬢が気付いて顔色を変えた。そして、慌てて奥へと駆け込んで行く。あの感じは逃げたのではなく助けを求めに行ったのだろう。
すぐに奥から飛び出して来たのはこの商業ギルドのマスター。ギルド長の女性だった。
「コウヤ様っ。本日はどのようなご用でしょうか!」
彼女の目は、ニールとビジェの担ぐ大きな袋に一度向けられる。だが、すぐに取り繕うように笑みを浮かべてコウヤを見る。
「こんにちは。できればゆっくりお話がしたいのですが」
「っ、喜んでっ。どうぞこちらへっ」
「お邪魔します」
コウヤに続いてニールとビジェも案内されるまま、奥へと入って行く。視線を集めたのは仕方がない。
「どうぞっ。お掛けください」
「はい」
執務室の談話用のソファ。ギルド長の前に座ったコウヤ。その後ろにはニールとビジェが控えて立ったままだ。ビジェは扉の側。ニールはコウヤの斜め後ろにピタリと付いた。二人の持って来たサンタの袋はニールの横に置く。
ギルド長は、コウヤの後ろに二人が付いたことで、どんな関係かと不思議に思ったらしい。
「そちらは……」
「補佐のニールと申します。彼は護衛ですので、お気になさらず」
答えたニールの、補佐という言葉に少々力が入っていたのには気付かなかったことにした。
「そ、そうですか……あ、それで、ご用件とは?」
ギルド長としては、ニールとビジェが持っていたサンタの袋の中身が気になっている様子。コウヤが開発した何かを持ってきてくれたと思っているようだ。期待する目だった。
なので、はっきりと切り替えてもらうことにする。
「はい。一つは抗議を」
「こっ、抗議ですかっ? な、何か失礼を!?」
期待するドキドキから、一気に血の気の引くドキドキに変わったことだろう。酷く怯えたような、慌てたような表情になるギルド長に、コウヤは笑みを浮かべて落ち着かせる。
「私にではなく、聖魔教会を建てたドラム組や屋台部隊の面々への対応についてです。商人達やこちらのギルド職員達が、無理な勧誘や、付け回しを行ったそうですね」
「っ、そ、そんなこ、ことは……っ、いえっ、はいっ、申し訳ありません!!」
わざわざ対外用に『私』と言うほどコウヤは少し怒っていた。王相手でも『俺』で通していたコウヤにしては珍しいと気付くのは、この場ではニールくらいだろうか。
ギルド長は立ち上がって勢いよく頭を下げる。誤魔化しは効かないと今更ながらに気付いたようだ。だが、それで許せるものではない。
「彼らは普段、ユースールに籠もりがちで、今回は少し外を楽しんでくれたらと思っていたのです……それを邪魔されては困ります」
「はっ、はいっ! 申し訳ございません!!」
ユースールの外は敵だと思っている節のあった彼らにとって、今回の王都観光はとても勇気の要ることでもあった。いつまでも怖がっていてはいけないと思い始めていた彼らのために、コウヤがお膳立てしたのだ。
何も気付かないふりで『たまにはユースール以外を見てみると、良いアイデアとか浮かぶかもしれませんよ?』なんて言って薦めてみた。だから彼らも『なら外を見てみるか』と軽い気持ちで出かけられたのだ。
それなのにストーカー行為に、付きまとい。これでは外出が嫌になるのも仕方がない。せっかく勇気を出した彼らはまた心を閉ざしてしまった。
これにより、ユースールと他を比べるということもできなくなり、異常性が通常化していくことになる。コウヤが悪いのではなく、引きこもっている彼らにも問題があるのだ。
「今日、この後帰りますし、今更謝ってもらっても仕方ありません。一応、私からの抗議はこれくらいにしておきます。今回のことで、彼らがあなた方に協力することはなくなったと理解してください」
「っ、そんなっ」
今更慌てても遅い。ギルド職員達も混ざっていたということは、ギルド長の許可もあったということだ。敵認定は確実に成された。
実は、コウヤも商業ギルドが動くことは予想していた。あえて泳がせたのは、対応の仕方によって、この先信頼できるかどうかを試したかったのだ。見事に失格だった。
