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第六章 新教会のお披露目
196 由緒正しい
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城から戻ってきたコウヤは、監査を既に始めていた白夜部隊の面々に後を託し、ベニと中央教会に向かった。
因みに、白夜部隊の彼らは、コウヤ達と共にマンタでやって来た者達ではなく、大量生産した空飛ぶバイクによって、文字通り飛んで来た者達だった。
なんでも王都までの道のりは『長距離行軍の訓練に良い』とか。いつの間にか軍になってるとかは気付かなかったことにしたコウヤだ。それよりも、最近気になることがあった。
「それにしても、白夜部隊増えたよね?」
「ああ。他から来る神官が増えたからね。それなら、元いた子らは全員、部隊にってことになったらしい。新人達に留守も問題なく任せられるようになったからねえ」
「そっか」
色々聞き逃してはならない事実が隠されているが、コウヤは気にしない。
例えば、新人の神官達が元無魂兵達に次ぐ実力を身に付けてしまったということや、元無魂兵の者全員がバイクでもってこの王都に来てしまったということ。もちろん、それらの事実には、コウヤが少なからず関係していた。
全員にバイクを支給してしまったのはやり過ぎだ。神界では三者三様の表情を浮かべた神達がいる。苦笑、悶絶、無だ。誰がどの表情かは、推して知るべしである。
「それならすぐに色々調べられそうだね」
「そうさねえ。今までなら、忍び込んで調べていただろうが、今回は堂々と正面から抑えにかかれるでね。やり易かろう」
「ちゃんとした報告も城に早く上げられそうで良かったよ」
そう言っている間にも、出てきた様々な利権の絡んだ不正や悪行が暴かれていっている。そして、着々と司教達が吊るされる用意は整ってきているのだ。
そうして、この王都最大の中央教会に着いた。その建物を見上げて、コウヤは目を丸くした。
「……すごく、なんていうか……高さは城に遠慮してるけど、豪華だね……」
「悪趣味さね。まったく……いくらこの国の金を使ったんだか」
神教国の教会は、誘致する国が全ての費用を出す。神教国からの道のりでかかる費用も、建物の建築費用も、そして到着時の歓迎式にかかる費用も。全て国が出すのだ。それでも、治癒魔法を使える者のいる教会というのは、この世界では重要だった。
「さてと、コウヤ。由緒正しい監査前の挨拶を教えようかね」
「うん? うん。どんなの?」
そんなものがあるのかとコウヤは正面の扉に向かっていくベニの後をついていく。
中の気配を探れば、ほとんど人がいない。礼拝しているのは数人だ。建物の大きさに対しては、あまりにもお粗末な状況だった。そんな本来ならば一般人に多大な迷惑をかけるだろうが、ベニは礼拝堂の大きな扉を軽々と開け放って大声を上げた。
「頼もぉぉぉ~ぅ!!」
「へ?」
これはアレだ。道場破りの挨拶だ。驚いたコウヤとは別に、教会内に居た神官達は絶句した後、徐々に顔色を悪くしていくのが数人確認できた。
「っ、ま、まさかっ、か、監査?」
「あの伝説の!? 老婆のはずだろう!?」
「急げ! 第一司教様に報告を!」
駆け回る神官達。どうやら、これが本当に監査の時の挨拶というのは間違いないらしい。というか、恐らくベニ達のということだろう。語り継がれているのかもしれない。
そして、そんな神官達を見てわかった。この礼拝堂にいた一般人は三人だけだ。それも明らかにキラキラしいお金を持っていそうな派手な服装の男達だった。
「ん? あ、あの人達、この前、ユースールに来てた商人さんだ」
「そうなのかい?」
「うん。間違いないよ。ゼットさんが追い出してた。それを見て、冒険者達があの人達に頼まれた護衛仕事受けなかったんだよ。それでまた一悶着あって……最後はマスターがお断りの説明しに行ったみたい」
「それで出てったのかい? なら、上手くやり込めたんだろうねえ」
「多分。ルー君も手伝ってたからね」
商人達は、このこれ見よがしにされる会話を聞いて、顔を青ざめさせた。そして、足をもつれさせながらコウヤ達の横をすり抜け、外に飛び出して行った。逃げたとも言う。
