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第五章 王家と守護者と誓約
218 頑張ったご褒美
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コウヤが反動により幼い姿になった時。
実は結構大変だった。
幼い姿になってしばらくは見つからないようにとコウヤとジザルス、パックン達はその場に留まっていた。邪魔になってはいけない。
住民達が全員帰路につき、手際の良い神官達の後片付けがサックリと終わる頃、ようやく立ち上がる。
幼い姿になったコウヤには壁で下の様子が見えないが、気配でもう良いかなと感じたところだ。
「まずは、ばばさまたちのところに、いこうかな」
顔と舌の筋肉の問題だろうか。若干喋り難いのは仕方がない。だが、それがジザルスやテンキ達にはツボらしい。
「くっ……可愛い過ぎますっ……っ」
《こ、これはこれでアリですね》
《エリス様たちが可愛がるのもムリないでしゅよ》
ウンウンと頷くテンキとダンゴ。その間、パックンはというと、何やら自分の中で探していた。
《たしか積み木があったはず》
《あった! (=^▽^)σ 》
《これで遊ぶ (〃ω〃) 》
完全に子どもと遊ぶことを想定しているらしい。積み木と聞いてコウヤもちょっとやりたいと思ってしまったのは面に出さないように気を付ける。
思考まで幼児になってしまっては、戻った時にきっと恥ずかしい。
とはいえ、歩き出してしばらくすると、コウヤはこの体の効率の悪さに気付き立ち止まる。それから、わざわざコウヤに合わせて隣を歩いてくれているジザルスを見上げた。
「あ、あの……ジザルスさん……」
ちょっと恥ずかしそうに、目を逸らしてどう言おうかと困っていると、そんなコウヤを見たジザルスが、口元を押さえて若干震えながら、察した答えを口にした。
「っ……よ、よろしければ抱き上げてお運びしましょうか」
これにコウヤはパッと明るい笑みを浮かべる。
「はいっ」
「っ……!」
自然に抱っこというように手を少し上げるのは、人の学習能力が成せる技だろうか。
ジザルスは堪らないというように口元を弛めながら、そっとコウヤを持ち上げた。
「わぁ、たかぁい」
「っ、私は背が高い方ですので」
「ふふ」
「どうされましたか?」
「たのしいです」
「それは、ようございました」
嬉しそうに軽い足取りで、ジザルスはコウヤを抱きかかえたままベニ達の居る部屋へ向かった。その後ろにはテンキ達が続く。
《これは、大司教様方も甘やかしそうですね……》
《アレは、反則的な可愛さって言うやつでしゅよ》
《戦場になるかも (๑╹ω╹๑ )》
《ん?》
《戦場……でしゅ?》
パックンの言葉に、テンキとダンゴは首を傾げながらその後を追った。
部屋には、儀式用の礼服を脱いで早くも通常の司教服に着替えたばばさま達がサーナにお茶を淹れてもらい、一息ついているところだった。
ジザルスがノックして入ると同時に、奥の部屋から神子の礼服を脱いだルディエが入ってくる。
「お疲れの所、失礼いたします。その……コウヤ様が……」
「「「っ……」」」
ばばさま達はコウヤを見てそのまま動きを止める。
「っ、に、にっ、に、にぃ、にぃさっ……!?」
「っ!?」
ルディエは壊れたように『に』を繰り返し、サーナは悲鳴を上げそうになった口を、全力で手で押さえていた。
「えへへ……えっと……」
さすがにベニ達がフリーズしたのには動揺する。普段、何事にも動じないベニ達が動きを止めるのだ。やっぱりちょっとマズイかなと思えた。
しかし、そこはやはり、ばばさまだった。
「「「なんと! 最高の褒美だわ!」」」
「え?」
ベニ達の考えは一致したらしい。即ちこれは『儀式を頑張った自分たちへの褒美だ!』と。
きっと反動であることには気付いているはずだ。だが、察しているだろうサーナやルディエでさえ、なるほどと納得したように頷いた。
そして、ベニ達は勢いよく立ち上がる。
「外にっ……いや、すぐに紙とペンの用意だよ!」
「ここにあったわ!」
「コウヤ! 何日くらいそのままだい!?」
一体何がと目を丸くするコウヤは、ジザルスに抱きかかえられた状態で答える。