そして、恐らくこの後、帰ってからユースールの商業ギルド長であるゼットや、レンスフィートからも抗議が入るだろう。これで彼女の進退も決まる。
ギルド長はどうにか取りなしてもらおうと目で訴えてくるが、コウヤはきっぱり無視して話を進めた。
「それと、確認をしたいのですが、神教国の教会と特別な取引をしていた方をご存知ではありませんか?」
「教会と……っ、そ、それはあったとしてもお話することは……っ」
協力できないらしい。ならばそれでも良い。
「でしたら、こちらを確認してください」
「っ、これはっ、あ、ど、どうしてコレを!?」
酷く動揺するギルド長。一目で分かるとはさすがだ。差し出したのは、教国の教会で見つけた帳簿を写したものだ。コウヤが全て書類関係は整理したのだから、覚えている。とっても怪しい帳簿だった。そして、ギルド長のこの反応を見る限り、彼女も承知のことだったのだろう。
「この金額は異常ですよね。一度の取引で、一教会が動かせるようなものではありません。項目も他国の地域の名前でした。特別な香辛料があるわけでもない。迷宮品であってもこの金額は異常ですよ」
「っ……」
地方の小さな村の名前もあり、それが地域名であると国では特定することは出来なかったらしい。ご丁寧に項目に書かれていたのも、バレることはないとタカを括っていたのだろう。だが、コウヤにこれは通用しない。
「そして、こちらが取引していた商人のリストです」
「っ、こんなっ……」
「許可は要りません。確認をしてもらいたかっただけです。この後、このリストにある商人の商家について、家宅捜索させていただきます。もちろん、こちらのギルドも念入りに」
「そっ、そんなことっ、許されませんわ! 国の要請でもなく、一個人が調べるなどっ。許可できません!」
立ち上がって強気に反対するギルド長。だが、それも予想通りだ。
「では、国の要請ならば構わないということですね」
「っ、国っ……いいえ、取引先である神教国の許可が要りますっ。国の関係にも関わってきますもの!」
そこまで織り込み済みの取引だったのかとコウヤは冷静に分析した。
「神教国については気にする必要はありません。新しくできた聖魔教会の大司教達は徹底抗戦の構えで、この国に手出しはさせませんよ。聖魔教は、現代で唯一、神に認められた教会です。神教を第一とするあの国が、手出しできるはずがない」
「っ……」
神教国がこちらに手出しをすれば、一気に信徒達の中に不信感が生まれるだろう。既に噂は広めている。神教会は怪我人の治療も満足に出来ない教会であるというそれだけで、十分な脅威を感じているような状態を見れば、神教国は当分、手を出してはこないだろう。
「後日行われる聖魔教の儀式には、国王も出席されます。国が認め、教会が招くのです。この関係を見れば、神教国が手を出してはならない国であると認めると思いませんか?」
「っ、そ、そんなっ……」
力なく座り込むギルド長。それを見て、コウヤはトドメの一言を告げる。
「この国に居るあなた方は、切り捨てられます」
「……っ……」
「調べても構いませんね?」
「はい……協力させて……いただきます……っ」
その言葉を待っていたというように、扉が開く。ビジェも警戒していなかったのは、知った気配だったからだ。
「お待たせいたしました師匠! 第一魔法師隊長、フロウルとエミール、参上いたしました!!」
それは、影騎士にエミールと名付けたあの時の魔法師だった。
************
読んでくださりありがとうございます◎
三日空きます。
よろしくお願いします◎
因みにここへ来る間、教会の周りを少し回ってみた。ビジェも隠密行動が出来るようになったし、ニールはなぜか自然にできていたので、見つからないように観察して回ったのだ。
そして、ギルド職員らしき者達を数人と、商人関係者十数名を捕縛した。
「結構居たね~」
「はい」
《案外、隠れるの下手でしゅ》
「……」
「ビジェ、どうしました?」
コウヤは不服そうなビジェを見上げながら歩く。後ろをついてくるビジェとニールは、サンタの袋をそれぞれ担いでいる。中にはおじさんとお兄さんが詰まっていた。