彼らにとっては、ユースールは酷いトラウマを植え付けられた場所になっているのだ。何をされたのかはコウヤは知らない。ルディエが出張った時点で結構なことがあったはずだ。何があったのかは聞く気はない。
「あの子が行ったなら仕方ないね」
ベニが一歩を踏み出した。奥に向かっていけば、神官達が立ちはだかった。
「この先は関係者以外、立ち入り禁止です」
「なら問題ないさね。関係者だからねえ」
元だけどと小さくつけた足していることには彼らは気付かなかった。
関係者と聞いて、彼らが怯む。なので、構わず彼らの横を通り抜けた。
「下が臭うね」
「地下があるんだね。向こうはなかったけど」
「きっとロクなことしてないさね」
どうやら、その地下の方に司教達がいるようなのだ。そちらに向かうのは当然だった。
しかし、途中で探していた司教達がその地下から上がってきたらしい。廊下でかち合った。
「な、何なのだ、お前達は!」
「私は『聖魔教会』大司教のベニだ。この王都に教会を置くことになった。その挨拶と……くだらんことをやってるバカを駆逐しに来たんだよ」
「っ、教会だと? そんなことは我々は許しておらん!」
「あんたらの許可が何でいるんだい?」
「うるさい! おい! お前たち!」
そうして、司教によって呼ばれたのは、またも冒険者崩れの用心棒たちだった。とはいえ、かなり人数がいる。広い廊下も埋め尽くしていく勢いだ。
「おやおや……」
「あ……」
ベニがニヤリと笑った。その手には、いつの間に取り出したのか、あのコウヤの渡した特製メイスがあった。使いたくてうずうずしていたのだ。これはそういうことだろう。
「コウヤ、下見といで」
「あ、うん。気をつけてね」
「わかってるよ」
気をつけてが何を指すのか、ベニも正確に受け取った。要は、殺さないようにということだ。
コウヤは、きっと汚れてしまうだろう廊下に置かれている高そうな装飾品などを見回す。
「綺麗なのあるのにな……えっと、じゃあ、行ってくる」
「行っといで」
コウヤは少しだけ助走のために後ろに下がって距離を取ると、身体強化をかけて一気に駆け出し、天井付近の壁を足場にして蹴り、司教達の上を通り抜けた。
「……え?」
間抜けな声が聞こえたが、それを気にすることなく、コウヤは地下へと向かった。誰一人、追ってくる者はいなかった。
************
読んでくださりありがとうございます◎
二日空きます。
よろしくお願いします◎
因みに、白夜部隊の彼らは、コウヤ達と共にマンタでやって来た者達ではなく、大量生産した空飛ぶバイクによって、文字通り飛んで来た者達だった。
なんでも王都までの道のりは『長距離行軍の訓練に良い』とか。いつの間にか軍になってるとかは気付かなかったことにしたコウヤだ。それよりも、最近気になることがあった。
「それにしても、白夜部隊増えたよね?」
「ああ。他から来る神官が増えたからね。それなら、元いた子らは全員、部隊にってことになったらしい。新人達に留守も問題なく任せられるようになったからねえ」
「そっか」
色々聞き逃してはならない事実が隠されているが、コウヤは気にしない。
例えば、新人の神官達が元無魂兵達に次ぐ実力を身に付けてしまったということや、元無魂兵の者全員がバイクでもってこの王都に来てしまったということ。もちろん、それらの事実には、コウヤが少なからず関係していた。
全員にバイクを支給してしまったのはやり過ぎだ。神界では三者三様の表情を浮かべた神達がいる。苦笑、悶絶、無だ。誰がどの表情かは、推して知るべしである。
「それならすぐに色々調べられそうだね」
「そうさねえ。今までなら、忍び込んで調べていただろうが、今回は堂々と正面から抑えにかかれるでね。やり易かろう」
「ちゃんとした報告も城に早く上げられそうで良かったよ」
そう言っている間にも、出てきた様々な利権の絡んだ不正や悪行が暴かれていっている。そして、着々と司教達が吊るされる用意は整ってきているのだ。
そうして、この王都最大の中央教会に着いた。その建物を見上げて、コウヤは目を丸くした。
「……すごく、なんていうか……高さは城に遠慮してるけど、豪華だね……」
「悪趣味さね。まったく……いくらこの国の金を使ったんだか」