「え? あ~、たぶん、いつかくらい?」
「「「五日!」」」
そして猛然と何を書き始めたかといえば、それは『あみだ』だった。
「食事は朝、昼、夕で分けるよ」
「風呂と寝かしつけも別で」
「五つだったかい? もっとあったように思ったけどねえ」
そこまで見て、聞いて、コウヤは思い出す。
「あ、なつかしい」
「一体、何をやっておられるのでしょうか……」
ばばさま達は真剣だ。真剣にあみだの横線を入れていっている。
「あれはねえ。たんとうをきめてるの。おれのせわの」
とても懐かしい光景だった。日替わりで回していたこともあったのだが、いつだったか、コウヤが『あみだ』を教えてからというもの、週に一度担当決めを行なっていた。紙はもったいないからと、外にわざわざ出て地面に書いていたものだ。
「ああ、なるほど……そういえばコウヤ様、お仕事はどうされるのですか?」
「ん? 行きたいけど……う~ん」
五日も休みたくはない。けれど幼児。自分の手を見て、何とか魔導具は操作できそうだがと考える。
「行って……どうやって説明しよう……」
まさか正直に神であるという秘密を話すわけにもいくまい。そこで、落ち着いてきたらしいルディエが近付いてきてあっさり提言する。
「大司教達が言ったように『儀式で頑張ったご褒美』でいいんじゃない? 住民達は大司教達の変貌振りを見てるし、『そういうこともあるか』って勝手に納得してくれるよ」
「なるほどっ」
確かにと、小さな手を打ちながらベニ達を見る。問題なさそうだ。
「では、役割をもう二つ追加できますね」
ジザルスは頷いてから、ベニ達へ声をかける。
「日にちにもよるでしょうが、ギルドへの送り迎えの役割が必要かと思われます」
「「「アリだね!」」」
書き足される二本の棒。途中まで進めていたが、これでまた仕切り直しだ。そして、ジザルスはコウヤへ目を向けて一つ頷くと、更に追加する。
「あとは、お昼寝とおやつ、着替えはどうでしょうか」
「「「追加だね!!」」」
更に三本書き足された。そこでサーナが割り込む。
「僭越ながら、五日で分ければ、更に選択肢は増えます。これにより、人数も増やせるかと」
「ふむ。となると?」
「正直に言っていいよ」
「そうだねえ。はっきりと言いな」
ベニ達に鋭い視線を受けながらも、サーナは平然と答えた。ただ、どうしても上官に進言する部下にしか見えない。
「『大司教様方だけではズルいので、我々も混ぜていただきたい!』と申し上げます」
「「「よかろう! 戦争だ!」」」
決定したと同時にサーナがおもむろに部屋の隅にある魔導具を起動させる。それは、教会内に声を届けるマイクだ。試験的にコウヤが取り付けた魔導具で、その下にはいくつものボタンがある。その中の一つ『全館』にスイッチを入れて告げた。
『伝令! とある重要任務の選抜戦を行います! ペアを組み、代表を一人決め、地下、大訓練場へ集合してください! 残った者は通常業務を続けるように』
空気が一瞬、変わった。神官達が一気に動いたらしい。仕事によって普段から神官達は決まったペアやグループに分かれることができる。そのため、特に迷うこともなく行動に移ったのだ。
日頃から訓練が行き届いているのがよくわかる。一体、どこを目指しているのか。国軍も白目を剥く練度だ。
因みに、ジザルスの相棒はサーナのようだ。
その時には既にサーナとばばさま達だけでなく、パックン達の姿もなかった。
残ったのはルディエとコウヤを抱きかかえるジザルスだけ。
「えっと……兄さん、お茶……ジュース飲む?」
「うん。ルーくんも」
「うっ、うん……」
「では、私がご用意いたします」
椅子に座らせられたコウヤ。その椅子は先程までなかったので、恐らく気の利き過ぎるくらい利くサーナが消える前に用意したのだろう。元あった椅子は壁際に除けられている。さすがだ。そして、いつものように横にルディエが座った。
コウヤは仕事を休まなくても良さそうだと分かり、少しだけ見上げるようにして、ニコニコと機嫌良く見つめる。ルディエは動揺しながらもその目を離すことはできないようだった。
