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第三章 マスター達の盗賊討伐編

100 コウヤの人物紹介リポート!

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ご要望にお応えして、今回は皆さんを紹介していこうと思います!

《いっぱいいるよ? ( ̄◇ ̄;) 》

全部紹介できるかはわかんないけど、いけるとこまでね。

《なら、ちょっと手つだうでしゅ!》
《はい! パックンです!  ( ̄^ ̄)ゞ 》
《ダンゴでしゅ!》

ははっ。ありがとう、二人とも。

この子達は俺の眷属。ミミックの【パックン】と精霊の【ダンゴ】ね。

俺はこの世界の四神の内の一神。魔工神コウルリーヤと呼ばれていたんだけど、その時の地上に降りる時のお供っていうのかな。

もう一体いるんだけど……そろそろ探しに行かなきゃならないかも。

《自力でここに来るべき  ( ̄^ ̄)  》
《スネてるでしゅ?》

パックンは自力で俺のところまで来たもんね。でも、たまたま俺が持ち帰った魔獣の腹の中にいたんだったけど。

《  (。-_-。)  》
《だまったでしゅ……》

言わない方が良かったかな。

じゃあ、他の神を紹介するね。



創造と技巧を司る神
【ゼストラーク】

俺はゼストパパって呼んでる。威厳のあるお父さんって感じかな。
ゼストパパに鍛治を教えてもらったんだけど、聖剣とか、魔剣、降魔剣に、妖刀、神刀まで作れちゃうようになっちゃったのはちょっと困ってるんだよね。

「すまん……」

ううん。俺も調子に乗って作っちゃったし、楽しかったから良いんだ。
処分に困るだけだよ。それって昔からだし?

「うむ。それは仕方がない」

うん。また迷宮とかにコソッと置いてくるね。

「コウヤ君っ。聖剣は仕方ないにしても、魔剣とか妖刀はダメだからねっ」

あ、リクト兄。聞いてたの?



戦いと死を司る神
【リクトルス】

メガネをかけた知的な保父さんって誰かが言ってた。

「ほ、保父さん……」

でも俺もリクト兄は優しいお兄ちゃんって感じだから合ってると思うよ。

「そうかいっ? ならいいか」

時々夢でお説教されたり、教会に行くと神界に呼び出されて怒られたりするけど、良いお兄ちゃんだよ。

「それって、口煩い母親みたいじゃない?」
「なっ、エリス! コウヤ君に変なこと言うんじゃないっ」
「ほら煩い」

あはは。リクト兄らしいと思うんだけどな。

「コウヤちゃんは優しいわね」



愛と再生を司る神
【エリスリリア】

ピンクの似合う美人なお姉ちゃん。俺はエリィ姉って呼んでる。
地上でも大人気の女神様だよ。

「コウヤちゃんってばっ。もっと甘えて良いのよ?」

充分甘えてるよ。けど、今だと見た目がそんなに俺と変わらなくなっちゃったよね。

「うっ……その内、私の可愛いコウヤちゃんがお兄ちゃんにっ……それもイイわ!」

あれ?

《幸せそうだからそのままで  (*´ー`*) 》

うん。次に行こうか。



今俺が住んでいるのはガルタ辺境伯の治める首領都。ユースールって町。

領主様の家族はとっても良い人達ばかりで、俺のこと家族みたいに思ってくれてるんだ。

当主は【レンスフィート・ガルタ】辺境伯。
英国紳士みたいなダンディなおじさまだよ。

その息子で次期領主【ヘルヴェルス】様。
ヘル様は領兵をまとめる総隊長をしてる。
俺を息子のように見ててくれてるんだ。

妻の【フェルトアルス】様は今妊娠中。
おっちょこちょいで階段から落ちることもあるからすっごく心配。

五歳の息子【ティルヴィス】ティル君は、俺のことをコウヤ兄さまって呼んでくれる可愛い子だよ。

他にも家令のイルトさんとか。俺のこと坊っちゃまって呼ぶし、とっても優しい領主一家だよね。



俺の家族といえば忘れちゃいけないのがばば様達。

俺が小さい時に今生での母親は亡くなったから、育ててくれたのが三人の三つ子のばば様達だったんだ。


お肌命の【ベニ】ばあ様。
髪が命の【キイ】ばあ様。
歯が命の【セイ】ばあ様。

三つ子だからって、みんな見分けがつかないらしくて、ばば様達も三人で交代して一人を演じてる時があるんだ。騙すの楽しいみたい。

「あんなのが三人もいるなんて、普通思わないよ。ってか、見分けられるわけないじゃないっ」

え? そうですか?