「……ニール……文官……違ウ?」
「ん?」
「わたくしは文官で間違いありません」
意味を理解できなかったコウヤの代わりに、ニールはちゃんと理解して答えた。
「ただ、少し武官にも暗部にも負けぬように精進しているだけです」
「……それ、文官じゃナイ」
「文官です」
この調子で、二人は商業ギルドに向かう間中、ずっと『文官だ』『文官じゃない』を繰り返していた。それを聞きながら、コウヤはただ穏やかに笑っていた。
中に入ると、感じの悪いあの受付令嬢が気付いて顔色を変えた。そして、慌てて奥へと駆け込んで行く。あの感じは逃げたのではなく助けを求めに行ったのだろう。
すぐに奥から飛び出して来たのはこの商業ギルドのマスター。ギルド長の女性だった。
「コウヤ様っ。本日はどのようなご用でしょうか!」
彼女の目は、ニールとビジェの担ぐ大きな袋に一度向けられる。だが、すぐに取り繕うように笑みを浮かべてコウヤを見る。
「こんにちは。できればゆっくりお話がしたいのですが」
「っ、喜んでっ。どうぞこちらへっ」
「お邪魔します」
コウヤに続いてニールとビジェも案内されるまま、奥へと入って行く。視線を集めたのは仕方がない。
「どうぞっ。お掛けください」
「はい」
執務室の談話用のソファ。ギルド長の前に座ったコウヤ。その後ろにはニールとビジェが控えて立ったままだ。ビジェは扉の側。ニールはコウヤの斜め後ろにピタリと付いた。二人の持って来たサンタの袋はニールの横に置く。
ギルド長は、コウヤの後ろに二人が付いたことで、どんな関係かと不思議に思ったらしい。
「そちらは……」
「補佐のニールと申します。彼は護衛ですので、お気になさらず」
答えたニールの、補佐という言葉に少々力が入っていたのには気付かなかったことにした。
「そ、そうですか……あ、それで、ご用件とは?」
ギルド長としては、ニールとビジェが持っていたサンタの袋の中身が気になっている様子。コウヤが開発した何かを持ってきてくれたと思っているようだ。期待する目だった。
なので、はっきりと切り替えてもらうことにする。
「はい。一つは抗議を」
「こっ、抗議ですかっ? な、何か失礼を!?」
期待するドキドキから、一気に血の気の引くドキドキに変わったことだろう。酷く怯えたような、慌てたような表情になるギルド長に、コウヤは笑みを浮かべて落ち着かせる。
「私にではなく、聖魔教会を建てたドラム組や屋台部隊の面々への対応についてです。商人達やこちらのギルド職員達が、無理な勧誘や、付け回しを行ったそうですね」
「っ、そ、そんなこ、ことは……っ、いえっ、はいっ、申し訳ありません!!」
わざわざ対外用に『私』と言うほどコウヤは少し怒っていた。王相手でも『俺』で通していたコウヤにしては珍しいと気付くのは、この場ではニールくらいだろうか。
ギルド長は立ち上がって勢いよく頭を下げる。誤魔化しは効かないと今更ながらに気付いたようだ。だが、それで許せるものではない。
「彼らは普段、ユースールに籠もりがちで、今回は少し外を楽しんでくれたらと思っていたのです……それを邪魔されては困ります」
「はっ、はいっ! 申し訳ございません!!」
ユースールの外は敵だと思っている節のあった彼らにとって、今回の王都観光はとても勇気の要ることでもあった。いつまでも怖がっていてはいけないと思い始めていた彼らのために、コウヤがお膳立てしたのだ。
何も気付かないふりで『たまにはユースール以外を見てみると、良いアイデアとか浮かぶかもしれませんよ?』なんて言って薦めてみた。だから彼らも『なら外を見てみるか』と軽い気持ちで出かけられたのだ。
それなのにストーカー行為に、付きまとい。これでは外出が嫌になるのも仕方がない。せっかく勇気を出した彼らはまた心を閉ざしてしまった。
これにより、ユースールと他を比べるということもできなくなり、異常性が通常化していくことになる。コウヤが悪いのではなく、引きこもっている彼らにも問題があるのだ。