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読んでくださりありがとうございます◎
二日空きます。
よろしくお願いします◎
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コウヤが反動により幼い姿になった時。
実は結構大変だった。
幼い姿になってしばらくは見つからないようにとコウヤとジザルス、パックン達はその場に留まっていた。邪魔になってはいけない。
住民達が全員帰路につき、手際の良い神官達の後片付けがサックリと終わる頃、ようやく立ち上がる。
幼い姿になったコウヤには壁で下の様子が見えないが、気配でもう良いかなと感じたところだ。
「まずは、ばばさまたちのところに、いこうかな」
顔と舌の筋肉の問題だろうか。若干喋り難いのは仕方がない。だが、それがジザルスやテンキ達にはツボらしい。
「くっ……可愛い過ぎますっ……っ」
《こ、これはこれでアリですね》
《エリス様たちが可愛がるのもムリないでしゅよ》
ウンウンと頷くテンキとダンゴ。その間、パックンはというと、何やら自分の中で探していた。
《たしか積み木があったはず》
《あった! (=^▽^)σ 》
《これで遊ぶ (〃ω〃) 》
完全に子どもと遊ぶことを想定しているらしい。積み木と聞いてコウヤもちょっとやりたいと思ってしまったのは面に出さないように気を付ける。
思考まで幼児になってしまっては、戻った時にきっと恥ずかしい。
とはいえ、歩き出してしばらくすると、コウヤはこの体の効率の悪さに気付き立ち止まる。それから、わざわざコウヤに合わせて隣を歩いてくれているジザルスを見上げた。
「あ、あの……ジザルスさん……」
ちょっと恥ずかしそうに、目を逸らしてどう言おうかと困っていると、そんなコウヤを見たジザルスが、口元を押さえて若干震えながら、察した答えを口にした。
「っ……よ、よろしければ抱き上げてお運びしましょうか」
これにコウヤはパッと明るい笑みを浮かべる。
「はいっ」
「っ……!」
自然に抱っこというように手を少し上げるのは、人の学習能力が成せる技だろうか。
ジザルスは堪らないというように口元を弛めながら、そっとコウヤを持ち上げた。
「わぁ、たかぁい」
「っ、私は背が高い方ですので」
「ふふ」
「どうされましたか?」
「たのしいです」
「それは、ようございました」
嬉しそうに軽い足取りで、ジザルスはコウヤを抱きかかえたままベニ達の居る部屋へ向かった。その後ろにはテンキ達が続く。
《これは、大司教様方も甘やかしそうですね……》
《アレは、反則的な可愛さって言うやつでしゅよ》
《戦場になるかも (๑╹ω╹๑ )》
《ん?》
《戦場……でしゅ?》
パックンの言葉に、テンキとダンゴは首を傾げながらその後を追った。
部屋には、儀式用の礼服を脱いで早くも通常の司教服に着替えたばばさま達がサーナにお茶を淹れてもらい、一息ついているところだった。
ジザルスがノックして入ると同時に、奥の部屋から神子の礼服を脱いだルディエが入ってくる。
「お疲れの所、失礼いたします。その……コウヤ様が……」
「「「っ……」」」
ばばさま達はコウヤを見てそのまま動きを止める。
「っ、に、にっ、に、にぃ、にぃさっ……!?」
「っ!?」
ルディエは壊れたように『に』を繰り返し、サーナは悲鳴を上げそうになった口を、全力で手で押さえていた。
「えへへ……えっと……」
さすがにベニ達がフリーズしたのには動揺する。普段、何事にも動じないベニ達が動きを止めるのだ。やっぱりちょっとマズイかなと思えた。
しかし、そこはやはり、ばばさまだった。
「「「なんと! 最高の褒美だわ!」」」
「え?」
ベニ達の考えは一致したらしい。即ちこれは『儀式を頑張った自分たちへの褒美だ!』と。
きっと反動であることには気付いているはずだ。だが、察しているだろうサーナやルディエでさえ、なるほどと納得したように頷いた。
そして、ベニ達は勢いよく立ち上がる。
「外にっ……いや、すぐに紙とペンの用意だよ!」
「ここにあったわ!」
「コウヤ! 何日くらいそのままだい!?」
一体何がと目を丸くするコウヤは、ジザルスに抱きかかえられた状態で答える。