ユースールに赴任してきた冒険者ギルドのマスター。

俺の上司になる【タリス・ヴィット】
元は全ての冒険者ギルドを統括するグランドマスターだったんだけど、引退を機にここへ来られたんだって。

「違うよ。引退するって言ったら、残ってってここに送られたのっ。僕もう百七十よ? 大人しく隠居生活させてよっ」
「大人しくできるんですか?」
「……お、大人しく……うぅっ。いいよっ。どうせ大人しくなんてしないよっ。まだまだ大冒険したいんだからねっ。ってかなんでこんなお目付役付けられなきゃならないのさっ」
「すぐに仕事を放り出して冒険に出てしまうからでしょう? あ、コウちゃっ……コウヤ君。お菓子はあげてはいけません」
「なんでよっ。横暴だっ。老人虐待だよっ」

この【エルテ・アーリン】さんはマスターの補佐。美人で秘書のお姉さんって感じがカッコいいんだ。

他にもマスターと一緒にこのユースールギルド支部に来た人達が三人。

「【マイルズ】です。
二十三歳独身の男です。猫目で呑気な性格がチャームポイントですよ~」

「【セイラ】と申します。
エルテ様に憧れてデキル女になるべく修行中です。冒険者の方の武器を見るのが趣味です」

「【フラン】です!
癖っ毛が可愛いとか言われますっ。
コウヤさんには僕っ子って言われましたけど、どういう意味でしょう?」

えっと……ほ、他の元からいる職員の人達ともだいぶん慣れたんですよねっ。

「はい。まだたまに『本部の人怖い』って呟かれますけど」
「そうですね。まだたまに『女の人コワイ』と言って机の下に潜られますけど」
「『質問はあっちで!』ってコウヤさんを指さされますけど、概ね慣れてきました」

よかったです。



後はお隣さんですかね。

薬師の【ゲン】さんとその弟子になった【ナチ】さん。

ゲンさんは多分、現役の薬師としては最高の腕を持ってるんじゃないかな。

この国一なのは間違いないよ。

「お、俺が? ま、まあ……大層な加護ももらっちまったしな」

今は教会から神官達が来ていて、薬師の修行中なんだ。それも先生が良いから、とっても優秀だよ。

ナチはエルフだし、元々薬の扱いは上手い。

ちなみに、ナチとマスターは俺が元邪神であることは知ってるんだ。あ、あとベニばあ様達もか。

「……私はコウヤ様の巫女として生まれましたので……最近はその座も危ういようなのですが……」

え?

ああ。ルー君達の事?



【ルディエ】君は元神子。教会が作った薬によって、見た目の年齢が止まってしまった子なんだ。

八歳の時に薬を飲まされて教会の実験体にされてた。脱走して他にも同じように薬を飲まされてた人達を助け、彼らと長い間、神官達に復讐をしていたんだ。

『神官殺し』として有名だったみたい。それを大体三百年ほど続けてたんだけど、今はちゃんと薬も無効化したから、これからはちゃんと歳を取っていけると思うよ。

「コウヤ兄さんのおかげ……ありがと……」

ふふっ、いいんだよ。
これからもよろしくね。

「うん……だってオレは兄さんの神子だから……」

だね。


他にも神官達とか、ルー君の仲間の人達は教会でベニばあ様達と暮らしてるんだ。


とにかくこのユースールの町は他にも【解体屋のオヤジ】さんだったり【ドラム組の棟梁】とか楽しい人達がいっぱいいるよっ。

ってことで、今回はここまで!


また機会があればリポートするねっ。
それじゃあ。

新章行ってみましょう!

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2019. 4. 11
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