「今日、この後帰りますし、今更謝ってもらっても仕方ありません。一応、私からの抗議はこれくらいにしておきます。今回のことで、彼らがあなた方に協力することはなくなったと理解してください」
「っ、そんなっ」
今更慌てても遅い。ギルド職員達も混ざっていたということは、ギルド長の許可もあったということだ。敵認定は確実に成された。
実は、コウヤも商業ギルドが動くことは予想していた。あえて泳がせたのは、対応の仕方によって、この先信頼できるかどうかを試したかったのだ。見事に失格だった。
そして、恐らくこの後、帰ってからユースールの商業ギルド長であるゼットや、レンスフィートからも抗議が入るだろう。これで彼女の進退も決まる。
ギルド長はどうにか取りなしてもらおうと目で訴えてくるが、コウヤはきっぱり無視して話を進めた。
「それと、確認をしたいのですが、神教国の教会と特別な取引をしていた方をご存知ではありませんか?」
「教会と……っ、そ、それはあったとしてもお話することは……っ」
協力できないらしい。ならばそれでも良い。
「でしたら、こちらを確認してください」
「っ、これはっ、あ、ど、どうしてコレを!?」
酷く動揺するギルド長。一目で分かるとはさすがだ。差し出したのは、教国の教会で見つけた帳簿を写したものだ。コウヤが全て書類関係は整理したのだから、覚えている。とっても怪しい帳簿だった。そして、ギルド長のこの反応を見る限り、彼女も承知のことだったのだろう。
「この金額は異常ですよね。一度の取引で、一教会が動かせるようなものではありません。項目も他国の地域の名前でした。特別な香辛料があるわけでもない。迷宮品であってもこの金額は異常ですよ」
「っ……」
地方の小さな村の名前もあり、それが地域名であると国では特定することは出来なかったらしい。ご丁寧に項目に書かれていたのも、バレることはないとタカを括っていたのだろう。だが、コウヤにこれは通用しない。
「そして、こちらが取引していた商人のリストです」
「っ、こんなっ……」
「許可は要りません。確認をしてもらいたかっただけです。この後、このリストにある商人の商家について、家宅捜索させていただきます。もちろん、こちらのギルドも念入りに」
「そっ、そんなことっ、許されませんわ! 国の要請でもなく、一個人が調べるなどっ。許可できません!」
立ち上がって強気に反対するギルド長。だが、それも予想通りだ。
「では、国の要請ならば構わないということですね」
「っ、国っ……いいえ、取引先である神教国の許可が要りますっ。国の関係にも関わってきますもの!」
そこまで織り込み済みの取引だったのかとコウヤは冷静に分析した。
「神教国については気にする必要はありません。新しくできた聖魔教会の大司教達は徹底抗戦の構えで、この国に手出しはさせませんよ。聖魔教は、現代で唯一、神に認められた教会です。神教を第一とするあの国が、手出しできるはずがない」
「っ……」
神教国がこちらに手出しをすれば、一気に信徒達の中に不信感が生まれるだろう。既に噂は広めている。神教会は怪我人の治療も満足に出来ない教会であるというそれだけで、十分な脅威を感じているような状態を見れば、神教国は当分、手を出してはこないだろう。
「後日行われる聖魔教の儀式には、国王も出席されます。国が認め、教会が招くのです。この関係を見れば、神教国が手を出してはならない国であると認めると思いませんか?」
「っ、そ、そんなっ……」
力なく座り込むギルド長。それを見て、コウヤはトドメの一言を告げる。
「この国に居るあなた方は、切り捨てられます」
「……っ……」
「調べても構いませんね?」
「はい……協力させて……いただきます……っ」
その言葉を待っていたというように、扉が開く。ビジェも警戒していなかったのは、知った気配だったからだ。
「お待たせいたしました師匠! 第一魔法師隊長、フロウルとエミール、参上いたしました!!」
それは、影騎士にエミールと名付けたあの時の魔法師だった。
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