「え? あ~、たぶん、いつかくらい?」
「「「五日!」」」
そして猛然と何を書き始めたかといえば、それは『あみだ』だった。
「食事は朝、昼、夕で分けるよ」
「風呂と寝かしつけも別で」
「五つだったかい? もっとあったように思ったけどねえ」
そこまで見て、聞いて、コウヤは思い出す。
「あ、なつかしい」
「一体、何をやっておられるのでしょうか……」
ばばさま達は真剣だ。真剣にあみだの横線を入れていっている。
「あれはねえ。たんとうをきめてるの。おれのせわの」
とても懐かしい光景だった。日替わりで回していたこともあったのだが、いつだったか、コウヤが『あみだ』を教えてからというもの、週に一度担当決めを行なっていた。紙はもったいないからと、外にわざわざ出て地面に書いていたものだ。
「ああ、なるほど……そういえばコウヤ様、お仕事はどうされるのですか?」
「ん? 行きたいけど……う~ん」
五日も休みたくはない。けれど幼児。自分の手を見て、何とか魔導具は操作できそうだがと考える。
「行って……どうやって説明しよう……」
まさか正直に神であるという秘密を話すわけにもいくまい。そこで、落ち着いてきたらしいルディエが近付いてきてあっさり提言する。
「大司教達が言ったように『儀式で頑張ったご褒美』でいいんじゃない? 住民達は大司教達の変貌振りを見てるし、『そういうこともあるか』って勝手に納得してくれるよ」
「なるほどっ」
確かにと、小さな手を打ちながらベニ達を見る。問題なさそうだ。
「では、役割をもう二つ追加できますね」
ジザルスは頷いてから、ベニ達へ声をかける。
「日にちにもよるでしょうが、ギルドへの送り迎えの役割が必要かと思われます」
「「「アリだね!」」」
書き足される二本の棒。途中まで進めていたが、これでまた仕切り直しだ。そして、ジザルスはコウヤへ目を向けて一つ頷くと、更に追加する。
「あとは、お昼寝とおやつ、着替えはどうでしょうか」
「「「追加だね!!」」」
更に三本書き足された。そこでサーナが割り込む。
「僭越ながら、五日で分ければ、更に選択肢は増えます。これにより、人数も増やせるかと」
「ふむ。となると?」
「正直に言っていいよ」
「そうだねえ。はっきりと言いな」
ベニ達に鋭い視線を受けながらも、サーナは平然と答えた。ただ、どうしても上官に進言する部下にしか見えない。
「『大司教様方だけではズルいので、我々も混ぜていただきたい!』と申し上げます」
「「「よかろう! 戦争だ!」」」
決定したと同時にサーナがおもむろに部屋の隅にある魔導具を起動させる。それは、教会内に声を届けるマイクだ。試験的にコウヤが取り付けた魔導具で、その下にはいくつものボタンがある。その中の一つ『全館』にスイッチを入れて告げた。
『伝令! とある重要任務の選抜戦を行います! ペアを組み、代表を一人決め、地下、大訓練場へ集合してください! 残った者は通常業務を続けるように』
空気が一瞬、変わった。神官達が一気に動いたらしい。仕事によって普段から神官達は決まったペアやグループに分かれることができる。そのため、特に迷うこともなく行動に移ったのだ。
日頃から訓練が行き届いているのがよくわかる。一体、どこを目指しているのか。国軍も白目を剥く練度だ。
因みに、ジザルスの相棒はサーナのようだ。
その時には既にサーナとばばさま達だけでなく、パックン達の姿もなかった。
残ったのはルディエとコウヤを抱きかかえるジザルスだけ。
「えっと……兄さん、お茶……ジュース飲む?」
「うん。ルーくんも」
「うっ、うん……」
「では、私がご用意いたします」
椅子に座らせられたコウヤ。その椅子は先程までなかったので、恐らく気の利き過ぎるくらい利くサーナが消える前に用意したのだろう。元あった椅子は壁際に除けられている。さすがだ。そして、いつものように横にルディエが座った。
コウヤは仕事を休まなくても良さそうだと分かり、少しだけ見上げるようにして、ニコニコと機嫌良く見つめる。ルディエは動揺しながらもその目を離すことはできないようだった。
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