神教国の教会は、誘致する国が全ての費用を出す。神教国からの道のりでかかる費用も、建物の建築費用も、そして到着時の歓迎式にかかる費用も。全て国が出すのだ。それでも、治癒魔法を使える者のいる教会というのは、この世界では重要だった。
「さてと、コウヤ。由緒正しい監査前の挨拶を教えようかね」
「うん? うん。どんなの?」
そんなものがあるのかとコウヤは正面の扉に向かっていくベニの後をついていく。
中の気配を探れば、ほとんど人がいない。礼拝しているのは数人だ。建物の大きさに対しては、あまりにもお粗末な状況だった。そんな本来ならば一般人に多大な迷惑をかけるだろうが、ベニは礼拝堂の大きな扉を軽々と開け放って大声を上げた。
「頼もぉぉぉ~ぅ!!」
「へ?」
これはアレだ。道場破りの挨拶だ。驚いたコウヤとは別に、教会内に居た神官達は絶句した後、徐々に顔色を悪くしていくのが数人確認できた。
「っ、ま、まさかっ、か、監査?」
「あの伝説の!? 老婆のはずだろう!?」
「急げ! 第一司教様に報告を!」
駆け回る神官達。どうやら、これが本当に監査の時の挨拶というのは間違いないらしい。というか、恐らくベニ達のということだろう。語り継がれているのかもしれない。
そして、そんな神官達を見てわかった。この礼拝堂にいた一般人は三人だけだ。それも明らかにキラキラしいお金を持っていそうな派手な服装の男達だった。
「ん? あ、あの人達、この前、ユースールに来てた商人さんだ」
「そうなのかい?」
「うん。間違いないよ。ゼットさんが追い出してた。それを見て、冒険者達があの人達に頼まれた護衛仕事受けなかったんだよ。それでまた一悶着あって……最後はマスターがお断りの説明しに行ったみたい」
「それで出てったのかい? なら、上手くやり込めたんだろうねえ」
「多分。ルー君も手伝ってたからね」
商人達は、このこれ見よがしにされる会話を聞いて、顔を青ざめさせた。そして、足をもつれさせながらコウヤ達の横をすり抜け、外に飛び出して行った。逃げたとも言う。
彼らにとっては、ユースールは酷いトラウマを植え付けられた場所になっているのだ。何をされたのかはコウヤは知らない。ルディエが出張った時点で結構なことがあったはずだ。何があったのかは聞く気はない。
「あの子が行ったなら仕方ないね」
ベニが一歩を踏み出した。奥に向かっていけば、神官達が立ちはだかった。
「この先は関係者以外、立ち入り禁止です」
「なら問題ないさね。関係者だからねえ」
元だけどと小さくつけた足していることには彼らは気付かなかった。
関係者と聞いて、彼らが怯む。なので、構わず彼らの横を通り抜けた。
「下が臭うね」
「地下があるんだね。向こうはなかったけど」
「きっとロクなことしてないさね」
どうやら、その地下の方に司教達がいるようなのだ。そちらに向かうのは当然だった。
しかし、途中で探していた司教達がその地下から上がってきたらしい。廊下でかち合った。
「な、何なのだ、お前達は!」
「私は『聖魔教会』大司教のベニだ。この王都に教会を置くことになった。その挨拶と……くだらんことをやってるバカを駆逐しに来たんだよ」
「っ、教会だと? そんなことは我々は許しておらん!」
「あんたらの許可が何でいるんだい?」
「うるさい! おい! お前たち!」
そうして、司教によって呼ばれたのは、またも冒険者崩れの用心棒たちだった。とはいえ、かなり人数がいる。広い廊下も埋め尽くしていく勢いだ。
「おやおや……」
「あ……」
ベニがニヤリと笑った。その手には、いつの間に取り出したのか、あのコウヤの渡した特製メイスがあった。使いたくてうずうずしていたのだ。これはそういうことだろう。
「コウヤ、下見といで」
「あ、うん。気をつけてね」
「わかってるよ」
気をつけてが何を指すのか、ベニも正確に受け取った。要は、殺さないようにということだ。
コウヤは、きっと汚れてしまうだろう廊下に置かれている高そうな装飾品などを見回す。
「綺麗なのあるのにな……えっと、じゃあ、行ってくる」
「行っといで」
コウヤは少しだけ助走のために後ろに下がって距離を取ると、身体強化をかけて一気に駆け出し、天井付近の壁を足場にして蹴り、司教達の上を通り抜けた。
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